[ポットブログ 前回のあらすじ]
フィリピンでのマーケティング開始。フィリピーノガイドの『サム』と出会い、彼の紹介でローカルKTVへ。そこは場末感を感じるところだったが、衝撃の安さだった。
【ポットブログ21】衝撃!夜遊びローカルKTV、とにかく安い!
※クレイジーマニラでは以下の二つのブログがメインコンテンツでした。
そして、この4月から新連載【ポットブログ】をスタートしました。
オノケンブログの第一話はこちらから
【オノケンブログ1】転落と後悔
レンジブログの第一話はこちらから
【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ
ポットブログの第一話はこちらから
【ポットブログ1】タイで起業!先輩の誘い、女を求めてフィリピンへ!
【著者ポットより】
皆さん、こんにちは。
クレイジーマニラのカモ担当ポットです。
みなさん、いつも読んで頂きありがとうございます。
ジェットコースターのようなフィリピン滞在5日目が終了。
この時は1週間の滞在予定でしたが、最終日は師匠がホテルに迎えに来てくれて、空港まで送ってくれることになっていました。
チェックアウトしたら、空港へ移動、そして成田へ移動、というスケジュール。
よって、私が自由に動けるのはこの日がラストという事になります。
それではポットブログ22をスタートさせて頂きます!
【ポットブログ22】フィリピーナの爆買い!? スーパーマーケットにて
私はDMM英会話で英語の勉強をみっちりと1時間し、ロビンソンモールのUCCで今日の予定を立てる事にした。
なぜUCCかと言うと、向かいにあるスターバックスも外でタバコが吸えるのだが、このUCCは中で吸える。
エアコンが効いた状態でコーヒーとタバコが楽しめるからだ。
また、コーヒーもスターバックスに比べ、私の口に合う気がした。
そして、なにより、ぼーっとしていても、モール内を歩く人が見れるので、『あー、あの子可愛い~』とか、『スタイルいいな~』なんて事を思いながらコーヒーを飲めるのが利点だった。
人間観察も大変楽しいのである。
ーーコーヒーを飲みながら女性陣にメッセージを入れる。
実は朝起きた時にやっと気付いたのだが、キャットから「深夜に部屋に行ってもいいか?」とメッセージが入っていた。
その時私はサムと楽しく遊んでいたので、全然携帯を見る事なく、そのまま眠ってしまった次第。
せっかくのワンチャンを逃した事を朝になって気付いたのだった。
ーーキャット(Komekome嬢、ワンチャン達成済み)には、
「疲れて寝てしまっていた。返事出来なくてごめんね。連日のテキーラだったけど、身体は大丈夫? 早く会いたいです」
とウソのメッセージを入れた。
クレア(UpstageGold嬢、ワンチャン未達成)には、
「昨日はありがとう、毎日あなたの事を考えています」
とこちらもウソのメッセージを入れておいた。
二人にメッセージを入れ、『どちらが早く返信をくれるかな?』と携帯を眺めつつ、ぼーっとしていた。
私の予想はキャットだった。
自意識過剰かもしれないが、キャットはかなり私の事を気に入ってくれていると感じていた。
なにより、私の彼女である。
それに引き換え、クレアはまだ仲良くなっているとは言い難い状態。
フィリピンの自由行動の3日のうち、3回お店に行っているので、普通に考えたら、私が相当入れ込んでいるのは分かっているはず。
しかし、対応が塩なのだ。
ーーキャットとお昼でも食べたいなぁと思っていたところ、予想を裏切って、先に返信をくれたのはクレアだった。
そして、驚愕のメッセージに目を疑う。
[クレア似顔絵]
『今日は仕事が休みなので、長い時間あたなと会えます。私もあなたに会いたいです』
と……。
塩対応だと思っていたクレアから、『休みの日なのに会いたい』というメッセージを貰った私。
店内、他のお客さんがいる中で、つい「ウホッ!」とゴリラに近い歓声を上げてしまった。
それほどまでに、うれしいメッセージだったのだ。
ーー急速に高まるクレアとのワンチャン。
しかし前回、彼女には一度ホテルのフロントまで来て貰いながら、部屋に来るのを拒まれている。
同じ作戦で攻めては芸がない。
あの鉄壁のディフェンスを崩してゴールを決める為には、もっとテクニカルな作戦が必要だと私は考えた。
『敵を知り己を知れば百戦危うからず』
と、昔の偉い人は言っていた。
