[オノケンブログ前回のあらすじ]
フィリピンマニラの有名な観光地イントラムロスに行ってきました。馬車で観光地を巡ることをおすすめしますが、馬車乗りの人を慎重に選ばないとぼったくられる可能性があるので注意が必要です。
フィリピンマニラのおすすめ観光地、イントラムロスにて馬車で観光する
オノケンブログを最初から(序章)読んで頂けると幸いですm(__)m
[デートにおすすめのスポット、イントラムロスを巡る。マニラ大聖堂は特におすすめ]
過去にタイムスリップしたような街並みが続くイントラムロスにて、顔面凶器馬車おじさんによって現実に引き戻される。
おじさんの右手には、ムチがあった。
馬用なのだろうが、私にはそれが馬用だけにはとても見えなかった。
ティーに促されるまま、嫌々ながらも馬車に乗り込む。
ゆっくりと馬車は動き出した。
雲一つない青空、すばらしい景色、建造物、そして隣にはティー。そして私の筋肉。
完璧だ。完璧なデートである。
ただ一つ、後姿からもすさまじい闘気とオーラを放つ顔面凶器さえいなければ。
顔面凶器は各観光地を回りながら、それぞれの観光地の説明をしてくれた。
ものすごくかすれた低い声だったために、説明の大部分は聞き取ることができなかったが、わからないような顔をしてムチでシバかれたくはなかったので、さも理解しているような顔をして聞いていた。
ただこの馬車おじさんは、顔面こそ凶器で、迫力以外は感じることができないような声だったが、途中途中では、馬車を止め、写真を撮る時間を設けてくれたり、私とティーのツーショットを撮ってくれたりと、サービス自体は良かった。
結局2時間くらい馬車を利用したため金額自体はそれなりにかかってしまったが、多くの観光地を巡り、多くの写真を撮ることができたため、満足できるものであった。
最後に馬車おじさんに勇気を振り絞ってお願いしてみた。
私「顔面凶器さん、一緒に写真を撮ってもいいですか?」
顔面凶器「お?ワレとワシが一緒に写真撮るんか?ええで~兄ちゃんええ度胸しとるやんけ」
こうして私は顔面凶器と一緒に写真を撮ることに成功した。その後、馬車の運転席に乗せてもらって、顔面凶器のムチまで持たせてもらって撮影できた。
笑顔も恐かったが、実際はいい人なのだろう。きっと。
その後はサンチャゴ要塞やマニラ大聖堂などをゆっくりと歩いて観て回った。
特にマニラ大聖堂は非常に見ごたえがあった。
4500本のパイプを持つと言われるアジア最大のパイプオルガンには、猫ふんじゃったがピアノで弾けない私でさえもその美しさと圧倒的な存在感に感動を覚えるものであった。
[イメージ]
それよりも美しかったのが、マニラ大聖堂に入る際に祈りをささげるティーの姿である。
フィリピン人の8割以上はカトリックであり、ティーもその一人である。普段日本にいる時はほとんど会うことのない(というよりどこの宗教かという話自体もすることがないが)カトリックの人の所作を見るというのもなかなか良いものであった。
デートの途中では、“ハロハロ”というフィリピンの代表的なデザートも食べた。
ハロハロというのは、かき氷、コンデンスミルク、紫いもの3つを中心にゼリーや煮バナナ、ココナッツ果肉、ジャンクフルーツなどのトッピングを混ぜ合わせて食べるというものである。
〝ハロハロ”という言葉自体がごちゃ混ぜにするという意味だそうだ。
紫いもの色がアクセントとなり、原宿辺りで人気が出そうなおしゃれな見た目で、入っている材料だけを聞くとすごくおいしそうであるが、残念ながら私の口には合わなかった。
ハロハロは、現在日本でもミニストップで食べることができ、私は日本のハロハロは結構好きである。
さて、楽しい時間はあっという間に過ぎ、時刻は18時前になった。
ティーが19時からサオリに行かなくてはいけないので、そろそろ帰らないといけない。
帰りもまたティーがGrabを使ってタクシーを呼び、帰路につくことにした。