[レンジブログ 前回のあらすじ]
交際していたポニーに、金銭的なサポートを求められ、困惑するレンジ。結局、別れを告げられる。
[前回の記事]
【レンジブログ80】フィリピーナとの恋愛と金銭問題について。愛かお金か。
クレイジーマニラの記事は、実際の旅行や取材を元に記述しています。小説風のストーリ仕立てで記述していますので、過去の記事を参照頂けると話の内容が理解しやすいかと思います。また、登場人物の名前等は仮名を用いているところがあります。
レンジブログを始め(序章)から読んで頂けると幸いですm(__)m
【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ
レンジブログ第一章は以下のリンクからどうぞ
【レンジブログ33】プライベートフィリピン女性との深夜デート。マラテのディスコ EXKLUSIVE へ
レンジブログ第二章は以下のリンクからどうぞ
【レンジブログ51】マニラのフィリピーナが初めて日本の地方都市に来る
レンジブログ第三章は以下のリンクからどうぞ
【レンジブログ71】マニラでビジネス開始。フィリピーナのコンサルティングで法人設立。
また、オノケン(現在の話)とレンジ(過去の話)のブログは交互にストーリー展開します。登場人物も共通する人が出てくるので、始めから読んで頂けるとより記事の内容が分かりやすいと思います。オノケンブログもチェックしていただければ幸いですm(__)m
【レンジブログ81】マニラのビジネスシーンで新たな超美人フィリピーナと出会う。
私はこの夜、ポニーに振られた。
彼女は日々、子育てをしながら夜の仕事を頑張っている。
「経済的な援助がなければ、交際を続けられない。」と、その言い分はわかる。
フィリピンで生きていくには、日本のように社会保障は充実していないため、彼女の稼ぎでは足らないこともあるだろう。金銭的サポートが期待できる男性を探すことは間違っていない。
私はただの客から、彼氏へとなっただけの外国人。
彼女は、日本人である私の経済力を期待したが、態度が煮え切らないため、早々に見切ったのだ。
彼女は「現実的」な女性であるだけ。決して悪い訳ではない。むしろ、彼女にとっては正解だろう。
そして、親切にも「私の様な女性ではなく、もっと良い女性を探せ。」と言っていた。
[部屋から望むマニラの夜景]
KTVの渡り鳥の様なポニー。このマニラの街で家族と必死に生きているのだ。
過去には、日本人の彼氏を何人か持っていたと言っていたが、おそらく彼らとも同じような理由で別れたのだろう。
私は彼女の事情を理解できるし、そこまで落ち込むことはなかった。
なぜなら、最悪な野郎は、皆さんご存じ、この私だからだ。
何より、私には「マリー」と言う本命彼女がいるからだ。
がはははっ!
下を向くなレンジ。最低なのは元々お前だ。
誰の心の中にも、「天使と悪魔」が居ると思う。しかし私の場合、心の中でその天使が勝ったことはない。おぞましいほど強力な悪魔が住み着いているのだ。
確かに、ポニーとは初ゴールに近づいた。マリーよりも遥かに近づいた。しかし結果、振られてしまった。
それでも、代表メンバーから外れた訳ではない。
それに、ザリもいる。そして、新たに昨夜はアケミと言うメタルクィーンのようなフィリピーナに出会ったではないか。
何れ、私はフィリピーナの誰かと代表戦を戦い、ゴールを決めるだろう。
私は、懲りないブス野郎なのだ。これは一生治らない、おそらく。
この夜、ポニーが去った後、アケミかザリに会いに、外へ出ようかと思った。
しかし明日は、今回のマニラ滞在で最後の勤務日。明後日は午前中の内に空港へ行かなければならない。
そして、さすがにポニーとの失恋は多少なりショックではあったので、部屋で大人しく過ごすことにした。
彼女のためにと思っていたワインを開け、キッチンのカウンターでパソコン仕事をしながら、気を紛らわした。
翌朝。
いつものように、工事現場のような音が部屋に響き、驚いて起きる。
私自身のイビキだと気付く。
