ルセント ホテル (Luxent Hotel)

 

 [レンジブログ 前回のあらすじ]

今から数年前、レンジがマニラでビジネスをスタートさせた頃、オノケンをフィリピンへ誘う数か月前のエピソード。
本命彼女の一人、『マルコ』とのデート。彼女とはケソンシティで会うことが多く、このときも夕食デートだった。そして、再び別の女性からメッセージが!?
【レンジブログ190】食欲旺盛なフィリピーナは性欲もオッパイも!?

 

クレイジーマニラの記事は、実際の旅行や取材を元に記述しています。小説風のストーリ仕立てで記述していますので、過去の記事を参照頂けると話の内容が理解しやすいかと思います。また、登場人物の名前等は仮名を用いているところがあります。

 

クレイジーマニラでは以下の三つのブログがメインコンテンツです。
平日に『小説ブログ連載』、週末は『トピックス(コラム)』をアップしています。

現在は【レンジブログ外伝五章】を連載中です。

 

オノケンブログ累計610万PV達成 第一話へ
オノケンブログの第一話はこちらから
【オノケンブログ1】転落と後悔

 

クレイジーマニラ レンジブログ
レンジブログの第一話はこちらから
【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ

 


ポットブログの第一話はこちらから
【ポットブログ1】タイで起業!先輩の誘い、女を求めてフィリピンへ!

 

 

[筆者レンジより]

読者の皆さんへ。

いつもクレイジーマニラをご覧いただき、本当にありがとうございます。

また、コメントをくださる方々、ラジオを聞いてくださる方々、いつもありがとうございます。

ーーさて。

前回の記事では、フィリピーナ彼女の『マルコ』とのデートの様子を描きました。

この頃は付き合い始めのラブラブな頃で、私も彼女に熱を上げていました。

今、彼女は日本にはいません。父方の実家のフランスに居ます。

このコロナ禍で大変な状況のようですが、徐々に平常に戻りつつあると聞いています。

そのうちフィリピンへ帰ってきた時には再会できれば良いかなと思っています。一応、過去に愛した女性なので。

 

ーーマルコとこの夜、ケソンのホテルでまったりとしていました。

しかし、再び別の女性からのメッセージに手が震えます。

それでは、レンジブログ191話をスタートいたします!

 

 

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【レンジブログ191】フィリピーナとの恋愛を楽しむブス日本人男性

 

 

「I’m waiting in front of your home. (あなたの家の前で待ってるわ。)」

 

……サンからのメールだった。

送られてきたのはたった今。

彼女は私の自宅(月契約のコンドミニアム)に居るのか?

強い不安に駆られる。

 

私はマルコを起こさないようにそっとバスルームへ入って、電話を掛けた。

 

ルセント ホテル (Luxent Hotel)
[ルセント ホテル (Luxent Hotel) バスルーム]

 

……しかし、出ない。

何度か呼び出ししてみたが、コール音が続くだけだ。

 

んー、どうしたものか。

このまま無視をして、「仕事で忙しかった」などの理由を付ければ良いか。

それにしても「自宅前にいる」とは気味が悪い。好かれているのはありがたいのだが。

 

ーー私は結局、そのままベッドへ戻り、寝ることにした。マルコとは久しぶりだし、明日からは月曜日。普通に仕事だ。

 

再び目を閉じた。

 

しかし、一時間後。

サンから「Good morning! (おはよう!)」と言うメッセージと、着信があった。

 

私は慌てて、ホテルの部屋を出て廊下で電話に出た。

 

「Sun! Where’re you now!? (サン! 今何処にいるの!?)」

「I’m here for you! Kyahahaha! (何処にも行かないわ! きゃはははっ!)」

 

私はその瞬間、電話を切ろうかと思った。

 

「Sun, anyway I worry about you. What are you doing? (サン、とにかく心配です。何してるの?)」

「Ah… I’ve just finished my work. So I wait for you. Kyahahaha! (あー…… 仕事がちょうど終わったの。だからあなたを待ってる。きゃはははっ!)」

 

こっ、この子はヤバい。笑う要素が一切ないのに腹を抱えて笑っている。そして、「レンジ、超面白いから。もう止めて!」と言う。

いや、私は何も面白いことは言っていない。

 

KTV「526」の美人フィリピーナ
[サンの似顔絵]

