[レンジブログ 前回のあらすじ]

次の日からマリーとの日本での日々が始まる。しかし、思うように彼女との関係は進まず。そのような時、久しぶりにフィリピン師匠こと田原からメッセージが来る。マニラ旅行への誘いだった。レンジはほぼ即答でYes!

[前回の記事]
【レンジブログ54】結局、意中のフィリピーナを口説けず。フィリピンパブ通いを止めるかどうか

 

クレイジーマニラの記事は、実際の旅行や取材を元に記述しています。小説風のストーリ仕立てで記述していますので、過去の記事を参照頂けると話の内容が理解しやすいかと思います。また、登場人物の名前等は仮名を用いているところがあります。

 

レンジブログを序章から読んで頂けると幸いですm(__)m
【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ

レンジブログ第一章は以下のリンクからどうぞ
【レンジブログ33】プライベートフィリピン女性との深夜デート。マラテのディスコ EXKLUSIVE へ

レンジブログ第二章は以下のリンクからどうぞ
【レンジブログ51】マニラのフィリピーナが初めて日本の地方都市に来る

また、オノケン(現在の話)とレンジ(過去の話)のブログは交互にストーリー展開します。登場人物も共通する人が出てくるので、始めから読んで頂けるとより記事の内容が分かりやすいと思います。オノケンブログもチェックしていただければ幸いですm(__)m

オノケンブログの一覧はこちらから

【レンジブログ55】フィリピン現地ビジネスの下調べ。登記の方法や銀行口座について。

 

田原「OK。じゃまた後日、旅程の詳細を連絡するね!」

私「はい。ありがとうございます!」

 

この頃、私は現地でビジネスを持つことを考えていた。田原さんの影響は強かったが、何より”フィリピン”という国に興味があったのだ。マリーのことはもちろん好きだが、それだけではない魅力をフィリピンに感じていた。

具体的なビジネスプランなどはこの時は未だ持っていなかったが、小規模なビジネスならばそれほどコストは掛からないし、失敗しても社会勉強なら良いかと考えていた。

以前、現地で手に入れたプライマー Primer という現地の無料情報誌を何ヶ月分か眺めながらイメージする。


[フィリピンで役立つ情報誌「フィリピンプライマー」]

(この情報誌はマニラで配られているもの。上記リンクからバックナンバーを閲覧できる。現地のビジネスのヒントが沢山載せられている。現地コンサルティング会社も広告を出している。)

 

例えば、ジョリビーのようなファーストフード店、コーヒーショップ、テイクアウト屋、現地で中古車を買いタクシードライバーを雇うようなもの、ガイドサービス。あるいは、サービス業は難しいと聞いていたので、多少資本があれば、中古物件を購入して賃貸に出すなどだ。

いずれにしても、現地フィリピン人のビジネスパートナーが必要であり、個人事業主の形態なのか、株式会社の形態なのか、いろいろと課題は大きい。

 

個人的に、現地ビジネスについて調べてみると、現地コンサルティング会社など相談に乗ってくれるところはいくつか見つかった。そして、今回の渡比までに、日本から電話で直接問い合わせたり、メールでやりとりを重ねたりした。

その中で確かにわかってきたことは、現地ビジネスを展開するにはたとえ小規模なものであっても単なる外国人だと大変難しいようだった。特に、小規模資本の株式会社の場合、発起人には5人必要であり、60%はフィリピン人でなければならない。つまり、3人の現地人の協力者が必要であった。心から信頼のおける人物を一から3人も確保することは確かに難しい。

(登記については、また後日別記事にて詳細を紹介いたします。)

 

また、資本金は始めるビジネスの内容次第であるが、私がイメージしていたものならば、十分私の貯蓄資本で賄える程度だった(新車普通車程度)。この時、いくつか現地のコンサルティング会社に問い合わせて見積もりをしてもらったが、いずれも法人登記の代行料金等は、個人事業、株式ともに良心的な価格だなと感じていた。

この時はとりあえず、一人の信頼のおけるフィリピン人に協力を仰いで、その人を代表に個人事業としてスタート。というものが現実的で、リスクも少ないだろうと考えていた。

 

そして、銀行口座については、とりあえず、現地の大手銀行に問い合わせていろいろ聞いてみた。

当面、現地にて外国人(日本人)の個人口座開設がまず目標となる。私のように、外国人登録証を持たない短期旅行者の場合は、日本からの送金か「現地での引き出し」のみが可能な口座タイプになるようだ。

「現地での預け入れ、振り込み」が可能な口座は、私のような立場の場合だとやはり「法人口座」が必要とのこと。また、どちらもマネーロンダリング(資金洗浄)などの不正を防止するために、銀行担当者との直接面接が何度か必要だと。それについては問題ないが、この時点で現地ビジネススタートは大変そうだなと感じていた。

(銀行についても、また後日別記事にて詳細を紹介いたします。)

 

プラス、最も重要なこと。それは私自身の英語力の向上である。タガログ語も今のレベルでは話にならない。もっともっと勉強しなければ。次回の渡比までに時間はないが、できるだけ語学力を上げなければならないことはわかっていた。

あと、ダイエットも。見苦しいこの体系を少しでも改善しなくては。

 

もちろん、田原さんへの相談も忘れない。

後日、田原さんから今回の旅程の詳細連絡が来たときに、私の考えを伝えてみた。

 




 

田原「レンジさん、止めておいた方が良いよ。現地ビジネスはね、本当に大変だから。本当に止めておいた方が良い。」

私「そうですか。でも、簡単なビジネスで良いんです。利益は出なくて良いです。スタッフさん達や現地の方に還元できれば。」

田原「チャリティってわけね…。でもね、本当に大変だからお勧めはしないよ。」

私「私自身がいろいろ勉強してみたいんです。社会勉強です。」

田原「んー、でもね。」

私「お金ではないんです。もし失敗しても、何か人生の勉強や経験になったり、フィリピンのことについてもっと知ったりすることができれば、それで良いです。」

田原「あー、そう。」

私「はい。」

田原「そうか。じゃ、俺も何か手伝うよ! パーリーもいるしね。」

 

田原さんはなかなか賛成してくれなかったが、最終的には私のフィリピンに対する情熱を酌んでくれたようだった。田原さん自身、私が本当の仲間になろうとしていることが嬉しかったのかもしれない。

 

何より、田原さんのパートナーであるパーリーが一緒に手伝ってくれることは、私にとってこれ以上ない助けとなる。私も今後何かお手伝いできれば、喜んで請け負いたい。大変ありがたいことであった。

[パーリー似顔絵 【レンジブログ2】フィリピン人女性パーリー、美人現地責任者より ]

 

とりあえず、ビジネス開始準備も重要だが、3回目のフィリピン。何かまた別の手応えを掴んできたい。

30歳を過ぎた今、人生の折り返しが見えてきたころ。自身の新しい挑戦が始まる。私はとてもワクワクし始めていた。

さぁ、日本での退屈な日々を忘れ、現地にてリアルドラクエの再開だ。

 

[次回あらすじ]
人生三回目のフィリピンへ出発するレンジ。現地でどのようなビジネスを狙うのか。あるいは、マリーとは別の新たなフィリピーナと出会ってしまうのか。

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レンジ
オノケンと同じ会社の先輩であったレンジ。数年前からマニラを訪れるようになり、やがて現地法人を持つまでに。趣味は海外サッカーTV観戦。 実体験に基づいたフィリピンにおけるマニラの闇、貧困と格差、現地ビジネスなどオノケンとは違う視点の記事をアップしていきたいと思います。

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