さて、今回の滞在では最後の勤務日。私は身支度をして、ホテルを出た。
[マニラの路上、屋台で気軽に現地フードを楽しめる。]
外へ出ると、さっそく美味しそうな匂いが。カレーの様なハヤシライスの様な匂いだ。
私は、この時朝食は取っていなかったので、この屋台メシを頂くことにした。
[屋台メシには、正直当たりと外れがある。]
一食、わずか40ペソ。味と量は、お察しください。まさにその値段と品質であった。
しかし、お腹は多少満たされた。お昼までは大丈夫だろう。
私はオフィスに向け歩き始めた。
[マラテの午前中の様子。]
通り慣れた道も少し恋しい。今回は今日がほぼ最終日となる。
次のマニラは、二週間後。ちょうどクリスマスの頃。そして、次回は三週間ほど滞在する予定だ。
私にとっては初めてのマニラでの年越しとなる。
去年の今頃は、まさかマニラで年越し、ビジネスを始めるなど頭にもなかった。そんなこと想像もしなかった。今年は、人生の中でも最も変化のあった一年だった。
いつものように、フラフラと周囲を散策しながら、オフィスのあるビルに到着。
この日も私が一番早くに職場へ入った。
そして間もなく、ナオミ、スタッフは全員出勤してきた。
午前10時前。私達は、簡単にミーティングを行った。
まず、今日の業務内容の確認を行い、それぞれ何か報告はあるか聞く。
すると、ナオミが話し始めた。彼女はバナナを右手に、左手にはトウモロコシを持っていた。
[路上で売られているトウモロコシの写真]
ナオミ「Today, Sir. Parly comes here. I think she’ll introduce new customer today.」(今日、ダンナ。パーリーがここに来ます。おそらく新しい顧客を紹介してくれます。)
私「Oh it’s nice! When?」(おぉ、ナイスです。いつ頃?)
ナオミ「Maybe this afternoon Sir.」(たぶん午後です、ダンナ。)
私「Anyway, what’s that?」(ところで、それは何?)
ナオミ「Breakfast Sir. Diet!」(朝食です、ダンナ。ダイエット!)
おっ、おう。
つっこみたいところはいつも満載だが、許そう。ナオミ、そのふざけた返答も、もはや私にとっては癒しだ。
ナオミはミーティングが終わると、すぐに両手のものを食べ始めた。右手のバナナをおかずに、左手のトウモロコシを主食に食べている様子だった。
他のスタッフも呆れた様子で、ナオミを笑い、からかっていた。
軽く皆でお茶を飲んだ後、各々業務に取り掛かる。
この日もやることは多い。パーリーの新たな紹介も控えている。「みんな頑張ろう!」と声をかけ、私もパソコンと向き合う。
そして、一日の時間はとても早く過ぎ、すでに陽が傾きかけたころ。
パーリーがオフィスに姿を現した。ナオミの好きな見覚えのあるケーキを片手に持っていた。
いや、それよりもまず、その後ろの天使のようなフィリピーナが気になった。
なぜ、こんなところに天使がいるのだ。
[その美女の似顔絵]
パーリーが簡単に彼女を紹介してくれた。
マカティの日系企業で働く営業の方らしい。本当に同じ人間なのか? と疑うほど美しい方だった。
美女「Nice to meet you, Sir.」(初めまして、旦那様。)
なんちゅう透き通るような声。これ以上その美声を聞けば、彼女の超美貌と相まって、私は失血死するだろう。
私「なっ、なっ、ないすとぅみーとぅ… みっす…」
美女「I’m Malco. Mr…」(マルコです。ミスター…)
私「I’m Range. Please call me Range.」(レンジです。レンジと呼んでください。)
美女「Ah, Okay I see!」(あぁ、分かりました!)
彼女の笑顔で、私はもう昇天していた。それはもうとんでもなくブスな表情でニヤニヤしていただろう。
マルコが手を差し出してくる。
色白っ、細っ!
私は冷静さを装いながら、彼女の手を軽く握る。
やわらかっ!
