フィリピン 小説 マニラ

 

小説『クレイジーマニラ』あとがき

 

小説『クレイジーマニラ』を読んでいただきありがとうございました。

まず、この度出版に至るまでの経緯を紹介します。

発端は昨年末。

私レンジが思いつきました。

「ケンさん、小説書こうと思うんだけど」

「いいじゃないですか。僕は無理ですけど」

「実は構想があってさ。いつか形にしたいなと思ってて。クレイジーマニラを要約したものにしたい」

「ほう、レンジブログで行きますか」

「いや、オノケンブログを基本としながらケンさん目線で」

「僕目線をレンジさんが書くんですか? そんな器用なことできます?」

「俺に任せておけば全部上手くいく」

「はぁ…… ちなみにどんな話にするんですか」

「俺らが国家の命運を握る! オッサンたちがスケベ全開のアヘアヘから一気に地獄へ叩き落とされる! そこからのどんでん返し! からのーどんでん返し!」

「へー、面白そうじゃないですか。登場人物はどうするんですか。マリーとか出てきますか」

「既出のキャラクターを使っていくよ。基本路線はあくまでもオノケンブログで。俺らの不幸なおバカ具合もそのままで」

「なるほど。ちなみにラストはどうなるんですか」

「全員死ぬ!」

「は?」

「かも!」

 

※以下、小説『クレイジーマニラ』のネタバレ含みます。作品をまだお読みでない、しかも読んでみたいと感じている場合はご注意を。

 

 

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この記事を閉じるのは今です。

 

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小説に関する詳細は昨日の記事をご覧ください。
小説『クレイジーマニラ』電子書籍Kindle本、単行本出版決定!

 

 

大丈夫ですね?

 

 

では。

 

 

私が思いついたのは、

・話のスケールが大きいものを

・普通のオッサンが主人公なので素朴さも残したい

・マニラの魅力を伝えたい

など。

結果、前半はオノケンと私のフィリピン珍道中のような内容になっています。読者の方々にぜひフィリピンに興味を持ってもらいたい、いつか訪れていただきたいという思いからです。

と言いつつ、小説らしく伏線は前半に置いておきました。

そして後半から物語は劇的に動き始めます。

 

改めて人物設定を紹介しますと……

『マリー』
安倍レンジのフィリピン彼女の一人。娘のマリアを育てながらマニラのフィリピンキャバクラで働く。

『チャン』
小野寺ケンが初めて恋に落ちるフィリピン女性。心優しく純朴な女性。マリーと同じキャバクラで働く。

『ジェーン』
キャバクラ嬢。気品のある身長の高い美女。チャンの親友。マニラ市長と深い関係にある。

『フライ』
マニラ市長。元国民的俳優。次期大統領の座を狙う。都市浄化に取り組み支持を得るが、実はドラッグ取引の元締め。一家を射殺した現政権を憎んでいる。資金源を歓楽街に移し、外国人経営者から上納金を得る。

『ネモト』
マニラ歓楽街の帝王。フライから厚遇を受けながら商売を続ける。外国人向けの飲食店やホテルを多数経営。フライの監視下のため警察やマフィアも掌握。

『ヨツキ』
ネモトの部下。フィリピンキャバクラ店長、カジノフランチャイズ責任者。暗殺の実行役兼手配役。父親は日本人で元マフィア。フィリピン人の母親を持つハーフ。

『タハラ』
アジアの金融市場を回るビジネスマン。レンジのフィリピン師匠。ネモトとは旧友だが嫌っている。タハラの推す候補者が大統領になることで多大な利益を得る予定。

『パーリー』
タハラのパートナー。現大統領の姪。二人は日本のフィリピン領事館で出会う。優秀な人物。容姿端麗。しかし、タハラから愛情を感じたことはない。

『ナオミ』
パーリーの妹でレンジのビジネスバートナー。大食いでマッドな一面も。常に市場のバナナやトウモロコシを食べている。運転が地元ドライバーより荒い。

 

個人的にはヨツキさんのことが好きなので何とかカッコいいキャラで貫いて欲しいと思っていました。反省点としてはもっと彼を登場させても良かったかなと。

ナオミも同じくナイスキャラです。彼女が暴走するシーンがあるとしたら血祭りになりそうですね(^^!)

