この記事はタガログ語(フィリピン語)入門講座です。

基本文法から会話文の応用まで順序立てて解説していきます。

また記事の後半では「瞬間タガログ語作文」を練習することができます。ちょっとスケベな下ネタも入れていきます。学習のまとめと実際の会話訓練にどうぞ活用ください。

このタガログ語入門講座はシリーズ化して、一通り習得できるようにしていきます。

皆さんの学習にお役に立てれば幸いです。

 

「一般動詞(未来形)の肯定文、否定文、疑問文」入門

 

 

一般動詞(未来形)の肯定文

今回は「未来形」の一般動詞について説明していきます。

タガログ語では、英語の「Will」のような助動詞を付けることはありません。

「動詞そのものが未来を表わす形」に活用されます。
 
例えば、「食べる kumainクマイン(不定形)」は、
 
(未然形)kakain
(未完了形)kumakain
(完了形)kumain
 
と活用されます。「未然形」とは未来形のことです。「不定形」と言うのは英語の「原形」のようなもので、語源はまた別です。
 
活用には一定のルールはありますが、これを暗記するのは結構大変です。タガログ語の語彙力を高めるのは時間を経てゆっくりと覚えて行きましょう。
 
とりあえずここでは、未来形の動詞を使いながら「文法」を紹介していきます。
 

「私は(その他人物、単語)は~するつもりです」

「主語(私、その他人物、単語)は~するつもりです」

~ 主語(私、その他人物、単語)

動詞(未来形) + 主語 + 目的語など.

未来形の文の語順は現在形と同じく、動詞を文頭に置きます。

例として、「私はセブに行くつもりです」は、

Pupuntaププンタ ako sa Cebu.   「pupunta…行くつもり」

となります。「つもり」と言うのは、「~でしょう」と言い換えてもOKです。

ちなみに、現在形の文「私はセブに行きます」は、

Pumupunta ako sa Cebu.

です。

つまり、「行く」と言う動詞「pumunta(不定相)」は、

 
(未然形)pupunta ←未来形
(未完了形)pumupunta ←現在形
(完了形)pumunta ←過去形
 
と活用されます。
 
「pumunta」の語源は「puntaプンタ」と言い、「行く」だけでなく「来る」も意味します。

 

ポイント

未来形は動詞を変化させる

  • そのために動詞の未来形を覚える必要がある
  • 英語の様な助動詞「will」はない

タガログ語の動詞には未完了形(現在形)の他、未来形、過去形があり、時制で変化します。ただし、動詞の中には一部時制を持たないものがあります。

動詞の過去形については、次回以降の記事で紹介していきます。
 

 

タガログ語基本例文

私は車を買うつもりです。
Bibiliビビリ ako ng car.   「bibile…買うつもり」
私はレストランで食べるつもりです。
Kakainカーカイン ko sa restawranレストウラン.   「kakain…食べるつもり」、「restawran…レストラン」
私はあなたに電話するつもりです。
Tatawagタターワッグ ko sa iyoイヨ.   「tatawag…電話するつもり」、「iyo…あなたに」
あなたはTVを観るでしょう。
Manonoodマノノオッド ka ng TV.  「manonood…(TVなど)観賞するつもり」
あなたはここに来るでしょう。
Pupuntaププンタ mo ritoリト.  「pupunta…来る(行く)つもり」、「rito…ここに」
台風がくるでしょう。
Daratingダラティン ang bagyoバギョ.   「darating…やって来るだろう」、「bagyo…台風」

 

これも重要!
 
「あなたに」や「ここに」は、人称代名詞や指示代名詞の「sa形」が用いられます。

「sa形」とは、「~に」や「~の」など目的語になる場合の変化の形です。

 
【人称代名詞の「sa形」】
 通常、「sa + 以下の人称代名詞」の形で使用します。

単数形 複数形
一人称 私に(の) akingアキン 私たちに(の) atinアティン
(相手を含まない場合は、aminアティン
二人称 あなたに(の) iyoイヨ あなたたちに(の) inyoイニョ
三人称 彼に(の) kanyaカニャ
男女区別なし
彼らに(の) kanilaカニラ
男女区別なし

 

【指示代名詞の「sa形」】
文で使用する際、単数形には「sa」を付けません。
複数形にだけ「sa」を付けます。

例、「これらに」は「sa mga ito」

単数形 複数形
これ/ここ ditoディトritoリト これら mga ito
それ/そこ diyanディヤンriyanリャン それら mga ito
あれ/あそこ doonドオンroonロオン あれら mga ito

複数形については、「ang形」の「ang が sa」に変わると覚えておきましょう。

 

 

未来形の否定文

他の否定文と同じく文頭に「Hindi」を付け、主語を前にします。

「私は(その他人物、単語)は~しないでしょう」

「私は(その他人物、単語)は~しないでしょう」

Hindi 主語 動詞.
Hindi + 主語 + 動詞(未来形) + 目的語など.