 

私は「今仕事中だから、今夜は家に帰れそうにない。だからサンも自分の家に帰ったら?」と伝えた。

しかし、「嫌よ。今夜こそ一緒に過ごしたい。明日は私、休みだし」と聞かない。

くっ、どうすれば良いのだ。

 

ーー困った挙句、私は一度マルコを起こすことにした。

「Marco, Marco… I’m so sorry. I must go for work soon. Can I go?  (マルコ、マルコ…… 本当にごめん。もうすぐ仕事に行かなきゃ。良いかな?)」

 

マルコは眠そうに布団に包まっている。

この夜、マルコの名でチェックインしているので、ここで抜けさせてもらおう。私は宿泊費を彼女のカバンに入れ、静かに外へ出る準備を始めた。

 

ーーホテルの部屋を出ようとした時、マルコが起きてきた。

あくびを繰り返している。

「…Range, you’re so busy. I understand. I’m so happy to be with you tonight.(……レンジ、忙しいのね。今夜は一緒で嬉しかったわ。)」

 

くっ。

マルコ、何と言う理解度の高さと優しさ。マジ天使だ。

本来なら彼女一途に集中すべき場面だろう。

 

「…Range, I wanna spend most of my time with you next time. I hope. (……レンジ、今度はずっと一緒ね。お願い。)」

 

はうあっ!

うぐっ!

ぐふおぉっ!

 

彼女の透き通った声、その一つひとつの言葉が胸に刺さる。

苦し過ぎて、目をまっすぐ見ることが出来ない。

 

分かる、分かるぞ。

彼女は「I love you.」こそ言わないが、彼女の私に対する想いは十分に伝わってくる。

私も同じ想いだ。

こんなに素敵な女性、もう二度と巡り合えないかもしれない。私の人生の終着点は彼女だ。彼女にすべてを捧げるべきだ。他の女性なんてもう考えるな……。

ホテルのドア越しに何度も葛藤を繰り返した。

 

しかし!

 

ーーこの時、正式に『ブス担当』の称号を授かったかもしれない。

気付いたのだ。

私は生まれながらのブス。

並大抵のことでは、一人の女性に集中などしない。

 

レンジ 夜遊びの言い訳
[数多の女性を口説くと言う使命感に燃えるレンジ]

 

ーー私は、マルコを抱きしめ、一度室内へ戻る。

そして、もう一度ベッドへ。

 

彼女を果てさせる。

 

マルコは幸せそうな表情だった。

私は彼女の頭を撫でながら、寝付くのを見守る。

 

ーーよっし。

午前4時。これからマラテへは、この時間帯ならば2、30分もあれば着く!

 

私はホテルのフロントから外へ。

エントランス前に止まっていたタクシーに乗り、行き先を伝えた。

 

ーーマラテへ向かうケソン通りは、エドサ通りやロハス通り同様に日中や通勤時間帯は大渋滞となる。しかし、夜間のこの明け方はほぼ交通量はない。

タクシーはものの15分ほどで、マラテエリアへ入った。

 

そして、私は自宅に到着。

すぐにサンに電話を掛けた。

 

「Sun, Where’re you now!? (サン、今どこ!?)」

「I’m always here for you! Kyahahaha! (いつもあなたの傍よ! きゃはははっ!)」

 

くっ、このアッ……

 

エントランス周辺には彼女の姿は見当たらず。

私はエレベーターに乗り、自宅のある階で降りた。

 

……居た。

サンはスマホを触りながら、玄関前で私を待っていた。

 

私は彼女に「遅くなってごめんっ!」と言いながら近づく。

彼女はケタケタ笑いながら、抱き付いてきた。

 

ーーそして、一緒に部屋へ。

 

キッチン マニラ コンドミニアム
[自宅キッチン]

 

「Do you drink? (何か飲む?)」

「Only water. Kyahahaha! (水で。きゃはははっ!」

 

私は冷蔵庫からボトルウォーターを一本渡し、彼女とともにソファに座った。

そして、彼女はスマホ画面を嬉しそうに見せてきた。

 

ん、んっ?

……ぶふぇえっ!?

