[前回のあらすじ]
日本のフィリピンパブで新たなフィリピーナに出会う。同伴では母親を紹介され、交際アプローチが順調に開始したようだった。
[前回記事]
【レンジブログ124】ピンパブの同伴でフィリピーナの母親に挨拶
[序章第一話]
【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ
[第一章第一話]
【レンジブログ33】プライベートフィリピン女性との深夜デート。マラテのディスコ EXKLUSIVE へ
[第二章第一話]
【レンジブログ51】マニラのフィリピーナが初めて日本の地方都市に来る
[第三章第一話]
【レンジブログ71】マニラでビジネス開始。フィリピーナのコンサルティングで法人設立。
レンジブログは第三章で完結しています。
それ以降のエピソードが「オノケンブログ」の内容になります。
[オノケンブログ第一話]
オノケンブログ第一話「転落と後悔」
また、レンジ個人のその後のエピソードは「外伝」という形で記述しています。
[外伝一章第一話]
【レンジブログ101】フィリピーナをフィリピン国内旅行に誘ってみた
【レンジブログ125】マニラ夜遊び、深夜にKTVを探して彷徨う
――マニラへの出発を明日に控えていた。
私はまた一週間ほど日本を離れるため、日本のオフィスで集中していた。その期間の分の業務を消化しておかなければ。
と言っても、頭はミカとのワンチャンのことばかり。5分に一回はそのシミュレーションを頭の中で行い、鼻の下を伸ばしていた。
「レンジさん、明日からマニラですよね。良いですね」
一人の男が羨ましそうに話しかけてきた。
彼も同様にフィリピーナのことで頭がいっぱいのようだ。
私「おっ、ケンさん。俺、春だわ」
オノケン「はっ? 今、真夏ですよ。暑さで脳ミソ煮えたんじゃないですか」
私「違うよ。良い子が出来たの!」
オノケン「はっ? もしかしてあのアンヘのオカマですか? とうとう一周したんですか」
私「違うよ、フィリピーナ! つい先週、日本のピンパブで出会って、彼女は昨日帰国してる。マニラでまた会おうって約束した女性」
オノケン「はっ? この期間にですか? マルコに会いに行くんじゃないんですか?」
私「違うよ。今回はマルコに知らせてない。秘密の渡航。元々、仕事と他の女性目的だったんだけど。そのつもりが、予定変更になるかもしれない。日本で天使に出会ったんだ」
オノケン「ほんとクソヤローですね。もう意味がわからないです。とりあえずレンジさんの機嫌が良さそうなことがただただウザいです」
私「ふふふっ。まあ、どうなるかわからないけどね。俺も未だ半疑ではある。もしいろいろダメな時は、マニラでまた別の子を探すかもしれないし」
オノケン「そうですか。でも良かったじゃないですか。今回のフィリピンは楽しみになってる訳でしょ。その女性に会えると良いですね、楽しんできてくださいよ」
私たちは近況を報告し合い、お互いの恋愛の健闘を祈った。
ケンさんとはまた半月後にフィリピンへ一緒に渡航する。その時には、彼にミカを紹介できたら良いのだが。
とりあえず明日から現地に行って、彼女に会って、母親たちと関係を築かなければ。そしてあわよくばワンチャン!
さぁ、久しぶりに楽しみなマニラだ。現地での仕事も私が関与しなければいけない案件だ。
忙しいぞっ!
ーー最近は再び、日本で出張に行く他の都市よりもマニラに滞在することの方が多くなってしまった。
以前はビジネスのためだったが、今は女性と過ごす時間の方が長い。
良い意味では理想としていたライフスタイルではある。日本にベースを持ち、たまにフィリピンへ遊びに行く。
田原さんが以前アドバイスしていた「日本に住んで、家族をフィリピンに持ってたまに会いに行って、生活費だけ送る。自分は好きに生きる」に近づいている。
[参考記事]
【レンジブログ97】長年連れ添ったフィリピーナとの別れ方とその後。
しかし、しかし!
