[レンジブログ 前回のあらすじ]

バクラランからマラテに戻る。再びロビンソンモールへ向かう。ここでようやくフィリピーナのマリーからメッセージが?

[前回の記事]
【レンジブログ40】フィリピーナから待望のメッセージ来た?ロビンソンモールにて

 

レンジブログを始め(序章)から読んで頂けると幸いですm(__)m
【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ

レンジブログ第一章は以下のリンクからどうぞ
【レンジブログ33】プライベートフィリピン女性との深夜デート。マラテのディスコ EXKLUSIVE へ

 

 

【レンジブログ41】ロビンソンモール内で夕食。マニラ最後の夜は一人で冒険?

 

夕食はモール内で食べようとのことだった。向かったのは、シェイキーズ Shakey’s というピザレストラン。フィリピンでは有名なチェーン店で、独立した路面店もマニラ市内にはよく見かける。デリバリーサービスも展開しており、後に知ったが日本にも店舗がいくつかあるらしい。

 

以後、在比中は私も良く利用するようになるのだが、メニューは大変豊富で、店舗内も居心地が良い。現地の人々が好きそうな、濃い旨いがはっきりした味付け。もちろん、日本の一般的なピザレストラン並み以上に美味しく満足度は高い。

 

現地でピザを食べようかなという時にはぜひお勧めしたいピザレストラン(デリバリーサービスもお勧め)である。

 


[シェイキーズ Shakey’s ホームページ https://www.shakeyspizza.ph/ (外部サイト) ]

 

パーリーがメニューを広げ、田原さんと少し相談した後、ボーイに注文を伝えていた。ピザ2枚、ラザニア、フライドチキンにポテト、サラダ。注文が運ばれてくる前からそれは3人では食べきれないだろうと予想できた。

 

そして案の定、注文した料理はとても多く、ピザの2枚目が運ばれてきた時には皆苦笑いだった。料理はどれもとても美味しいのだが、田原さんは体調不良のためかほとんど料理に手を付けることはなかった。結局、ラザニアはそのままで、料理の半分近くをテイクアウトすることになった。

 

田原「レンジさん、ちょっと申し訳ないのだけど、熱が出てきたみたい。ゲホッ!」

 

私「大丈夫ですか?田原さん本当に体調悪そうですね。今日この後は気にせずに休んでください。私一人でも大丈夫ですし。」

 

田原「でも申し訳なくてね。一人で夜の街はさすがに危ないだろうし。」

 

私「はい、もちろん承知しています。この辺りのKTVを回ってみるくらいにしておきます。」

 

田原「そうだけどね。万が一ってこともあるし、パーリーにエスコートさせるよ。」

 

パーリー「そう、レンジさん一人だと危ないよ。私がエスコートする。」

 

私「ありがとう、パーリー。でも、大丈夫です。一人で行動してみたいですし。田原さん、しかも明日から仕事ですよね。今日は早めに休んでください。パーリーは傍に付いてあげてください。」

 

田原「そうか、本当に申し訳ないね。そう言ってもらえるとありがたいのだけど。本当に大丈夫かな。」

 

私「はい。WiFiルーターが手元にあるので、連絡は随時しますね。出歩くのはホテルの近くだけにしておきますし、マークにでも声を掛けてみます。」

 

田原「そうだね。マークなら安心かな。でもとにかく気をつけてね。ゲホッ、ゲホッ!」

[現地ガイドのマークについての記事 【レンジブログ26】ファイア Fire やゴーゴーバー GoGoBar より面白いところがあるらしい ]

 

田原さんは本当に辛そうにしていた。私も全く悪い気はなく、彼の体調を心配していた。また、同時に夜の街を一人行動するということに興味が出てきていたので、エスコートなしということは特に問題ではなかった。もちろん、少しは心細く不安であったが。

 

私たちは、ロビンソンモールを出て、そのまま歩いてパンパシフィックホテルに戻った。時刻は19時を少し回った頃だった。

 