まず敵(クレア)をしっかりと知る事が出来れば、自分の実力を過信しなければ負けないという事だ。
そこで私は、まず敵の出方を見る事にした。
私は、
「今、私はロビンソンにいます。いつ会えますか?」
とメッセージを打った。
すると、クレアから即レスがあり、
「私もロビンソンの近くにいます。今から会えますか?」
とのこと。
なんという事か。
完全に波が来ている。
ビックウェーブだ。
こんないい波に乗らない人はいないだろう。
林先生が「いつ乗るの?」と聞いてきたら、私は間違いなく「今でしょ!!!」と力強く答える自信がある。
[ビックウェーブを前にしてイキるポット]
私は、
「ロビンソンの入り口近くのUCCにいます。早く会いたいです」
とメッセージを入れ、
心の中で何度も<冷静・丁寧・正確に>を繰り返し、
ライブの前のAKBのような気持ちになっていた。
すると、たった10分くらいでガラスの向こうでクレアがキョロキョロしているのが見えた。
私は速攻で会計を済ませ、店の外に出る。
こんな事を言ったら怒られるかもしれないが、私は彼女の「近くにいる」という言葉を信じていなかった。
どうせ1時間くらい待たされるのだろうとタカをくくっていた。
しかし、クレアをそれを見事に良い方へ裏切って登場したのだ。
かなり高ポイントである。
ーークレアと合流し、ロビンソンの中を仲良く手を繋いで歩いた。
これだけでもかなり大きな幸せを感じた。
そして「何が食べたい?」と聞いてみると、「お肉がいい」と言う。
その時、ふっと緑と黄色の看板が目に入った。ペッパーランチだ。
私はペッパーランチが大好きである。
日本ではもちろんの事、タイでも何度も食べた。
そのペッパーランチがフィリピンにもあるという事をこの時、初めて知った。
私はクレアに「大好きなお店に招待します!」と告げ、ペッパーランチへ向かった。
看板から店まで思ったより距離があったが、手を繋いでいるので、この距離すら心地よかった。
そして、2人ともステーキを頼み、美味しく頂いた。
ーーすると、クレアから驚きの提案があった。
クレア「私、今日、仕事、休み。家に帰る。ポット、家に一緒に来ない?」
……。
5秒程固まる。
え?
家においでと言った?
いきなりワンチャン??
これからどうやって誘おうかと悩んでいたところ、向こうから家に誘ってきたのだ。
私は心の中は、完全に舞い上がった。体重が5分の1になった気分だ。
ここは月か?
身体が軽くなった。
テンションが上がり過ぎて、鼻息が店の外でも聞こえるのではないかと心配になったくらいだ。
「もちろんOK!」
と返事をした。
ーー思い返せば、クレアと出会ってから色々な事があった。
コミュニケーションが上手く取れなくて英会話のスクールにも入った。
『この子とワンチャンする事が出来れば、今までフィリピンで起こったマイナスな事は全部プラスに出来る!』
そこまで考えていた。
ーークレアは「家に帰る前に少し買い物をしたいから、マーケットに寄っていい?」と聞いてくるので、私は「もちろんOK!」と答え、「何なら何でも買ってあげるよ!」などと言った。
ロビンソンモールのマーケットは日本のスーパーのような感じで、野菜や果物から肉に魚、調味料からインスタントにレトルト、何でも売っていた。
すると……。
とんでもない事が起こったのだ。
その始まりは、まず肉売り場から始まった。
クレア「このお肉買っていい?」
[スーパーマーケット お肉売り場]
お肉はグラム売りのような感じで、100g〇〇ペソのような感じで販売されていた。
私は『日本より安いな……』と思い、「もちろんだよ」と答えた。
すると・・
クレア「これ1kgください」
え!?
いっ、いっ、いちきろぉ!?
私は、日本の精肉店で買い物をした事があるが、1部位300gくらいしか買わない。
そのくらいが一般的に食べる量だと思っていた。
しかし衝撃の買い物は全くの序盤だった。
クレアは、リブロースやサーロインなど全部1kgずつ注文していく。
更に牛のタタキのような肉も1kg。
ポークもじゃんじゃん1kgずつ注文する。
[ポーク売り場]
チキンも各部位ごとに1kgずつ。
[チキン売り場]
買い物かごはすぐに一杯に。
クレアはそれをカートの下に入れると、次のかごを上に置き、買い物を続行した。
続いて魚介類、シュリンプ1kg。
ティラピアは3kgくらい買っていた。
好物なのだろうか。
謎の魚も1kgずつ。
クレアは業者なのか?
