[オノケンブログ前回のあらすじ]
私も30年以上生きてはいますが、こんなにも180度変わる人とは出会ったことがないです。振り回されの最初が今思えばここからだったのだと感じます。
[指名子は元アンへレス嬢!?初の一人KTVで迷うショーアップ]
目的地まで向かう道中、多くは大通りの光が当たる場所ばかりだったが、光の当たらない暗い場所を通ることもあり、周囲に最大限の警戒をしながら進んだ。
10分ほどで到着。
そこにはスバル・UP STAGE、ブルーエンジェルの3つのKTVが並んでおり、それぞれの店に前に呼び込みがいた。
私は、その3つの店それぞれに入店し、女の子の人数や質をチェックし、最終的に一番女の子が多かったブルーエンジェルを選択して入店した。
入店を決め、入り口を入ると、ブルーエンジェルのママから料金の説明を受けた。
もし私が1セットのみの滞在で、女の子を1名指名をし、ドリンクを一杯おごってあげた場合の合計金額などを明確に示してくれた。
このような経験は今までなかったので、この店は明瞭会計なのだなと感じた。
この日は金曜日。多くの店では欠勤に対するペナルティがかなり高くなる。このブルーエンジェルでも同様で、その日、かなりの女の子が出勤していた。
こうなると楽しみなのはショーアップである。
50人以上はいるであろう女の子の中から選ぶことができるのである。
もちろんその中にはとんでもないどストライクなフィリピーナもいることだろう。
私はわくわくしながら席に向かおうとしていたら、
ママ「指名イマスカ」
私「ここ初めてだから指名いません。ショーアップお願い」
ママ「女ノ子エランデクダサイ」
私「え?ここで?」
ママ「ココデ」
マラテのKTVではVIP・ボックス席関係なく、ショーアップをお願いした場合、自分の席まで女の子が何グループかに分かれて来てくれるため、一人一人を明るいところでじっくりと見ることができる。
しかし、マカティKTVの多くは、待機場所のところに座っている何十人もの女の子を席に行く前に選ばなければならない。
私としては、やはりスタイル(セクシーなのが良い)や顔、雰囲気(ベテラン臭がしない子)などトータルで指名を決めたいものだ。
しかし、何十人もごちゃごちゃと座っている中から選ぶとなると、当然スタイルは前の方に座っている子くらいしか見ることができない。奥の方に座っている子に至っては、スタイルはおろか、顔すらあまり見ることができない。
しかも前の方のフィリピーナ達は軒並みドラム缶のような体型であった。
全員に目を向けるのも一苦労しているのに、何十人ものフィリピーナの視線が一点に私に注がれる。
その前で誰に決めるか悩んでいると...
“さっさと決めろやこのスケベ野郎”
みたいな雰囲気を何人かのフィリピーナから感じる。
マラテKTVのショーアップ時は十数人毎に区切ってくれているにも関わらず、将棋や囲碁でもしているように長考するときがある私が、50名以上の女の子を一斉に見て、その中から最も自分のタイプの一人選ぶことなんてできるわけがない。
無理だ。これは選べない。
結局私が選んだのは、“私を選んで”アピールを一番していた元気な子であった。
元気な子は他にもたくさんいたが、その中でも指名した子は一番美人だと感じた。
ただ、その子が座っていたのは後ろの方だったので、実際に横に座って間近で顔を見てみると、
“そうでもないな”
そう感じた。
ショーアップ時は美人だと思って指名したのに、いざ近くで顔を見たら、
“奥の方ですり替わりましたか”
と聞きたくなるくらいに別人に見えた経験が誰にでもあるのではないだろうか?
日本のある種の夜遊びの用語として、“パネマジ”という言葉がある。
パネマジとは、パネルマジックの略で、日本のある夜遊びスポットで女性を指名する際、パネル(写真)を見て女性を選ぶのだが、パネルでは美人だと思ったが、実際はぶs・・・美人ではなかったときに用いる用語である。
若者言葉を使うのであれば、盛り写メ、詐欺写メというやつだろうか?
マニラのKTVではもちろんパネルではなく、本物を見て選ぶことができるのであるが、このショーアップ時の方が美人に見えてしまう現象を私はマニマジ(マニラマジック)と呼ぶ。
マニマジが起きてしまうと、その程度にもよるが、その90分の間はテンションが上がらない時間を過ごさなければならない。90分待たずしてチェックをしてしまうこともしばしばである。
今回はなんとか1セット終わりまで会話を続けることができたが、もしマニマジが起きてしまい、どうしても女の子との時間が楽しくないと感じてしまったら、1セット待たずしてチェックをすることをお勧めする。
1セット90分をフルでその店にいようが、60分で早めにチェックしようが、金額は同じである。
もったいないといえばもったいないが、マニラでの時間は限定的なので、お金よりも時間をより大事にすべきである。
かくいう私の最短退店記録は30分である。
その時のショーアップ時、おそらく私の目は腐っていて、まったくといっていいほどのタイプでない子を指名してしまった。そして案の定、あまりに楽しくないと感じたため、届いてもいないメッセージを確認し、急用ができたと退店した。
当然、この当時は早期退店などできず、時間を頻繁に気にしながらの90分だった。
ただ、この時の指名子は今思えばすごい経歴の持ち主であった。
私は、KTVでの序盤のあいさつ時には、
・年齢
・この店での仕事歴
・前の仕事は何か?
といった順番で聞いていく。
3つ目の前の仕事も一応聞くのだが、そんな大した意味はない。
指名子の年齢は24歳。この仕事は4か月だという。
問題は以前の仕事は何をしていたかである。
指名子の以前の仕事先はアンへレスのバーだったようだ。
現在であれば根掘り葉掘りアンへレスについて聞きたいところであるが、当時の私はアンへレスとはどんな場所か、どういった目的の人が集まるところか全く知らなかった。
そのため、以前アンへレスで働いていたと聞いても“ふーんそうなの”くらいの反応しかしなかった。
その当時にアンへレスに関する知識があれば、もっと有意義な90分になっていただろうに…
会計を済ませ、出口に向かう途中、もう一度ウェイトの前を通ったのだが、ちょうどその時、前列に胸に2つのスイカをお持ちのフィリピーナが座っていた。
その子を指名した方がよかったなと残念な気持ちを抱きながらブルーエンジェルを後にした。