[前回のあらすじ]
マカティで知人の女性グループと偶然会う。彼女らとともにマカティのKTVへ。その後、マラテに戻り、アプローチ中の女性ミユキに会う。他の客に飲まされた彼女は泥酔していた。そして、レンジは彼女を自分のホテルの部屋へ誘うが。
[前回記事]
【レンジブログ134】フィリピーナの巨乳をガン見して、ホテルへ誘う
[序章第一話]
【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ
[第一章第一話]
【レンジブログ33】プライベートフィリピン女性との深夜デート。マラテのディスコ EXKLUSIVE へ
[第二章第一話]
【レンジブログ51】マニラのフィリピーナが初めて日本の地方都市に来る
[第三章第一話]
【レンジブログ71】マニラでビジネス開始。フィリピーナのコンサルティングで法人設立。
レンジブログは第三章で完結しています。
それ以降のエピソードが「オノケンブログ」の内容になります。
[オノケンブログ第一話]
オノケンブログ第一話「転落と後悔」
また、レンジ個人のその後のエピソードは「外伝」という形で記述しています。
[外伝一章第一話]
【レンジブログ101】フィリピーナをフィリピン国内旅行に誘ってみた
【レンジブログ135】体で払う? 家賃が足らないフィリピーナたち
ーーミユキをホテルに誘うと、間はあったが「うん」の返事。
私は喜びの絶頂だった。
グランドヨーコのVIPルーム内にファンファーレが鳴っていた。
[マラテのKTVグランドヨーコVIPルーム]
しかし、彼女は雰囲気を変えてゆっくりと話を始めた。
ミユキ「実はね。私、お金に困ってて」
ぶふえっ!
後ろからフルスイングで殴られたほどの衝撃だった。
来たっ! 来た来た来たっ!
ミユキよ、お金の女だったか。…残念ながらそうだったか。
この時点で、私の中でミユキの乳首の色は、焼きに焼いた煎餅色だと決定した。薄ピンクな訳がない。下手したら漆黒に近いだろう。
ドス黒い女だ。
乳輪も、乳房を覆うほど大きいはずだ。暗黒の乳を持っているに違いない。
だぁっ、もうクソっ。
ここに来てまで時間を無駄にしたか。
当初は「マニラでダイアモンドを見つけた」と浮かれてほざいていた私も死ねばいい。
見抜けなかった自分が悪いのだが。
ーーそれでももう少し話を聞こうか。この時点でお金の話が出てくるのも珍しい。興味がある。
本人を前に、事情を聞いてみようではないか。
ミユキ「家賃の支払いが難しくなっちゃって。あと3,000ペソだけなんだけど。明日が支払いで困ってるの」
私「そうか… それは大変だね」
ミユキ「私は支払ったんだけど。ルームメイトがどうしても用意出来ないらしいの」
私「そうか… それは残念だね」
ミユキ「ルームメイトも他の子が困っているとお金を貸してあげる癖があって」
私「そうか… 優しい子だね」
ミユキ「ごめんなさい。こんな話をしてしまって。レンジさんも困りますよね」
私「そうだね… でもどうするの?」
そう聞くと、ミユキは顔を抑え、思い悩んでいるようだった。
泣いているのか?
私は彼女の背中を、質感を確かめるように擦った。
彼女たちは二人で部屋をシェアしており、友達は他のKTVで働いていると言う。
しかし、この日の日当を得たとしても、支払いは難しいらしい。給与の前借りも尽きたとのこと。
それにしても、二人合わせて手持ちで3,000ペソも無いのか。
まぁでも、フィリピン人はいろいろなところからお金を借りてくる。私一人が心配しなくて良い。一時的なものだろう。
…マラテ内のKTVで働く女性にはよくある話だ。
ミユキは日本人ハーフで、お金の問題には瀕していないと思っていたが、彼女も例外ではなかった。
どの女性にも貧困はすぐそばにあるのだ。
私「大丈夫? どうするの?」
私は彼女とのワンチャンが断たれたことについて肩を落としていた。
他人の金銭問題に関心は無い。冷めた。ましてや彼女の友達の話。マジで興味がない。
女性が使う生理用品がどのメーカーなのかくらい興味がない。
ミユキのことは久しぶりに見つけた、最高に素敵な女性だったと思っていたのに。
ミユキ「私は家族にお金送らないと。友達には渡せない。でも、私の住むところがなくなっちゃう」
ん? …なるほど。
じゃあ、そのシェアしている部屋は諦めて、私のホテルにしばらく住めばいい。そう言うことであれば、私はミユキをサポートしても良いぞ。
ミユキ、一緒にホテルに滞在するかい?
