私たちは会計を済ませ、お店の外に出た。
レンジ「今日は現地で集合することになったから、俺らはマリーから連絡入ったら、歩いてそこに向かおう」
私「今日はどこに行くんですか?」
レンジ「今日はクラブに行くことになったよ」
私「おぉ、人生初クラブです。スポーツのクラブじゃなくて、踊るクラブですよね?30過ぎのおっさんになってクラブデビューの日を迎えることができるとは思いもしなかったです」
一旦ホテルに戻り、30分ほどするとマリーから連絡が入り、私たちは目的のクラブに歩いて向かった。
レンジ「10回に8回は約束ドタキャンするマリーが今日もまたアフター来たら、これはもう奇跡だね。ただ、リョウコもいるし、たぶん大丈夫だろうね」
私「今日もまたオンからオフのギャップを見ることができるんですね。ぐふふ、ニンマリが抑えられません」
クラブに到着し、レンジさんと他愛もない話をしながら人間観察をしていた。
KTVの閉店時間はさまざまだが、早くて午前3時である。遅い店は午前5時までやっているお店もある。
だいたい午前3時を過ぎると、待ちゆく女性のレベルがとんでもなく上がる。
仕事終わりのKTV嬢たちが溢れるからだ。
私はドレスアップされた彼女たちも十分に綺麗だと思うが、どちらかというとオフの姿をしたKTV嬢たちの方が好きである。
ほとんどの女性がホットパンツ・Tシャツというラフな格好をしている。そしてほとんどの女性が足が長く、そして細い。
フィリピンに来て思うことだが、フィリピン人女性の足の長さといい、細さといい、本当に脚線美な女性が多い。おっさん足フェチではないが、ここに訪れるとフェチ欄に足が追加される。
そのため、私は午前3時を過ぎた町や人を眺めるのが非常に好きである。
私(心の中)「うおーーーい、今日もごちそうさまです(*´Д`*)」
と思っているその時の私は、さぞスケベな顔をしていることだろう。
私たちが目的のクラブに到着して5分も待たないうちに白タクシーが私たちの目の前に止まる。
リョウコ達だ。
私「ほほう、今日はホットパンツに白のTシャツか。うーーーーーん、かわいすぎる」
今日もまた+1も一緒だ。
5人でお店に入った。
フロアに入ると、大音量で流れる曲、暗いフロアに様々な色のレーザーが飛び交い、踊り狂う人々。
30過ぎのおっさんには少し刺激が強かった。
この店でもたくさんのビールと食べ物を食べた。特にフルーツ盛りはさすがのフィリピン。非常においしかった記憶がある。今日はビールは昨日のようには飲まず、食べる方が中心といった感じであったが、値段も非常に安価だったことを覚えている。
昨日の殺伐とした雰囲気とは違い、今日は適度に飲み、適度に踊り、そしてそれぞれの意中の女性と話し、いちゃつくことを繰り返し、本当に楽しかった記憶しか残っていない。
楽しすぎる時間を過ごしていると突然、誰かが私の肩を叩く。振り向くとそこには死ぬほどいかついセキュリティーの男性がいた。
ゴリ男「ヘイ、兄ちゃんいい筋肉してんじゃねえか」
当時私はシャツを羽織っていたため、決してタンクトッパーマンではなかったため、そこまで筋肉は強調された格好ではなかったはずである。しかし脳筋は脳筋に導かれるのか、このセキュリティーは私に声をかけてきた。
ただ、私とは筋肉のでかさの次元が違う。
聞くとこのゴリラ...いや、ゴリ男はボディビルダーだそうだ。普通に町で会えば絶対に言えないが、私は記念にと、このゴリラと写真を撮ることをお願いした。
写真を撮る際、肩が少しぶつかったが、私の肩が吹き飛ぶかと思うほどの圧だった。さすがゴリラである。
楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、リョウコとマリーの疲れが見え始めたので、今日は早めに帰ることになった。
次回 夢の国フィリピン・マニラ・マラテ。思い出を胸に空港へ