この記事は、フィリピンでのGrabタクシーの使い方を説明しています。主にマニラやセブなどフィリピン国内で最も安全で低価格な移動手段であると、旅行者や留学など長期滞在者の方々に推薦いたします。
現在、タクシーの配車サービスは欧米では「Uber」、そして東南アジアではこの「Grab」が主流となっています。フィリピンではどちらも一般的ですが、Grabの方が利便性と安全性が高い印象のためこのサイトで紹介いたします。
Yahoo記事「アジアで話題のGrabタクシーに乗ってみた」より抜粋
Grabタクシーは2012年からサービスが始まり、タイ、インドネシア、フィリピン、シンガポール、ベトナム、東南アジアで利用者が急増している。Uberとの差は、面談により、身元確認ができたドライバーとだけ契約している点だ。2014年にソフトバンクらが300億円を出資し、筆頭株主に躍り出た。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kandatoshiaki/20170613-00072049/
フィリピンでの Grab タクシーの使い方。最も安全で低価格な移動手段
Grabについては、スマホのアプリとして事前にダウンロード、インストール、利用者登録を完了しておいてください。利用者登録について、クレジットカードの情報入力は、利用予定がなければ必要ありません。日本あるいは現地の電話番号があればOKです。(日本の携帯番号であれば、+81の国際表記で利用できます。)
Grabはこちらからダウンロード https://www.grab.com/ph/download/
以下の説明は、フィリピンのマニラにて、通常のタクシー利用(1人~4人乗車)時におけるGrabを利用する方法です。
例として、「マラテのマビニ通り(GPS表示1638番地マビニA)から、ケソンのインペリアルパレススイーツというホテルへ向かう」と言うシチュエーションを挙げています。もちろん同じ方法で、マニラ空港からマカティへ、カルーカンからマルキーナなどその他目的地にて安全に利用可能です。
Grab グラブの利用方法
【①起動画面】
インターネットに接続、GPSサービスをオンにしておいてから、Grabを起動します。
※注意
利用者がWifiなどでインターネットに接続可能な状況であることが前提です。フィリピン国内の通信事情は日本ほど良くないことを留意しておいてください。
【②付近のドライバー検索】
利用者周辺のマップが表示され、自動で付近のGrabドライバーを検索してくれます。ドライバーは、アイコンで表示されており、移動中であればそのアイコンはマップ上で動いています。配車場所はGPSが検知した自身の現在地です。
「Where are you going?」の欄(オレンジ枠)をクリックすると、次の【③目的地入力】の画面に移ります。
【③目的地入力】
ここで目的地を入力し始めると、付近の主な候補地が下に列挙されます。候補に目的地があればそれをクリック、なければ最後まで手入力してください。
例として、今回の目的地は、ケソン市 Quezonのティモグ通り Timog Ave. にある「インペリアルパレススイーツホテル Imperial Palace Suites 」です。
【④付近のドライバー検索】
現在地から目的地まで配車が可能なドライバーが検索され、候補のドライバーが料金と共に画面下部に表示されます。このとき、配車サービスと乗車料金は「GrabCar 料金183ペソ」の項目(オレンジ枠)が表示されています。
サービス内容を確認変更したい場合は次の【⑤配車サービス選択】の下面に遷移します。(その必要がなければ、画面最下部の「BOOK」をクリックすると、【⑦予約確定画面】に遷移します。)
【⑤配車サービス選択】
通常の利用であれば、一番上に表示されている「GrabCar」(オレンジ枠)をクリックします。あるいは、その他のサービス(相乗り、他のドライバー検索、多人数乗車、ハイヤー)を選択することができます。
【⑥予約確認画面】
この画面は【④付近のドライバー検索】と同じものです。配車サービス名と利用料金の内容を確認して、「BOOK」(オレンジ枠)をクリックします。このとき、まだ予約と利用の確定はしていません。
例では、サービス名「Grab Car(通常)」、目的地までの乗車料金「183ペソ」、配車予想時間「8分」と表示されています。
【⑦予約確定画面】
この画面は約5秒間表示されます。アプリからGrab社に配車内容の予約情報が送信され、受付処理されるまでの画面です。この画面の表示後は自動的に予約確定となります。
画面最下部に「CANCEL (予約確定までの秒カウント)」(オレンジ破線枠)が表示されています。もし、キャンセルしたい場合は、5秒以内に急いでこの「CANCEL」をクリックしてください。
※注意
この画面以降にキャンセルしたい場合は、直接ドライバーとメールや電話でのやりとりが必要になってきます。もし、こちらが不誠実な利用者だと認識されてしまうと、利用者評価が悪くなる怖れがあります。自身の語学に不安がある場合、キャンセルには注意してください。
【⑧配車サービス情報送信】
画面が遷移した後、サービスの内容が確定したことをGrab社とドライバーにその旨を伝えている画面です。
【⑨ドライバー情報確認】