その話を聞いた瞬間から再びミユキの乳首の色が薄ピンク、いやシャイニングピンクに輝きだした。
私の下心は少し回復し始めた。
私「そうだね。でも、住むところがなくなると困るよね」
さあ、私のホテルへ来るんだ。ミユキ、もちろんあなただけだぞ。
ミユキが深い溜息をついた。
ミユキ「友達がね、…フィッシングに行くって」
…フィッシング?
こんな夜中に?
夜釣りか?
マニラ湾にはイカでも入って来るのか? 稼げるのか?
私「へー、すごいね。どこへ? 何が旬なの?」
ミユキ「今夜仕事終わった後。たぶんバーかクラブに行くと思う」
バーやクラブで漁が出来るのか?
…はっ!
[参考記事]
【夜遊び】マニラのクラブ「ZZYZX」がLaカフェ化していた
そういうことか。
カフェやクラブ内で、普段はKTVで働いていると言う女性に会うことがある。KTVで過去に働いていたと言う女性も多い。
皆、『こっちの方がペナルティもないし、好きな時間に働けて気楽』だと言う。
おそらく、ミユキの友達は仕事終わりにクラブへ行き、男性との出会いを探すのだろう。それが『フィッシング』だ。どちらが釣る側か釣られる側か知らないが。
とにかくマニラの女性が臨時で出費が必要な時、現地にはそのようにして工面する方法がある。
ミユキ「そう。KTVの女性もね、お金がない時はフィッシングに行くの。私はそんなことしないけど。他の子もそうだと思うけど、友達も本当はしたくないはず」
私「そうだね。良くないことだし。もちろん女性も男性も危ないだろうしね」
ミユキ「どうしよう…」
ーー彼女の悩み、察しろという雰囲気はわかった。
私が工面すれば話は早いだろうと言っているように感じた。
そうすると、友達が私の部屋に来ることになるのか? それとも、私は単なるサポーターとしてお金だけ渡せと言うのか? いや、当初の通り、家賃が入れば解決でミユキは何事もなく私の部屋に来るのか?
どうせなら、ミユキの友達のマッサージも受けた…
いやいや、ダメだ。そんなことはダメだ。
私「ミユキ、あなたの友達がしようとしていることは良くないよ」
こうアドバイスすると、ミユキは少し激昂した。
ミユキ「そんなこと、日本でも同じでしょ! おじさんと若い女性のカップルなんてだいたいそうでしょ。私達には稼ぐ手段がないだけ。勝手なこと言わないで!」
彼女の日本語には説得力があった。
日本とフィリピン両方の国を知り、それぞれの国で育った彼女の言葉には反論できなかった。
私「そうだね。夜の街には特にそんな光景があるよね」
ミユキ「大きな声出してごめんなさい。でも、マニラも一緒よ。女の子たちはお金が無いから働いているだけ。足らなければ、何かしらで稼がないと生きていけない。フィリピン人は家族も支えているし」
[マニラ中心部には路上生活者の姿が多い]
私は言葉を我慢した。
ミユキ、そこが日本と違うのだ。あなたなら知っているだろう。
日本には社会保障が充実している。働けなくなると政府や保険制度が保障してくれる。医療費が安いのもそうだ。その仕組みを日本の人々が築き、不安少なく暮らせる国にしてくれたのだ。
あるいは、老後は「年金」というものを当てにできる。多くの日本人が今も努力して維持し、支え合うシステムだ。もちろん、我々世代が将来受け取れるのかは怪しいが。
そもそも、日本では普通に働いていれば、現役時代に十分な貯蓄が出来る。貯蓄が難しければ、定年後も働けば良い。決して裕福ではないかもしれないが、自ら家庭を持つこともできる。そして、他の家族の支えなどに期待せず、独立して生きていき、死んでいくのが普通なのだ。
その普通がフィリピン人は出来ていない。もともと社会が捻じれているか、フィリピンの文化がそうさせているのかはわからない。
『普通に仕事をして頑張る』の基準が大きく日本と異なる。
悪く言えば、フィリピン人の頑張っているは、日本人からしてみれば全く十分ではない。
日本の田舎の家族は、歳を取っても働き者だ。
貯蓄がなかったり、少ない年金で生活できなかったりする場合は、農作業をしたり、スーパーでレジ打ちをしたりしている。子どもに集らずいつまでも働いている。
むしろ、年老いても子どもに仕送りする、資産を残そうとするのが日本人の感覚なのだ。
それが全く叶わないフィリピンの方々には同情する。
