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フィリピンパブ お酒

 

[前回のあらすじ]

フィリピンから帰国したその夜。会社の先輩に呼び出され日本の夜の街へ。日付が変わった頃、一人になったレンジは過去に馴染みのあるフィリピンパブへ立ち寄る。

[前回記事]
【レンジブログ121】フィリピンから帰国、その日にフィリピンパブへ

 

クレイジーマニラの記事は、実際の旅行や取材を元に記述しています。小説風のストーリ仕立てで記述していますので、過去の記事を参照頂けると話の内容が理解しやすいかと思います。また、登場人物の名前等は仮名を用いているところがあります。

 

[序章第一話]
【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ

[第一章第一話]
【レンジブログ33】プライベートフィリピン女性との深夜デート。マラテのディスコ EXKLUSIVE へ

[第二章第一話]
【レンジブログ51】マニラのフィリピーナが初めて日本の地方都市に来る

[第三章第一話]
【レンジブログ71】マニラでビジネス開始。フィリピーナのコンサルティングで法人設立。

 

レンジブログは第三章で完結しています。

それ以降のエピソードが「オノケンブログ」の内容になります。

[オノケンブログ第一話]
オノケンブログ第一話「転落と後悔」

 

また、レンジ個人のその後のエピソードは「外伝」という形で記述しています。

[外伝一章第一話]
【レンジブログ101】フィリピーナをフィリピン国内旅行に誘ってみた

 

 

【レンジブログ122】フィリピンパブで無愛想なフィリピーナに出会う

 

私「お子さんは元気ですか? 今年から高校生でしたっけ?」

ママ「そうよ! 下の子は中学生」

 

ママには別れた旦那との間に二人子どもがいる。元旦那は日本人で、ママがタレントとして働き始めた当初に出会ったらしい。二人目の子どもが出来た頃に離婚したらしいが、ここまで女手一つで立派に育て上げている。

ちなみに今はママと店長が恋中にあるらしい。彼女は「内緒よ」と笑っていた。私たちはそのような話題も気さくに話し合える関係だった。

 

ママ「レンジ、最近どう? 半年ぶりくらいじゃない。サラは?」

私「いやー、最近は忙しくて。実は今日、日本に戻ってきたばかりなんです」

ママ「そうなの。サラに会った?」

私「会えてないです。マニラと、少しだけアンヘレスに行ってまして。パンパンガです」

 

サラはこの店で出会ったフィリピーナ。当時、私と交際していた女性だ。来日直後で20歳、私が初めての指名客だった。ママの後押しもあり、彼女へのアプローチはすぐに実った。

私たちの仲はこの店も公認で、ママも店長も応援してくれていた。所謂「ホテル同伴」を公にしていた関係だった。

 

 

サラがフィリピンに帰る最終日、ママには「マニラでビジネスをスタートしたから忙しくなるかも」としか伝えていなかった。それ以来、この店には来ていない。

そのため、ママは未だ私たちの交際が順調であると思っていた。

しかし、サラとは連絡が疎遠になっていることを知ると、ママは少し悲しそうな顔をした。

 

ママ「あー、そう。サラのお爺さんが倒れたの知っているでしょう? 私は彼女と良く連絡しているから」

私「そうですね。実はそのとき2万ペソ貸してくれと連絡がありました」

ママ「えっ、それ悪いな。サラがそんなこと言ったの?」

私「はい。ちょっと驚きました」

 

私はサラとの経緯をママに説明した。

交際が始まった頃こそ関係は良好だったが、彼女が帰国してからは会えていない。フィリピンに行く機会も頻繁にあったが、いつも彼女が「忙しい」と言っていた。「ブラカンまで行くよ?」とこちらが提案しても、住所アドレスを教えてくれない。

そんな中、お金の工面の話が出てきてからは心が完全に離れてしまった。

結局、私としてはもう関係は終わっていると判断したと伝えた。

 

ママ「そうか。サラのマニラの電話番号知っているの?」

私「いや。以前聞いたけど、教えてくれませんでした」

ママ「えーっ、それ悪いな。本当に」

私「でしょ? だからほとんど諦めてます」

ママ「そうか。レンジ、カワイソナ」

私「ははっ」

ママ「サラの番号、教えてあげるよ。次フィリピン行った時にかけてみたら。大丈夫」

私「あー、そうですね」

 

ママは未だ関係を取り持とうとしてくれていた。

私には正直お節介だった。彼女の事はもう良い。ママから番号を教えてもらっても、こちらから連絡することは無いだろう。

サラに子どもが居るとは聞いていない。ボーイフレンドもわからない。ただ地元のブラカンにて、家族皆で暮らしてくれていればそれで良い。

 

――「そうか。はっ、レンジ、女の子は? どうする?」

私「いやー、忙しそうなんで。特に指名はないですけど。サラに悪いような気もするし」

ママ「気にしないで。はっ、レンジにおすすめ! とても良い女の子。優しい子! 可愛いし、絶対良い!」

ママは仕事モードに切り替わった。思い出したように女の子を勧めてきた。

私も所詮客の一人。座っている以上、接客を受けなければ。

「いいよ、いいよ」と遠慮しながらも、彼女の提案を受けた。

 

ママ「ミカっ!」

 

呼ばれた女性はこちらを振り返る。ヘルプで若者グループに付いていたところだった。

彼女はこちらに向かってくる。

 

名は「ミカ」と言うらしい。挨拶をした後、私の横に座った。

 

私「Nice to meet you. (初めまして。)」

ミカは微かな笑顔を浮かべる。しかし、基本は無愛想な表情だった。ブスッとした態度で顔を背ける。

 


[ミカ似顔絵]

 

