[レンジブログ 前回のあらすじ]
パーリーの紹介から、新たな顧客と出会う。その営業担当のマルコと言う女性に、レンジは一目殺しされる。
[前回の記事]
【レンジブログ81】マニラのビジネスシーンで新たな超美人フィリピーナと出会う。
クレイジーマニラの記事は、実際の旅行や取材を元に記述しています。小説風のストーリ仕立てで記述していますので、過去の記事を参照頂けると話の内容が理解しやすいかと思います。また、登場人物の名前等は仮名を用いているところがあります。
レンジブログを始め(序章)から読んで頂けると幸いですm(__)m
【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ
レンジブログ第一章は以下のリンクからどうぞ
【レンジブログ33】プライベートフィリピン女性との深夜デート。マラテのディスコ EXKLUSIVE へ
レンジブログ第二章は以下のリンクからどうぞ
【レンジブログ51】マニラのフィリピーナが初めて日本の地方都市に来る
レンジブログ第三章は以下のリンクからどうぞ
【レンジブログ71】マニラでビジネス開始。フィリピーナのコンサルティングで法人設立。
また、オノケン(現在の話)とレンジ(過去の話)のブログは交互にストーリー展開します。登場人物も共通する人が出てくるので、始めから読んで頂けるとより記事の内容が分かりやすいと思います。オノケンブログもチェックしていただければ幸いですm(__)m
【レンジブログ82】フィリピンと日本のダブルワーク。そして、あの男が登場。
お互いの業務担当を確認した後、一時間ほどで、マルコとの最初のミーティングは終了した。
私は確かにミーティングには参加したが、マルコの美貌の方が余程気になり、ほとんどその内容は頭に入ってこなかった。
天使が笑顔を見せる毎に、私はとんでもなくブスなスケベ顔になっていただろう。
[マルコのイメージ写真]
パーリー「と、言うことで、レンジさんよろしくね!」
私「はっ、はい。かしこまりました。」
パーリー「レンジさん明日、帰国よね? で、次はクリスマスの頃?」
私「ですね。ちょうど二週間後、23日の深夜便です。」
パーリーはタガログ語で、マルコに私の事情を伝えているようだった。
イベントのお手伝いについては、主にはナオミやフィリピン人のスタッフが対応するので、安心してほしいという事。
そして、私が日本にいる時は、私へも直接メールか電話でコンタクトが取れると言う事を伝えてくれていた。
マルコ「Thank you very much. See you next time, Range.」(ありがとうございます。またお会いしましょう、レンジ。)
私「Yes. Nice meeting you again, Malco.」(はい。お会い出来て良かったです、マルコ。)
マルコ「Me too.」(私もです。)
彼女は天使のような笑顔と、謎のフェロモンの香りを残し、パーリーとともにオフィスを出て行った。
私はその後ろ姿を見送りながら、仕事そっちのけで、「彼女と次はいつ会えるのだろう」と考えていた。
すると、ナオミが私に近づいてきた。
ナオミ「Ano Sir, you like her!」(あのぉ、ダンナ、彼女に惚れたんでしょ!)
ぶふぇっ!
ナオミ、いきなり何ちゅうブッ込みをしてくるんだ。図星過ぎるから止めてくれ。
私「Wha what!? 」(なっなに!?)
ナオミ「She’s very pretty. You should try! Haha, Sir!」(彼女はとても美人です。アタックしてください! ははっ、ダンナ!)
私「No no, let’s concentrate our work!」(いや、いや、仕事に集中しましょう!)
ナオミ「Yeah, I see, Sir! Haha!」(はい、わかりましたよ、ダンナ! ははっ!)
ナオミとスタッフ達は私の慌てている様子を、からかいニヤニヤと見ていた。
…バレている。
私が先ほどの打合せ中、心ここにあらずで、完全にマルコの美貌に見惚れていた事を。
私は何とか誤魔化し、残りの勤務時間は業務に集中した。
そして、この日の終わり頃、ナオミ達に「申し訳ありませんが、一旦日本に戻るけど、会社をよろしくお願いします。またすぐ来ますので。」と伝えた。
心強くも、ナオミ達は「全然大丈夫です、ダンナ。フライト、どうかお気を付けて!」と、言ってくれる。
よっし。当面の見通しは立ったし、とりあえず再来週までは大丈夫だろう。
何より、ナオミには感謝である。ほとんど彼女の存在がなければ、私のマニラビジネスは成り立たない。そして、素晴らしいスタッフ達に恵まれたことも感謝だ。
もちろん、このまま今後も順調に物事が進むとは限らないが…。
よっし、次回は少し長い滞在となるが、今回よりもさらに充実したものになるだろう。
もちろん主には仕事だ。私自身が手を回さなければならないところはまだ多く残っている。これらの業務部分を彼女達が早く処理できるように、お互い努力しなければ。
私達は皆と握手と労いを交わし、この日も皆でオフィスを出た。
[オフィス近くの通りの写真]
さて、今夜は一応最後の夜となる。
マラテの皆に「さようなら、またクリスマスの頃に来ます。」と伝えて行こう。
私は、マラテの賑やかな方へ歩き出した。
私はまず、ザリのところへ向かった。
KTV サオリの前にはマークが居た。
[マラテのKTV SAORI サオリ前の写真]
マーク「今日はどうする?」
私「マーク、明日帰国なの。だから挨拶に来た。あと、ザリに会って行くよ。」
マーク「おー、ありがとう、レンジ!」
私はマークにまず挨拶をし、入店。そして、ザリを指名する。
ザリは「この数日、そんなに忙しかったの?」と聞いてくる。
私は「本当に仕事をずーっとしててね。日本人は休まずいつも仕事してるんだ。でも、最後の夜だから何とか時間を作って、君に会いに来たよ。」と、ブス界もザワつくほどの台詞を言った。
彼女は「そっか、でも今夜は会えて嬉しい。」と言ってくれる。
この時、彼女とはほぼ恋人の様なイチャつきを楽しみ、次回、クリスマス時のデートも約束した。
そして、「みんなに挨拶に行くから」と、ワンセットのみで店を出て、次の店へ。
同じことを何件かのKTVやレストランで繰り返しながら、マラテ内を深夜徘徊。この夜は色々と巡りながら更けていった。
午前2時を過ぎた頃。最後はアケミの元へ。私が新たにアプローチをかけ始めた女性である。
[参考記事]
【レンジブログ76】KTVで超美人フィリピーナと出会う。恋愛発展するかは重要質問から。
オカマのティティの事が頭にあったが、今度はちゃんと対処できると考えていた。泥酔しないこと、早めにオカマ対策を講じること。これらが私にとっては重要だ。
[参考記事]
【レンジブログ78】KTVのトイレでオカマに襲われそうになる。下ネタには注意!
