[オノケンブログ前回のあらすじ]
グランドヨーコにて私が指名したローラ。英語が早く、初心者の私は太刀打ちできるのか?
グランドヨーコGrandyokoにて美人フィリピーナとの会話。
オノケンブログを最初から(序章)読んで頂けると幸いですm(__)m
[必見!英語が苦手でも英語で会話が続けられるテクニック]
落ち着きを取り戻したローラとの会話。
聞けば、ローラは24歳で、KTV嬢としては決して若手には入らない。私は20歳くらいだと思っていたため、ローラにそのことを伝えると嬉しそうにしていた。
KTVでの仕事自体が初めてで、グランドヨーコで働き出してまだ1か月も経っていないようで、それまでは学生をしていたが、学費が払えず、休学という形をとり、学費のためにこの仕事をしているようであった。
学費が払えず、休学して仕事に集中するということはフィリピンではよくあることである。KTVで働く人もいれば、タイタンズなどのゴーゴーバーやLAカフェのようなバーのようなところで学費を稼ぐ子もいるようである。
私「恋人はいるの?」
これもKTVでは序盤にする鉄板の質問である。もちろん皆、いる・いないに関わらず、一様にシングルだと言うのだが、当時は彼女たちがいう“シングル”という言葉を鵜呑みにしていた。
この質問の便利な所は、だいたいこの質問をこちらからすると、
女の子からも同じ質問をされる
↓
「いや、シングルだよ。日本では仕事で忙しいから遊ぶ時間ないんだ」と伝える
↓
「なんの仕事をしているの?」と聞かれる。
↓
自分の仕事について説明が始まる。
まず、相手にシングルである。“私のここ(左側)、空いてますよ”と伝えることができる。そして仕事についての文章は最初から話せるように練習しておくことで、自分の話しやすいフィールドに会話を持っていくことができる。
さて、ローラの答えだが…
ローラ「No,I don’t have.Never!!」
私は驚愕した。なんとローラは恋人が現在いないどころか、恋人がいたこともないのだ。フィリピンにおいてKTVで働くほどのルックスを持っていたら、24歳だと子持ちがデフォルトであると言っても過言ではない。
ただ、子持ちでなかったとして、恋人がいたこともないというのは早くも難攻不落臭が漂っている。彼女ほどのルックスならば学生時代も言い寄ってくる男たちはたくさんいたことだろう。
よっぽど彼女の理想が高いのか、もしかしたら彼女は女性が好きかのどちらかだと感じた。
どちらにしても私が勝負できるフィールドではない。早くも私の中の兵隊のいくらかは撤退を開始した。
わずかな可能性を信じている残存兵力で会話を続ける。
次にする質問の多くは
“暇なときになにしているの?”や“趣味は何?”という質問である。
この質問であれば返答はそんな難しい英語で返される心配もない。さらに向こうから“あなたの趣味は?”と聞き返されると、筋トレの話に持っていくことができ、またも会話を自分のフィールドに持ち込むことができる。
話し上手よりも聞き上手の方が良いことは心得ているが、私はリスニングが苦手である。聞き上手にはなれるわけもない。もちろんスピーキングも苦手だが、リスニングよりはいくらか“まし”である。
ちょうど仕事の話が終わりかけたので、セオリー通りに趣味を聞いてみた。
ローラ「・・・( ✧Д✧) キラーン」
ローラ「>*‘“(%&$!~ジャパニーズコミック)^-|#$!!!」
私(心の中)「うおっ!?」
今まで2速走行をしていたローラのギアが急に5速に入ったかのような急速な加速。ほとんど何を言っているかわからない。これがローラの本気か。かろうじて“ジャパニーズコミック”のみ聞き取ることができた。
私「ん?えーーっと、日本の漫画が好きなの?なんの漫画が好きなの?」
ローラ「・・・( ✧Д✧) キラーン」
私(心の中)「う・・・来る。またさらにギアが上がるのか!?」
只今ローラのスピードは100キロほどでている。私と話すのであれば制限速度は30キロ程度である。ローラがここからさらにギアを上げ、加速しようものなら、私は主語すらなんなのかわからなくなるだろう。
残存兵力に撤退命令を下すかどうか悩み始めた。