マニラに到着。
次は入国審査。さっそくだが、入国カードの書き方がわからないところがある。
国によっては、様々な国の言葉で入国カード記入例が示されているが、残念ながらマニラの空港にはそれがなかった。
悩んだところでわからないものはわからないので、とりあえず入国審査の列に並ぶことにした。
ふと私の前に並んだ人の入国カードに目をやると、私と同じようなところが空欄だった。
しかもどうやら私よりも英語力が低いようだった。
なぜなら空港職員に
「Do you speak English?(英語しゃべれるかい?ブラザー)」
と聞かれるも、そもそもその意味すらわかっていない様子だったからである。
私(心の中)「よしよし、この人が入国審査でスムーズにいくか見てみよう」
そして、その人の番がやってきた。
なにやら聞かれているようだったが、全くコミュニケーションが取れていないようだった。
少しして、なんとその人は空港職員に連行されていってしまった。
私(心の中)「おい、連行されていったぞ。ということは俺も連行されるのか。俺も英語しゃべれんぞ。
オロオロ\(゜ロ\)(/ロ゜)/」
頭は真っ白に、滝のように流れ出す汗。
職員「NEXT!!!」
もう引き返すことはできない。
震える手でパスポートと手汗でびちゃびちゃになった入国カードを渡す。
職員「・・・・」
(-.-)丿ポイッ▭←入国カード
私「え?」
私の入国カードを見ることもなく、入国カードをストックする場所に投げた。
そして何事もなく入国審査を通過。
後からレンジさんから聞いたことだが、日本のパスポートの信頼性は世界的に見ても非常に高いらしい。そのため、入国カードはほとんど確認されることがなかったんだろうとのこと。
紆余曲折あったが、ようやくマニラに降り立つことができた。
空港にレンジさんとレンジさんの彼女が迎えに来てくれる約束であったが、かなりの渋滞のため(+彼女の集合がだいぶ遅れたため)到着が遅れているようだ。
実はレンジさん、マニラに3人の彼女を持つとんでもないパロパロである。
※パロパロとは浮気者を指す。夜のお店では大変よく使われる言葉である。
そのうちの一人、マリーとこちらに向かっているようだ。
入国審査を終えて15分ほどたったころ、私を呼ぶ声がした。
振り返るとレンジさんが手を振っていた。ようやく知った顔に出会えてほっとした気持ちになった。
レンジさんの後ろには彼女らしき女性。
私「・・・ん?」
次回 レンジさん!とマリー!と・・・あなた誰?