[オノケンブログ前回のあらすじ]
英語に苦手でも英語で会話を続けることができるテクニックを紹介した。果たして前もって準備したように会話ができるのだろうか?
オノケンブログを最初から(序章)読んで頂けると幸いですm(__)m
[フィリピンマニラの交通事情と通勤事情。アフターに誘えるか!?]
ローラはよほどの漫画好きなのか、目をキラキラさせている。すごく楽しそうである。
何を言っているか聞き取ることのできない私は楽しさよりも必死さの方が強い。
ローラはフルスロットルになりそうだったが、私が落ち着いてというようなジェスチャーをしたことで我に返り、また会話スピードをゆっくりに戻してくれた。
どうやらローラはテニスの王子様がものすごく好きだそうだ。そして自他ともに認める“アニメオタク”だそうである。
テニスの王子様は日本では人気がある漫画の一つであることは間違いないが、他にも多くの人気漫画があるため、一番好きだという人は現在では少なくなっているだろう。
私も幼少期から少年ジャンプやマガジンなどには長い間お世話になった。特にI’s(アイズ)には色んな意味で大変お世話になった。
現在も漫画はよくゲオやTSUTAYAなどで借りてよく読んでいる。
今の私のおすすめは“進撃の巨人”や“東京喰種”である。
特に東京喰種については先日、好きが高じてフリマアプリで全巻を大人買いしたほどである。
ローラはそれら2つの漫画も読んだことがあるようだったが、テニスの王子様が好きすぎて、あまり関心がないようだった。
テニスの王子様はフィリピンではかなり人気がある漫画の一つであり、KTVでの話題としては使えるものである。ただ、それを読んでいることが前提になるのであるが。
ようやく共通の話題が生まれ、ぎこちないながらもコミュニケーションが取れだした。
ところでレンジさんの指名した女の子はスレンダーで美人な女の子であった。さすがのレンジさんは英語でコミュニケーションをとることは朝飯前のようで、楽しく時間を過ごせていたようだ。
ただ、今回この子を指名したことで後にレンジさんにとっては望ましくない出来事を招く結果となる。
その望ましくない出来事が起こるのはもう少し後の話になる。
それから私とローラ、レンジさんとその指名子、それぞれで楽しい時間を過ごしていた。
しばらくすると閉店+チェックの時間となった。会計をボーイに渡し、お釣りを待つまでの間でレンジさんからローラへ提案があった。
レンジ「ローラ、もしよかったらだけど、この後アフター行かない?」
ローラ「…ごめんなさい。私はこれから家に帰って家の手伝いをしないといけないんです。それにここから家まですごく時間がかかるんです」
レンジ「ローラの住んでいる家はそんなに遠いの?」
ローラ「だいたい4時間くらいかかります」
レンジ&私「4時間!?」
ローラ「はい」
私「往復で4時間?」
ローラ「片道で4時間です」
私「毎日?」
ローラ「毎日」
私「電車?」
ローラ「バスとジプニーです」
フィリピンは常に大渋滞で、学校・仕事場に通うのに片道1時間以上は当たり前である。ただ、4時間といえば日本からフィリピンの飛行時間と同じである。かなりきつかった(もちろん入国審査が一番しんどかった)時間と同じ時間を毎日かけて仕事にでてきているのである。しかも毎日の睡眠時間は3時間ほどしか寝ることができないそうだ。
さすがのレンジさんも4時間かけて通勤する女の子は初めてだそうだ。
そんな現実を聞かされたら、さすがにこれ以上誘うことなんてできない。
私「じゃあ次の機会によかったらアフター行こう。今日は早く帰って、ゆっくりと休んでください」
そう伝えるとちょうどボーイからおつりが返され、私たちは店を後にするのであった。