[レンジブログ 前回のあらすじ]
今から数年前、レンジがマニラでビジネスをスタートさせた頃の話。恋人が勤務するKTVから程近い別のKTVへ。そこで新たなアプローチをかけ、アフターの約束を取り付ける。そして、気分良くタクシーに乗り込むと!?
【レンジブログ184】マニラの最高級KTVで嬢をアフターに誘えるか!?
クレイジーマニラでは以下の三つのブログがメインコンテンツです。
主に、平日に『小説ブログ連載』、週末は『トピックス(コラム)』をアップしています。現在は【レンジブログ外伝五章】を連載中です。
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【オノケンブログ1】転落と後悔
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【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ
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【ポットブログ1】タイで起業!先輩の誘い、女を求めてフィリピンへ!
[筆者レンジより]
読者の皆さんへ。
いつもクレイジーマニラをご覧いただき、本当にありがとうございます。
また、コメントをくださる方々、ラジオを聞いてくださる方々、いつもありがとうございます。
ーー花蝶で彼女の『マリー』と会った後、短時間ながら526へ。
最近出来たお気に入りの女性『サン』とアフターの約束を取りつけることができました。
意気揚々とタクシーに乗り込んだのですが、突然タクシーが止まりました。
前に立っていたのは、マリー。
何ということでしょう……。絶体絶命とはまさにこの状況ではないでしょうか。
それでは、レンジブログ185話をスタートいたします!
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【レンジブログ185】極悪フィリピーナ彼女に浮気がバレた!? 言い訳は!?
ーータクシーの前に立つマリー。
ライトで照らされ、表情まで見えないが、完全に私を睨んでいるのは伝わってきた。
彼女はタクシーの横に来て、ドアをガタガタと開けようとする。
ホラーである。
周囲から見れば、強盗だと思われる光景だろう。
ドライバーが「サー、知り合いですか?」と聞いてきたので、「……はい、デビルです」と震えながら答えた。
ロックを解除すると、彼女はすぐに乗り込んで来た。
そして、私を押しのけ、ドライバーに行き先を伝える。タガログ語の早口だったため、何処を伝えたのか分からなかった。
……こっ、殺される。
私は、彼女が私の女性関係を何処まで把握しているのか全く分からなかったが、この夜、死を覚悟した。
ーー車は進み、タクシーが止まったのはいつもの韓国焼肉店だった。
[韓国焼肉店]
ーー「I’m hungry. (お腹空いた。)」
マリーはそう言うと、一人でタクシーを降り、店内へ。
私はドライバーに50ペソを渡し、戸惑いながらも彼女の後を追った。
『くっ、そうだよな。少なくとも彼女は傷ついている。しっかり話をしないと』
しかし、この後はサンとアフターの約束をしているし、出来れば早く切り上げたい。
今夜の526は混雑していたから、おそらくミーティングは一時間は掛かるだろう。
いやいや、それにしてもマリーとどう話すか。
今はこれに集中すべきだ。
ーー店内はまだ人は少なく、私たちは壁際の席に座った。
[韓国焼肉店の店内]
ーー店員からメニューを渡され、それらしいものをオーダーした。
そして、デビル、いやマリーが口を開いた。
「You were in 526. Why? (526に居たでしょ。何で?)」
こっ、怖えぇぇ。声が小さく低い。
私は頭をフル回転させながら言い訳を組み立てた。
「Ahh… Just business meeting. (ああ……。ただの仕事さ。)」
「Girl. (女でしょ。)」
「Ha!? Never. I never have other girls. (は!? 違うさ。そんな理由で他のお店には行かない。)」
「Fxxkin Liar. (クソブス嘘つき野郎。)」
……くっ、厳しいぞ。これは完全に気付かれた。
ーータイミングが良いのか悪いのか、私たちの会話を遮るように、店員がテーブル上で肉を焼き始めた。
[マニラの韓国焼肉店では店員が焼いてくれるところが多い]
ーーその時、私のスマホが鳴った。
マリーはその通知に気付き、「じゃ、スマホ見せろ」と言う。
ダっ、ダメだ。
今見せたら即死。絶対に見せることは出来ない。
くそっ、どうしようか……。
そして、考えに考え抜いたところ、私に『ブス神様』が降臨した。
マリーに対しては今回初めて降りてきたと思う。
ーー「It’s emergency. (緊急事態なんだ。)」
マリーは『emergency』と言う単語を聞いて、表情を変えた。
肉を焼く店員も「この二人、何者だ?」と言う雰囲気に。
マリーはそれまでの勢いを落として聞いてきた。
「Range, What?(レンジ、何よ?)」
「…Just emergency. (……とにかく緊急だ。)」
私は、店員へ視線を向け、人差し指を口に当ててマリーの回答を遅らせた。
そしてコンロの火が落ち着き、店員がテーブルから離れると、マリーは辛抱しきれない様子で聞いてきた。
「What do you mean!?(どういう意味!?)」
「I can’t say anymore. (これ以上は言えない。)」
「Describe.(説明して。)」
「Keep it a secret.(黙っていてくれ。)」
「What? (何を?)」
私は小さな声で、
