[レンジブログ 前回のあらすじ]

フィリピーナのマリーから重要なメッセージが来ていたことに全く気付いていなかったレンジ。あわてて彼女のお店に向かうが果たして。

[前回の記事]
【レンジブログ44】フィリピーナがパルパロだと怒る?その理由について

 

レンジブログを始め(序章)から読んで頂けると幸いですm(__)m
【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ

レンジブログ第一章は以下のリンクからどうぞ
【レンジブログ33】プライベートフィリピン女性との深夜デート。マラテのディスコ EXKLUSIVE へ

 

【レンジブログ45】フィリピーナにパルパロではないと説得できるのか

 

マリーのパルパロと言う言葉にピンと来た。現地では蝶々、浮気者を意味する言葉だ。マリーは私のことをそう判断したのだろうか。

 

私「Never! I really want to see only you. They’re just my friends. I wanna approach only you.」(違います!私は本当にあなただけに会いたいと思っています。彼らはただの友達です。私はあなただけにアプローチしたいです。)

 

マリーはまだ静かに私を見つめている。明らかに信用していない雰囲気だ。たぶん怒っている。

 


[グランドヨーコのVIPルームにて ドリンクに手を付けることなくマリーと話し込む]

 

私「I wanted to know where you work then. I never know where you are. I didn’t know where to go. I just miss you so much and want to see you then.」(私はあなたがその時どこで働いているのか知りたかったです。私はあなたがどこにいるのか全くわかりませんでした。私は何処へ行けば良いのかわかりませんでした。私はただあなたをとても恋しく思っていて、あなたに会いたいと思っていました。)

 

マリー「I see. And?」(わかりました。それで?)

 

私「I apologize you. If possible, I really wanted to come here to see you. I’m very sorry, please forgive me.」(私はあなたに謝罪します。もし可能であれば、私は本当にあなたに会いにここへ来たかったです。本当にごめんなさい、どうか私を許してください。)

 

マリー「I see. I understand.」(わかりました。理解しました。)

 

私「Are you angry?」(怒ってる?)

 

マリー「No, I’m not angry. It’s okay.」(いいえ、怒っていません。大丈夫です。)

 

いや、怒っている。明らかにマリーの表情は硬い。不機嫌そうだ。しかし、これ以上何をどう伝えれば良いのか。私の英語力はもう限界値をとうに超えている。

[マリーの似顔絵のある記事はこちらから 【レンジブログ33】プライベートフィリピン女性との深夜デート。マラテのディスコ EXKLUSIVE へ ]

 

今朝のこともあり、気不味い沈黙が室内に立ち込める。

[マリーが今朝号泣したときの記事はこちらから 【レンジブログ35】フィリピーナが会話中に大号泣。マラテのディスコ EXKLUSIVE にて ]

 

 

うおー、何だこの空気。

 

そもそも何で私は今朝出会ったばかりのフィリピーナとこの様な場で、いきなり別れ話をするカップルみたいになっているのか。確かに彼女に好意はある。しかし、本当にこちらもやましい事はないのだ。さっき別のKTVでピチピチの18歳と喋ってきただけなのだ。ランジェリー姿で踊る女性達のショータイムをスケベな目で見てきただけなのだ。

 

もし、マリーがその都度連絡をくれていれば、もちろんその様な所には行ってない。私も悪いかもしれないが、一方的に彼女に責められている状況が何だか切なくて泣けてくる。はぁっ。

 

マリー「Range, why did you come here?」(レンジ、なぜあなたはここに来たの?)

 

マリーが沈黙を破り、質問してきた。

 

おそらく彼女が一番知りたいのはその質問で、この返答次第で彼女の心は決まるだろうと想像できた。彼女は鋭い。嘘をつけば見抜かれる。慎重に言葉を選びながら、正直に答えた。

 

私「I was thinking of you all day today. Actually, I couldn’t sleep this morning. Because I saw your tears. I regret that I couldn’t ask your contact. 」(私はあなたの事を今日一日中考えていました。実は今朝寝る事が出来ませんでした。なぜなら、私はあなたの涙を見たからです。私はあなたの連絡先を聞けなかった事を後悔していました。)

 

私「And all day, I was thinking of that, Marry, what are you doing now? Where are you now? I want to fly to you if I’d know your place. But I couldn’t know. I feel sad not to see you then. Almost cry. Of course, I understand your situation. I thought you’re just busy then.」(そして一日中、次の事を考えていました。マリー、今何をしているの? 今何処にいるの?あなたの居場所が分かれば、すぐに飛んで行きたい。でも私はわかりませんでした。私はその時あなたに会えなくて悲しく感じました。泣きそうなほどに。もちろん、あなたの状況は分かっています。あなたはただ忙しいのだろうと考えていました。)

 

マリー「Really?」(本当に?)

