マニラでのこの旅最後の夜をレンジさん、私はマリー、リョウコとともに楽しい時間を過ごしていた。
私とリョウコは常にひっついていた。
レンジ「二人はもうほとんどカップルに見えるよ」
私「そ、そうですか?ぐふふ」
そう、私たちは当然まだ付き合ってはいない。
感触としてはもう彼女になってほしいと伝えたいくらいであったが、私は恋愛においては慎重派である。
リョウコほどの美貌、スタイルを持った日本人はそうはいない。いたとしても私に振り向いてくれる可能性を考えると、宝くじで1億当てる方がよっぽど簡単そうだ。
しかもお互いに外国人同士である。当然、余計に慎重になる。
言葉、文化、場所など、超えなくてはならない壁はたくさんあるのだ。
この時すでに、私は次回にフィリピンに来た時にきちんと告白しようと考えていた。
おそらく次にここへ来ることができるのは2か月後である。その間、じっくりと連絡を取り合い、信頼関係を築けていけたらと、そう考えていた。
それについてはもうレンジさんには伝えていた。
レンジ「いいんじゃない?ただ、今回の段階できちんと気持ちは伝えてた方が絶対にいいよ」
私「どんな感じがいいですか?」
レンジ「“私はあなたが好きです。あなたの恋人になりたいと思っています。2か月後にここへ来た時にきちんと告白するので、それまで他の恋人を作ってほしくありません。日本にいてもあなたのことを想い続けます”とかがいいんじゃない?」
私「そこまで言うんですか!?いやん、はずいやん」
結局、私はレンジさんから教わったこの言葉をリョウコには伝えることなく、日本に帰るのだった。
後に、この言葉をきちんと伝えておくことが非常に重要だと思い知るのは、そう遠くない先の話になる。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、私たちは会計をボーイに頼んだ。
レンジ「リョウコ、よかったら、今夜も仕事終わった後にアフター行かない?」
リョウコ「ごめんなさい。昨日かなり遅くまで起きていたから、今日はすごく疲れているので、今日は家に帰ろうと思っています」
リョウコがレンジさんに断っていたのはわかった。最後の夜だったので、私も翻訳アプリを取り出し、リョウコを説得する。
私「最後の夜なので、少しでも長い間リョウコといたいです。リョウコが疲れていることはわかっているから少しの時間でいいからアフター行きませんか?」
翻訳アプリが完全に私の思ったことを伝えてくれていたかはわからないが、リョウコは首を縦に振った。
私「うおーーーー!!!!やったぜ。最後の夜も盛大に騒ぐとしよう」
次回 フィリピンパブKTV女性とアフター。クラブでボディービルダーに遭遇