カスちゃんが鉄板焼きを食べてみたいと言い出しました。

お店の中でサメが泳いでいるお店に行きたいと店を指定してきます。

どうやら同じお店で働く先輩が自慢してきたようで、
どうしても行きたくなったみたいです。

普段なら二つ返事でOKするんですが、
カスちゃんに関しては何だか気分が乗りませんでした。

 

【ポットブログ131】ポット男泣き

 

カス「行きたい。 TEPPAN YAKI」
ポット「は?店の名前は?」
カス「分からない。シャークいる。」

なんという雑な・・・・・

ま、でも鉄板焼き自体そんなにお店の数はないはず・・・

私は『名古屋 サメ 鉄板焼き』とGoogle先生に聞いてみた。

すると、簡単に検索結果に出てきた。『鉄板DINING集 栄店』

値段を見ると、鉄板焼きの中では安い方だが、
そもそも鉄板焼きというジャンル自体が高い。
単純に焼肉の倍以上するのである。

私は迷った。
そこでカスに質問をぶつける。

ポット「約束は覚えてる?」
カス「なに?約束」
ポット「ネキストタイムディバ?」
カス「あー。オフコース。」

ふむふむ。ワンチャン付きなら鉄板焼きも悪くはないか・・・

私はOKする事にした。

しかし、ここでカスがあまりにも分かり易い嘘をつく・・・

カス「同伴は5時からしか家を出れない」
ポット「は?ネイルの時は2時だったよ」
カス「あの日は同伴してない」

・・・・・

こいつ・・・気でも狂っているのか?

同伴してないじゃなく、貴様が約束を破ったから実現しなかっただけで
無理矢理同伴しようとしてたじゃねーか・・・・

まあいい。私は別名早撃ちのポット。
準備運動の時間を省けば全く問題ない。

ポット「いいよ。5時半にホテルに来て」
カス「分かりました」

こういった経緯で私はカスと同伴する事にした。

・・・・

・・・・・が

もう勘の良い方は気付いたと思う。

これがフィリピン人なのである。

私はヨミのポットと呼ばれた男。
大分早い段階から、このパターンを読んでいた。

想定するパターンは常にいくつかあるが、
その中でも一番高い確率でこのパターンが来ると読んでいた。

そして、読み通りになったのである。

5時半の約束は当然のように守られない。
これがフィリピン人だ。何も問題ない。

しかし次に届くLINEが・・・

準備に時間が掛かったから今から家を出る。
遅くなったので直接お店に行きます。

これだ。

カスはホテルに来ずに、鉄板焼き屋で現地集合と連絡してきた。

こんな馬鹿な話に私が乗るわけもなく
私はその連絡を華麗に既読スルーした。

お店に着きましたとLINEが届いても既読スルーする。

読んでいないのではない。
読んでいて尚、返事をしないという対応をした。

更に、
ナンデ約束守らない?
アナタ本当に日本人か?

と私に対し無礼なLINEが連続で届く。

その全てを既読スルーする。

全部のフィリピン人に対してそう思っている訳ではない。
ただ、このカスに対してだけは約束なんて言葉を使われたくない。

私は海よりも広い心を持っているので、
1度や2度の粗相くらいでは腹を立てない。

だから、前回のホテルも我慢した。
前回の様子(https://crazy-manila.com/blog_pot/%e3%83%9d%e3%83%83%e3%83%88%e7%ac%ac3%e7%ab%a0/21326.html)

がしかし。

ネイルからのプチぼった。それに加え、
約束を覚えていると言いつつも、準備が遅れてすみませんではなく
こっちが了承していないのに勝手に店に行き、私を嘘つき呼ばわりするのだ。

これを許してしまったら調子付かせるだけだと判断し、
私は既読スルーを続けたのである。

その後電話がかかってきたので、
私はひとこと

ポット「ずっとホテルで待ち続けてるよ」

と言い放った。

カスは鉄板焼きの約束だのもうお店で待ってるだの
色々自分に都合の良い事を言っていたが、私は頑なに
「ホテルで待っているよ」だけを伝え、電話を切った。

こんなもんだよ・・・・

正直、今回に関しては私も悪い。
相手の弱みに付け込むような行動をするのは良くないと頭では分かっている。

カスは2カ月後に誕生日を控えていて、大きな売上が必要だった。
フィリピンパブの誕生日はお店によっても違うと思うが、
パーティの食事などはお店が用意してくれるが、
お店の飾り付けなどの費用は本人負担である事が多い。

