マカティの時間無制限KTV、グランドール

 

[前回のあらすじ]

フィリピーナ彼女とその親友に会う。衝撃的な挨拶を交わされ、驚くレンジ。その後、深夜のスターバックスへと向かう。

[前回記事]
【レンジブログ132】小便を口にさせろ? フィリピーナ彼女の大親友

 

クレイジーマニラの記事は、実際の旅行や取材を元に記述しています。小説風のストーリ仕立てで記述していますので、過去の記事を参照頂けると話の内容が理解しやすいかと思います。また、登場人物の名前等は仮名を用いているところがあります。

 

[序章第一話]
【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ

[第一章第一話]
【レンジブログ33】プライベートフィリピン女性との深夜デート。マラテのディスコ EXKLUSIVE へ

[第二章第一話]
【レンジブログ51】マニラのフィリピーナが初めて日本の地方都市に来る

[第三章第一話]
【レンジブログ71】マニラでビジネス開始。フィリピーナのコンサルティングで法人設立。

 

レンジブログは第三章で完結しています。

それ以降のエピソードが「オノケンブログ」の内容になります。

[オノケンブログ第一話]
オノケンブログ第一話「転落と後悔」

 

また、レンジ個人のその後のエピソードは「外伝」という形で記述しています。

[外伝一章第一話]
【レンジブログ101】フィリピーナをフィリピン国内旅行に誘ってみた

 

 

【レンジブログ133】マカティで526の女性達とディナー&KTV

 

ーーマルコ達と深夜のコーヒータイムを終え、ようやく解散。

私は一人でマラテに帰ってきた。

時刻は午前4時を過ぎていた。

 

彼女たちは解散前に「私たちはこれから午前8時にはオフィスに出勤する」と言っていた。

20代前半の人たちはこんなにも元気なのかと感心する。

私にもそんな時代があったような気がするが。

この10年で随分と気力の低下を感じるようになった。

 

ーーホテルに戻ってきた。

マニラのおすすめホテル「リヴィエラマンションホテル Rivieara mansion hotel」

ベッドに入る前、ミユキに「今夜は会いに行けなくてごめんなさい。明日は必ず行きます。おやすみ」とメッセージを送る。

彼女とは明日の夜、彼女の勤務終わりに食事へ誘っている。

関係を深めるためにも出来れば連夜でお店に顔を出しておきたかったのだが。

マルコにマニラ滞在がバレてしまったためには仕方がない。

 

カフェインが苦手な私。

夜のコーヒーは寝付きを悪くするのだが、この日はすぐに眠りに落ちた。

 

おそらく、マルコとスパを二軒ハシゴしたこと。二軒目のマッサージ中、セルフ顔射に近い飛距離を叩きだしたこと。そして、ハンに会ったこと。いろいろな事が起こったためだろう。

タフな一日であった。

しっかり休もう。

 

ーー日曜日、昼前。

目覚めた私は、まずミユキからのメッセージを確認する。

ミユキ「お疲れ様です。全然大丈夫ですよ。今日はサロンに行って、ネイルとヘアカラーをしてもらいます。夜は仕事です。そのあとは一緒にご飯に行けること楽しみにしています。レンジさんもお仕事頑張ってくださいね」

 

…100点である。

 

日本の下手なキャバ嬢に見せたいくらいの文言テンプレートである。

日本とフィリピンのハーフであるミユキ。

美しさと心遣いを兼ね揃えた女性。

男性に「俺のために綺麗に準備してくれているのかな」と思わせてくれる。それに加え「仕事とは関係なしに会いたい」と感じさせてくれる。天性のものだろう。

 

今回のマニラで私に起きたことなどとうに頭になく、全てはミユキに集中していた。

 

ーーちなみに、私が夜遊びで出会う女性に求める要素について。

それは「女性らしさを感じるかどうか」である。日本でもマニラでも共通である。

 

