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[前回のあらすじ]

フィリピーナ彼女とその家族と共に、フィリピン ダバオ旅行へ。二日目、旅の目的とする「アポ山」へ向かう。しかし、レンジがその山だと思っていた場所は違うところだと判明。

【レンジブログ108】フィリピーナ彼女と旅行。目的のアポ山に到着?

 

クレイジーマニラの記事は、実際の旅行や取材を元に記述しています。小説風のストーリ仕立てで記述していますので、過去の記事を参照頂けると話の内容が理解しやすいかと思います。また、登場人物の名前等は仮名を用いているところがあります。

[レンジブログ第一章第一話]
【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ

[レンジ外伝第一章第一話]
【レンジブログ101】フィリピーナをフィリピン国内旅行に誘ってみた

 

 

【レンジブログ109】フィリピンの最高峰「アポ山」をこの目で見る

 

 

山道を登っていくほどに失われていく車外の景観。

 

霧だ。

 

周辺の標高が高いため濃い霧に覆われており、既に絶景ポイントのはずが、ほとんど外がわからないのだ。

視界は50mもなく、ホラー映画のワンシーンの様だった。

 

ドアから外に手を出してみると、涼しいより、「冷たい」。

 

これでは到着しても、アポ山は見えないかも。

 

再びマルコの機嫌が気になる。

 

しかし、こればかりはどうしようもない。

とにかく車を進めた。

 

そして、山の中ほどまで来たとき、車が何台か止まっている場所を発見。

グーグルマップを確認すると「TSGリゾート TSG ( Tirado Sky Garden ) Resort 」とあるが、レストランのようだった。

 


[TSGリゾート外観]

 

家族に聞くと、皆お腹が空いていると言う。

私たちはこの見晴らしの良さそうなレストランで、遅めのランチを取ることにした。

 

このレストランは、アポ山へ向かう人や山から帰ってくる人たちが良く立ち寄る場所らしい。

中は多くの人で混雑していた。

インテリアはコンクリート仕様の吹き抜けで壁もない。マウンテンリゾート感たっぷりのレストランだった。

 

一旦、皆でテーブルに座り、各々の食事をオーダーする。

そして、食事が来る間、この広いレストラン内を散策することにした。

 


[見晴らしが良く、眼下には海を見下ろす。]

 


[自然と一体化したインテリア]

 

また、屋上にはプールがあった。

日本人でも肌寒いと思う山の気候の中、子どもたちは元気に泳いでいた。

 


[TSGリゾートの屋上プール]

 

テーブルに戻ると、料理が運ばれていた。

私たちは各自の取り皿へ大雑把に取り分け、昼食を楽しんだ。

 


[小骨の多いフライドチキン。現地では高級品とのこと。]

 


[私は、安定のビーフン。炭水化物のオカズで炭水化物を食べる。]

 

料理はどれも大変美味しく、私たちはここで十分に腹を満たすことができた。

 

アポ山を訪れる際にはこの「TSGリゾート(レストラン)」は是非おすすめしたいレストランである。

[TSGリゾートアクセス]

 

そして、再度山道を進む。

 

さて、懸念は霧のみ。

とりあえず展望台らしいところへ行き、後は祈るのみか。

 

この時セットしていた目的地は「アポ山ハイランドリゾート Mt. Apo Highland Resort Hillside 」。

名前に「アポ山」とあるのだから、そこから見えないはずはないだろう。

 

そして、もう50分ほど運転して、ようやく到着した。

 

車一台がギリギリ通れるほどの細い荒れた山道を登った先、その施設はあった。

 

しかし、時刻はもう午後4時を過ぎ、辺りは陽が隠れ始めていた。加えての霧。

どうだろうか。

 

この施設のガードマンらしき人が声を掛けてくる。

車内の家族たちとタガログ語でやりとりをする。

おそらく、家族は「アポ山が見たいのだけど。」と伝え、ガードマンは「もうここは閉店だよ。」と返す会話だった。

 

そこで私が、「Only picture, please!(写真だけ、お願い!)」と声を上げると、ガードマンは車内の空気を読んだのか、「Ah, Okay.(あー、いいよ。)」と駐車を許してくれた。

 

車を降り、彼が示した展望台の方へ歩く。

かなり急な坂道。

歩道には数軒のコテージが隣接していた。アポ山の眺望を楽しめる部屋なのだろう。

 


[山の斜面には宿泊用のコテージ]

 

少し霧が晴れてきたようだったが、未だ空には雲が見える。

 

私はスマホを握りしめ、マップアプリを見ながらをアポ山へ向ける。左手の方向だな。

 

しかし、見えない。

足元は集落でその先がアポ山のようだが、山までは目で確認できない。

 

祈る思いで展望台へ向かう。

 

すると、ちょうどこのタイミングで微かに霧が晴れてきたようだった。

急に視界が開けてくる。

 

見える!

 


[霧と雲が取れ始めた。]

 

向こうにとても高い山が見える。マップGPSが示す私の場所からして、あの山で間違いない。

 

アポ山だ!

