準備を整え、いざゆかんリアルドラゴンクエストの地、マニラへ(小声)
レンジさんは私より3日早くマニラに到着している。
色々とアドバイスをしてくれたが、そのほとんどが
レンジさんが死んでしまった場合の、私が一人でマニラで行動するための手段について
であった。
日本に比べるとマニラはかなり危険なところである。
外伝にて、レンジさんの今までの経験を伝える場も設けたいと考えているが、
連れ去られそうになった。
銃を突きつけられた。
女に騙された。
性病になった。
物騒な話題ばかりである。
遺書を書いてマニラに行こうかと考えたこともあった。
もしマニラで私が一人で行動することになればまず死ぬことになるだろう。
すなわちレンジさんの死は私の死でもある。
毎日のようにレンジさんの生存確認を行い、ついに私が出発する日まで生存が確認できたため、期待20、不安80で空港へ向かった。
私にとって海外へ行くのに一人で飛行機に乗るのは初めての経験である。
マニラ行きの飛行機の出発を待つ待合室ではやはりフィリピン系の人が増える。
私(心の中)「全然かわいい人いないなぁ。そういえばレンジさんの女の子の趣味って知らないなぁ。レンジさんはマニラにはたくさん美人がいるって言ってたけど、もしかしてレンジさんって美的感覚がおかしいんかなぁ。」
今ならまだギリギリ引き返せるんじゃね?
そんなことを考えていたとき…
光、我に差し込む…
私「はうあっ!!」
肌の色は健康的な小麦色
触れなくてもわかる、まるでシャウエッセンのウインナーをグツグツと10分間は煮散らかしたような弾力がありそうな肌の質感
小さな顔に大きな瞳
そしてなによりスレンダーなアウトラインから、まるでまっ平らな平地に突如として現れた東京タワーを思わせるほどの豊満な女性の象徴物。
齢二十ほどだろうか。か、完璧だ。
30過ぎのおっさんにコナンが閃いた時に流れる稲妻のようなやつが走る…
今一度あの時の女性に出会えたらこう言いたい。
「君の魅力に完敗だ。そして君の瞳に乾杯。」
期待に膨らむ私の胸とかはんし(省略)。
待ってろよマニラ!!(大声)
さぁ、飛行機よ!!(大声)
リアルドラゴンクエストの地へ我を導きたまへ!!(大声)
オノケン序章終了
[オノケンブログ第一章一話]
飛行機内での会話 ~ドリンクサービスと食事のサービス~