レンジさんとマニラで合流した。
後ろから現れたレンジさんの彼女の一人、マリー。
私(心の中)「か、かわいい。」
下は黒と灰色の縞模様のスウェットズボン、上は黒いTシャツと、いわゆるパジャマに近いラフな格好。
化粧はほとんどしておらず、メガネをかけていた。
完全なオフショットであるが、非常に完成度の高さを感じさせる顔立ちである。
マリーはKTVで働いているが、仕事モードになったときの彼女はどんなに綺麗なんだろうと想像もできないほどだ。
私「な、な、な、な、ないないないない、ないすつぅーみーてゅー」
マリーのあまりにもきれいな顔立ち、また現地の人との初めての会話で緊張の方向がわけのわからない方向へ。
緊張をしている私に微笑むマリーの笑顔もまた一段と美しかった。
私(心の中)「レンジさん、こんな美人な彼女がいてうらやましいなあ。俺もこんな美人な人と付き合ってみたいな。
・・・・・ん?」
レンジさん、マリーとその後ろにもう一人男性がいた。年齢は20歳前後といったところだろうか。
ぼさぼさ髪に着古された服。無精髭。スポーツはまずしてなさそうなか細い体。
私(心の中)「なんだ、あの子は?ははーん、もしかしてタクシードライバーだな?」
レンジ「彼、マリーの弟ね」
私(心の中)「に、似てねえ。」
マリーの弟にも挨拶をしながら握手をした。
握手にまるで力が入っていない。挨拶も何を言っているのかわからないほどの小さな声だ。
ちょうどそこにタクシーが到着したため、荷物をトランクに積み込み、マラテのホテルに向けて出発した。
マリーは日本で働いたこともあるらしく、日本語はけっこう話せるようだった。
「モデル級の美貌と優しい笑顔、そして日本語力」
英語が苦手な私にとってはマリーはまさに現地の理想の女性。
その時はレンジさんが羨ましくてたまらなかった。
そう、その時は。
次回 フィリピン女性が好きな顔とはどんな顔!?