[オノケンブログ前回のあらすじ]
マニラのどこから、どの時間帯にアンへレスに向かうかにもよりますが、バスを使うとかなりの渋滞で時間がかかってしまいます。今回私たちはマラテからタクシーでバスセンター、そしてバス利用ようだったため、合計6時間もかかってしまいました。
しかし、アンへレスにいたのはたったの1時間でした。
マラテから6時間かけてアンへレスに到着。滞在したのはまさかの1時間
オノケンブログを最初から(序章)読んで頂けると幸いですm(__)m
私がレンジと出会う前、レンジがどのような経験をフィリピンでしてきたのか、私がマニラに通うようになる以前について書かれていますので、レンジの章を読むことでよりクレマニを奥深くお楽しみいただけると思います。
【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ
[マラテの絶対おすすめKTV、花と蝶に行く。指名子のぽっちゃりにがっかり]
どうやらこの優しそうな運ちゃんは、草食動物の皮をかぶった肉食動物のようである。
道中、スピードが出せるところは一体何キロでているかわからないくらいのスピードをだし、車と車の合間をガンガンすり抜け、トラックに何度もぶつかりそうになる。
レンジさんと私はあまりのお兄さんの豹変ぶりに涙と鼻水とよだれを同時に流しながらの車内であったが、このお兄さんはハンズフリーイヤホンで彼女と電話をしながら運転する余裕っぷりである。
ケソンへは日付が変わるどころかずいぶん余裕を持って到着した。
運ちゃん「やったぜボス!間にあったよ!まるでハリウッドスターのようだったでしょ?」
そういいながら嬉しそうな運ちゃんとは逆に、あまりのスピードに私とレンジさんの魂は抜けたまま、体こそケソンに到着してはいるが、魂が本体に到着していない状況であった。
レンジ「いやぁ、すごいスピードだった。何回も死んだかと思った。とにかくありがとう運ちゃん」
そういうとレンジさんはタクシー代と約束の500ペソを私に渡し、急いで降りて行った。
そこからのマラテまでの道中については“私は急いでないから、安全にゆっくり行ってください”とお願いし、安全にマラテまで帰ったのであった。
マラテに到着したのが、ちょうど日が変わったころ。
今日はマラテでの夜遊びが全くできないと思っていたが、あと2軒くらいなら巡ることができそうである。
ティーには今日は絶対会えない旨を伝えているが、ティーの連絡先を早く入手したい私はシンシアに向かった。
シンシアの前には暇そうにしているマークがいた。
私の姿を見つけると“暇つぶし相手を発見した”かのような笑顔で私に近づいてくる。
マーク「ケンさん!元気!?」
私「うん、元気。マークは元気だね」
マーク「うん、でもすごい暇」
私「うん、そうだろうね。わかりやすく暇そうだったね」
マーク「今日どうするの?シンシアいく?」
私「うん、ティーいる?」
マーク「あー、ティーは今日休みね。風邪」
私「え、そうなの?じゃあ…ポニーは?」
マーク「ポニーはいるよ。ポニー休まない。不死身」
私「接客中じゃなければ、ポニー呼んでもらえない?」
マーク「オッケー」
幸い、ポニーはその時接客中ではなかったため、マークと共にシンシア入り口まで来た。
私は携帯を盗られて、連絡先が消えたからティーの連絡先を教えてほしいと伝えた。
ポニーは今度、お礼に焼肉をごちそうするように念を押しながらティーの連絡先を教えてくれた。
残念ながら、私がポニーに焼肉をごちそうすることは今後ないのであるが。
ティーが働いていないことは残念だが、連絡先はゲットできた。
メッセージをティーに送り、次に行くKTV…
となると花と蝶である。
携帯盗難により、当然チャンの連絡先も消えているので、早めに行っておくに越したことはない。
いつもはKTVに行く前は風呂で身を清め、髭をちゃんと剃っていくのだが、時間も時間なので直接花と蝶に向かった。
私は花と蝶で飲むときはいつもVIPルームを選択するが、花と蝶には当然ボックス席もある。
VIPルームを使うことが普通で、ボックス席(ダイニング)だと女の子にケチだと思われるとこの時は思っていた。
しかし今思うと、一人でVIPルームを使うことは非常に贅沢なことである。
二人でも十分に広く、三人以上で使ってちょうど良いくらいである。
セット料金だけで金額にかなりの違いがあるため、今ではレンジさんがカラオケを歌いたいと駄々をこねたときのみVIPルームを選択する。
このときは当たり前のようにVIPルームを選択。そして一人には広すぎる部屋でポツンとチャンを待つ。
この指名子を待つ時間というのは何度経験してもそわそわと落ち着かないものである。
久しぶりのチャンである。スレていなければいいのだが...
今日はアフターに行くのだろうか?正直な話、体力的には非常にしんどい。
途中、バスで1時間半ほどは眠ることができたとはいえ、移動時間が長かった。
そしてアンへレスでは短時間だったとはいえ、色んな店を巡りに巡り、帰りは命の危険すら感じるほどの危険運転に精神をすり減らした。
マラテに戻ってきたときは、まっすぐにホテルに戻り睡眠をとることが一番望ましかったのだろうが、フィリピンにいる時は少々のしんどい思いをしてまで遊ぶのがデフォルトである。
しかし、今日については前回の地獄のアフターの記憶があり、今日チャン達とアフターに行くことはなるべく避けたいというのが本音である。
そんな思いを巡らせているとチャンがやってきた。チャンは久しぶりに会えてうれしそうな表情をしている。
私(心の中)「おぉ、チャンだ。なんか...こんなにポッチャリ体型だったかな。いや、完全にチャンはこの期間で太りやがったな」
何度も言っていることであるが、KTVで働き始めて太ることはよくあることである。
稀に食べても太らない体質の子はKTVで働き、仕事終わりに焼肉を食べようとも太らないが、ほとんど全員と言っていいほどに太る。
ましてやチャンは最初からスレンダーな体型ではない。
KTVで働くことで少なからずお肉が付くことは避けられないことはわかっている。
しかし、実際にお肉が付いたチャンを見るとどうしてもテンションが下がってしまう私がいた。
チャン「久しぶり。会えて本当にうれしい」
私「俺もうれしいよ。元気してた?」
チャン「うん、元気。でも恥ずかしい」
私「何が?」
チャン「私ちょっと太ったから...」
自分でもわかってはいるようである。
私「そう?そう言われてみればそうかなぁ」←オブラート
チャン「うん、3キロ太っちゃった」
私「この短期間で3キロはちょっと早いね」
チャン「あなたは痩せている女性のほうが好き?」
私「ん?うん、まぁどちらかといえばそうだね...」
私(心の中)「スレンダーで巨乳が好きです」
チャン「そうなんだ。わかった、私ダイエット始める!!」
こうしてチャンはダイエットを高らかに宣言した。
しかし、今後会うたびにチャンは体型維持、もしくは微増ばかりで、体重が減っていくことは残念ながらないのであった。
そして彼女が体重を増やすたびに、私の彼女への思いは少しずつ減っていくのであった。