例えば、「話し方や笑い方、仕草が上品か」、「男性の立場を自然に立ててくれるか」、「謙虚かどうか」。

特に、「スケベさが表面に出ていないか」は重要である。スケベなのは大歓迎なのだが、それを会話で感じてしまうと冷めてしまう。出来る限り隠しておいてほしいのである。

私は女性のスケベさを自分の手で引き出したいのである。

一見「性」とは無縁で真面目そうな女性がベッドで乱れるからこそ興奮するのである。

 

分かりやすく言えば、大和撫子な女性、古風で品のある女性。こちらが能動的に口説きたいと思う女性である。

ただし、暗い女性はダメで、上品な明るさを持った人が良い。もちろん、ブスな私の高望みだと自覚している。

また、単なる都合の良い女やブリッ子とは違う。イージーでバカそうな女には燃えないし、そのような女性とはワンチャン達成しても一度で飽きてしまう。

女性には、感情の把握に少し難がある方が良い。

 

私のタイプは結構難しいのだ。

 

このことについて実は、フィリピン女性の代表的な特徴とはかけ離れている要素であり、むしろ日本女性の方が合致しているかもしれない。

しかし、それを言い出すと、今マニラに居る意味が無くなってしまうので、置いておく。

 

とにかく、ミユキについてはこの重要な要素がクリアされていた。

私はミユキに完全に惚れた。

 

ーー外出の準備を終え、マカティに向かった。

 

マカティのオフィス街

 

この日は日曜日。

本来は休日であったため、もともと集まるスタッフも少なかったが、議論は白熱した。

ミーティングは予定していた終了時間を過ぎた。

 

ーーそして、午後8時頃。

皆と解散した後一人になった私は、マラテに戻る前にマカティで少し時間を潰そうと思い、KTVエリアへ向かった。

 

まずは腹ごしらえ。夕食を取ろうと近くのピザ屋へ向かう。

日曜の夜、店内は多少混雑していた。

 

マカティのピザ屋
[ピザレストランShakey’s はマニラで人気]

[アクセス]

 

広めのテーブルが空いており、そこへ通された。一人で座るには億劫になるほどだったが、それで良い。

私はハーフサイズのピザを三種類オーダーした。

 

店員「Alone? (一人で?)」

私「No problem! (もちろん!)」

 

私はここのピザが大好きなのだ。

ジャンクフードの王様、シェイキーズのピザ。体に悪いが、精神的には良い。

 

ーー私は両手にフォークを持ってピザを待っていた。

 

そのとき、賑やかな女性グループが入店してきたことに気付いた。

「騒がしいな」と思いながらも、私はやってくるピザに集中していた。

 

女性「Hey! Range! (ヘイ! レンジ!)」

 

私は名前を呼ばれたことに驚き、振り返る。

見覚えのある綺麗な高身長の女性。

 

マラテのKTV526のアンドレだった。

なんでこんなところに…。

 

[オノケンブログより参考]
とんでもないフィリピーナの登場で後悔する早期の指名。指名は計画的に

 

しかも、その女性グループはアンドレ含め7人。皆の顔はほとんど見たことがあった。アンドレを筆頭に別格の美人集団。526のフィリピーナたちだった。

 

アンドレ「Why are you alone? (なんで一人なの?)」

私「I’ve just finished my work in Makati now. (今さっき、マカティでの仕事が終わったところです。)」

アンドレ「Ah that’s why… (あー、だからね。)」

 

後ろの女性達が親しそうに手を振って来る。私は彼女たちの目が、シマウマを見つけたようなライオンのように感じた。

私は彼女たちとは店以外で会ったことがない。526は店外で客と会うことには厳しい。ママさんとは懇意にさせて頂いているため、彼女の休みの日に食事に行ったり遊びに行ったりしたことはある。

しかし、今の彼女たちは完全なオフショット。

お互いプライベートなシーンで、このように偶然に会ったことを驚いていた。

 

アンドレは「今日は近くで他の仕事があって、これからみんなでディナー」と言う。

なるほど。おそらくモデルのイベントだろう。

私は、彼女から謎の雰囲気を感じ、本当はあまり言いたくなかった提案をしてしまう。

 

私「Are you hungry? Can I treat? (お腹空いてる? 驕ろうか?)」

アンドレ「Really!? Wow, nice! (本当!? ワオ、素敵!)」

 

