[オノケンブログ前回のあらすじ]
マニラには夜遊びスポットがたくさんあり、初めて訪れた人にどこを紹介していいものか迷ってしまいます。ゴーゴーバー、KTV、言えないやつなど様々なところで、一番最初に私の頭に浮かんだのは?
オノケンブログを最初から(序章)読んで頂けると幸いですm(__)m
私がレンジと出会う前、レンジがどのような経験をフィリピンでしてきたのか、私がマニラに通うようになる以前について書かれていますので、レンジの章を読むことでよりクレマニを奥深くお楽しみいただけると思います。
【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ
[マニラに来たら絶対行きたいLAカフェ!良い子をみつけてすぐに…]
レンジ「・・・・ニヤリ」
レンジ「・・・・どこ?」
私「なぜ一回意思疎通できた感だした? LAカフェでしょうがLAカフェ!!」
レンジ「あぁーそうだねLAカフェだね」
私「リョウさんには是非LAカフェを経験してもらいたいです!」
リョウ「LAカフェ?楽しいところならどこでもいくよ!」
私たちはLAカフェに向かいながら、LAカフェはどんなところかをリョウさんに説明した。
リョウさんはバリバリのアラフォーであるにも関わらず、かなりお元気だそうで、さっそく興味を持ってくれているようであった。
時刻は19時を過ぎたところで、店内もにぎやかになり始めるころである。
さっそく席について、とりあえずのサンミゲルライトと軽食を注文。
リョウ「いい雰囲気じゃない。周りの女子たちがめっちゃこっちみてくるじゃん!」
私「でしょ?僕も最初はモテ期がついに到来してしまったと思いましたよ。ただ、僕たちは単に客として狙われているだけです」
リョウ「えー、そうなの?あ、向こうに美人な人がいる!!」
私「え?どこです誰です?」
リョウ「ほらあそこのこっち向いてる2人組の左側!!」
私「え?2人組ってあの白と赤のですか?」
リョウ「うん、その白い方!俺タイプだわ」
私「・・・・」
リョウさんがタイプだと言った女性、それは私から5mほど離れたところに座っている女性のことで、お世辞にも美人とはいえない風貌である。年も30歳は確実に超えているであろう。
リョウさんは会社の先輩で、普段から仲良くさせていただいているとはいえ、上司にあたる方である。
もし、これを言った相手がレンジさんであれば
私「いやいや、レンジさん視力いくらなんですか?数値化できるくらいの視力はありますか?一体どの部分を見たらタイプなんてことがいえるんですか?どこです?毛先ですか?奥歯ですか?」
なんて罵声を浴びせること間違いなしなのだが、言えない。さすがにオブラートに包まなければ。
私「ほ、ほう、ああいうタイプがリョウさんお好きなんですね。具体的にどのあたりがタイプなんです?」
リョウ「そりゃあ全体的によ。色んな苦労をしてきて辿り着いたようなあのオーラは若い子にはだせないでしょ」
意味が分からない。
私「な、なるほど。あまり若い子は苦手なんですか?」
リョウ「うん、俺は確実に30オーバーの大人の女性がいいね。人生経験豊富だといろんな経験してそうじゃない」
私「あー、なるほどわかりましたわかりました!!リョウさんはそういった方々と会話をしたりすることが好きなんですね?確かに大人の女性は話しやすいですものね!!」
リョウ「ん?いや俺は夜の方のこと言ってるよ?」
意味が分からない。
私「え?でもあの人、お肉のつき方なかなかだと思うのですが…」
リョウ「そう?あれくらいがちょうどいいんじゃない?」
私「・・・・・」
女性をデブ、ぽっちゃり、普通、スレンダーに大別するとしたら、リョウさんがタイプのその女性はぽっちゃりである。
しかも、デブにも普通にも寄っていないちょうどぽっちゃりの真ん中であるともいえる体型である。
確実に子どもを産んでいるだろうお腹まわりにいたっては、かなりぽちゃついている。
服の上からでも確認できるほどのお肉だ。脱いだらいったいどんな腹をしているんだろう。
拾えない…自分のタイプからはあまりにもかけ離れすぎて会話を拾うことができない。
うろたえている私に対し、我関せずのレンジさんはサンミゲルをほとんど飲むことなくひたすら携帯をつついている。
ここに来る前にレンジさんが言っていたのだが、マルコは今日、レンジさんのために休みをとったそうである。
そんなマルコに対し、レンジさんは
“友人と一杯飲んでからケソンに向かう”
と言ってしまったそうである。
それにマルコが怒っているようである。
マルコ「自分はわざわざ仕事を休んでまであなたに会うようにしているのに、あなたは私を優先してくれていない」
だそうである。
そのメッセージを受け取ったレンジさんは焦って弁解をしているようである。
フィリピンの、しかもLAカフェという楽しい国の楽しい場所にいるとは到底思えない真剣な表情で携帯をつついている。
なんならこんな真剣な表情をするレンジさんは少なくとも仕事場では見たことがない。
かなりお腹を空かせてレストランに行った時の、メニューを見るときに匹敵するほど真剣な表情である。
黙って真剣な表情で携帯をつついていたレンジさんが急に口を開く。
レンジ「すいませんリョウさん、ちょっと僕彼女のところに行ってきても構いませんか?」
リョウ「うん、いいよーいいよー行っておいで!」
レンジ「ごめんケンさん。そういうことだから行ってくるね!」
私「わかりました。今日はもうマラテには戻りませんか?」
レンジ「そうだね、たぶん今日はモーテンとかでマルコと寝るかな」
私「了解です。熱い夜をお過ごしください」
レンジ「うむ、じゃあよろしくね」
そういうとレンジさんは一目散に店を出て行った。
私「レンジさん行ってしまいましたね。なかなかわがままな彼女なので大変みたいです」
リョウ「そうなんだね。ところでケンさん、俺あの白い服の子と話してきていいかな?」
私「えっ!?」