[レンジブログ 前回のあらすじ]

クリスマスイブのマニラ。夜は一人で過ごしたくないレンジ、連絡先を知っているフィリピーナ全員にメッセージを送るという前代未聞のブス行為に走る。

[前回の記事]
【レンジブログ84】マニラのクリスマスイブ。日中は普通に仕事、夜の部は果たして。

 

クレイジーマニラの記事は、実際の旅行や取材を元に記述しています。小説風のストーリ仕立てで記述していますので、過去の記事を参照頂けると話の内容が理解しやすいかと思います。また、登場人物の名前等は仮名を用いているところがあります。

 

レンジブログを始め(序章)から読んで頂けると幸いですm(__)m
【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ

レンジブログ第一章は以下のリンクからどうぞ
【レンジブログ33】プライベートフィリピン女性との深夜デート。マラテのディスコ EXKLUSIVE へ

レンジブログ第二章は以下のリンクからどうぞ
【レンジブログ51】マニラのフィリピーナが初めて日本の地方都市に来る

レンジブログ第三章は以下のリンクからどうぞ
【レンジブログ71】マニラでビジネス開始。フィリピーナのコンサルティングで法人設立。

 

また、オノケン(現在の話)とレンジ(過去の話)のブログは交互にストーリー展開します。登場人物も共通する人が出てくるので、始めから読んで頂けるとより記事の内容が分かりやすいと思います。オノケンブログもチェックしていただければ幸いですm(__)m

オノケンブログの一覧はこちらから

 

【レンジブログ85】クリスマスイブにフィリピーナと中華料理ディナー。その後の展開は。

 

私「Merry Christmas!」(メリークリスマス!)

 

クリスマスイブの夜。一人でホテルに閉じこもっていた私は、このメッセージをラインにて巻き散らかした。

マリーが傍にいない寂しさから、私はとんでもなくブスな暴挙に出てしまったのだ。

(ただし、断わっておきたい。私の連絡先にあるフィリピーナについて、私にとって皆、FIFAランキングが上位の女性だ。私は皆のことが大好きだ。)

 

そして、そのメッセージにすぐ反応した女性は、ザリだった。

 


[ザリ似顔絵、KTVで働く19歳フィリピーナ]

 

彼女は、「こんばんわ、メリークリスマス。私お腹空いている。」という返信だった。

 

私は、彼女は当然今夜も仕事をしていると思っていたので、「I see. Do you work tonight? Please take care!」(わかりました。今夜仕事でしょ? 大事にしてね!)と返す。

 

すると、彼女の返信は、

 

ザリ「No. Today dayoff. I miss you, Range.」(いいえ。今日は休み。レンジが恋しい。)

 

 


[私は頻繁にこのスタンプ状態になる。]

 

フィリピンのマニラで過ごすクリスマスイブ、どうやら私にもファンファーレが聞こえてきたようなする。

もしかして、私の代表戦初ゴールは今夜か?

湧きたつブスな欲情を感じつつ、すぐに返事をする。

 

私「Me too. Dinner together?」(私もです。一緒に夕食は?)

 

彼女は「Sure.」と言う。

 

その後、私たちは電話で、待ち合わせ場所と時間を決めた。

ザリも外出はすぐに出来るようで、この後30分後の待ち合わせだった。

 

私は、昂る気持ちを抑え、今夜の戦略を冷静に分析する。

 

この展開は今夜、ザリと試合が行われる可能性は高い。どのように試合会場へと誘おうか。

いや、こちらのホームで戦えるとはまだ分からない。彼女の家かもしれないし、付近の他のホテルもあり得る。

その会場次第でほとんど戦術が決まる。

念のため、薄いゴム素材の防具を財布の中に忍ばせる。それは、私にとってアウェーユニフォームに等しい。

 

マニラおすすめホテル【リヴィエラマンションホテル】の室内写真

 

もちろん、この部屋であれば、様々な試合展開に対応できる。

ホームのユニフォーム(胸スポンサーはオカモト)の配置を確認し、着替え、タオル、ティッシュ、その他ドリンクなど、私の試合運びに有利になるよう部屋を整える。

 