そして特に重視したのはラストをどうするか、です。

自身サスペンス好きとしてはラストにピークを持っていきたい。それは読者側から予想できないものを用意しなければならない。

意外性があるもの……

よしっ! ケンさんを悪役にしてやろう! となりました。

いきなりラストに殺人鬼オノケンが現れても変なので、伏線としてタハラさんとの接触エピソードを入れた次第です。

ただし殺人系はやはり後味が悪いので、私なりのサスペンスを書いてみました。

結果、サスペンスと言いながら誰も殺すことは出来ませんでした…… これがベストだと思っています。ネモトさんも”亡くなった”記述まではしていないので曖昧さを残す程度に留めました。

読んで頂いた後に笑顔で本を閉じて頂きたい。そんな想いを込めました。

 

ーー物語の根幹にはフィリピンの貧困、そして大統領選があります。その候補者たちの思惑にオノケンとレンジが巻き込まれて、親しい女性が犠牲となる。私たちがその悲劇を疑い闇に迫る。闇を描くには悪役が必要。魅力ある悪役にするには背景を描くこと。

それだけだと普通のサスペンスなので、コメディタッチを入れながらラストはまさかの…… という構想でした。

「ケンさん、ラスト悪役になってもらってもいい?」

「はぁ…… どういうことですか」

「基本、黒幕はタハラさんや俺なんだけどそれだと普通じゃない。だからケンさんが入れ替わって逆に俺を追い詰めるみたいな」

「いいですね。僕が最後ヒーローになる訳ですよね」

「ん? 話聞いてた?」

彼はツッコミなのかボケなのかよく分かりません。私も同様でして、これはこれで二人の良き関係性かなと諦めています。

作品は”フィクション”と断っていますが登場人物は全員実際の人物をモデルにしています。なのでノンフィクションとの中間のようなものかなと。ストーリーも実際に起こった出来事を参考にしています。

 

ーーさて。

小説の方お楽しみ頂けたでしょうか。初体験なので正直皆さんの反応が気になります。

商品レビューや下のコメント欄に感想をぜひお寄せください。

 

次作については未定ですがおそらくレンジブログのスピンオフ小説になると思います。

ストーリーは同じくサスペンス系で。謎解き要素を多めにしたいなと構想しています。

例えば、オノケンと二人でマニラに探偵事務所を開業。そこへ相談に来た一人の日本人女性。捜査を進めるうちにオノケンは恋人を人質に取られ、レンジは冤罪なのに刑務所へ。依頼人の真の目的に私たちは絶望する……みたいなベタな感じで(^^;)

 

なお、書籍ロイヤリティについてはその100%をフィリピンの恵まれない方々への支援に使わせていただきます。

皆さんが手にされた一冊がマニラの人々を笑顔にしていると思っていただければ幸いです。

それでは皆さん良いお年を。

 

クレイジーマニラ

ブス担当 レンジ

 

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レンジ
オノケンと同じ会社の先輩であったレンジ。数年前からマニラを訪れるようになり、やがて現地法人を持つまでに。趣味は海外サッカーTV観戦。 実体験に基づいたフィリピンにおけるマニラの闇、貧困と格差、現地ビジネスなどオノケンとは違う視点の記事をアップしていきたいと思います。

4 コメント

  1. お疲れ様です。
    電子書籍じゃなくて、形に残したい!!って事で本購入しました😎
    水曜日到着です!すっっっんごい楽しみです。

    • ミルコさん、いつもありがとうございます!単行本までm(_ _)m ミルコさんが笑顔で冬休みを過ごせますように!

  2. 僕は、今月末から、来月中旬まで、タイと比国に行くので、機内や空港のラウンジで読むために、
    キンドル版を頂きました(*^_^*)

    ありがとうございました。

    クレイジーバンコクとか、クレイジーハノイ、クレイジープノンペンとかも、面白いかもしれませんね(^_-)

    • モーリーさん、ありがとうございます!機内で読んでいただいて時間つぶし兼モチベアップに繋がってもらえれば幸いです。タイのクレイジー系は面白そうです!

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