しかし、生きる国が違っても日本に生まれたミユキ、あなたならわかるだろう。
ここで議論するには全く見当違いだ。
[貧しい生活の中にも笑顔がある]
ーー私の知っているフィリピン人にはこういう人々がいる。
働かず、日中はTVを見てスマホをいじって、居眠りか飯を食っているだけ。
微熱でも仕事を休む。多少の力仕事で疲れたと言う。
自分の睡眠時間に寛容で、勤務時間を守らない。
給与に満足せず、努力を諦め、すぐ辞める。
少しの距離でも歩こうとせず、すぐに乗り物に頼る。
手にしたお金はすぐに使い切る。
一家の稼ぎ頭に皆が集り、養ってもらう。
言い訳が多く、謎のプライドを持つ。
そのような国民性なのは世界が知っている。もちろん、素晴らしいフィリピン人も多い。
そして私を含め、クソのようなフィリピン人に似た日本人も多い。
ーーミユキは酔いが醒めた様子だった。
そして、ドアがノックされボーイが入ってきた。会計の時間。
私は伝票を受け取り、支払いを預ける。
ミユキは黙ったままその様子を見ていた。VIPルーム内の空気は重かった。
ボーイが会計のために出ていく。
私はセカンドバッグに残っていた1,000ペソ札を三枚数え、彼女に渡した。
ミユキ「何?これ」
私「チップ。今夜の」
ミユキ「何ですか? いらないです」
私「いいから。少し怒らせてしまったようだし」
ミユキ「えっ、気にしないでください。これから私、レンジさんとアフターに行くでしょ? ホテルは?」
私「今日はいいよ。ミユキも疲れたでしょ」
ミユキ「えっ、約束だし。レンジさん、どうしたの?」
困惑する彼女。
私はポケットに手を突っ込み、そのまま部屋を出ようとした。
ブスが格好付けたのである。
「今日はそんな気にはなれない」と。
私のチップで家賃がカバーできれば、それで良かったと。
ミユキ「ごめんなさいっ、何か悪いことでも…」
私は不機嫌そうにドアノブに手を伸ばす。
ミユキ「レンジさんっ」
何も言わず店を出て、今日は帰ろう。
彼女とは仕切り直しだ。
ミユキ「レンジさんっ」
「レンジさんっ!」
「レンジさんってば!」
しかし、私の動きは終始スローだった。
私「お腹空いた?」
シャイニングピンクの乳首は捨てがたい。
最後の動きがスローなの爆笑しました!
私もそんな感じですから!背中に飛びついて来てくれるの待ちますよね?振り向かされてキスしてくれるの期待しますよね??なんなら振り返ると既に全裸で「抱いて」って言ってくれるの待ちますよね???
そうはいかないんだろーなー 笑笑
明日も楽しみにしてます!
いやー、私もわかりますよ!センス溢れる文章に笑わせてもらってます。男ならあるあるでしょうー オフィスタイムに読まなくて良かったです笑笑笑
レンジさん あんたが好きだ!
お二人のファンの一人です。レンジブログは何か勇気を与えてくれると言うか不思議なパワーがあります。長く続けてくださいね。
レンジさん、かっこいいですぅ~
かっこいい、、、、、、ポギー
ちーこさん、コメントありがとうございます。
この歳になってもそんな寒いことをしている自分に寒気がします。次の記事もお楽しみ頂ければ幸いです。
Ktv中級さん、コメントありがとうございます。
是非オフィスタイムに読んでください。できればコーヒーを飲みながら笑
おくさん、コメントありがとうございます。
私もおくさんが好きだー! これからもよろしくお願いします。
Zzz nightsさん、コメントありがとうございます。
そうですね、長く続けていきたいと思います。こうして皆さんからコメントを頂けるのが何よりも励みです。
marumaruさん、コメントありがとうございます。
カッコいいと見せかけるのは得意です。もとがブスなのですぐバレますが。
takaさん、コメントありがとうございます。
ポギー、良い言葉ですね。外側からは無理なので、内面から出てくるように努力したいと思います。
思わずふいたwww
最後のお腹すいたwwwww
ブスッぷりがいかんなく発揮されてますね。
何時も楽しませていただいております・
DONDON さん、コメントありがとうございます!
ありのままを記述しながら、強く実感しています。
あっ、私やっぱりブスなんだなと(^^;
これからもよろしくお願いします!
レンジさん、初めまして!
今度フィリピンでお会いしたいです?