 

タガログ語基本例文

私は車を買わないでしょう。
Hindi ako bibili ng car.
私はレストランで食べないでしょう。
Hindi ko kakain sa restawran.
私はあなたに電話しないでしょう。
Hindi ko tatawag sa iyo.
あなたはTVを観ないでしょう。
Hindi ka manonood ng TV.
あなたはここに来ないでしょう。
Hindi mo pupunta rito.
台風は来ないでしょう。
Hindi ang bagyo darating.

 

未来形の疑問文

動詞と主語の間に「ba」を挿入し、最後にクエスチョンマークを付けます。

なお、主語が「ka(あなたは)」の時は「ka」の後ろに「ba」を挿入します。
これは「mo」を使った時も同様です。

「私は(その他人物、単語)は~するでしょうか?」

「私は(その他人物、単語)は~するでしょうか?」

動詞 ba 主語 ~?
動詞(未来形) + ba + 主語 + 目的語など?

 

「あなたは~するでしょうか?」

動詞 ka(mo) ba 主語 ~?
動詞(未来形) + ka(mo) + ba + 目的語など?

 

タガログ語基本例文

あなたは車を買うでしょうか?
Bibili ka ba ng car?
ケンはレストランで食べるでしょうか?
Kakain ba si Ken sa restawran?
あなたは彼に電話するでしょうか?
Tatawag mo ba sa kanya?
彼女たちはTVを観るでしょうか?
Manonood sila ba ng TV?
あなたたちは後でここに来るでしょうか?
Pupunta kayo ba rito mamayaママヤ?  「mamaya…後で」
台風は明日来るでしょうか?
Darating ang bagyo bukasブーカス?  「bukas…明日」

 




瞬間タガログ語作文練習

以下に、今回紹介した文法について例文を10個掲載しています。

日本語を読んだ後、タガログ語を瞬時に脳内で作文して、実際に発音してみてください。それぞれ下部ボタンをクリックすると解答例が表示されます。

これを繰り返し練習することで、タガログ語での会話の時にスムーズに話すことができます。

※下ネタも入っています。

 

私はセブに行くつもりです。


Pupunta ako sa Cebu.

私は車を買うつもりです。


Bibili ako ng car.

私はあなたに電話するつもりです。


Tatawag ko sa iyo. 

あなたはここに来るでしょう。


Pupunta mo rito. 

台風がくるでしょう。


Darating ang bagyo. 

私はレストランで食べないでしょう。


Hindi ko kakain sa restawran.

あなたはTVを観ないでしょう。


Hindi ka manonood ng TV.

ケンはレストランで食べるでしょうか?


Kakain ba si Ken sa restawran?

あなたたちは後でここに来るでしょうか?


Pupunta kayo ba rito mamaya?

台風は明日来るでしょうか?


Darating ang bagyo bukas?

 

まとめ

この記事のまとめ

動詞は未来形にして使う
否定文では、文頭に「Hindi」を付け、主語を前にする
疑問文では、動詞と主語の間に「ba」を挿入する
ただし、主語が「ka(あなたは)」の時は「ka ba」を挿入

 

この記事で出てきた単語

pupunta …「行く、来る(未来形)」
bibili …「買う(未来形)」
kakain …「食べる(未来形)」
restawran …「レストラン」
tatawag …「電話する(未来形)」
manonood …「(TV)を観る」
darating …「来る(未来形)」
bagyo …「台風」
mamaya …「後で」
bukas …「明日」

以上、タガログ語入門講座九回目でした。

今回は、一般動詞(未来形)の文を紹介しました。

次回は、過去形の文を説明していきます。

少しずつステップアップしていきますので、ゆっくりと学習していきましょう。基本構文のみ理解すれば、あとは会話フレーズを覚えて行くだけです。

タガログ語は決して難易度の高い言語ではないので、頑張りましょう!

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レンジ
オノケンと同じ会社の先輩であったレンジ。数年前からマニラを訪れるようになり、やがて現地法人を持つまでに。趣味は海外サッカーTV観戦。 実体験に基づいたフィリピンにおけるマニラの闇、貧困と格差、現地ビジネスなどオノケンとは違う視点の記事をアップしていきたいと思います。

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