【ポットブログ116】忘れたいと思う程、忘れられない

【ポットブログ116】忘れたいと思う程、忘れられない。

二章に続けて三章も連続で書かせて頂きます。
クレマニ鴨担当のポットです。

コメント頂ける常連様本当にありがとうございます。
コメント貰えると本当に嬉しいです。感謝感謝です。

レンジさんやケンさんが情報収集してる期間を
繋げたらな・・・なんて思ってます。

毎日更新は厳しいかもしれませんが、なるべく多く更新する予定ですので
お時間ある時にでも覗いてくれたら嬉しいです。

あとコメントも貰えたら嬉しいです。

それでは三章スタートです！宜しくお願いします！！

 

【ポットブログ116】忘れたいと思う程、忘れられない。

たまに夢に見る事がある。

まだフィリピンに会社があって、フィリピン人のスタッフがいて、
スタッフ達が「ボス！」「ボス！」と呼んでくれる。

でも、それは夢で

今の私には何もない。

 

会社の社長はしているが、雇われだ。

資金がショートしてしまい、自分の会社の株も手放した。

社長とは呼ばれているものの、株主に相談しないと自分の給料も決めれない。
トップであってトップじゃない。それが今の私だ。

 

挑戦しなければ失敗しないが、成功だって得られない。
成功を得たいのならば、挑戦するしかないのだ。

私は5年前に挑戦し、そして敗れた。

今の私には何もない。

 

家もタワマンから引っ越した。

子供が転校しなくていいように、港区の中での引っ越しだが、
家賃は半額以下になった。

携帯電話の番号も変えた。

 

古い知り合いに今の自分を見られたくなかった。

私には何もないと言いつつも、プライドだけはあるみたいだ。

こんなプライドは邪魔でしかないのだが・・・

 

雇われ社長を続けていく中でひとつ閃いた。

コロナで仕事が暇になり、会議もリモートが多くなった。
移動も減り、接待なども減り、時間が凄くある事に気付いたのである。

この時間に他の会社の顧問などをすれば、
収入を上げられるかもしれない。

 

そうだ！もっと仕事をしよう！

そう考えるようになる。

仕事を増やして収入が増えたら・・・・

また飲みに行こうかな・・・

 

そう。私は熱し易く冷めやすい男、ポット。

飲みで失敗しても、少し経てば忘れてしまうのである。

 

 

築地に自社ビルを持つ、ある会社と社長とのミーティングで、
社外取締役という形で経営に参加して欲しいとオファーされた。

役員報酬は毎月20万。

大きな収入増とは言い辛いが無いよりあった方が良い。
私は二つ返事でOKした。

そして・・・

その社長からフィリピンパブに誘われた。

私は過去５年間、フィリピンを避けてきた。

日本のキャバクラよりも安い事もあり、誘われる事は多かった。

しかし、私は過去の心の傷が癒えておらず、
「一番嫌いな人種です。本当に関わりたくない。」
そう言って、フィリピンパブへ行くのは断り続けていたのである。

 

あんなに好きだった国、月の半分を過ごした国だったが
心の底から嫌いになっていた。

しかし、これから取締役となる会社の社長からの誘い。
無下にする事は出来ず、「じゃあ少しだけ」という事で行く事にした。

思い起こせば日本でフィリピンパブへ行くのはこれで２回目。

１回目は愛知県の豊橋市。
二川駅というローカル駅の近くにあるフィリピンパブだった。

 

どんな雰囲気だったか全く覚えていないが、
それ以来行っていないという事はそんなに楽しくなかったんだと思う。

タガログ語も忘れてしまった。

英語も５年も使っていなければ忘れてしまう。

 

そんな状態で人生２回目の日本でのフィリピンパブへ行ったのである。

築地の会社の社長さんは常連らしく吉四六だかのボトルがキープしてあった。
ハウスでＪＩＮＲＯが飲み放題らしいのにわざわざキープしなくても・・・
なんて事を思ったりもしたが口に出す事はなかった。

 

そう！私は空気が読める男、ポットなのである。

 

！！！！！！

そんな事より問題は店のレベルである！！

一番若い子で２９歳。

年齢層の高い事、高い事。

４０代でも平気な顔して働いている。

 

これが日本のフィリピンパブか・・・・

 

私はガッカリした。

マラテで遊んでいた頃・・・
若い子ばかりに囲まれていた。

ゼブラ、ヴォーグ、ブルーバナナ。
なにもペンギン系の高級店に行かなくても若い子が沢山働いていた。

 

そうか・・・

日本のフィリピンパブはこんな感じなのか・・・

 

楽しそうに飲んでいる築地の社長とは対照的に
私は全くテンションが上がらず、ただただ時間が過ぎるのを待つだけだった。

２セットぐらい過ごし、私達は解散した。

私は帰り道で、何を贅沢言ってるんだ。
今のお前には何もない。ゼロから再出発だろ！！
奢りを捨てろ！！　ちゃんと足元を見ろ！！！

そう自分に言い聞かせるのだった。

 

フィリピンパブに行ったせいで、また思い出してしまう。

楽しかった日々。

楽園のようだったマニラ。

若くてスタイルが良くて顔も可愛い子が沢山いた。

思い出さないようにしよう！と思っていても
こういったキッカケがあると思い出してしまう。

 

そのくらい刺激的で

そのくらい自分にとって大事だったんだと気付いてしまう。

みんな元気にやってるのかな？

考えないようにしようと思えば思う程、
また考えてしまう。

忘れよう。忘れよう。

今の自分はフィリピンに旅行に行く事すら大変だ。

今の私には何もないんだ。

自分は何者でもない。

忘れよう。

忘れよう・・・・

 

 

そう思っても、手が勝手に動く。

当時読んでいたベテランさんのブログを探す。
ＫＴＶマニラ・・・

ベテランさんと自称中級者さんが書いていたブログを探す。

・・・・・・

更新は止まっていた。

そうか、もう５年以上経つんだもんな・・・・

他に何かブログないかな？

最近のフィリピンはどんな感じなんだろう？

 

そして見つけたブログはブログランキング　フィリピン１位

クレイジーマニラだった。

レンジさんとオノケンさんの文章力の高さも凄いと思ったが
何よりもその時の情景が頭に描かれるような表現力の高さ。

私は一発でクレマニの虜になった。

過去に遡って最初から読んだ。
１日で１０。いや、下手したら２０記事くらい読んだ。

投稿数が多かった為、読破するのに１カ月以上を要した。

 

忘れよう。忘れようとずっと思っていたのに

クレマニが私のフィリピン生活を思い出させてしまったのだ。

そしてこのブログと出会ってしまった事で

私の日本での第三章が始まっていくのである。

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[ポットブログ116あとがき]

大好きだったKTVマニラも見ないようにしてました。
読んでしまうと、またフィリピンに行きたくなりそうだったから・・・

Facebookも新しいアカウントは作りませんでした。
検索してしまいそうだったから。

それでも結局は何年も経つとそういった感覚は薄れてしまい
ちょっとしたキッカケでまた読みなくなっちゃいました。

考えないようにしよう！と思っているという事は、
その時点で、もう考えてしまっているんですよね。

そして、私はクレマニと出会ってしまいました。

クレマニは中毒性が酷く、すぐシャブ中ならぬクレ中になりました。
毎日、毎日読んでました。暇があればクレマニを読むというくらいに。

そしてクレマニに出会った事により、
私の中でのフィリピンの存在が大きくなりました。

押し殺して押し殺して小さくしていたのに・・・