[オノケンブログ前回のあらすじ]
マラテ内で一番高級なKTVといえばやはり526でしょう。マラテにたくさんある一般的なKTVが好きである場合、好みはわかれるかもしれませんがゴージャスな空間でゆっくりお酒を楽しめます。そんなゴーシャス空間で、会いたくないあの人と再び出会ってしまいます。
オノケンブログを最初から(序章)読んで頂けると幸いですm(__)m
私がレンジと出会う前、レンジがどのような経験をフィリピンでしてきたのか、私がマニラに通うようになる以前について書かれていますので、レンジの章を読むことでよりクレマニを奥深くお楽しみいただけると思います。
【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ
[高級KTV526での緊張のひと時。この旅最後に選ぶKTVとは?]
レンジさんの所にローテーションで回ってきたフィリピーナ、アンドレ。
彼女のことは以前指名しており、仕事を休んでいるタイミングで行った時に偶然出会ったシャイニーに一目ぼれし、指名替えした。
最後に会ってほとんど連絡はしていないとはいえ気まずい...というより怖い。
レンジさんの所にやってきたアンドレの表情はわかりやすく死んでいた。
顔に焦点を合わせなくてもわかる体全体で表現した負のオーラ。
戦慄しか走らない。
アンドレとはちょうど背中合わせで座る形となった。
彼女との距離は2mほどはあるにも関わらず、背中が寒い。
あからさまに気まずそうな私に対し、シャイニーは
シャイニー「ごめんなさい。“ケンさんの方にはアンドレは行かないように”とは伝えたけど、ケンさんの友達は避けるように伝えていなかった」
と言っていた。
アンドレがレンジさんの所にいる間、私は特に彼女と話したりすることはなかったものの、非常に居心地が悪い時間であった。
結局526には1セットのみの滞在となった。
途中、腕の入れ墨をよっぽどアピールしたかったのか、ノースリーブを着た身長165~170くらいの韓国か中国の男性が店員と酷く揉めていた。
聞くに、彼はよくこの店には来るようで、いつも同じ女性を指名し、1セットのみで帰っていくそうだ。
サービスが悪いなどで頻繁に店員に不満をいうクレーマーで店の人間から有名だそうだ。
毎回同じ子を指名するのであれば、その子のことを口説きたいのだろうが、彼はクレーマーとしての行為がかっこいいとでも思っているのだろうか?
もちろん、お金を払って客として店に行っている以上、目に余るひどいサービスを受けた場合、クレームを言う権利を客は持ち合わせており、言うべきことはきちんというべきである。
ただ、クレーマーとして有名になるほどということは、よっぽど沸点が低いのだろう。
そんな男がモテるわけがないことに、なぜ気が付かないか不思議である。
さて、何かのサービスがあったのか、ただの手違いかはわからないが、1セットだけなのにもかかわらず2時間強ほどいることができた。
店を出た二人。
私「けっこう長い1セットでしたね」
レンジ「そうだね、けっこう長く感じたね」
私「それよりもアンドレですよ。まさか復帰しているとは思いませんでした」
レンジ「顔死んでたね。でもあれはたぶんアンドレ、ケンさんのこと結構気に入っていたからだと思うよ」
私「まじですか」
レンジ「うん、たぶんね。彼女らからすると指名替えなんて日常茶飯事だから、その程度であんなにわかりやすくテンション下がったりしないと思うよ」
私「そうなんですかねぇ。だとしたらうれしい限りですが、もうちょい前回会った時におしとやかにしといてほしかったです」
レンジ「わがままな感じで振舞っても許してくれるような広い心の持ち主か試されたんじゃない?」
私「なるほど。だとしたらやっぱり無理ですね。僕にはレンジさんの様な大海原の様な広い心は持ち合わせていないので。ちょっとした雨でできた水たまりあたりが関の山でしょう。広いのは背中くらいです」
レンジ「ケンさん背中は広いもんね」
私「なぜ背中広いかわかりますか?まず広背筋の上部と肩を鍛えることで背中の上部に広がりを持たせ・・・」
レンジ「・・・」