 

私「Yes really. Of course, I understand that your first is your ..」(はい本当です。もちろん私は次の事を理解しています、あなたにとっての一番はあなたの…)

 

この後私が発した言葉を聞いたマリーは、顔が徐々に紅潮していく。この空気は今朝も感じたやつだ。ヤバい、マリーがまた泣く!

 

私「Okay, okay! I stop! 」(わかりました、大丈夫です!止めます!)

 

マリーの目頭が急激に霞み、大粒の涙が溢れポトリと一つ落ちた。うおー、時すでに遅し!




と思ったが、涙はその一粒だけだった。彼女は満面の笑みで、「Thank you Range」と言い、私にハグを求めてきた。

 

マリー「I understand you. Thank you Range.」(理解しました。ありがとうレンジ。)

 

彼女はハグをしながら、私の耳元でそう言ってくれた。マリーの髪の毛の香りがとてもよかった。

 

おおー、何とか私の誠意は上手く伝わった様だった。良かった、良かった。

 


[マリーと私は少し事情があったため、この記事の様なことになっていますが、グランドヨーコの女の子たちは皆レベルが高く、元気で良い子が多いです。マラテのおすすめKTVです。]

 

マリーの目は潤んでいたが、表情は明るかった。とにかく良かった、何とか危機は脱した様だ。ふぅーっ、ジェットコースターがフォール手前でギリギリ止まってくれたようだ。私はとても安堵した。

 

私「I see. Anyway, I’m so happy to see your smile again! 」(わかりました。とにかく、私はもう一度あなたの笑顔が見れてとても嬉しいです!)

 

マリー「Me too.」(私も)

 

マリーの笑顔が最高に可愛らしかった。

 

そのあとは彼女と他愛のない話をしながら、時を過ごした。いつまでも彼女と話をしていたいなーと感じていた。

 

結局、その時はお店のラストまで延長していた。そして、チェックの時間が近づいた頃。

 

私「Marry, may I smoke here?」(マリー、ここでタバコ吸ってもいい?)

 

マリー「Sure, sure.」(もちろん、もちろん)

 

私はライターを何処かで失くしてしまい、そのままだったことを思い出した。マリーがその様子を見て、彼女が持っていたライターで火を付けてくれた。今朝の物と同じオレンジ色の小さな100円ライターだった。

 


[マリーがくれたライターの写真]

 

彼女は、私がスモーカーだと分かっていたようで、そのライターをプレゼントしてくれた。使ってくださいという彼女の優しさがとても嬉しかった。

 

もっとマリーと一緒に居たい。もっと彼女の笑顔を見たい。

 

ここで私は勇気を出してマリーに聞いてみた。

 

私「Marry, are you busy after your work tonight?」(マリー、今夜仕事終わった後は忙しいですか?)

 

マリー「What!?」(何!?)

 

私「If you’re okay, I want to stay with you more. How do you think to go dinner together later?」(もしよかったら、私はあなたともっと一緒に居たいです。後で、ディナーに一緒に行くのはどう思いますか?)

 

マリー「…」

 

 

[次回タイトル] フィリピーナをプライベートで夕食に誘う

[次回あらすじ]
マニラ最後の夜、ここで何とか勝負をかけたかったレンジは、マリーを仕事後の食事に誘う。マリーの返事は果たして。

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レンジ
オノケンと同じ会社の先輩であったレンジ。数年前からマニラを訪れるようになり、やがて現地法人を持つまでに。趣味は海外サッカーTV観戦。 実体験に基づいたフィリピンにおけるマニラの闇、貧困と格差、現地ビジネスなどオノケンとは違う視点の記事をアップしていきたいと思います。

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