[レンジブログ 前回のあらすじ]
前回のフィリピン旅行で出会ったザリは19歳になっていた。二人でアフターのはずが、店のママや他のスタッフ達も参加することに。
[前回の記事]
【レンジブログ59】KTVで19歳フィリピーナと会話。彼女を喜ばせるブスな行為とは!?
クレイジーマニラの記事は、実際の旅行や取材を元に記述しています。小説風のストーリー仕立てで記述していますので、過去の記事を参照頂けると話の内容が理解しやすいかと思います。また、登場人物の名前等は仮名を用いているところがあります。
レンジブログを序章から読んで頂けると幸いですm(__)m
【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ
レンジブログ第一章は以下のリンクからどうぞ
【レンジブログ33】プライベートフィリピン女性との深夜デート。マラテのディスコ EXKLUSIVE へ
レンジブログ第二章は以下のリンクからどうぞ
【レンジブログ51】マニラのフィリピーナが初めて日本の地方都市に来る
また、オノケン(現在の話)とレンジ(過去の話)のブログは交互にストーリー展開します。登場人物も共通する人が出てくるので、始めから読んで頂けるとより記事の内容が分かりやすいと思います。オノケンブログもチェックしていただければ幸いですm(__)m
【レンジブログ60】KTVのスタッフ達と韓国焼肉アフター、その中のオカマに気に入られる
店のエントランスに降りてきた。通りからマークが走ってくる。
マーク「レンジ、どうだった?」
私「うん。楽しかったよ! これからみんなでご飯行くことになった。」
私は店内での事の経緯をマークに説明して、お店へのエスコートについてお礼を再度伝えた。
店前には私達と、かなり高齢の欧米人らしいおじいちゃんが待っていた。
そして、マークと談笑しながら待つ事10分ほど。
ザリ、ママ、ジェーンたちが降りてきた。
ママ「お待たせ! あと、私のボーイフレンドも一緒ね。」
何と、店前のおじいちゃんはママのボーイフレンドらしい。スキンヘッドで、ブルース・ウィルスがそのまま年老いた感じのダンディーな男性、高齢のため身の動きは遅い。
しかも、もう一人追加でスタッフが参加するとの事。こちらは見た目は完全におっさんであるが、仕草から乙女を感じる。やはり、この人もオカマなのだろう。
何だ、何なんだこの一団は…。
30代の太った日本人、19歳の若々しいフィリピーナ、美人中年フィリピーナ、ブルースウィルス似のおじいちゃん、見た目は女性のオカマ、見た目はおっさんのオカマ、計6人だ。
何故にこんな事に。
皆でどこへ行くか相談するが、ママが既に目的のレストランを決めていたようだった。店を出てすぐ向かいにある韓国料理レストランへ入る。
[マラテの人気韓国料理レストラン シンサン SINSUN]
席に着くと、さすがに私は眠気を感じていた。
この日の昼過ぎにマニラに着いたばかりであることを思い出す。日本の自宅を出た時間を考えると今宵もよく頑張っていると言える。
ザリとジェーンの間に座っているが、特に話題は今ない。どうやら私の疲れている様子を、ザリとジェーンは心配してくれているようだった。
ジェーン「レンジ、大丈夫?」
ジェーンは、見た目は一見女性だが、声と骨格はおっさんのオカマだ。胸が膨らんでいることから半端なオカマではないようだった。
[ジェーンの似顔絵。日本の有名なオカマに似ていた]
ジェーンは、私の太ももの股間近くをペタペタ触りながら、背中を撫でてくる。大丈夫か?と。
私「は、は、はい。大丈夫です、お腹が空いただけです!」
私は寒気とともに背筋を伸ばし、元気なフリをしながら、ジェーンの積極的なコミュニケーションを躱した。
ママと彼氏がメニューを見ながら、注文を考えている。
[シンサンのメニューの一部。韓国焼き肉が充実している。]
欧米のおじいちゃん彼氏は、ママを優しい眼差しで見ていた。とても微笑ましい二人の関係性が伝わってくる。愛は年齢を超えるのだ。
そして、完全におっさんのもう一人のオカマは、楽しそうな表情でひたすら無言だった。黙っていてもわかる乙女な雰囲気。私と目が合えば、顎を引きながら傾ける。たまに、テーブルの会話を聞きながら、「うっふぅん」という頷き。絶対にオカマだ。
オーダーした料理が運ばれてきて、レストランのスタッフがお肉を切りながら焼いてくれる。とても美味しそうだ。
そして、皆で乾杯。
この時は、謎の焼酎をショットグラスで頂いた。強いお酒なのかなと思ったが、度数は低めで大変飲みやすかった。
[”しょうちゅう”という韓国焼酎(Soju)、一瓶250ペソ]
私たちは皆、お腹が空いていた。お肉がどんどん焼き上がり、それぞれ食べ始める。
ザリ「Eat many, Range.」(いっぱい食べなさい、レンジ)
私のお皿には、ザリがお肉を次々に運んでくれた。それを私はバケツリレーのように口へ運ぶ。
美味しかった。米は食べないつもりだったので、糖質カット。ダイエットのため、お肉だけ。カロリーに配慮した夜食だ。
私はバクバク食べた。
ザリにもお肉を取ってあげる。しかし、彼女は「ダイエットだから」と言い、全く食べようとしない。
[ザリと出会った時の過去記事]
【レンジブログ43】KTV サオリ SAORI にて18歳のフィリピーナを指名し会話スタート
[焼き肉はスタッフが焼いて切り分けてくれる。]
ザリは、その華奢な体を維持するために意識的に食べないのだ。お客はスレンダーな女性を好むからと。なんと、仕事への意識が高いことか。
私「This is just meat. No fat!」(これはただのお肉です。太りません!)