私「そして大円筋!大円筋こそ大事です。上部下部ときちんと鍛えることでいわゆる逆三角形な背中が完成するわけです」
レンジ「・・・」
私「そしてそれらを効果的に鍛えるにはどのトレーニングをするかレンジさんわかりますね?」
レンジ「・・・」
私「そうです、まずは王道のラットプルか懸垂ですね。そしてベントオーバーローかシーテッドロー。大円筋に意識がきちんとしづらい場合はワンハンドローイングです。ワンハンドローイングのコツ知りたいですか?」
レンジ「・・・結構です」
私「そうですか、ダンベルを上げきったところで小指を内側にひねることです。その時にきちんと大円筋に刺激が入っていることを感じて!意識して!!」
レンジ「・・・」
私「どうしても前面ばかりの見た目を追い求める人が多いですが、中級者以上はみんな背中を見ています。背中だけで”おい、あいつすげーな”ってなるようにレンジさんもがんばってください」
レンジ「わかりました」
私「で、なんでしたっけ?」
レンジ「・・・シャイニーとはどんな感じ?」
私「素晴らしく美人なことは間違いありませんが、実際は現実味がないので、今一つやる気が出ないのが正直なところです。526の中でもシャイニーはトップランクですからねぇ。自分にそれ相応のスペックがあるとは思えませんね。というより、万が一付き合えたとして維持できる自信がないです」
レンジ「なるほどね。まぁそれでもそれなりの口説き文句は言ったんでしょ?」
私「そりゃあね。全く可能性なしで、口説く気ゼロなら最初から土産も買ってこないし、店にも行きませんよ。ワンチャンスあればってとこですね」
レンジ「なるほどね。さて、これからどこいく?」
私「僕はもう行きたいところはありませんかね。行きたいところは回れて満足していますし。レンジさんの行きたいところでいいです」
レンジ「そう?じゃあぐらn…」
私「ドヨーコ以外で行きましょう。それにもう今日は行ったんだからいいじゃないですか」
レンジ「じゃあザリに会いにシンシアかな。526では歌えなかったから、VIPルーム選んで歌わない?」
私「シンシアですか。いいですよ、行きましょう」
そのときの私はレンジさんに伝えた通り、目的は果たせており、どの店でもよかった。
今日で言えばメイと会えなかったこと自体は残念であったが、夜遊びの充実感から、その時の私は気分が良かった。
しかし、この旅最後になる店がシンシアになってしまったことを後に後悔することになる。
シンシアに到着した2人。
店前にはマークがいたが、“よくそんなに体で暇を持て余している感がだせるな”というレベルで暇そうにしていた。
マークの感じだけでわかった。“シンシアはきっと閑散としている”
マーク「Hi、レンジさんケンさん」
レンジ「マーク忙しい?」
マーク「全然だよ。シンシア今一人もお客さんいない。最近ずっといない」
レンジ「ザリはいる?」
マーク「ザリいるよ。入る?」
レンジ「うん、VIPルームでお願い」
マーク「ホント!?イエーイ!じゃ行こう行こう」
2階へと上がる。
空気がなんとも重い。確かに客は一人もいないようだ。
VIPルームはさらに一階上がった3階である。
初めて入るシンシアのVIPルームだが、なかなか古い。というよりめちゃくちゃ古い。
カラオケもぱっと見でわかるほどの古さであり、メイと行ったカラオケ店よりもさらに古い印象であった。
私(心の中)「古すぎる。VIPをもてなす部屋とは思えない…でも大事なのは部屋より女の子!良い子がいればいいんだけど」
しかし、残念ながらその日がたまたま女の子が大勢休みを取っているかはわからないが、ショーアップに並んだ女の子達は10名ほどで、レベルもかなり低いものであった。
その中で2人ほど知った顔があったのであった。
その二人とは…
シンシアって今勢いないです。女の子にも負の雰囲気が充満してますね。いつかはリフレッシュするんでしょうけど。マラテのKTVはその繰り返し。ダメなら店名変えて新規に見せるw
そうですねぇ、本当に勢い無くなったと思います。
昔は人気店だったのも今では本当に客が付いていませんね…思い入れのある店なのでがんばって欲しいものです。