そして、私はとんでもないことに気付いた。
彼女の「女性の象徴物」があまりにも巨大なことに。
彼女は奇跡のようなスレンダー爆乳だったのだ。
私の眼はそれに釘付けになった。
この人は一体…。
私など相手にされるはずもないほどの超絶美女。マリーもアケミも日本の芸能人並みに美人だが、マルコはモデルの様な異質すぎる美しさを備えていた。
緊張しながらマルコに聞いてみる。
私「Are you pure Philippines?」(純粋なフィリピン人ですか?)
マルコ「No. My father is from France.」(いいえ。父はフランス人です。)
フ、フ、フランス!? まー、なんと上品な。国名がすでに上品だ。彼女はハーフ、美貌は約束されて生を授かったのだ。本当の天使だった。
私「Oh you’re very maganda!」(おー、あなたはとても美しい!)
マルコ「Haha! Thank you very much.」(ははっ! ありがとうございます。)
何度、このスタンプ状態になるのか。
もうこれは「一目惚れ」を通り越して、噂に聞く「一目殺され」だ。
彼女の美貌、美声、笑顔、全てに見惚れる。
あー、マルコ、美術品のようだ。あなたをずーっと見ていたい。
今日はもう仕事になりそうにない。思わずヨダレが出そうになる。いや、おそらく出ていた。
ふっと、隣から凄まじく強烈な視線を感じた。
パーリーがとんでもなく蔑んだ目で私を見ていた。
「レンジ、お前、ふざけんな、わかってんな、たいがいにしとけよ。」と、彼女の目が言っている。
私「ごほんっ! Anyway, can I help you? Let’s talk.」(咳払い、ところで、どのようなお話でしょうか? お聞きしましょう。)
私は、瞬時にスケベモードを解除した。
マルコの話を、パーリーとナオミとともに聞く。
どうやらマルコの会社もパーリーの会社からコンサルティングを受けており、そこでのつながりで今回紹介してくれたようだ。
そして、マルコの会社が、年末年始に大きなイベントを行うそうで、その手伝いをぜひこちらでお願いしたいとのことだった。
しかも、そのイベントでは、マルコ自身がブースでの受付や展示説明などを行うらしい。それは、もはやモデルではなかろうか。
マルコ「Yes. I sometimes modeling.」(はい。時々、モデルの仕事もしています。)
おっ、おう。
でしょうね。モデルさんの中でも上位でしょうね。
仕事中に不謹慎すぎるが、その一言で私のテンションは一気に下がった。
さすがに、モデルさんとは「高嶺の花」過ぎて、付き合えないな。
恋愛において彼女は、リーガのトップクラブに所属している世界的スター選手に等しい。私の様な、代表戦にたまに選ばれるくらいのJリーガーが到底相手にされる訳はない。
マルコとは仕事上の付き合いになるのだろう。
この時、私はその程度に考えていた。
[次回あらすじ]
今回の滞在は終わりを迎える。そして、次は2週間後。マニラのクリスマスへ舞台を移す。
[レンジの推薦、オノケンブログ]
天使のようなフィリピーナ彼女マルコ。リビィエラマンションホテルまでの一人旅開始
上述の記事は私のお気に入りです。ケンさんのセンスが光る文章で、マルコの様子も描かれています。マルコとも色々ありすぎて、今後レンジがモゲにモゲて行きますのでご期待ください。
はじめまして。
何度か拝見させて頂いています。
私もフィリピーナには同じような経験があります。彼女達は、必ずお金にまつわる事を話してきます。これは、彼女達が生活していく為の一つの方法なのでしょう。どこまで、付き合えるかは自分しだいですね。
私も、毎月フィリピンに1週間滞在しています。同じように毎晩KTV通いです(笑)。
今後も、楽しく拝見させて頂きます。ありのままのお話がとてもナイスです。
がんばって下さい。
mog さん、コメントありがとうございます!
これからも皆さんに笑って頂けるよう、ありのまま書いて行こうと思います!