[パンパシフィックホテル 外観写真]

 

田原さんとパーリーは部屋に戻って静養するとのこと。明日の集合時間は朝11時にホテルのロビーでと言う事になった。私も一旦部屋に戻り、夜の街に繰り出す準備と、明日のチェックアウトのため簡単に荷物を整理する事にした。

 

部屋に戻るとまずはホテルのWi-Fiに接続して、メッセージの確認をしてみる。マリーからの返信はない。それ以後に送ったメッセージに既読も付いていなかった。

 

しょうがない。今夜しかチャンスは無いけど、待つしか無いか。私はシャワー浴びたり、タバコを吸ったりして、この時にこの旅で初めてゆっくりと室内で過ごせた。

 


[パンパシフィックホテル 室内バスルーム写真]

 

そして、午後9時をまわった頃、そろそろ外に出てみようかなと身支度をしていたところ、気付くとマリーからメッセージが入っていた。私は学生時代の時のように、ドキドキしながらそのメッセージを見る。

 

マリー「Tonight I start working」(今夜、私は働き始めます)

 

返信はそれだけ。私は続けてのメッセージを待った。しかし、それだけだった。

 

何処で?何時から?そこでの名前は?

 

彼女は確かに、近々KTVで働こうと思っているとは言っていた。しかし、その時には店名などは決まってない様子だったし、こちらもそこまでは考えていなかった。こうなれば、もう一度彼女に会えるならお店の中でも構わない。とにかく、いろいろと知りたかったし、再び会うには必須の情報だった。

[マリーとの会話がある記事はこちら 【レンジブログ34】フィリピーナのマリーと会話スタート。マラテのディスコ EXKLUSIVE にて ]

 

私は焦っていた。少なくとも今朝は私に気のある素振りをしていたはず。私も当然その気になっていることを彼女はわかっているはず。にも関わらず、こちらが聞きたい事を全く酌んでくれないのか。

 

私はまだこの頃はフィリピーナのことが良く分からず(今だに理解に苦しむ時があるが)、「はーっ? 普通、そんな返信はなしでしょ!」と言うことが多々あった。この時も憤りそうになるが、マリーだけはという思いもあり何とか冷静を保とうと自身を落ち着かせる。ここはフィリピンだ、フィリピンスタイルだ、向こうにも予定や事情があるのだろう。




私は「I see. Marry, If you’re okay, please let me know your KTV’s name and your name there.」(わかりました。マリー、もしよければあなたのKTVの店名とそこでのあなたの名前を教えてください)と返信しておいた。

 

そして、メッセージを送信した後、少し落ち着いた。人を責めてはいけない、私が最も自己中心的な立場と思考であることを思い出す。

 

今回もあまり期待していなかったフィリピン旅行。プライベートで女性と出会えて、何とか連絡先も交換できた。それだけで十分ではないか。これ以上の事を期待してもそれは過剰かもしれない。私は一人の観光客に過ぎない。現地女性とお近づきになるなど、過度な高望みだ。

 

よしっ、最後のマニラの夜だ、しかも一人行動。せっかくの機会、マラテの街へ冒険に行ってみよう。

 

私は日本円をもう二万円、持ち出す財布に追加した。戦闘力を上げてから出発することにした。

 

 

[次回タイトル] マニラ最後の夜、KTV サオリ SAORI にてショーアップ

[次回あらすじ]
レンジ一人でマラテの街に向かう。まずは、日本円の両替、そして現地ガイドのマークを探す。彼のお勧めのフィリピンパブに一人で入店、ショーアップ。

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レンジ
オノケンと同じ会社の先輩であったレンジ。数年前からマニラを訪れるようになり、やがて現地法人を持つまでに。趣味は海外サッカーTV観戦。 実体験に基づいたフィリピンにおけるマニラの闇、貧困と格差、現地ビジネスなどオノケンとは違う視点の記事をアップしていきたいと思います。

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