ホテルのチェックインと換金を済ませ、ロビンソンモールに向かった。
ロビンソンモールは、大型ショッピングモールである。マラテだけではなく、周辺地域の人にも知名度が高い。
マラテ外からタクシーでリビィエラマンションホテルと伝えると、たまにわからないタクシー運転手もいるので、その場合、ロビンソンモールと伝えるとほぼ問題なく連れて行ってくれる。
入り口にはガードマンがいて、カバンを持っている場合は中身を金属探知機でチェックされる。持っていない場合は本当にそれで危険を回避できるの?という程度の簡単なボディチェックをされる。
モールに入場するとまず思ったことだが、
ものすごくきれい!!
日本でいうところのイオンのような内装だが、非常に作りも近代的であり、清掃も行き渡っている印象だ。
ただ、このロビンソンモール、まったくそんな風には見えないが、スリがたくさんいるようだ。
私は、日本では財布は後ろポケットに入れている。だが、マニラにいるときは携帯、財布は前ポケットに入れて、スラれないように気を付けている。
そして、体はしっかりと空気を吸い込んだ状態にして、一回り筋肉が大きく見えるようにしている。
とにかくお腹がすいていたため、フードコートがある場所へ。
様々なジャンルの店があったが、その中で目に飛び込んできたのがステーキである。
値段を見ると一番高いTボーンステーキでさえ150ペソである。
たぶんおいしくはないんだろうなと思いながら注文。
レジから厨房が少し見ることができ、奥でしっかりと肉を焼いている様が確認できた。
私(心の中)「まあ、火をしっかり通して言うようだし、大丈夫でしょ」
自分が注文したTボーンステーキがきた。ワンプレートに米とステーキ、ステーキには謎の小麦色のソースがかかっていた。
また、コンソメスープのようなものと、飲み物がついてきた。
ステーキはまずまずな大きさ(150g~200g)、米は2分の1合ほどの量だろうか。
まずはスープ。
味がほとんどしない。色はコンソメ、味は白湯、そして温度はお風呂。飲み干すことを諦めた。
次に口直しに飲み物を飲んでみた。
濃い。ものすごく濃い。
日本にある、缶に粉末のレモンティが入っている物があるが、あれをお湯じゃないと溶けないほど粉末を入れ、強制的に溶かしたほどの甘さだ。飲み干すことを諦めた。
ラストに肉を回すとして次は米だ。
米はやっぱり日本のほうが良いと感じた。少しクセがある。
最後に肉だ。謎のソース。値段の割に大きなサイズ。そして今までのスープ・飲み物・米の味から想像するに絶対おいしくはないだろうと考えていた。
私(心の中)「なにこれ、うまい!!!」
絶妙な焼き加減、固さも私好みのちょうどよい歯ごたえだ。なんといってもこのソースである。見た目は決しておいしそうな色はしていないが、少し甘めのソースがうまく肉にマッチしている。日本にはない味である。
しかも、ソースを米にかけながら肉と一緒に食べるとおいしく、まさかの米がなくてはならない存在に。
私(心の中)「今までの無礼(スープ、飲み物、米)、すべて許そう。大儀であった。」
今後、私はマニラに行くたびに、このステーキを2回は食べにくることになるのだった。
次回 潜入!ロビンソンモールの怪しすぎる一角。