 

その画面を見た私は戦慄が走った。

顔面の毛穴全てから冷や汗が噴き出てくる。

 

フェイスブックのヘッダー、アイコンが思いっきり『私たち』なのである。

 

フィリピーナ フェイスブック
[フェイスブックホーム画面]

 

 

これ…… 本名。

本アカウントじゃん。彼女のプライベートな写真が多数掲載されている。友達も4,999人。

嬉しいのは嬉しいが、それも一瞬のこと。

これはヤバい、ヤバすぎる。汗に代わり、全身から脂が出てきた。

 

ーーサンに許可を得て、スマホを触らせてもらう。

 

……さっ、最悪だ。

メッセンジャー、インスタグラム、その他のアイコンも同じものを当てている。

タイムライン等に写真自体はアップしていないものの、その通知はフォロワーに届いているかもしれない。

ホームボタンを押すと、待ち受け画面には私のブスな笑顔が設定されていた。

 

サンの異様な愛を感じた。

 

ピンチを超えてもはやチャンス? ……いやいや、死んだ。即死だ。

もうマニラから撤退するしかない。私は二度とマニラの地は踏めない。

 

何たる失態。

不用意にツーショット写真を撮るんじゃなかった。

完全に詰んだ。

 




 

ーー私はサンに、

「サン、本当にありがとう! 君の気持ちはとても嬉しいよ! 私も同じ。本当に愛してる!」

とお礼を言った。

心の中では、

『この女、ケタケタ笑いながら何ちゅうことしてくれてんねん! 笑いごとちゃうわ! このスマホ、ブッ壊したろか! いや、アカウント全て削除した上でだっ!』

と思っていた。

 

事態を重くみた私は、彼女に何とかアイコンやヘッダーを変更してくれるようにお願いしようと試みた。

彼女がこれらの写真に変更したのは先ほどのようなので、未だ被害は最小限に食い止められる。

 

「Sun. Could you please change these pictures? (サン。写真を変えてくれる?)」

「Why, Range!? It’s so nice! Kyahahaha! (何で、レンジ!? 超いいじゃん! きゃはははっ!)」

「Actually, my really work is…… (実は、私の本当の仕事は……)」

 

これ以降は、いつもの言い訳である。

 

『世界の平和を守っている』

『極秘ミッションに支障が出る』

『世間に顔を知られる訳にはいかない』

『君や君の家族を守りたい』

『愛しているからこそ伝えているんだ』

など。

 

これ以上ないほど真摯に説明した。「サン、君の気持ちは嬉しい。しかし、私の都合で絶対に写真はネットに掲載できない」と説明を繰り返した。

 

サンは不思議そうに話を聞いていた。

そして、徐々に私の言っていることが伝わったようで、笑い声が消えていった。

 

ふぅっ。ようやく納得してくれたか。

 

スマホを彼女に渡し、写真を変更してくれるようにお願いする。

 

と、その時。

 

サンは『ドンッ』っとスマホをテーブルに置き、キッチンへ。

 

顔から生気が失われていた。

 

彼女はキッチンから、ナイフを取り出した。

 

 

「レンジ、ブスぅw」と思った方、応援クリックお願いいたします! 次回、『フィリピーナの嫉妬はマジでヤバい!?』、乞うご期待!

 

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レンジ
オノケンと同じ会社の先輩であったレンジ。数年前からマニラを訪れるようになり、やがて現地法人を持つまでに。趣味は海外サッカーTV観戦。 実体験に基づいたフィリピンにおけるマニラの闇、貧困と格差、現地ビジネスなどオノケンとは違う視点の記事をアップしていきたいと思います。

18 コメント

  1. そっちの展開できましたか〜( ・᷄ὢ・᷅ )天使のマルコにケルベロスのサン…羨ま…(・ω・* 三 *・ω・)
    怖い((((;゜Д゜)))
    また次話に期待です(笑)

    • プンプンさん、いつもありがとうございます!
      そうですねー。どうなんでしょうか。
      陽気で優しいフィリピーナは一体どこにいるんでしょうかね。
      心休まる瞬間ゼロです。

  2. レンジさんいつもお世話になっております。今までにないくらいやばい展開ですね。。。冗談でなくブスって刺される展開???やだなぁ。汗?
    それはそれとしてマルコさん、、、。
    こんな愛らしい時期があったんですね。しっかり育まれてたじゃないですか!
    私はバットマルコのイメージが強いのでちょっと意外でした。
    明日も楽しみです!