アケミの店に入ると、ママとティティがまず歓迎してくれた。
私は所詮お客だが、私にとってはマラテにまた新たな知人が増えた様な気がして、嬉しかった。
そして、アケミは…。
前回は暇そうだったこのKTVだったが、この日は複数組のお客さんが入っており、騒がしくカラオケが響いていた。
しかし、アケミには指名が入っておらず、前回とは異なり暇そうに待機していた。
へー、こんな事もあるんだな。
私はアケミを指名し、再度アプローチ開始を確認する。
そして、「クリスマスに来るからデートしよう」と伝えると、彼女は嬉しそうに「Promise!(約束ね!)」と言ってくれる。
よっし。今回はこれで十分だろう。私は満足だった。
その後は、彼女と談笑しながら、一時間ほどで会計の時間となった。
私は気分良く、店を出た。
[夜のアドレアティコ通りの写真]
さて、これで一応、挨拶は済んだかな…。
私は最終日の夜食として、韓国焼肉をテイクアウト。
そして、ホテルに戻り、荷物整理後、就寝。
翌朝、時間どおりに空港へ向かい、日本への飛行機に乗った。
[機内から見下ろすマニラの街の写真]
この頃、私は日本での仕事も変わらず継続していた。マニラから帰ってきた翌日は、すぐ日本の職場だった。
当初いきなり、日本の会社を退職して、フィリピンビジネスに一本化するなど、そこまで思い切ったことはできなかったのだ。
将来的に生活ベースの割合は変わるかもしれないが、人生保険の意味で、日本とフィリピンどちらも平行していた。
もちろん、日本での仕事については、マニラでの仕事による支障がなるべく出ない様にしていた。
平日に有給休暇を取る代わりに、土日や祝日出勤はもちろん、毎日の残業は日付が変わっても続けていた。職場で仮眠をとり、そのまま次の日に勤務ということもあった。
日本での睡眠時間や余暇を大きく削ることで、日本とマニラのダブルワークの状態を維持していた。
フィリピンのためなら過労死しても良い。そこまでの覚悟は不明だが、以前よりも食事の量が増えていたことは間違いない。
幸いにも日本の会社は、私の業務成績が特に落ちていないこともあり、私の急増する有給休暇取得も特に責められることはなかった。
しかし、さすがに最近の頻繁過ぎる休暇取得は、私の上司も不審に思う様になっていた。
秘密にしなくても良かったのだが、海外で何かを始めたことなどは職場には隠していた。
(海外ビジネスは書類上、出資者(株主)扱いのため、日本の会社規定の副業には当たらず、問題はなかったのだが。)
そして、クリスマス間近、次回の渡比を控えたある日。
上司「レンジ、大丈夫? 最近、有給休暇の消化が多いけど、体調でも悪いの?」
私「はい。実は少し精神的に色々と疲れが出てまして。」
嘘ではない。ある意味、本当の事だ。
上司「そうか。最近そういうこと多いからね、大事にしてくれ。休める時は休んで。」
私「はい…。ありがとうございます。」
上司は一応、私を気遣ってくれているようだった。
オノケン「レンジさん、そんなことよりっ!!」
私「わっ、ビックリした…もう、声デカいって。」
オノケンは会社の後輩。いつも元気で、部署内ではムードメーカーのような存在だ。
オノケン「また最近太ったんじゃないですか!?」
私「ん? 太ったり痩せたりかな。」
オノケン「ジム行きましょうよ、ジム!! 筋トレは正義です!! フフッ!!」
[オノケン似顔絵]
彼は筋トレが大好きらしく、職場内でもよく「筋肉」の話をする男だ。過去、彼に誘われ、職場の仲間内でジムに行ったことがあるが、私は長続きしなかった。
私はこの頃、色々と疲れていたこともあり、彼との絡みは正直、ウザいと感じていた。本当に筋肉にしか興味がないのだろう。
そして、ひそひそ話ができないのかと思う、彼の常に馬鹿デカい声は、鬱陶しいと感じていた。
気は優しいが、体育会系の彼、私とは合わないタイプだ。
さて、明後日はもう渡航日。日本の会社の業務は、明日の内に終わらして、早くマニラの滞在に備えなければ。
年越しマニラ、楽しみだっ!
[次回あらすじ]
クリスマスのマニラへ。現地ビジネス、国際恋愛、レンジの珍道中は果たして。