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気の強いフィリピーナ

 

[前回のあらすじ]

フィリピーナ彼女とスパとマッサージのデート。スパが終わり深夜でもあったので、その場で解散かと思われた。しかし、彼女がこのあと別のスパに行きたいという。マッサージのハシゴは初めて経験するレンジ。体は持つのか。

[前回記事]
【レンジブログ131】フィリピーナ彼女とスパ、マッサージデート

 

クレイジーマニラの記事は、実際の旅行や取材を元に記述しています。小説風のストーリ仕立てで記述していますので、過去の記事を参照頂けると話の内容が理解しやすいかと思います。また、登場人物の名前等は仮名を用いているところがあります。

 

[序章第一話]
【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ

[第一章第一話]
【レンジブログ33】プライベートフィリピン女性との深夜デート。マラテのディスコ EXKLUSIVE へ

[第二章第一話]
【レンジブログ51】マニラのフィリピーナが初めて日本の地方都市に来る

[第三章第一話]
【レンジブログ71】マニラでビジネス開始。フィリピーナのコンサルティングで法人設立。

 

レンジブログは第三章で完結しています。

それ以降のエピソードが「オノケンブログ」の内容になります。

[オノケンブログ第一話]
オノケンブログ第一話「転落と後悔」

 

また、レンジ個人のその後のエピソードは「外伝」という形で記述しています。

[外伝一章第一話]
【レンジブログ101】フィリピーナをフィリピン国内旅行に誘ってみた

 

 

【レンジブログ132】小便を口にさせろ? フィリピーナ彼女の大親友

 

ーー午前一時。フォレストスパを出た。

トマスモラト通りをマルコと二人ぶらぶらと歩く。

 

私は身も心も全てフラットになっていた。

無の境地である。

 

今、マニラで最も邪念がない人間は私。

自信がある。

悟りを開けるだろう。

身内の葬式くらいなら私一人で回せる。喪主と坊主を兼ねるなど簡単だ。

 

マニラのオシャレな通り「トマスモラト」
[トマスモラト通り、歩道が綺麗に整備されている]

 

マルコ「How was the massage? (マッサージどうだった?)」

 

私「…Excellent. (…エクセレントでした。)」

 

マルコはマッサージ中ほとんど眠りに落ちていたとのこと。

私の事件には気付いていないよう様子。マッサージ師たちの「この客w」と言う会話は聞こえなかったようだ。

 

マルコ「Where do you wanna go? (何処に行きたい?)」

 

…マラテに帰りたい。

しかし、そんなこと私からは言えない。

 

マルコ「…Hotel? (…ホテル?)」

 

おっ、おう。

しかし、もう少しインターバルが欲しい。私は先ほど大発射したばかりなのだ。

何もかもスッカラカン。充填には時間がかかる。

 

マルコ「What’s happened? (何があったの?)」

 

彼女は私の億劫な雰囲気を感じ取った。

そして、突然浮気を疑い出した。

 

…違う。

浮気はガンガンしているが、全く違うのだ。

出したのは出したが、今の私はむしろ被害者。

 

私は先ほどのマッサージ中での出来事を正直に話した。

 

ーーマルコ「By stone!? (石で⁉︎)」

 

それを聞いたマルコは、鼻が爆発しそうなほど笑っていた。

 

マルコ「Your HaHa mind HaHa full HaHa with HaHa Philipino!? Hahaha! ([笑いながら]あのフィリピーノを考えながら!? ハハハッ!)」

 

笑いすぎて「お腹痛い、死ぬ」と言う。

どうぞと思う。

彼女はゲホッゲホッと咽せながら、それでも笑いが止まらない。

本当に死ぬんじゃないかと思うほど笑っていた。

 

失礼な。笑え、笑え。

私のプライドなんて無いに等しい。

 

『おっさん おばさん 石』

この検索でヒットする人物は世界広しと言えど私くらいだ。

 

ケソンシティ トマスモラト
[深夜のトマスモラト通り]

 

ーーそう話していると、マルコの電話が鳴った。

親しそうに話しているのは友人のようだった。どうやらこの近くで私たちと同じようにデートをしているらしい。

 

電話を切ると、私に聞いてきた。

マルコ「My best friend, Han. Can she join us now? (親友のハン。今から来ても良い?)」

 

…良いよ。

私がマルコに対してダメだと言うことは基本的にない。彼女をいつも尊重し、全て「OK」と言うようにしている。

本音は腹ワタが煮えくり返って、天然パーマがストレートになるほどの怒りを覚えることもあるが、いつも優しい男性を演じている。

その辺のフィリピーノに負けてたまるか。優しさ、悪く言えば甘やかし、いやここまでくれば自身との我慢の戦いだ。

 

