[オノケンブログ前回のあらすじ]
会話をするときは相手の会話レベルを考えた内容やスピード、単語を意識しながら会話をしますよね。これは世界共通の事柄のはずですが…
言葉のキャッチボールは、相手を思いやる気持ちが大事なのは世界共通
オノケンブログを最初から(序章)読んで頂けると幸いですm(__)m
[フィリピンパブKTVのヘルプはやる気がない?ついに筋肉の出番?]
私「レンジさん、結局町ですれ違った女性はマリーだったんですか?」
レンジ「それが、確かにあの時間帯はそのあたりを歩いていたらしいけど、俺らには気づいてなかったみたいだよ」
私「そんなことあります?だって3mくらいの距離でしたよ」
レンジ「そうよなぁ。その距離で俺の顔見てわからないわけないよね」
私「いや!!」
バサッ!!←上着を脱ぐ音
私「レンジさんの顔はともかく、そのときの僕はタンクトッパーマンでした。一度見たら忘れることができない、いや、忘れようとしても不可能不可避、一生味が消えることのないガムのような、一度で何度おいしいのっていう私のタンクトップ姿を見て、気づかないなんてありえません」
レンジ「あぁ、そっちね。ケンさんの鍛え方が足りないんじゃない?」
私「な、なんですと!?」
レンジ「なんにしても不思議よね。まぁマリーはたまに行動・言動がおかしい時があるからなぁ」
私「そうなんですか?」
レンジ「情緒不安定というか、ものすごく変わりやすい天気のような感じかな。少し前まで雲一つない青空だったのが、
一瞬で青一つない曇り空になることがよくあるしね。
全部は俺でも到底理解できるものではないよ」
私「例えがわかりやすいです」
このしばしば不可解なマリーの行動はそう遠くない未来に、非常にショッキングな出来事と共に合点がいくこととなる。
さて、指名した子が他の客と被った場合、だいたい20分毎に他の客のところを行き来することになるが、他の客の所に自分の指名子が行ったときは、ヘルプの子が付くことになる。ただ、このヘルプであるが、店の教育にもよるとは思うが、見るからにやる気がない子が来る子が多い。
やる気がでない気持ちがわからないわけでもない。
ローテーションの客なら自分の接客次第で、よっぽど客がケチでない限りはLDを注文できる可能性は高い。あわよくば指名してもらえるかもしれないため、接客は(自分なりに)きちんと行う子が多いだろう。
しかしヘルプの場合は話が別である。
既に客は他の子を指名をしているため、指名を取れるわけがない。そしてLDも注文できる期待も薄いため、彼女たちにとってはポイントを稼ぐことができない余分な仕事でしかない。
※このポイントについては後に記していきたいが、彼女たちにとっては基本給に関わる非常に大きなものであり、多くのKTV嬢はこのポイントを得るのに必死である。
この後、マリーはたびたび他の指名客のところに行き来し、そのたびに違うヘルプの子が来たが、一番最初に来たヘルプの子がダントツでやる気がなかった。入室した瞬間に感じるやる気のなさ。
表情が死んでいる。
あまりのやる気のない表情に戦慄が走る。
戦慄が走り、驚きを隠せない私に対し、レンジさんはやる気がないヘルプには慣れているようであった。
ローテーションをする場合、どんな子が、、、どんな子が現れようとも(オブラート表現)会話をしっかりと楽しむレンジさんが、ヘルプが横に座ると、携帯を取り出し、会話もほとんどなくタバコを吸いながら携帯を突きだした。
なんならレンジさんの表情も死んでいる。
横に座ったヘルプ1はソファーにもたれ、足を放り出して爪をいじっていた。
その姿はまるで離婚を間近に控えた夫婦のようであった。
私(心の中)「レンジさんの方だけ空気が重い」
アリスと会話をしたいが、私の右側(レンジさん方向)が葬式のような雰囲気なので、それが気になってなかなか楽しい会話を展開できそうにない。
右肩のマイケル&左肩のアンディー「ここは俺たちの出番じゃね?」