[オノケンブログ前回のあらすじ]
フィリピンでは予想できない展開が待ち受けていることが多いです。
それでこそ楽しいのですが、あまりにも目まぐるしく展開が変わってしまったら、大変です。マニラのクラブでの楽しくクレイジーなひと時を描いています。
オノケンブログを最初から(序章)読んで頂けると幸いですm(__)m
私がレンジと出会う前、レンジがどのような経験をフィリピンでしてきたのか、私がマニラに通うようになる以前について書かれていますので、レンジの章を読むことでよりクレマニを奥深くお楽しみいただけると思います。
【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ
[出会ったその日にベッドイン!?問題の発生により、波乱の始まり]
チャンからの突然の“私の部屋に泊まりたい”とのお願い。
まさかの展開にひるむ私。
私「泊まる?私の部屋に?」
チャン「うん、だめかな?」
私「いや、全然いいよ。そうだよね、今から家に帰るの大変だよね。そうだね、ちょうど今泊まってるところ広くて景色も良いホテルだから、ぜひ泊まっていって」
チャン「ありがとう」
正直、体力気力的にはかなり厳しい。アルコールもどれくらい摂取したかわからないくらい飲んだ。そして踊りまくった。これからチャンとベットで踊るほどの体力は私には残されているのだろうか?
しかし私のKHS(下半身)は、チャンが私の部屋にくることを聞くや否や、今すぐグッドナイトと言いたい私の願望とは裏腹に、グッドモーニングと私に言ってきた。
KHS「おはよう。俺ならいつでもいける。装填も完了している。あとは勇気だけだ」
しかし、他ならぬ私のKHSがそう言っているのである。従おうKHSに。従おう我が雄の本能に。←茶番
そう決意し、クラブからチャンの友人も含めた3人でJMMホテル方向へと歩き出す。
歩き出して間もなく、チャンがある韓国料理屋の前で立ち止まる。
外の席に座っていたフィリピーナが友人のようである。
彼女の名前はジェーン。
ここでもし彼女に偶然出会うことがなければ、彼女とは今後出会うこともなかったかもしれない。
出会ってしまったことで私たちは後に非常につらい経験をすることになる。
その時、彼女は韓国人男性とご飯を食べていた。
二人の距離感、雰囲気、何よりこんな時間まで一緒にいるということから、二人は恋人同士であることは明らかであろう。
チャンとジェーンとは親しい間柄のようで、恋人がいることをお構いなしに二人が座っている円卓に座った。
私も一緒に座って二人の話を聞きながら、この店のメニューを眺めていた。
その中に韓国冷麺を発見し、それが無性に食べたくなったので注文した。
ジェーンとチャンはよっぽど仲が良いのだろう、私が冷麺を食べ終えても続く女子トーク。
英語ならまだしも、アフターが一緒だったチャンの友人も含めて3人でタガログ語での女子トークである。
おそらくジェーンの恋人もタガログ語はわからないのだろう。
私と同じく会話に全くついていけていない表情をしていた。
疲れ・眠気・満腹に加え、言っていることが全く分からないタガログ語での会話まで加わると、もう瀕死である。
白目100%になりそうである。私は幽体離脱をしては気合で幽体を戻す作業を繰り返していた。
そうしながら女子たちのトークが終わるのを待った。
タガログ語での女子トークはざっと1時間近く続いただろうか、ようやく会話も終わり、解散することになった。
外はもう完全に日が上り、今まで遊んでいた私を戒めるかのような強い日差しが燦々と照りつけていた。
ジェーンとその恋人は私たちの方向とは逆に帰っていった。
この1時間は本当にダメージが大きかった。
さすがの私のKHSもファイティングポーズをとることが難しくなっており、試合をさせるべきか否かを判断するのが難しい状況となった。
いつでもセコンドからタオルが投げ込まれるほどの状況である。
とりあえずはJMMホテルに辿り着かなければ。
気を抜くと道に倒れこんでしまいそうなほどの眠気と闘いながらJMMホテルを目指す。
歩き出して間もなく、私はあることに気が付いた。
そう、チャンの友人も同じ方向に歩いている。
私(心の中)「ん?チャンの友人も一緒に歩いているが、友人は帰るんだよな?まぁ、クラブからいうと、駅は同じ方向だから一緒に歩いているだけだよね」
ホテルの前まで来た。
そして、普通にホテル入り口への階段を上がりだす友人…
私(心の中)「嫌な予感はしていたけど、やはりあなたも部屋に来るのね。なんだよ、こんなん合体なんて絶対無理じゃねぇか。おれのKHSもがっかりだよ」
まずは私が入り口から入る。
続いてチャンとその友人が入り口から入ろうとしたら、入り口に立っている守衛に止められる。
どうやらIDカードの提示を求められているようである。
ただ、ここで問題が発生した。
友人はIDカードを持っていたのだが、チャンが自分のIDカードを携帯しておらず、ホテル内に入れてもらえないようだった。
チャンは何やら友人と共に守衛にタガログ語で説明しているようだったが、守衛が頑としてチャンを通すことをしなかった。
ここで私はレンジさんのある言葉を思い出す。
レンジ「フィリピーナ同伴でホテル入ろうとしたら、フィリピーナはIDチェックを守衛に求められるけど、そのときに“この人は自分の彼女だから、チェックしなくていいです。私は彼女を信頼していますから”と伝えたら、だいたいのホテルではチェックなしに入れてもらえるし、そのフィリピーナも喜ぶよ」
そうか、それを実行するときがきたか。
私「彼女は私の彼女だから、チェックは必要ないです」
ふっ、きまった。言ってやったぜ彼女と。きっと今チャンは私の突然の彼女発言にドキッとして目を潤ませていることだろう。
しかし…
守衛「いや、だめです。IDチェックはこちらのホテルのルールですので」
私「えっ……」
空振りに終わった決め台詞。
しかし私もその時、酔っぱらって気が太くなっており、普段なら“はいそうですか、すみません”と引き下がるところだが、この時は引き下がらなかった。
こうして、守衛と私の戦いが始まった。