    • かーわんさん、いつもありがとうございます!
      そうですね、この頃のマルコは過去を振り返っても、一番くらいの彼女でした。
      惚れてたと思います。マリー同様に。
      第四章で、ドラクエ5のプロローグを描いたのですが、ビアンカ=マリー、フローラ=マルコと言う感じです。

  3. レンジさん、前言撤回します。確かにヤバイかもしれません?
    私も写真はダメですね~( ̄▽ ̄;) ダメージが大き過ぎます。まぁ、何かあったら、ですけど。基本、女の子たちは狭い世界に生きてますからね。けっこうすぐばれるw
    それにしてもあっちからこっちへと忙しいですねぇ。体がもちませんよ、それでは。
    お体をご自愛くださいヾ(≧▽≦)ノ

    • Ackieさん、いつもありがとうございます!
      写真は辛いっすよね。コソッと撮られたり、タイムラインに載せられたり。
      フィリピンでフェイスブックは致命的ですよね。
      日系のKTVではお店のグループメールもあるので、そこで共有されたらチーンです泣
      インスタも要注意っすね。

  4. きついメリーと優しいマルコの時代に、こんな楽しいサンが存在してたんですねぇ。サンのKyahahahahahaのキャラ大好きです。是非一度お目にかかりたい。
    ところでマラテも少しずつ復活しようとしているようです。KTVとしてではなくレストランとして営業再開のようです。どんな感じでお店に行けば良いのか、戸惑うばかりですね。

    • SRRVさん、コメントありがとうございます!
      サンは本当に明るくて良い子でした。思い込みが強すぎるところを除いて。あと、体臭を除いて笑

      >マラテも少しずつ復活
      そうですね!この調子で復活してほしいです。
      撤退KTVの話も聞きますが、新規参入を狙っている人もいるかと。賑わいが戻れば嬉しいですね!

  5. レンジさん、最高です!
    やっぱ面白い!!

    美女達を手玉に取っているとおもったら、今度はピンチ!
    いやー、こんなにもイベントを発生させるのは、レンジさんくらいでしょう。

    ここまで期待以上の外伝。明日の更新も楽しみにしてます!更新頑張ってくださいね!

    • わんちゃんさん、いつもありがとうございます!
      大変嬉しいメッセージに励まされます。

      >イベントを発生させる
      何なんでしょうかね。もちろん、何もない普通の日もあります。しかし、マニラに居る時は常にこのような状態ですね。
      マジで何なんでしょうか泣

  6. 女の子に刃物を持ち出された、という武勇伝を聞いたりしますが
    レンジさんも経験者だったんですね(怖
    Pナって、どこに沸点があるか、よくわからないんですよね。
    女の子のハシゴは、遊びの醍醐味のひとつですけど、
    レンジさんは今度はどんな言い訳で乗り切るんでしょうか・・・。

    • G1Rさん、コメントありがとうございます!
      はい。決して褒められた過去ではないのですが、それに近いことは何度かあります。
      こんだけブスを働けば当然と言えばそうですね。因果応報です。
      今後ともよろしくお願いいたします!

  7. アイコンの写真、本当にお互い好きで付き合ってる、と思っている人を除いて、迷惑以外何物でもないですね。
    レンジさんが一人のピーナに夢中なんてあり得ないでしょう。

    • Ninaさん、コメントありがとうございます!
      そうですね、あれマジで辞めて欲しいです。本命ってことは伝わるので嬉しいんですけど、こっちはそうでないこともあるので。

      >一人のピーナに夢中
      全員に夢中になってます爆

  8. レンジさん、まじですか‼️この展開ヤバイっすね!Facebook
    私事ですが、昨日マラテKtvママから連絡が有り、付き合う事になりました。
    とりあえずエアコンを買ってやろうと思います。

    貴方一杯彼女居るでしょう?
    私は特定の彼女は居ません!
    勿論ウソですが

    そんなやり取りをしました!

    私もブスになります。
    昨日からマラテのKTV22:00まで再開したみたいですね!

    • とことんツイテルさん、いつもありがとうございます!

      >連絡が有り、付き合う事に
      おめでとうございます!それは嬉しいですね!

      そして、ブス界へようこそ! 人生短いので、「わが生涯に一片の悔いなし」と言って死にたいっすね。
      まー、長生きはしたいですけど笑

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