彼女の買い物は、完全に仕入れをしている業者の買い方だった。
一つ目のカートが肉と魚でいっぱいになり、ものすごい臭いを放っていた。
それも構わずクレアは「二台目を持ってきて!」と言う。
そこから乳製品、レトルトやインスタント、ジュースにお菓子。
二台目のカートもすぐにいっぱいになった。
爆買いと言う表現では足らない量である。
『地域で祭りでも始めるのか?』という量をカートに乗せ、ようやく会計へ。
周囲のフィリピン人からも注目を浴びるほどの量である。
レジの台の上に乗せる作業はもはや棚卸だ。
ーー物価が安いから大丈夫という私の予想を簡単に裏切って、2万ペソを軽く超える会計の支払いになった。
大きな買い物袋は10袋を超えた。
家族で買い物に行っても、普通は2袋くらいだろう。
その何倍もの食材が今、私たちの手元にあった。
モールの出口までは二人でカートで運び、外へは手で持つしかなかった。
お菓子などが入った軽めの袋はクレアが持ち、肉や飲み物が入った重たい袋を私が全て持った。
……手が鬱血して、腕が千切れるかと思った。
ーー外へ出ると陽が暮れかけていた。
私たちは、モールののタクシー乗り場でタクシーを掴まえた。
トランクにすべての買い物袋を入れ、乗車する。
クレアが運転手にタガログ語で道を説明し、出発。
ふうっ。
ついにお待ちかねのクレアハウスへ向かうようだ。
[ポットブログ22終わり]
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[ポットブログ22あとがき]
フィリピーナの買い物を舐めてました。
軽々しく「なんでもいくらでも買っていいよ」と言わない方が良いですね。
いい勉強になりました。
さて、もう買い物のことは忘れましょう! 私の頭の中にはワンチャンの事しかありません!
「ついにきたこのクレアとのワンチャンに少々の出費は仕方ない!」と割り切る事にしました。
次回! クレアと待望のワンチャン! しかし、ポットの命が危険に!? の巻
「ポットさん、それもう一家の大黒柱じゃないですか笑」と言う方、応援クリックお願いいたします! 次回、ポットさん危うし!? 乞うご期待!
相変わらず楽しいブログですね。
昔の駐在時代を思い出しながら、読まさせてもらってます。
現金武装してないとこの国では、戦えないのは、わかるのですが、まーこのクソ女達のたかりかたは、腹が立ちますよね?韓国人なんか本当にケチ?とゆうか割り切ってますよね?店の女なんか韓国嫌いとか言ってますが、悔しいかな、結構モテモテなんですよね!チクショ〜
完全に業者ですね笑
ちょっと南のローカルモールなら3割引くらいの値段だったと思います
モールのマーケットは富裕層向けかな
執筆、お疲れ様です。
ポットさんもレンジさんっぽいところがあるんだなと
思いながら読み始めましたが、
「クレアは業者なのか?」
もうここから噴き出しました。ありがとうございます。
我が嫁さまが女神に思えてきました。
お土産寿司数人前とか、大量食べ残し持ち帰りなんてイタイ経験は
私もその昔に喰らった覚えがありますが、、
「地域で祭りでも始めるのか?」
この経験は無いなぁ。(アタリマエ)
意味なしGWの救世主ですね、ポットさん。
次回も楽しみです!
ベテラン嬢こわし(´・д・`)
業者さんの仕入れ業務、お疲れ様です。すんごい買い込みましたね。千年の恋も冷めそうな勢いで言葉もありません。
私も女の子の買い物に付き合ったことはありますけど、ここまでカオスではなかったかな(^_^;)
でもポットさんは「しゃっちょーさん」だから大丈夫かなぁw
無理せず楽しんでください!(^o^)
この時期に、このような読み物娯楽はありがたいです。
このコロナ自粛に際して知りました。
他のライターさんの話も読んでみます。
更新頑張ってください。
比島嬢に家族を紹介される
実家に招待される
と言う事は
普通でしたら、恋人確定フラグが立っています
しかしながら、実家でのワンチャンは、別問題
因みに、何処かに訪問する場合、比国ではお土産持参がマナーです
一般的には家族分のおやつやおかず程度でしょうね
今回は上手く利用されちゃいましたね 草