何なんだ、この全く違う感は。
全然違うぞ。
肝心の「相手」が定まらない。心を落ち着けたいはずなのに、次から次へと移り変わって行く。
ようやく「この人だっ」と思っても、わがままな性格であったりトラブルを抱えていたり、不吉なメッセージを残したまま失踪したり。
いつもこちらが振り回される。理想の相手とはほど遠い。心の安定は全く感じていない。
気楽などころか全く逆である。
日本で家族を持ち、普通に働いて日本で暮らす方が余程良いのではないか。
しかし、人間とは面白いもので、「自分の置かれている状況に決して幸せを感じない。常に求める」よう出来ているらしい。少なくとも私はそうである。
こうしてフィリピンへ赴くのも私にとっては必然であるのだろう。
一生、懲りないのである。
それはもう諦めるしかない。
むしろ難のある生活、女性を求めてしまうのだ。
ただ出来ることは、
『今の自分がしたいと思うことをやる』
である。
その時に思ったこと、感じたことを「行動」に移すのである。
「やっておけばよかった後悔」より「やらなければ良かった後悔」の方が100倍良い。
この点、私は自信を持っているが、いつも「マジでやらなければ良かった」と後悔している。がははっ。
何歳であろうと後の人生は長くない。人間はいつ死ぬかわからない。しかし、必ず死ぬ。
生かされていることを最高に楽しむんだ。
ーーそして、今日もマニラ空港に降り立つ。
第2ターミナルに深夜フライトで到着した。
[マニラ空港、第2ターミナル到着出口]
到着出口は閑散としていたが、日本の熱帯夜よりは過ごしやすい気温と、薄臭い空気が心地よい。
荷物の少ない私はすぐに黄色いタクシー乗り場へ向かった。
――タクシーに乗っている間、マニラの人々にメッセージを打つ。
まずはミカ。
「レンジです。マニラに着いたよ」とメッセージを打ち、知らせておいたフィリピンの電話から着信を残した。
このとき着信音は鳴ったが、電話には出ず。この時間帯、寝ているかもしれない。明日には何か返信が来るだろう。
続いて、ナオミやパーリー、スタッフや取引先の親しい方々へ。明日の打ち合わせには私も参加しなければならない。
[参考記事]
【レンジブログ72】フィリピーナとビジネス準備。PLDTの回線工事が遅い!?
また、KTVの女性たちに「元気ですか? ご飯食べた?」とメッセージを打つ。
何人かの女性からは「今どこ?」とすぐに返事が来た。スマホを持っていると言うことは今夜も暇なのだろうか。
私にも作戦があるのでその返信は慎重に行う。
「今マニラに到着した」
「明日到着する」
「明後日到着する」
と、それぞれ重要度によって内容を変える。
ロハス通りを北上しながら、メッセージのやりとりに集中した。
そして、メインの滞在先へ。特に渋滞は無く、マラテに入った。
ーータクシーがホテルに到着し、チェックイン。
部屋で一服する。
時刻を見ると午前一時を回ったところだった。
「一軒だけ行けるかな」
明日の仕事はマカティで午後からだ。行ける。
私は財布の中の1,000ペソ札を数えてから、街へ出た。
返ってきたメッセージを確認しながら、周辺をウロウロする。
とりあえず通りの角に立つガイド達に挨拶し、おすすめのお店の情報を聞いていく。
ただ私の中で目的のKTVはすでに決まっていた。
ザリが働く「シンシア Cynthia」。
ザリは私の中では最も信頼のおける女性。彼女のことを人として好きなことは間違いないし、出会ってからの期間もかなり経つ。
[参考記事]
【レンジブログ43】KTV サオリ SAORI にて18歳のフィリピーナを指名し会話スタート
今も良好な関係を保っているが、最近は彼女に対してなかなか時間が作れていないことを普段から申し訳なく思っていた。今回はもともと、夜の時間は彼女と出来るだけ過ごすことを決めていた。
サプライズも含めて、私はまず彼女のもとへ顔を出すことにした。きっと喜んでもらえるはずだ。
ーーシンシアの前にマークの姿があった。他のスタッフたちと談笑しているところを、私は後ろからこっそり近づく。
彼は背後の気配に気づいた。
マーク「Hi! Range! (やあ! レンジ!)」