ドライバーの情報が表示されますので、特に「車両情報」について確認、記憶しておいてください。配車されてきたドライバーの車両は通常の乗用車に見えることがほとんどです。ナンバーや車体、車体カラーといった車両情報をチェックしておいてください。
ここでの例では、ナンバー(オレンジ区枠)、トヨタのヴァイオス、カラーはグリーンとなっています。そして、黒い部分をタップすると、次の画面に遷移します。
【⑩配車状況確認】
GoogleMapに連動して、配車の様子をマップ上で確認することが出来ます。
この時、表示されている以下の情報を確認しておいてください。
・配車目安時間(Grabドライバーが利用者の現在地へ配車してくるまでの目安時間)
・車両情報(車両ナンバー、車名、車体カラー)
・ドライバー氏名
また、電話、メールのアイコンからドライバーと直接コンタクトをとることができます。ほとんどが、タガログ語でファーストコンタクトしてきますが、簡単な英語であればコミュニケーションは問題有りません。
【⑪ドライバー到着】
ドライバーと利用者のGPS情報がほぼ合致すると、この画面に遷移します。付近にドライバーの車が来ているはずなので、探してください。見当たらない場合は、メールや電話で連絡を取ってみてください。
【⑫配車確認】
配車が完了し、無事にドライバーの車を発見あるいは乗車できたら画面最下部の「I HAVE SAFELY ARRIVED」(オレンジ枠)をクリックします。
【⑬出発】
目的地へ向けて出発です。利用者のGrab画面には随時GPSにて現在地が表示されており、マップ上で確認することができます。
また、ドライバーも同じく端末で配車サービスのナビゲーションを表示しています。日本のカーナビのように高精度なものではありませんが、おおよその機能は備わっているようです。利用者はドライバーが運転する道程を常に確認することが出来ます。
[Grab 車内の様子。利用者もドライバーの端末で道程を確認することができる。]
【⑭目的地付近】
目的地付近の画面です。
この例では、真夜中だったためマラテからケソンまで約10分で到着しました。ドライバーの運転もスムーズでした。しかし、夕刻などのラッシュアワー時は1時間近くかかることもあります。
【⑮目的地到着】
目的地に到着したときの画面です。
【⑯到着後表示画面】
到着後に表示される画面です。無事に目的地に到着し、支払いが完了したら画面最下部の「I HAVE SAFELY ARRIVED」(オレンジ枠)をクリックしてください。
おつりについてはコインを含め、ほとんどのドライバーが用意している印象です。しかし、時々「おつりがない。ごめんなさい。」というドライバーもいます。おつりがコイン程度であればチップ込みで切りの良い料金を支払えば良いと思います。お札以上のチップは必要ありません。
【⑰料金支払&領収情報】
ドライバーと利用者お互いに、料金支払と領収情報が表示されます。この画面最下部の「薄い5つの星マーク(評価)」にて、ドライバーを評価しましょう。Grabの将来的な利用価値を上げるためにも、厳しく正しく評価してあげてください。
【⑱評価送信画面】
5つ星評価に加えて、何かレビューがあれば記入してください。通常は特に神経質にならなければ記入することはないでしょう。
画面最下部の「SUBMIT」(オレンジ枠)をクリックして、評価&レビューを送信します。
以上が、配車サービスGrabアプリの使い方になります。
また、参考までに「マニラ空港からマラテへ」向かった際のGrabタクシー利用時の動画を以下からご覧いただけます。
フィリピンでのGrab Taxi グラブタクシーの使い方(YouTubeへリンク)
Grabにより、マニラでのタクシーなどの移動に対する不安やストレスが劇的に改善されると思います。フィリピン滞在中には必須のサービスでしょう。クレイジーマニラから最もおすすめするタクシー配車サービスアプリです。
また、同様のサービスで欧米では一般的な Uber ウーバーというアプリがあります。こちらは、ドライバーの身元保証まではしていないのですが、一般の路上タクシーを利用するよりも安全で適正な価格で利用できます。別記事で Uber の利用方法を紹介していますので、ご参照ください。
フィリピンでの Uber ウーバータクシーの使い方。安全で低価格なおすすめ交通手段
※注意
なお、この記事の内容は2018年2月時点のものです。今後アプリのアップデート等で使用方法は変わる可能性があります。
また、Grabの利用については当サイトは全く責任を負いませんので、利用者様個人の責任とGrab社の信用に基づきサービスを活用してください。
追記 Uber ウーバーがGrab グラブに事業統合される見通し(2018/3/25)
先日、日経新聞に以下のような記事が出ていましたのでご紹介いたします。
ウーバーが東南アジア撤退へ同業へ事業売却、米報道(抜粋)
東南アジアの主要都市で、ウーバーはグラブと顧客や運転手を激しく奪い合う消耗戦を続けており、より収益の見込める市場に集中する方が得策だと判断したもようだ。ウーバーは売却後も、グラブに統合される事業の株式の一部を保有する可能性がある。
2017年頃からマニラ市内にもGrabの固定乗車場所が各所に出来ていたところからも、その勢いは本物だったようです。
[Grabのピックアップポイント(固定の乗車場所)]
今後どのようにサービスが変化していくのか興味深いところです。