「I sometimes have government tasks. It’s a very important mission. (政府の任務を受けることがある。とても重要な任務だ。)」
と伝えた。
さらに、
「Marry. If you look at this, it maybe a matter of life and death.(マリー。これを見たら命が狙われるかもしれない。)」
と。
私はスマホの通知画面を少しだけ見せた。
マリーはそれを見て、「はっ!!」と口を押えた。
(私は、アプローチ中の女性について、電話帳の登録名は『著名人の男性名』にしてある。これはブスの基本心得である。サンはフィリピン政府要人と同じ名前にしていた。)
その瞬間、私は「……ちょっとごめん。副大統領からの着信だったから」と強引に席を立った。
ーートイレに入り、スマホを確認する。
サンから「ここに集合ね! ミーティングがもう終わるから!」とメッセージが入っていた。
……行きたい。猛烈に行きたい。
めちゃくちゃ重要なミッションである。
元々、マリーとは今夜の予定はなかったのだから。
ーー私は席に戻り、大きくため息をついた。
「Marry, you know VIP, leading figure comes to 526. (マリー、526には要人が来るのを知っているだろう。)」
「……Yeah, I know. (……ええ、まぁそれは。)」
「I had meeting with them tonight. (今夜、彼らの接待だったんだ。)」
「Really… (そんな……。)」
「But you’re the best important for me. So I visited Tocho temporarily.(それでも君のことが大切だから、一時的に花蝶(女性はTochoと呼ぶ)へ行ったわけさ」
[韓国料理屋店内]
ぐふふふっ。
マリーは現実を受け入れられない様子ではあるが、信じているようだ。
「Marry, it’s emergency now. (マリー、事態は迫っている。)」
「…Which more important for you, me or them?(……どっちが大切なの?)」
私はここでブスブースターを発動した。
「Marry! Please understand me! It’s for people! (マリー! 頼む、分かってくれ! 人々のためなんだ!)」
「But… (でも……)」
「The earth is in crisis now! (地球に危機が迫っているんだ!)」
「But…… (でも……)」
「Okay! You never understand me. Never!(いいさ! このわからず屋!)」
私のブス度は半端ではない。このようなことを言うと、自然と涙目になれるのである。
そして、私の真剣な顔を見たマリー。「疑ってごめん……」と反省の色が出始めた。
私はここがチャンスと見て、さらに攻勢に出た。
「Marry. I’ll go to your home later. Wait for me. (マリー、後で君の家に行くから。俺の帰りを待っててくれ。)」
「……I see. (……分かったわ。)」
「People is waiting for me also. (私を必要としている人々がいる。)」
「……Yes. (はい。)」
「Okay, I’ll fly by something. (よしっ、専用機で行くから。)」
ーー私たちは食事を終え、急ぎ足で店を出た。
店先で、「後でね。必ず生きて帰ってくるから」とハグ。
マリーをタクシーに乗せて、見送った。
そして私は、専用機と例えたGrabカーを呼んだ。
ーー待ち合わせ場所は、別の韓国焼肉店。
到着すると、意外にもサンは一人で待っていた。
初アフターでエスコート役が無いのは珍しい……。
[マラテ レメディオスサークル周辺]
彼女は私の姿を見つけると、526店内のテンションそのままに絡んできた。
「Hi, Range! Kyhahaha! (ハイ、レンジ! きゃはははっ!)」
「Hi, Sun. (やあ、サン)」
「Kyahahaha! (きゃはははっ!)」
笑い過ぎだろう、挨拶しただけだぞ。
……そんなに笑われたら、出オチではないか。
「Sorry for the wait. Are you hungry? (待たせてごめん。お腹空いた?)」
「Yes! Kyahahaha! (うん! きゃはははっ!)」
何がそんなにツボなのか分からないが、彼女はひたすら爆笑している。
ーー彼女は私の腕を取り、嬉しそうにレストランへ入っていった。
そしてもちろん、このアフターもただでは終わらない。
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こんにちは!いつも大変楽しく拝見させて頂いています。昨年からマニラの行くようになりこのブロブを見つけてワクワクしながら読まして貰ってます。
ところでレンジさんはいつからマニラに渡航出来るとお考えですか?
何か情報があればお聞かせ願えればと思い書いております。
ロンさん、コメントありがとうございます!
またいつもご覧頂き本当にありがとうございます!
昨夜、ラジオで「いつフィリピンに行けるか」の話題を振ったところ、
まず私の考えは「早くて年内、来年には可能になるのでは」と話しました。
一方、ポットさんは「飛べるようになっても、現地の夜遊びスポットが稼働していないと、旅行者は行かないだろう」と。
これは私もそう思います。
なので、コロナ禍の収束と現地の繁華街の賑わいの戻り程度次第かなと思っています。
私は旅程の前後に二週間隔離の心配が無くなった時点で飛ぶつもりです。
以上参考まで。
今後ともよろしくお願いします!