基本的なバルーンなどはお店が出してくれても、
個人が希望する花などはお客さんが負担してくれるか?自分で出すか?である。

また、見栄っ張りな女の子はシャンパンタワーをやりたがるが、
もちろんこのシャンパンもお客さんがお金を出さなければ実現しない。

カスは本当か嘘か分からないが、ノルマでタワーを1本立てないといけないそうだ。

そうなるとシャンパンのチケットを複数の人に売るか、
私のような個人に出して貰うかの2択となる。

なので誕生日というイベントは嬉しいイベントではなく、
女の子からすると非常にストレスのかかる辛いイベントとなるのである。

私がそれが分かっていて、カスが必死に営業してくるのを待っていた。

読者の皆さんからは

「人を何だと思っているんだ!」とか、
「結局お前は汚い大人だ!」とか

そういったおしかりを受ける事も覚悟している。

しかし、このままカスの思う壺になってしまうのでは
私の腹の虫が収まらないのである。

私の心は海のように広いが、
ワンチャンに関してだけはめちゃめちゃ細かい男なのである。

それだけにカスに関しては結構な自信があった。

今日はホテルに来るんじゃないかと思っていた。

しかし結果は直接お店に・・・・か・・・

私は感傷に浸った。

夢破れた戦士のように項垂れた。

1時間前くらいは若いフィリピーナとワンチャン出来る!と思い込んでただけに、
気持ちの高低差がハンパない。

そんなブルーな気分の私にまたLINEが届く。

相手はカスだ。

なんと・・・

ホテルの下に着きました。というLINEだった・・・・

正直、驚いた。

全く期待していなかった。

というか、このパターンでホテルに来たババエなど過去1人もいない。
イケる子は同伴ですぐイケるが、イケない子は何だかんだ言って絶対来ない。
良い訳のオンパレードで引っ張るだけ引っ張って鴨られるのが関の山。

いや、だが、まだ信用してはいけない。
フロントまで来るババエは過去にもいた。

部屋に来るかどうかが重要なんだ。
まだリーチが掛かっただけで大当たりしていない!!