そして、マルコのタチの悪いところは、そんな私の本音に気付いている事である。

これは女性全てに共通していると思うが、常に男性を試しているのだ。器の広さと本当の深さを探っている。

しかし、お互いにそれは生涯掛けても計り知る事は出来ない。何処かで受け入れるか、ダメなら別の人を探すしかない。

 

ーーハンはマルコの高校時代の同級生。私は彼女の顔写真を見たことがあるし、マルコや父親から様々なエピソードを聞いていた。

[参考記事]
【レンジブログ117】フィリピーナ彼女の父親が、その娘を本音で語る

 

マルコにとっては姉妹に等しい大切な人。仕事は、建設会社のオフィスで設計を担当しているらしい。

私もいつか紹介を受けるのだろうと思っていた。

そして、その女性が今近くにいる。

 

ーー大通りでしばらく待っていると、一台の乗用車が私たちの前に止まった。

 

スモークガラスが開き、運転していた女性が声をかけてきた。

ハン「Hi, Marco! (ハイ、マルコ!)」

マルコ「Han! (ハン!)」

 

ケソンシティ
[深夜のティモグ通り]

 

助手席には若い男性の姿があった。ハンの彼氏だろう。死んだような目で前方を見ていた。こちらに興味は無い様子。

 

路肩に止めた車からハンが降りてきた。

 

綺麗な顔立ちの女性。骨太感のある体型で、健康的な印象だった。

 

気の強いフィリピーナ
[大親友ハンの似顔絵]

 

まず、女性二人が親しそうに挨拶していた。

その後マルコがハンに私を紹介してくれた。

 

私「Han, nice to meet you. (ハン、初めまして。) 」

マルコの親友中の親友という事で、私はしっかりと敬意を表してお辞儀した。

 

ハン「I wanna pee. (小便したい。)」

 

私「What? (はい?)」

ん? 今、ピーって言った?

 

ハン「Yeah, where CR!? Your mouth!? Open your mouth! (そうだ、便所どこ!? お前の口か!? 口を開けやがれ!)」

 

ぐふぅぉおっ!

彼女はそう言うと両手で私の胸ぐらを掴み、力ずくで「しゃがめ!」と押さえてきた。

 

ハン「Fxxk! Open! (くそっ! 開けやがれ!)」

私「AWaaa, wait wait! (あわぁぁぁ、待って待って!)」

マジでか、うぉぉ!

 

ハン「I PEE IN YOUR MOUTH~!(私はお前の口に小便する~!)」

 

彼女は天を仰ぎ、歌っていた。

酒は入っていない素の狂気。

女性とは思えない恐ろしい力だった。

 

そして私を押さえたまま、ハンがパンツを降ろすアクションした時、

 

ハン「Joke lang!(ジョークよ!)」

は? 彼女の力が突然弱まった。

 

ハン「Haha, nice to meet you too, Range. (はは、初めましてレンジ。)」

ナッ、ナイストゥーミートゥーじゃねぇ。

 

その様子を見ていたマルコは再び鼻が爆発するほど笑っていた。

ジョークになってない。

マニラにはこんな挨拶、いや、こんな路上プレイがあるのか。

 

…興奮したではないか。

 

ハンは相当ヤンチャなフィリピーナと聞いていたが、ここまでぶっ飛んでいるとは思わなかった。

初対面の外国人にしていい挨拶ではない。私でなかったら警察沙汰だぞ。

この女性がマルコの大親友か…。

 

ハン「But later, can I use Japanese mouth? Of course, without Marco. (でも後でさ、日本のやつ使わせてくれる? もちろん、マルコ無しでね。)」

 

今度はマルコをからかっているようだった。

マルコは顔を真っ赤にしてハンに激怒している。

 

ハン「OK, OK, Joke! Joke! (ごめん、ごめん、ジョーク! ジョーク!)」

マルコ「Stop! (止めて!)」

ハン「OK, OK. Anyway, tell me how’s his bed? (ごめん、ごめん。ところで、彼との相性は?)」

マルコ「Han! (ハン!)」

 

 

私はしばらく二人のコントを見届けた。

 

 




 

 

ーーハンは運転席に戻り、私とマルコは後部座席に座った。

 

ハン「Let’s have coffee? (コーヒーでも飲む?)」

これから近くでお茶をするようだ。

…そうか。

ティータイム、一時間は掛かるだろう。

今日はもうミユキに会いに行くのは諦めた方がよさそうだ。

 

車はケソン通りへ向かい南下し始めた。

 

それにしても助手席のフィリピーノ彼氏。

一応私が「初めまして」と声をかけたのだが、反応がほとんどない。

終始、一言も発する事がない。この男性はマネキンだろうかと思うほど大人しかった。

大変男前だが。

もともとシャイなのか。

 

それともハンのDVを受けまくっているのかなと勝手に想像してしまう。少し気の毒に思う青年だった。

 


[若者に人気のD cream coffe & Teaカフェ]

