ステーキを食べ、満腹になったところで、
レンジ「知り合いのお店に行ってみない?」
私「何の店なんです?」
レンジ「財布とかバックが売られているよ。正規品じゃないかもけど」
私「おもしろそうですね。行きましょう」
先ほどのフードコートの同じ階、歩いてすぐのところだそうだ。
そちらに向かって歩き出すとすぐに
謎女1「ヘイ、レンジ」
謎女が話しかけてきた。どうやらレンジさんの知り合いのようである。英語でなにやら会話をしながら目的地に向けて歩いていたが、その後は10m歩けば
謎女2「ヘイ、レンジ」
もう10m歩けば
謎女3「へい、レンジ」
といったようにどんどん謎女が増え、結局謎女は6人ほどになった。
しかも皆、怪しすぎる風貌である。
レンジ「この一角がいろんなバックとか財布を売ってるところ、ちょっと怪しい雰囲気だけどね。」
怪しい。怪しすぎる。綺麗な内装のショッピングモールだが、この一角だけ空気感が違う。
そのオーラは
オーラ「金、かね、カネ、金、kane、money…..」
の文字を身にまとい、奥に行くほど色濃くなっているように見えた。
私(心の中)「い、行きたくねえ…」
私の本能が告げている。
本能「イッタラシヌカモヨ」
入り口までたどり着くと、また一人の謎女(メアリー)が近づいてきた。
それまで金魚の糞のごとく連なり、増殖していった謎女たちがさっとレンジさんから距離を置く。
私(心の中)「この謎女に力を感じる」
メアリーは他の謎女よりレンジさんと親しい間柄のように思えた。また、出産間近のようで、お腹がかなり大きくなっていた。
また、メアリーは日本語が話せるようである。
レンジさんがメアリーのお腹を触りながら
レンジ「久しぶりね!メアリー、マイベイビーは元気?」
私「・・・・!!!!!!!!!」
メアリーの年齢は30後半~40前半といったところだろうか、お世辞にも美人とはいえない。
もしメアリーに「美人ねあなた」なんていうと、メアリー自身から
メアリー「ウソツクナ、ウソキライ!!!」
いうてぶん殴られそうなほど美人とはかけ離れた容姿だ。
私(心の中)「レンジさん、見境なしか!!雑食にもほどがある!!!」
しかし、さすがにそれは冗談だったようで、どうやらメアリーは日本人の夫がいるようだ。
メアリーに先導されながら目的の場所へ歩き出した。
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