そして、口から煙が出るほど歯磨きをして、髪を整え、準備万端。

眉をクッと寄せ顎を引き、ポケットに手を突っ込み、颯爽とホテルのエントランスへ向かう。

 

玄関の扉を開けてくれるボーイ。私は指二本を額に当て、洒落たブス挨拶を交わす。

 

ボーイ「Merry Christmas!」(メリークリスマス)

このとき私には彼の「メリークリスマス」が「ゴールパフォーマンス期待しています!」としか聞こえなかった。

 

クリスマスのお祝いムードに包まれている賑やかな通りを足早に抜け、待ち合わせ場所のマラテベイビューマンションの前に向かう。

 


[マラテベイビューマンション前]

 

ザリはすでに到着しており、私を待っていた。

 

私「I’m sorry to be late. How are you?」(遅れてごめんね、元気?)

ザリ「It’s okay. I’m hungry, how about you?」(大丈夫です。お腹空いたよ、あなたは?)

 

私たちは、久しぶりの再会に少し恥ずかしさを感じていた。

もちろん、お互いに好意があることは分かっている。彼女のプライベート、二人っきりで会うのも何度目かだった。しかし、時期が時期だけにお互いを意識しているのは間違いない。

 

すでに気の知れた関係だが、二人ともどこかぎこちない挨拶だった。

お互いに緊張していた。

 

[参考記事]
【レンジブログ43】KTV サオリ SAORI にて18歳のフィリピーナを指名し会話スタート

【レンジブログ68】マラテのKTV19歳フィリピーナを口説く。夜遊びの言い訳は!?

 

とりあえず、彼女に何が食べたいかを聞くと、「何でもいいよ。」と言う。

私が目の前の中華料理屋はどうかと聞くと、「いいよ。」と言う。

私たちは、そのレストランで夕食を食べることにした。

 


[一階にオープンスペースを構える中華レストラン]

 

この中華レストランは、「David’s Tea House」という名で、マニラを中心に展開しているチェーン店である。

私はここの味付けが大好きで、もし日本にあれば、毎日でも通いたいほどの中華レストランだ。

 

ザリと二人で屋外の席に座り、メニューを眺める。


[David’s tea house のメニュー。デリバリーもしてくれる。]

 

数あるメニューを全て試したことはないが、今までどれを頼んでも日本人好みの味付けで、外れと思った料理はない。

現地でも人気のレストランのようで、フィリピン旅行者の方々には是非おすすめしたいところだ。

 

このとき、ザリに「何か食べたいものある?」と聞くが、私に任せると言う。

私は、とりあえずフィリピーナは、「フライドチキン」と「ライス」は外せないだろうと思い、それらと追加でいくつかメニューを注文した。

 

注文を待つ間、私たちはお互いの顔を見て、笑顔を返し合う。

クリスマスイブのディナー。

本来はもっと洒落たレストランでと思ったが、オープンテラスのこの席。ザリもこの雰囲気を気に入っているようだった。

私たちは、お互いの近況を報告しあったり、先に運ばれてきたビールで乾杯をしたりして、再会を喜んだ。

 

また、「なぜ、今日仕事休みなの?」と聞くと、彼女は「お店は開いているけど、クリスマスだから。」と言う。

今日は彼女自身が希望していた休暇日だったと言う。ただ、人に会うような予定はなく、家でゆっくりしていたとのこと。

そして、私からのメッセージがとても嬉しかったと笑顔を見せてくれる。もしかしたら、私からの連絡を待っていたのかもしれない。

しかし、明日は店のイベントのため、出勤しなければならないと言う。

 

二人で10分ほど談笑する。

レストランはそれほど混雑していなかったようで、注文した料理はすぐに運ばれてきた。

 


[注文した料理の一部写真]

 

ザリはすぐ私のお皿に、料理を取り分けてくれた。

そのお返しに、私も彼女のお皿に料理を載せる。

しかし、彼女は「ダイエット中だから、もういいよ。」と、すぐに私の手を止めようとする。

私は「あなたは痩せすぎです。もっと食べて!」と、彼女を制止し、お皿に料理を追加していく。

ザリはタガログ語で「もう、ダイエット中なのに。」のようなことを言いながら、苦笑いをしていた。

私は笑顔で「まぁ、まぁ」と、盛り付ける。

彼女は「そんなに食べられない。」と恥ずかしそうに、私の様子を見ていた。ザリ、やはり可愛すぎる。

 

