[オノケンブログ前回のあらすじ]
恋人の質問については有無に関係なく、まずいないと答えるでしょう。しかしある程度なら嘘を見抜く方法もあります。
美人なフィリピンパブKTV嬢に恋人の有無の確認。嘘の見分け方
オノケンブログを最初から(序章)読んで頂けると幸いですm(__)m
[言葉のキャッチボールは、相手を思いやる気持ちが大事なのは世界共通]
アリスの気になるところ、それは
会話が魔球並みの変化球にも関わらず剛速球。
キャッチボールというのは、お互いに取りやすいところに、取りやすいスピードで投げるのが鉄則である。
もし、野球が上手な人と、苦手な人がキャッチボールをする場合、上手な人はなるべく苦手な人が取りやすいように投げてあげるのが、暗黙のルールである。
言葉のキャッチボールについても同じであるはずである。
英語達者な人はなるべく英語が苦手な人が理解できるように話すことが一般的だと思われるが、アリスは悪気なく容赦なかった。
ものすごい笑顔で150キロの球速かつ、パワプロでも実現不可能な程の物理的不可能・圧倒的理不尽な無慈悲変化球をキャッチボールで投げてくる。
英語素人の私なんかが取れるボールではないことは明らかである。
なぜそんなに変化がすごいかというと、彼女は英語とタガログ語を組み合わせてしゃべるのだ。
もちろんえげつないほどにタガログ語をぶっこんでくることはないのだが、英語初心者の私としたら聞き取りにくいことこの上なしである。
見た目こそものすごくレベルが高いのだが、会話が成立しなければどうにもならない。
初日と同様、私の中の兵隊たちの約半数は撤退し始めた。
とりあえずはアリスにお願いしてみることにした。
私「あなたの話すスピードはあまりにも剛速球なので、私ではとても取れないので、下投げにしてもらえませんか?」
アリス「あー!わかりました!了解です!」
こうして再スタートした会話。スピードもゆっくりになり、これでようやくキャッチボールができる。
そう安堵していたが、やはり聞き取りにくい。
速球は投げてこないものの、変化球がすごい。
私「アリス、君のボールの握り方をみせてごらん」
アリス「(^_^)?」
私「アリスよ。なんちゅう握り方してんねん。まずその握りをやめようか」
アリス「え?あぁ、これが普通の握りだと思っていました」
私「握り方はこうだよこう!!」
私(心の中)「んでもって近い将来、僕との手の握り方をおしえてあげるよ。ぐふふ」←気持ち悪い
ようやく始まった私にもできるレベルの会話のキャッチボール。
アリスは、私が当時はもちろん、今まで出会ったどのKTV嬢より、無邪気で、KTVでの仕事を続けても変わらずスレない女性であった。
KTV嬢としては、仕事ができるとはお世辞には言えない仕事っぷりであるが、私は彼女の見た目と無邪気なところに好感を持っていた。
さて、こちらの会話もスムーズに行き始めた頃、マリーが他の客からの指名が入った(もしくは入っていた)ため、一度席を立つ。
私としては、町で遭遇した女性がマリー本人だったのか、また、本人だとしたら、なぜ笑顔まで見せてスルーしていったのか気にはなっていたので、席をいったん外してくれたほうがレンジさんに聞きやすくて都合がいい。
果たして真相はどうだったのだろうか?