[レンジブログ 前回のあらすじ]
現地のオンラインルーター(現地のインターネットにアクセスし、WiFi経由で利用可能になるルーター)を購入のため、アマンダの店のスタッフがエスコートしてくれる。そして、レンジは彼女に小さな恋心を持つ。
[前回の記事]
【レンジブログ16】ロビンソンモールのスタッフに小さな恋をする。現地のWiFiルーターについて。
クレイジーマニラの記事は、実際の旅行や取材を元に記述しています。小説風のストーリ仕立てで記述していますので、過去の記事を参照頂けると話の内容が理解しやすいかと思います。また、登場人物の名前等は仮名を用いているところがあります。
また、オノケン(現在の話)とレンジ(過去の話)のブログは交互にストーリー展開します。登場人物も共通する人が出てくるので、始めから読んで頂けるとより記事の内容が分かりやすいと思います。オノケンブログもチェックしていただければ幸いですm(__)m
[レンジブログの第一話はこちらから]
【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ
【レンジブログ17】モール内で女と出会う?マニラの強烈な交際事情。その1
アマンダとカーラと別れ、再び一人になった私は、もう少しモール内を散策することにした。
それにしても大手のモールというものは、日本のそれと本当に似ている。いや、どの国に行っても似たような作りになっている。
見かけたことのあるアパレルブランドのショップが並んでいる。何件か中に入ってみて、価格をチェックしてみる。日本で購入することを考えるとほぼ同じ価格設定のようだ。このような機会こそ関税と為替を強く意識するようになる。海外旅行はいつも良い社会勉強だ。
[ロビンソンモール内の写真、いろいろな衣料品店が並ぶ]
たまに、日本では見かけたことの無い、ローカルなブランドのショップや飲食店も並んでいる。何でもフィリピン人は「フランチャイズ」のオーナーになることが大流行りらしい。皆、儲かりそうなトレンドには敏感なのである。それにしても、実際に店舗で売上があるのかは定かではない。皆、旅行者も含めウィンドウショッピングを楽しんでいるだけのように感じるが。
さらに一人でウロウロと散策を続ける。
[2Fにあるフードコーナーはリーズナブルな価格でいろいろな食事が楽しめるのでおすすめ]
どこも人でいっぱいだった。
スリも多いと聞くし、皆こちらをジロジロと見てくるし、一人だとやはり不安だった。
そして、散策していた階を変えたところ。
エスカレーター付近で突然、陽気なフィリピン人男性に声を掛けられる。
謎の男性「Hi,How are you?」(やあ、調子はどうだい?)
この人だれだ? 明らかに私を知っている様子のこの男性。よく顔を見ると、確かに見覚えがあるような気がしないでもないが。
謎の男性「Ah. I’m guardman in Hotel.」(あー、私はホテルの警備員です。)
あっ、思い出した!昨夜、ホテル前、オーバーアクションで交通整理をしていたガードマンだ。その時私と目が合い、お互いに笑顔を交換したことを今思い出した。
私「Oh, How are you? What are you doing now?」(おー、元気? いま何しているの?)
ガードマン「Today Holiday」(今日は仕事休みなんだよ。)
なるほど、だからこの時間帯にここにいるのか。
[マニラのメインモールはとにかく広い。日本最大級のイオンモールよりもっと広いイメージ]
ガードマン「You want girl? I wanna introduce you my friends here. Girl」(君は女の子がほしいか? ここにいる私の友達をあなたに紹介したい。女の子だ。」
私「What!?」(何!?)
ガードマン「Girl!」(女の子!)
始めは何を言っているのかわからなかったが、やたら強調してくる「ガール」という言葉にピンと来た。知り合いの女性を紹介したいと言っているのだ。
私「No no thank you」(いいえ、結構です。)
ガードマン「There are many friends. I wanna introduce! Many girls!!」(いっぱい友達がいます。私は紹介したい。いっぱい女の子たち!)
私の言葉は彼には届いてない様子だった。昼も夜もテンションの高い彼。とりあえず話を聞くと、彼はこのモール内にたくさんの女友達がいて、彼女達はここでの仕事の後、交際相手を探すのだと。紹介する女性の中には、彼の近所の女性もいるのでどの子も安心してくれという。
男性側がデート代を支払うとのことだが、詳しくはその女性と話をしてくれとのこと。本当に?
私「Okay. But, just browsing. Okay?」(わかりました。でも、見るだけです。それでもいい?)
私は決して交際するつもりはないが、その出会いを求めているフィリピーナ達の事情には興味がある。どんな女性が交際を求めているのか興味がある。そもそも普通に昼間に働いている子がなぜ。
よし、これも社会勉強だ、付いていきましょう!
ガードマンは嬉しそうに私を先導する。ただの好奇心で付いていく。
モールのエントランスへ向けて二人でしばらく歩いて行く。
ガードマン「That girl.」(あの子。)
二階、エントランス近くの若者向けアパレルショップ。
そこに商品の服を整理する一人の女性店員の姿が。ガードマンがアゴで示す先に彼女がいた。
[この写真はロビンソンモール内で取ったものですが、この記事の内容とは関係ないイメージ写真です]
えっ、本当に?
あんな可愛い子が?? マジで???
普通にアパレル系にいそうな今時のファッショナブルな女性。ちらりと顔を確認できるが、可愛い。かなり可愛い。現地フィリピン女性には見えない。日系のハーフか?
日本にいても、そうとうなレベル。最近の読者モデル級だ。夜の KTV とかにいれば、間違いなく指名レベルの美人。
[女性の似顔絵]
細い。白い。スタイルも抜群。最高に素敵だ。私の悪魔と天使が喧嘩するレベル。
ちらっ、ちらっとこちらを見てくる。たまに目が合うが、なんだかこちらが恥ずかしい気持ちになる。おそらく我々のことを意識している。
うおー、このガードマンは私が日本人ということを知っていて、日系ハーフを見せてきたな。きっとそうだ。
私「No no. Just browsing.」(いや、いや。ただ見るだけです。)
ガードマン「Okay. Next!」(わかった。次行こう!)
マジかー。マニラの強烈な交際事情、ショックだ。これが現実なのか。しかも、このガードマン、相当慣れているな。おそらく、ホテルの宿泊客の顔を覚えておいて、こうやって休みの日にガイド業しているな!間違いない。
[次回タイトル] モール内で女と出会う?マニラの強烈な交際事情。その2
[次回あらすじ]
ロビンソンモール内でさらに交際事情を探る。レンジは現地男性に連れられてモールのさらに奥へ向かう。レンジは現地の交際をどう考えるのか。