 

ゆっくり坂道を登ってくるマルコに「急いで!」と、手を振りながら呼ぶ。

 

マルコ「Can you see!?(見えるの!?)」

彼女は歓喜の表情を見せ、小走りにやってきた。

 

私はさらに登ったところが良いだろうと、展望台の先を目指す。

 

そして、空は徐々に晴れていき、到着した時には、アポ山は見事に姿を現していた。

 


[左手奥にアポ山、右手前には集落]

 

おおっー、確かに良い風景だ。

日本人の私には「おっ、アポ山だ。」とすぐに判別出来ない山だが、ここから確認する限りはあの山が一番高い。

おそらく、あれがアポ山だ。

 

おそらく。

 

すでに家族は記念写真を撮り始めていた。

この旅で彼らのテンションは最高潮のようだった。

皆とても感激している様子。

 

ここでもし、「あの山はやはり違うみたいです。」などと伝えれば、私は二度とフィリピンの地を踏めないだろう。

もうこれ以上は詮索しない方が良い。自身のためにも静かにしておこう。

 

それでも念のためもう一度、グーグルマップで位置関係を確認する。

 

 

麓に集落があって…良し、あれがアポ山だ。間違いない。

私は今度こそ大丈夫だと心に言い聞かせ、自身で納得する。

 

一通り、写真撮影と眺望を楽しんだ後、アポ山エリアを後にする。

帰りの車内は、皆まだ興奮している様子だった。

 

やはりフィリピン人の多くは、一度は自国の「最高峰」をその目で見たいのだろう。

日本人が初めて「富士山」を見たときと同じ感覚だろうか。修学旅行で新幹線から見たときや、初めて近くに見たときは、その美しさと壮大な山っぷりに腰を抜かしたものである。

フィリピンも同様なのだろう。

 

特にマルコはご機嫌だった。

 

マルコ「Thank you so much, Range. I’m very happy.(ありがとう、レンジ。とても嬉しいです。)」

私「My pleasure.(こちらこそ。)」

 

ふっ、ふっ、ふ。

マルコよ、私を惚れ直したか?

私のような外国人でもフィリピン最高峰へ導けるのだ。

 

私は機嫌の良いときの彼女が大好きだ。

今だけは彼女の笑顔を見るために生きている気がした。

私も大変嬉しかった。

 

しかし、車内の雰囲気はすぐに変わる。

正しくは、私の気持ちが再び沈む。

 




 

帰りの山道。

 

完全に日が暮れてしまい、霧も再び濃くなってしまったのだ。

 

フロントガラスが強烈に結露し始め、視界がほぼゼロ。

しかも、フロントガラスを直接タオルで拭いても、エアコンを直接当てても全くクリアにならない。ガラス自体が腐っていたのだ。

そして、進行先にはライトも反射板も付けていないトライシクルたち。

街灯がほぼ無いため、闇からいきなり彼らが現れる。

至近距離に迫ったところでようやく躱せる状態。

 

マルコ「Be careful, please. (気を付けてね。)」

彼女は私の運転を過剰なまでに心配する。確かに今は危ない。

 

 

これから帰宅してもホテルまで3時間はかかる。

さらに夜が更けると気温が下がり、霧は濃くなる一方だろう。この下りは急がなければ。

しかし、慎重に。

 

幸い、フロントガラスの一部が結露を免れていたので、その部分に額を当てながら、麓までゆっくりと車を進めた。

 

そして、麓のディゴスシティに下りると、霧は消えていた。フロントガラスの結露も落ち着いた。

 

ふぅっ、ようやく普通に運転できる。

 

ここから幹線道路に入り、ダバオシティへ戻る。

 

夜間の広い道路には、多くのトラックと家路を急ぐ人々。皆かなりのスピードを出していた。

私はキープライト、三つある車線の右側をマイペースで進む。

 

しかし、「工事中のため車線規制」を伝える「バカでかいコンクリートの壁」が、右車線に突然現れる。

さらに、あまりにもその頻度が多いため、結局私は真ん中か左車線を選択、周囲の交通の流れに乗った。

 

ダバオ中心部が近づくにつれ交通量は増えたが、マニラのようなヘビーな渋滞は起こらず。

 

私たちはほぼ予定時刻にホテルへと戻ってきた。

 


[プールサイドの喫煙所で一服]

 

時刻は午後8時半を過ぎた頃だった。

 

疲れた。

 

さすがに一日計7時間以上もドライバーを担当すれば疲労は出る。ましてや、外国の夜道。

もう動けない。

私は、今夜はホテルでゆっくりできる、この後は釣ってきたティラピア料理でも振る舞ってもらおうと考えていた。

 

外でタバコを吸い終わり、部屋に入ると、ダイニングでマルコと母親が何やらタガログ語でモメていた。

何だか嫌な予感がした。

 

彼女の矛先が私に向く。

 

マルコ「I wanna go to Mall now.(モールに今から行きたい。)」

 

私「What!?(何!?)」

 

2 コメント

  1. 初めまして、いつも楽しみに拝読させていただいてます。KTVは2.3回しか行ったことはないのですが、いつかもっと多くのお店に行ってみたいと夢見ています(笑)。アポさんについてですが、ご存知かもしれませんがGENSANの空港からすごくきれいに見えました。昨年11月に、はじめてGENSANを訪れた際、機中から高い山が見えるし着陸後も非常に美しい山が見えるので、タクシードライバーに聞いて初めてそれが、フィリピン最高峰のアポ山であることを知りました。MAPで見るとダバオからのほうが近いように思いますが、掲載されていた写真と比べるとGENSAN空港からのほうが大きく見えていたような気がします。何も知らず偶然見た山ですが人の心をとらえる素敵な山だと思いました

  2. miumiuさん、コメントありがとうございます。
    そうですね、私はミンダナオ南部には行ったことがありません。
    アポ山は南か西側(アポネイチャーパーク側)から見ると美しいようですね。
    次回行く機会があれば(?)、是非見たいと思います!

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