喜んだ様子で私のお腹と背中を撫でてくる。私も負けじと彼のお腹を両手で撫でる。
私は彼の笑顔が大好きだ。しばらく小太りおっさん同士の熱い挨拶を交わす。
私「How’s Zalih tonight? (今夜ザリは?)」
マーク「Ah, Zalih busy now. Three customers request.(あー、ザリは忙しい。三組のお客さんが指名。)」
ザリは今夜忙しいようだ。閉店の午前4時までフリーにはならないとのこと。
そうか。んー、彼女に休みを取らせておけばよかったと後悔するが、しょうがない。
私「I see. Okay, next time! (わかりました。大丈夫、今度ね!)」
ザリとはプライベートで会えば良いか。私はマークに断りを入れた。
またの来店を伝え、別のKTVに行くことにした。
さて、どこに行こうか。午前3時まではもう一時間ほど。
私は周辺をしばらく歩いた。
――『Range!』
呼ぶ声がしてそちらを見ると、見覚えのある女性たち。
「久しぶりね」とそのグループと挨拶を交わす。
私にはっきりとした記憶はないが、私の名前を知っていると言うことは友達なのだろう。
[マニラ マラテエリア サークル交差点周辺]
一人二人は一緒に飲んだ記憶があるが、特別親しかった女性はいないようだ。
彼女たちは私のお腹をたっぷりと触って来る。テーマパークのマスコットを見つけた少女のようだった。
女性「レンジ、何処行くの?」
私「Girl! (女の子!)」
女性「ははっ、パルパロ―!」
私「Yes!(そう!)」
デレデレの私は危うく「みんなで俺の部屋に来る?」と言いかけた。
みんな可愛く見えたが、何とか我慢してその場を離れる。
んー、何処も知り合いがいる。
ここは一つ、新しい店舗へ挑戦か?
[マラテには多くの夜遊びスポットがある]
ブラックピンクか。コスチュームが好みだ…。
でもそれならケイコの方が良いか。女性のクオリティは間違いないはず。
いやダメだ、ここには指名子が二人いる。今夜は片方からの返信が無いため、不安が残っている。
難しい。
何処でも良いのだが、何処でも良くはない。70以上の店舗があるこのエリアで、KTV選びは意外と難しいのだ。
私は結局そのままホテル方向へ歩いて行く。
[レストランとKTVが並ぶ]
ハナチョウか…。
ジェーンのことを思い出す。彼女のお墓参りには未だ行くことができていない。私とケンさんにとっても辛い思い出があるところとなってしまった。
少し考えた後、入り口前でUターンする。
――私はマラテの深夜徘徊、二週目に突入した。
マークに再び「Hi!」と声を掛けられ、私は何だか恥ずかしかった。
[マラテ マビニストリート]
困った時のグランドヨーコか。
よしっ、決めた。
私はとりあえず入店することにした。
エントランスには多くの女性たち。皆、暇そうにスマホを触ったり、横になっていたりした。この時間帯から入って来る客は珍しいのだろう。
私は入ってすぐのラウンジスペースに座った。
特に指名は無いため、ショーアップをお願いする。
二つグループあるようで、まずは最初のグループの女性たちが並ぶ。
顔を上げなくてもわかる。皆、お綺麗な女性たちだ。
はうあっ!
ちょっと待て。
今、光っていたような…。もう一度良く確認する。
間違いない、宝石のような女性がいる。白い肌に豊満なボディ、それに似つかわしくない幼い顔立ち。まさにダイアモンドのようだ。
私はすぐに彼女を指名した。
名前を聞くと、「ミユキ」と言うらしい。日本人とのハーフ女性とのこと。
私は久しぶりに一目惚れをした。
やはり、マニラのKTVは最高である。
ミカ?
それはそれである。
困った時のグランドヨーコ、同意過ぎる
不覚にも笑いました…笑
マラテ、エルミタ懐かしいな。今もあるんだろうかランデブー… あの頃は良かったな、私も歳を取ったという事。後悔なく人生を送るのは難しいですね。
匿名さん、コメントありがとうございます。
同意頂きありがとうございます。安定のクオリティには何かパワーでもあるのでしょうか。
フルーツmanさん、コメントありがとうございます。
私はいつになったら大人になれるのかと、日々思春期を過ごしています!