[オノケンブログ前回のあらすじ]
キスの意味というものは、人によってそれぞれであると思います。もちろん夜の現場で働いていない人にとってはそれなりの意味を持つものなのでしょうが、やはり酔った客を相手にする夜の仕事をしている子については少なくともキスの意味は少し感覚が違うのかもしれません。
フィリピーナとのキス。ベテランKTV嬢にとってキスは大した意味はない?
オノケンブログを最初から(序章)読んで頂けると幸いですm(__)m
私がレンジと出会う前、レンジがどのような経験をフィリピンでしてきたのか、私がマニラに通うようになる以前について書かれていますので、レンジの章を読むことでよりクレマニを奥深くお楽しみいただけると思います。
【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ
[フィリピン人は集合時間を守らない?待ち合わせ場所で新たな恋の予感]
滞在がここまで長いのも初めてである。
マニラマジックもそろそろ効かなくなってきたのか、朝起きるのがつらい。
(※マニラマジックとは、疲労困憊状態でも短時間睡眠ですっきり目が覚めるマニラにいる時にかかる魔法効果のことである)
今日から最終日にかけては、特に予定もないため自由に行動することができるだろう。
また、今日はマルコの誕生日であるため、レンジさんは夜からはマルコのところにずっといることだろう。そのため、今晩の夜遊びは私一人になるだろう。
行くとしたらシンシアが第一に頭に浮かぶが、ティーの体調が良くなっているかもわからない。また、今回あまり他のKTVに行っていないので、他のKTVにも行きたいというのもある。
マラテ内、まだまだ行ったことがない店もたくさんあるため、経験として多くの店には行っておきたい。
私が起床したころにはレンジさんは起床し、既に朝食も終えていたようである。
少しの時間を空けて、一緒に昼食を食べにロビンソンモールへ。
この旅ではまだアマンダに挨拶をしていなかったので、昼食後、アマンダの店に向かった。
しかし、まさかのアマンダの店を含む怪しい店地帯入り口が警察によって封鎖されていた。
周辺にいる人に事情を聞くと、ガサ入れが入ったようである。
この様子については地元のニュースでも放送されていた。
これにより、アマンダの店にも多大なる損害があったようである。
3万ペソ+売られている商品の一部メーカーの物をすべて持っていかれたそうである。
後日アマンダの元を訪ねると、死んだような顔をして明日のジョーの有名なワンシーンのような座り方をしたアマンダがいた。
あまりに不憫に思った私たちは、アマンダにデザートを奢ってあげたのであった。
ロビンソンモールを出た私たちは、私はJMM内ホテルにてトレーニング、レンジさんはマッサージをするために一旦解散した。
日本にいるときは、日曜日以外で筋トレを休みにすることでストレスを感じてしまうほどである。
ただ、フィリピンに来ると興味が他に移っているからなのか、全くと言っていいほどに筋トレをしたいという気持ちにならない。
ただ、やりたくなくてもさすがに1週間もの間、全くトレーニングを行わないということはできない。
フィリピンに来る前までは最低でも2日に1回は筋トレを行う予定であったが、余裕の計画倒れである。
トレーニングをする時間があればマッサージか睡眠をとりたいというのが本心であるのだが、無いやる気を奮い立たせ、私以外誰もいないトレーニング室で汗水垂らして筋肉に刺激を与える。
トレーニングも終盤に差し掛かったところで、チャンから連絡が入った。
どうやらマラテに来るのはだいたい夕方くらいになるそうである。
昨日は“昼過ぎにはマラテに到着するように行動する”と言っておきながら、悪びれる様子も微塵もない。
私がオンタイム人間のため、チャンが日本人女性であればその時点で大減点だが、フィリピン人が時間にルーズであることにいちいち腹を立てていたら、それこそストレスで髪の毛がなくなる。
フィリピン人との待ち合わせについては、最初からボーダーを低めに設定しているのである。
そのため、私の中では時間を守るフィリピン人は、それだけでポイントが高い。
私がフィリピン人を信用するポイントの一つでもある。
さて、夕方まではまだ時間があったため、私はその後マッサージやカジノ(負け)に行って時間を潰した。
16時頃にレンジさんの部屋に集合し、チャンの到着を待ったが、なかなかチャンはマラテには現れない。
1時間ほど前には家を出たそうだが、渋滞に巻き込まれているようで、到着が遅れていた。
最終的にチャンがマラテに到着したのは17時であった。
待ち合わせ場所にロビンソンモールを指定したのだが、先に着いたチャンはそこで偶然にもジェーンと合流したようである。
ジェーンはチャンと私に同行したいらしく、急遽ジェーンも一緒にいくことになった。
私はバクラランに行きたかったのだが、この時間からだとバクラランに行くことは難しい。
レンジさんと相談の上、ハリソンモールへ行くことに決めた。
レンジさんは18時にはマラテを離れないとマルコに殺されるようなので、ハリソンまでは一緒に行くが、それ以降は別行動することにした。
ロビンソンモール入り口までレンジさんと共にたどり着くと、チャンとジェーンのことはすぐに発見できた。
2人ともやはりその辺のフィリピーナとは一線を画すオーラを放っている。
私「あ、いたいた。レンジさん、あの二人ですね。ジェーンは初めてですよね?」
レンジ「あー、そうだねって、うおっ!ジェーンってあの赤い服の!?」
私「ええ、そうですけど何ですか?」
レンジ「めちゃくちゃかわいいやん。なんでそんな重要な情報をちゃんと前もって言ってくれないの?そうと知ってたら身なり整えるのに!!」
私「“今晩はマルコに会うんだ~かっこいい俺に変身♪”くらいのオーラを背中からだしながらワックスつけてたから、これ以上伸びしろないでしょうや。さらしでもお腹に巻くつもりですか?」
レンジ「そりゃあ前もって知っていたら、俺も一緒に筋トレをしたし!!」
私「おろかものめ!!一日でどうこうなるものではないわ!」
レンジ「ケンさんに良いこと教えてあげる。人間、見た目じゃないんだよ。大事なのは心よ心」
私「それ痩せてる時のレンジさんが言ったならなるほどと思いますが、今のレンジさんがそれ言ったらただの負け惜しみにしか聞こえません」
レンジ「それにしてもジェーンだっけ?すごい美人じゃん。残念だったねケンさん。チャンの友達ならアプローチもできないでしょ」
私「まぁそうですねー。レンジさんもマルコっていう乳がいるんですから浮気は...」
レンジ「俺はシングルってことにしといて!!」
私「...」