私の黒目は終始、ハート形になっていただろう。

 

そして、クリスマスイブのマニラ。私達はディナーを楽しんだ。

 

彼女に、「ケーキとか、ワインとか用意してないんだけど、ごめんね。」と伝える。

彼女は、「そんなこと気にしないで。私はあなたと一緒でただ嬉しいです。」と言ってくれる。

 

彼女はまじめで、おしとやかなフィリピーナ。男性側の気持ちに配慮してくれる。彼女の言動は、女性として100点であった。

 




 

ザリがあまり料理に手をつけないことに少し心配したが、楽しい時間は過ぎていき、私達の食事は次第に落ち着いていった。

 

 

となると、当然気になるのは、食事後のこと。

 

私(心の中)「Are you busy tonight?」(今夜は忙しいですか?)

 

この一言がなかなか言えない。

 

言えないまま、食後のタバコの本数だけが増えていく。

通りの様子を見ながら心を落ち着かせようとするが、到底落ち着くわけがない。

 


[レストランは賑やかなアドレアティコ通り沿いにある]

 

おそらく、彼女も私のソワソワした様子を感じ取っているかもしれない。

 

言え、言うんだ。男らしく誘うんだ。ブスが小細工を考えるな、行け!

 

私は、勇気を振り絞った。

 

私「Are you busy tonight?」(今夜、忙しい?)

 

ザリ「No. Why?」(いいえ。なんで?)

 

私「I wanna be with you more tonight.」(今夜、あなたともっと一緒に居たいです。)

 

彼女は少し考えている様子だったが、すぐ返事をした。

 

ザリ「Me too.」(私も)

 

私「Where we go later?」(後でどこに行く?)

 

ザリ「It’s up to you.」(任せます。)

 

私「My room?」(私の部屋?)

 

ザリ「…Okay.」(…はい。)

 

 

 

どぅうぁあ”あぁっ!

 

私は、上げたこともない奇声を叫びそうになった。

噴き出そうになる鼻血を何とか堪える。そして、それを我慢し過ぎて、耳の穴から花が咲き出てきそうだった。

 

私は彼女に再度確認するが、「大丈夫」という。

これは…試合が確定したようなものだ。

 

私はボーイを呼び、会計を済ませる。

 

私「Let’s go?」(行く?)

ザリ「Yes.」(はい。)

 

私たちは腕組みをして、通りへ出る。そして、ホテルに向かい歩き始める。

 

さぁ、これからピッチに向かうぞ。集中しろ。

 

アウェーの地ながら、ホーム会場で試合が組めるという有利な展開。

 

 

そして、今回も聞こえてきた。試合開始前のナショナルアンセム。私の胸の中で熱唱されている。

 

『苔のおぉお、むうぅすうぅまあぁぁでぇぇ…』

 

一瞬の静寂の後、湧きあがるサポーターの大歓声。私には聞こえるぞ。

 

マニラの地で、感動に震える。

 

さぁ、キックオフはCMの後、すぐ!

 

[次回あらすじ]

フィリピーナのザリと滞在先のホテルへ。クリスマスイブの夜、レンジの代表戦初ゴールは今度こそ生まれるのか。それとも…

 

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レンジ
オノケンと同じ会社の先輩であったレンジ。数年前からマニラを訪れるようになり、やがて現地法人を持つまでに。趣味は海外サッカーTV観戦。 実体験に基づいたフィリピンにおけるマニラの闇、貧困と格差、現地ビジネスなどオノケンとは違う視点の記事をアップしていきたいと思います。

2 コメント

  1. レンジさん初めてメールします!今までのプログは全て、拝見しました!まじで参考になりました!ありがとうございます☺

  2. Syさん、コメントありがとうございます!
    大変嬉しいメッセージ、励みになります。皆さんの参考になれば幸いです。これからもよろしくお願いしますm(_ _)m

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