『Really!?』を口にするまでが早かった。しかも、私の姿を店内で見つけた瞬間、「財布、見っけ!」くらいなものだろう。

 

…わかっている。無視はできなかった。お互いわかっている。

私は美女軍団と過ごす時間を得る。

彼女たちはタダ飯を得る。

だれも傷つかない。OKだ。

ただし、私の扱いが男性ではなく、物であること以外は。

 




 

ーー彼女たちは私がオーダーしたピザを、久しぶりに獲物を仕留めたメスライオンのごとく食べていた。

 

ピザが無くなる前には、追加のオーダーを入れていた。

女性7人。遠慮は感じられない。

 

…OKだ。

おっさんの私が、美女たちを「おもてなし」しているのだと考えよう。

周りから見れば、「あのクソ日本人、女をはべらかせてやがる」と思われるだろう。

違うんだ。助けてほしいくらいだ。

私は考えを切り替えることにした。前向きに行こう。このような経験もなかなか出来ない。

「富裕層ではないが、日本人なのでお金は多少あります。何か問題でも? ガハハ」

 

ーーそして、彼女たちの食事が落ち着いた頃。

 

一人が「この近くにオープンしたところで、友達がマネージャーしている店があるの」と言い出した。

そして、彼女たちが話し合っている。

私はあまり良くない雰囲気を感じた。

 

アンドレ「Range! Let’s go together? (レンジ! 一緒に行く?)」

 

ーー何と言うことか。

 

私は、私よりもはるかに高身長の美女たち、モデル7人を引き連れて…

正しくは、女型の巨人7人に引き摺られて、すぐ裏手にあるKTVへ。

 

マカティの時間無制限KTV、グランドール
[ライブショークラブ グランドール]

 

気付いた時には、テーブルで乾杯していた。

 

アンドレ「Are you Okay? (大丈夫?)」

私「Yeah, I like here! (ええ、ここを気に入りました!)」

 

この「グランドール」と言うKTV兼ライブクラブ、この夏にオープンしたばかりだと言う。

ライブバンドの演奏、女性のモデルショー、KTVのような接客サービスが一緒になった店舗だった。

空間は広いラウンジスペース。このとき在籍女性は100人ほど。遠目にはかなりレベルの高い女性達だった。

 

アンドレ達とここのマネージャーが知り合いと言うことで、親しそうに挨拶していた。

 

grandeur マカティの時間無制限KTV、グランドール
[グランドール Grandeur]

[アドレス]
MCS Tower Don chino roces ave.1299 Makati

 

私も紹介を受けた。

その時に、マネージャーから「Sir, you’re great! (ダンナ、すごいですね!)」と言われ、崇められた。

それはそうだろう。美女を7人も引き連れてきたんだ。

 

でも色々と違う。

まずシステムを教えてくれ。

計8人分の会計がいくらくらいになるのか、それをまず教えてくれ。

 

ーー時間無制限、一人2,000ペソ。指名、レディースドリンク別。

 

私はその掛け算を頭の中で行い、顔が引きつる。

既に、アンドレ達は友達だと言う店内の女性二人を指名し、ドリンクが振舞われていた後。

 

アンドレたちは私に興味がない。

タダ酒を飲めること、友達に会うこと、このライブ空間に興味があるだけ。

 

早く終われこの時間。

ミユキ、会いに行きたい。

 

 

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レンジ
オノケンと同じ会社の先輩であったレンジ。数年前からマニラを訪れるようになり、やがて現地法人を持つまでに。趣味は海外サッカーTV観戦。 実体験に基づいたフィリピンにおけるマニラの闇、貧困と格差、現地ビジネスなどオノケンとは違う視点の記事をアップしていきたいと思います。

2 コメント

  1. 526に一度だけ行きましたが、あの雰囲気がどうも苦手で。女性達はすごく綺麗でしたけどね。安いKTVの方が私は好きですね笑

  2. 匿名さん、コメントありがとうございます。
    そうですね、526は少し肩が凝りますね。私もゆっくり背中を伸ばせるところの方が好きです。

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