レンジ「マーク結局ごめんね。またマークのお店の方には行くからさ」
マーク「大丈夫だよ!気を付けて帰ってねー」
マークはサオリ、シンシアの2つのKTVのガイドをやっており、マークの紹介でそのお店に行くと、マークに給料が入る仕組みになっているようである。
[サオリSAORIとシンシアCYNTHIA]
マークは仕事でお店のガイドをやっているが、例えば今回のように、エドコンなどへ一緒に行ってもらうという観光ガイドを一時的にしてくれる。しかし、観光ガイドサービスについては見返りを全く求めない。彼が得るチップは発生しないにもかかわらず。
以前、レンジさんは一人で白のタクシーに乗ると危険なので、空港までついてきてもらったそうだが、その時もマークは帰りのタクシー代しか受け取らなかったそうだ。
お金とは関係ない。友情なのだ。レンジさんは彼のそういったところも含めて信頼しているようだ。
マークと別れた後、一度ホテルに戻り、小休憩をはさんだ後に、再度夜の街に繰り出すことにした。
部屋に戻ると、ふと従弟のことを思い出した。
実は私の従弟、フィリピーナと結婚している。
私の住まいからはずいぶん離れたところに暮らしているので、細かいところまではわからないが、数年前に父からそういったことを聞き、その時は大変驚いた記憶がある。
私の従弟は以前から日本でフィリピンパブに通っていたようである。そこで意中のフィリピーナと出会い、結婚したそうだ。
結婚してまもなくしてそのフィリピーナはフィリピンに戻ったそうだ。
月に日本円で3万円だけ送金しているようだが、フィリピンでは月に3万円もあればけっこう良い暮らしができるそうだ。
その話を聞いてからそれなりに月日が経ったが、聞いた当時は完全に他人事だったので、気にも留めていなかったが、今になってその話を思い出すことになるとは思わなかった。
人生、どこでどうなるかわからないものだ。その従弟とはもう十年以上会っていないし、今に至るまでは全く会いたいとは思わなかったが、今はすごく会って話してみたい気持ちである。
次回 マラテのLAカフェ!ここは男女が出会う場所、出会いのカフェ