私は急いで下へ降りた。

すると、そこには本当にカスが来ていた。
そしてめちゃめちゃ泣いている。

カス「ごめんなさい」

・・・・・

え・・・・

フィリピーナが謝った・・・・・

私に衝撃が走る・・・

私の超勝手な思い込みでフィリピン人は謝らないと思っていた。
ごめんごめーん、みたいな軽いノリのソーリ―はあったとしても、
頭を下げるなんて事は有り得ない。

・・・・と、思い込んでいたのだ。

しかし、カスは私のネガティブな想像を覆してきた。

私はカスの手を引き、部屋に招き入た。
このパターンは人生初である。

そして私はカスをぎゅーーーっと強く抱き締めた。

もう好きになってしまっていたのかもしれない。

カスがめちゃめちゃタイプか?と問われると、
実はそこまでタイプではない。

私は童顔が好みなのだが、カスは化粧のせいかもしれないが
実年齢よりも少し年上に見える。
そして、この名古屋にはもっと可愛い子は沢山いる。

・・・・が

涙目のカスを見た私の胸は、キュンと音を出してしまった。

私達はシャワーも浴びず愛し合った。

そのまま2回戦行きたい所だが、
愛おしいカスに仕事をサボらせる訳にはいかない。

私はNくんをカスのお店に呼び出し、
私とカスは正真正銘の同伴でお店に一緒に入った。

Nくんが指名している女の子も飯ご飯を食べてないという事だったので
4人でウーバーイーツでケンタッキーを食べた。

鉄板焼きからのケンタッキー

食事も高低差抜群である。

私達は2時まで飲み続け、閉店となったのでNくんを帰した。
久しぶりのオープンラストである。

するとカスが遅い時間が今日は休みなので、
今からホテルに行くという・・・・

おいおいおい・・・・

読みのポットでも1日2回は想定していなかった。

私は断る理由がひとつもないので、勿論OKする。

ただ、朝6時くらいには同室の子が遅い時間が終わって戻ってくるから
それまでには部屋には帰らないといけないと言っている。

全く問題ない。3時間以上あるじゃないか・・・

私達はシャワーを浴び、2回戦目を行った。
やはり若いフィリピーナはイイ。最高だ。

しかし、この後

カスから衝撃の事実を告げられる・・・

2回戦目を終えた私達はベットで横になっていた。
私としてはもう用事が済んだので帰って貰っても構わないのだが、
カスが私にひっつきながら話をしてきた。

内容は・・・・

ほぼほぼカスの家庭環境だ。

カスの下に2人の兄弟がいる事。
お決まりのように母子家庭である事。
自分の稼ぎで家族を食べさせてる事。などなど・・・

この辺のクダリは、正直な事を言うと何人ものフィリピーナから
似たような話を聞いている。ここに同情というか、共感を見い出せない。

そのくらい水商売している子というのは家族を支えている子が多いのだろう。

だから、この程度の内容では私の心は震えない。

衝撃はこの後だ・・・。

カスには2つ下に妹がいたそうな。
いつも笑顔で成績も優秀で、沢山の友達に囲まれている妹が
カスは本当に羨まく、凄くリスペクトしていたそうだ。

全く悩みなどなさそうな、幸せそうだった妹が2年前に自殺した。
理由は全く分からない。

毎日笑顔だったけど、言えない悩みがあったのかな?
私より頭が良くてしっかりしてたけど、何かに傷付いてたのかな?
私がもっと早く日本に来て沢山稼いでいたら死ななかったのかな?

カスは号泣しながら私に話してくれた。

私は日本有数の涙もろい男である。

アルマゲドンの時は序盤の誰も泣いていないシーンで既に泣いていたくらいだ。

私もカスと共に号泣した。
2人でわんわん泣いた。

そして一頻り泣いた後

カス「私の小さな物語を共有してくれてありがとう」

と詩人のような言葉を残して、帰っていった。

 

私の心は完全にカスに奪われてしまったのだった・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

[ポットブログ131あとがき]

ワンチャンの事しか頭に無い男と呼ばれたポットですが、
カスちゃんの話を聞いて号泣しました。

こんなにも家族の為に頑張っている子に
私はなんて酷い事をしているんだ・・・と反省しました。

そして2カ月後に控えた誕生日に
シャンパンタワーをプレゼントする事を約束したのでした。

若いフィリピーナが日本で働く理由なんて
家族を食わす為に決まっているので、よくある話ではあるのですが
何故か私の心は強烈に奪われました。

それにしても、久しぶりの号泣でした。
クレアを寝取られた振りかもしれません・・・

 

ブログランキングリンク-ボトム
ブログランキングのトップを目指しています。
応援よろしくお願いしますm(_ _)m

 

 

 

スピンオフ小説『クレイジーマニラ』電子書籍、単行本出版決定!Amazonで販売中↓ フィリピン 小説 マニラ

 

ポットblog前の記事
ポットblog次の記事

 

ポット
クレマニのカモ担当。アラフォー。日本じゃシャッチョさん、マニラじゃカモネギさん。 日本の恩人のススメでマニラで起業を試みるが、仕事より女性を優先してしまうダメ男。 果たしてビジネスは成功するのか?マニラで性交できるのか?

10 コメント

  1. ポットさん、最高です!最後は心温まる話で、じーんときました。
    コメントを書くのは初めてですが、クレマニは全編読んでいます。
    私は今は40台半ばで海外生活中ですが、出身は愛知県で、昔は散々池田公園へ行き、池田公園勤務のフィリピンパブ嬢とも過去に二人付き合いました。
    来年3月に日本に帰国し、勤務地は名古屋か東京のいずれかとなる予定ですので、よろしければ是非意見交換させて下さい。フィリピンの話もしたいですし、ビジネスの話も伺いです。

    • フミオさん、コメントありがとうございます。
      来年だと先が長過ぎるのが微妙ですが・・・・

      意見交換いつでもいけますので、TwitterにDMでもリプでも頂ければ幸いです。
      クレマニのメアドは現状誰も管理していない気がするので、
      私まで届かない気がしますwww

      • ポットさん、ご返信ありがとうございました。
        来年は間違いで、正しくは今年の3月末でした。あと2ヶ月ちょっとです。
        Twitterは使っていないのですが、インストールして、ご連絡させて頂きます!

  2. bポットさんこんばんは!
    自殺の少ないフィリピンで自殺
    私は信じません(笑)
    ポットさん、ピン中の流す涙は股間から出る白い涙だけですよ。
    私は紳士なんですよ、テヘッ!

    • ボンさん!!!!

      答えを出すのが早いんですよっっっ

      まだまだ先がありますからっ!!!!

      テヘッ!じゃないんですよwwwww全くwwwww

  3. >別名早撃ちのポット。

    ひえ〜、ポットさん真似できない才能ばかり!!

    >日本有数の涙もろい男である。

    友人も加齢と共に涙腺崩壊してますが・・・

    >と詩人のような言葉を残して、帰っていった。

    うを〜!キタキタキター!
    絶対に「詩人」だったに違いない?
    いえ、すみません、私は先読みのNではありません。。

※コメントアイコンが欲しい読者様、DMでお知らせください。

 

コメントを書く

Please enter your comment!
Please enter your name here