 

車が止まったのは、ケソン通り沿いにあるサントトマス大学の南にあるカフェ。

深夜にもかかわらず、周辺は多くの学生たちの姿があった。

しかしこのときは、もうオーダーストップとなっていたようで、フィリピーナの二人は大変残念そうにしていた。

 

少し話し合って、スターバックスへ行くことになった。

せっかく南下してマラテに近づいたものの、再びケソン通りを北上。

 

サンタメサの住宅街に入っていく。

 

車が止まったのは、バナウェストリートにあるスターバックス。この辺りは初めて訪れたが、たくさんの飲食店が並んでおり、賑やかなところだった。

 

[アクセス]
547 Banawe St, Santa Mesa Heights, Quezon City

 

駐車場はいっぱいであったため、近くの路上に駐車。

私たち四人で店内に入った。

 

大変混雑しており、カウンターでメニューを眺める客が並んでいた。

私たちもオーダーしてテーブルに座るまで30分は掛かった。

 

ーーハンとマルコがガールズトークで盛り上がっていた。

私は笑顔を作りその話題に乗っかる素振りを努めた。

 

しかし、ハンの彼氏は常に無表情。

クスリともしない。奇妙な人だ。

彼のことはあまり触れない方が良いのだろう。ハンもマルコも無視をしている。

 

ケソンシティのスターバックス

 

ーーハンの人柄が次第に分かってきた。

最初の挨拶こそ過激なものだったが、悪ノリが過ぎる元気な女子だとわかってきた。根は優しいようだ。

話をする姿から、男性でも頼りになるくらいのリーダーシップのある女性。

私やマルコに対しても時折気を遣ってくれる。気配りもしっかりできる大人の女性だった。

となると、彼氏さんはメンタル的な何かを抱えているのだろうか。それを心優しいハンが面倒を見てあげているのかもしれない。

私は二人の関係性を聞きたかった。

しかし、彼氏の無の境地は他を寄せ付けない雰囲気。無言で禅に集中しているようだった。

 

ーーハンが私にもわかるよう英語で話題を振ってきた。

犬の話だった。

 

ハン「Actually, I run over a dog today. (実は、今日犬を車で引いてしまった。)」

マルコ「Oh very sorry. It’s sad. (まぁ、とても可哀相。悲しいわ。)」

ハン「Yeah, but. The dog is very very big. He’s alive.(そう、でも。その犬はマジで本当にデカかった。生きてた。)」

 

この日中、ハンと彼氏が車に乗ってドライブしていたところ。

ハンの運転中、路上を横切ってきた大きな犬を、車で乗り上げる形で引いてしまったらしい。

しかし、犬の体が大きく頑丈だったのか、特に犬には負傷した様子はなかったとのこと。車も車内の二人も異常なし。

むくっと起き上がった犬は、そのまま走り去っていったらしい。

 

ハン「Anyway, the dog was really big. Too much. So big!(とりあえず、その犬がマジで大きかった。デカ過ぎるわ、マジでデカかった!)」

 

本当に大きかったのだろう。

ドーンとぶつかり、乗り上げた時の衝撃は逆に車の方が壊れるかと思うほどだったらしい。

ハンがその大きさを繰り返し熱く語っていた。

 

ハン「Unbelievable! Really, sooooo big!(あり得ないわ! マジで、超ぉぉおデカかった!)」

マルコ「Really… (本当に…。)」

ハン「Yeah, sooooo big!(ええ、超ぉぉおデカかった!)」

 

その時だった。

 

彼氏が「フッ」と小さい声で笑ったのである。

 

私には聞こえた。そして、見逃さなかった。

口元が微かに笑っている。

 

犬がデカすぎた件、彼のツボだったのだ。

 

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Range Abe
オノケンと同じ会社の先輩であったレンジ。数年前からマニラを訪れるようになり、やがて現地法人を持つまでに。趣味は海外サッカーTV観戦。 実体験に基づいたフィリピンにおけるマニラの闇、貧困と格差、現地ビジネスなどオノケンとは違う視点の記事をアップしていきたいと思います。
ホテル予約サイト「アゴダ Agoda」へ

 

6 コメント

  1. お久しぶりです!
    なんかもういろいろクレイジー笑
    さすが名に恥じないブログです。
    毎日読めて幸せです!

  2. 実話なんでしょうけど、よくこれだけ文章に起こせますね。感服いたします。明日のオノケンさんのトピも楽しみです。久しぶりでしたよね?トピは。

  3. いっぺいさん、コメントありがとうございます。
    やはり皆さんの反応を多少意識しますが、素のストーリーです。お楽しみ頂きありがとうございます。

  4. 匿名さん、コメントありがとうございます。
    皆さんそれぞれ人生にドラマをお持ちだと思います。オノケンも同様のようです。

   

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