かっ、可愛い。いや、めちゃくちゃ美人だ。

マニラKTV、高級店でもトップ級のルックス。スタイルは細巨乳。クールな声も素敵だった。

また、その愛きょうの悪さ、めずらしい。

プライドが高そうな女性だ。男に決してへりくだりそうにない。

 

…悪くない。

 

ママ「ミカは一番優しい子。でも、接客苦手。まじめなの。だからレンジにはおすすめ。ははっ」

確かに、悪くない。

ママ「でも、ミカはもうマニラに帰る。来週かな。でもね、レンジにおすすめよ、優しいから! 本当、この店で一番優しい、まじめ」

 

何度も「優しい、まじめ」と聞くと、こちらもその気になって来る。他の女性の言葉、ママのからだとなおさらだった。これほど破壊力のある営業文句はない。

 

私はミカと会話を始めた。ママを交えて三人のボックス席。

ママ「そしてミカはね、意志が強い。だからお客さんとケンカになる。店長とも仲が悪い」

私「…そうなの」

ミカは俯いていた。

 

ママ「お客さんスケベでしょ。ミカはそれ嫌い。でもお店の仕事はしょうがないでしょ。店長ともいつも喧嘩する。だから、フィリピンに帰国する」

 

ミカは初来日で、もうすぐ三ヶ月が経過。しかし、この職場での人間関係が上手くいかず、お客や雇用者側とのトラブルが絶えない。

彼女は「もう二度と日本に来ることはない」と言い、日本を嫌いになったことを隠そうともしていなかった。ビザ延長は申請せず、三ヶ月で契約通りに帰国すると言う。

ミカはママの日本語を多少理解しているのだろう。私とママの会話を黙って聞いていた。

一見、そんな風には見えないのだが。真面目そうな大人しい女性である。

ルックスの雰囲気からは日本人男性受けは相当良いだろう。日本でもマニラでも間違いなく人気嬢になれる。

 

私「Are you Okay?(大丈夫?)」

ミカ「I’m Okay.(大丈夫よ)」

私が話しかけると、ワンフレーズだけの返事。

 

くそっ。もう何度騙されたことだろう。

難しそうな女性には手を出すな。

何度も自分で経験したことだ。しかも、この店は元彼女が働いていたところだ。その時点で私は新規の女性との交際など望むのは難しい。諦める理由が多いのだ。

 

しかし、このような雰囲気の女性。ベッドでどのように乱れるのかその姿を見たい。凍てついた女性のハートをゆっくり溶かしてみたくなる。

私のブス根性は全く更生されないのである。

 

それではどのように切り崩していくか。

私は過去の経験から何となくわかっていた。

 

私「I had girlfriend here before.(以前、ここに彼女がいました。)」

 

予想通り、ミカの表情が変わった。この言葉で私に興味を持ったのだ。

よっし。

そうである。難しい女性には小細工は必要ない。全て正直に話すのだ。その上でどのように対応されても受け入れるのだ。自分の全てを曝け出して、あとは相手に任せるしかない(マニラでクソなのはもちろん秘密だ)。

運が良ければ、女性は私に興味を持つ。

 

フィリピンパブ テーブル イメージ

 

ママは私の発言を聞き、意図を汲み取ったのかタガログ語でミカに話し始めた。

まずは私との付き合いを説明してくれていた。フィリピンに詳しいけど、決して悪い人ではないよと。そして、私の元彼女サラについても。

ミカはママの話を真剣に聞いていた。

 

――話が一段落したところで、私は決め台詞を用意していた。

私「I had many bad experience. Almost trauma. Haha.(悪い経験がたくさんあります。ほとんどトラウマです。はは。)」

ミカ「I see. You’re not good Japanese also.(わかりました。あなたも良い日本人ではない。)」

私「Ye… yes.(はっ、はい。)」

おっ、おう。その通りだ。

その通りだが、何も面と向かって言わなくても。

 

ミカ「But I understand you.(でも、あなたのことは理解します。)」

 

おっ、おう。ありがとう。

上から目線だった。彼女の年齢は22歳だと言う。私とは一回り以上違うが、すでに立場は「姉」のようだった。

が、たまらん。

その強気な感じがたまらん。

 




 

私「Yes. So I gave up finding any girls here.(はい。だから、ここで女性を見つけるのは諦めました。)」

ミカ「I agree.(賛成よ。)」

 

下心はゼロだと見せなければ。「私はあなたを女性として見ていないよ」とアピールに近いほど、そっけない会話を続ける。

お互いに異性と意識しないよう会話を進めた。

 

そして、次第にミカには笑顔が出るようになった。私の取った言動は正解だったようだ。

私たちが打ち解けるにはそれ程時間は掛からなかった。ママのアシストも大きかっただろう。

 

ママ「レンジ、今週は忙しいの? ミカとデートしたら?」

 

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レンジ
オノケンと同じ会社の先輩であったレンジ。数年前からマニラを訪れるようになり、やがて現地法人を持つまでに。趣味は海外サッカーTV観戦。 実体験に基づいたフィリピンにおけるマニラの闇、貧困と格差、現地ビジネスなどオノケンとは違う視点の記事をアップしていきたいと思います。

4 コメント

  1. 初コメです。以前はよくマニラに行ってましたが、40を過ぎてからはさっぱり。最近こちらを知り、楽しく拝見しています。昔が懐かしい思いと、まだ頑張れるかもという思いがしています。とにかく元気をもらえるブログですね。私も間違いなくファンの一人です。是非続けてくださいね。

  2. 杉本さん、コメントありがとうございます!
    オノケンがフィリピンに移住しても、私だけは絶対に止めません。今後ともよろしくお願いします!

  3. Yamaさん、コメントありがとうございます!
    今後、ストーリーを通して読めるようなページも作りたいと思います。

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