デタ~~~!!
んで。
要人はどんなあんばいでした!!
何かもう一波乱ありそうですな!!
怨霊さん、お世話になっております!
…ワンパターンで申し訳ありません笑 私の常套句でして。
なんか他にもっと良い言い訳ないっすかね… 日々研究しております!笑
でたエマージェンシー言い訳。
よくそんな無理な所から持って行けますね…以前真似たら、全然うまくいきませんでした(;_:)
準備も相まって、レンジさんしかできない荒業なんでしょうね!
コツは、いかに普段から伏線を張って置くか
いちいちスパイっぽさを匂わしておくのが良し?
本当にノンフィクションですか?
後が楽しみです。
Ninaさん、いつもコメントありがとうございます!
はい。現実はもっと想像の斜め上を逝っています笑
抑えて書いてこれです!
EMERGENCY ???
マルコさんがOh gosh…って言って真面目に騙されてた回を読んで、嘘だろ!って大笑いしたのを思い出しました?。こんな前からEMERGENCY 使ってたんですねパロ神様??????。
かーわんさん、お世話になっております!
そうですね!
私の緊急事態を伝えるために正直に話した単語です笑
この頃のマルコはそれはもう天使のような女性でした。後にマリーを超える脅威になるとは…
いや恐ろしい笑
疑ってごめん!!??嘘だ〜!いくらアホでも、こんな言い訳通じるわけがない。これが通じるなら国会答弁で安倍さんが苦しまなくて良いはずた!素直に2番じゃダメなんですか?なんて言ったら殺されますか??
小虎さん、いつもコメントありがとうございます!
一度、使ってみてはどうですか…
私は日本の夜遊びの場面でもこれを言い訳に生き延びたことがあります??
来たきたキタ!!!
これはレンジさんじゃなきゃできない言い訳ですね。
つか、ペースを相手に握られるとマリーさんも、とたんにカワイイ子に
なっちゃいますね。
なんだかんだ言いながらも相性がイイってことですね。
で・・・さらに・・・何かあるとは・・・スゴすぎます。
G1Rさん、いつもコメントありがとうございます!
いやー、どうでしょう。
これ以上のおバカな言い訳はなかなか思い付きません…
安部首相、ドゥテルテ大統領、トランプ、習近平、金正恩などと握手しているアイコラ写真でも作っておきましょうか笑
サミットのSPと言う設定で!
レンジさん、スゴいですね‼️私も着信履歴は暗号化(❓️)してましたけど(^_^;)
フィリピンのKTVで地球防衛軍?の打ち合わせですもん?
いやぁ、勢いって大事だなぁって本エピソードを読んで思いましたw
それにしてもサンさん、爆笑してましたね。レンジさんがツボなんですなぁ。
この後どうなるか。楽しみです(^^)d
Ackieさん、いつもコメントありがとうございます!
ラジオの方もありがとうございます!
そうですね…
浮気を隠し抑えるためにあらゆる言い訳を常に発明しようと試みていますが、この時はこのパターンが私のベストでした。
今は「時空を超える」が言い訳のテーマです笑
サンとは長い付き合いになります。
ちょっと痛い子だなと思っていましたが…
超面白い???
レンジさん、これ本気で言ってるんだもんなー
防衛軍所属が本当だったらさらに笑える
それを真に受けるマリーの姿が浮かんできて、さらにウケる?
クレマニは職場で読んだらダメですね
コーンさん、コメントありがとうございます!
クレマニワールドへようこそ!
基本おバカなことばかりですが、実際はさらにおバカです笑
この後、オノケンもフィリピンに来るようになって拍車がかかって行きます!
今後ともよろしくお願いします!
次回、このイマージェンシー使えるか試してみます。ピーナは、政治経済がチンプンカンプンなので結構行けそうな気はします。
チャーさん、コメントありがとうございます!
ポイントは、普段から伏線を張り謎な雰囲気を残しておくこと。そして、その役に成りきることです!
ご武運を!??
レンジさん、今日KTV関係者と飲んでました。
クレマニの話しになり、来年にはマラテに行けるだろうという話になり
早くレンジさんやオノケンさんを実物で見るという夢が出来ました!
それとこのブログで英語の勉強ができる事も嬉しいデス?
ツイテルさん、いつもコメントありがとうございます!
KTVが大好きな方も経営者の方々も皆さん仲間ー!!
ちなみに私の英語は、英語っぽいレンジ語ですので参考になるかは不明です笑
マリーの来日からブスブログにハマってます。テンポ良くサラッと読めますよね!
hi-satake1224さん、初めまして!
コメントありがとうございます!
レンジブログの過去記事をお読みいただき感謝感謝です!!
自身の経験談をいかにサラッと楽しく描くかが私の使命だと思っています。
今後ともよろしくお願いします?