それでも彼女は全く手を付けない。笑顔で私の食べる様子を見るだけだった。
そして、皆で楽しく会話をしながら、一通りテーブル上の料理が片付いた頃。
ジェーン「ザリ、レンジの事が好き。私もレンジがタイプ。私、レンジ、好き。」
嬉しいのか嬉しくないのか、おっさんのカスれた声で言われる。見た目は本当にあのオカマに似ている…マニラに双子がいたのか?
彼はシリコンの入った胸を私に押し付けてくる。
私「あ、あ、ありがとうございます。」
ジェーン「ホントよ、ホントに好き。私、レンジ好き。」
私「あ、あ、ありがとうございます。」
ジェーンは、私の腕を取り、この後ホテルへ一緒に行こうと言ってくる。笑っていたので、彼のネタなのだろう。
しかし、冗談にしては、その腕を掴む力は強い。元がおっさんだけに、筋力は成人男性並みだ。
私「ははは、はい、また今度にしましょう。」
ジェーン「ううーん、Next time? 約束ね!」
ザリが苦笑いでそのやりとりを見ている。私が困っている様子を見て複雑な心境なのだろうか。
ママと彼氏さんは、「レンジ、絶対よ! 約束よ!」 と煽ってくる。
もう一人のおっさんのオカマは、「うっふぅん」と羨ましそうに笑っていた。
いやいや、冗談にしては笑えないので…。
その後もジェーンに気に入られた私は、腕を掴まれたまま会計を待つ事に。
会計は、ママの彼氏さんが皆の分をしてくれた。皆で感謝を伝える。
さて、長い一日がようやく終わろうとしていた。
私はザリに、「今度は二人だけで、ランチでも行こうね」と伝える。
ザリ「Yeah. Promise!」(はい。約束ね!)
おおー、やっぱりザリは可愛い。終始、あまり会話は出来なかったが、彼女の表情から、私に気があることは間違いなさそうだ。
この時点で、私の彼女候補としてザリが一番近いのかなと思っていた。
唯一、彼女の年齢の事が気になる。現地では成人だが、19歳とはちょっと若過ぎる。30代のおっさんが恋に走るには、どうしても気になる点だった。
しかし、ママと彼氏さんの年齢差は40歳くらいありそうだったので、私とザリの差はまだ許されるのか。
この先、19歳フィリピーナと付き合うのかも、いやん。ブスな事しか思い浮かばない。私の頭の中は、お花畑だった。
ブス、ブス、ブスレンジ。調子にのるな、と自身に言い聞かせる。
皆でレストランの外に出る。
[別日、シンサンの店内の様子。午前3時~4時以降、アフターのお客達で大繁盛する。]
すると、外はなんと、超スコール。とんでもない土砂降りの雨が降っていた。遠くで雷も鳴っているようだった。
皆はレストラン前で、呆然と通りを見つめる。
側溝には水が溜まり、次第に川のようになっていた。
ママ「ちょっと洪水ね、はは。」
通りを走る車のタイヤは、雨水の流れをかき分けるように進んでいた。
この時、私が踏んだ時限爆弾のタイマーは、残り10分を切っていた。
[次回あらすじ]
スコールの中、アフターは解散。取り残されたレンジ。ジェーンは持っていた折り畳み傘で、ホテルまで送るわよと言ってくる。レンジは丁重にお断りするが、果たして。