【ポットブログ14】フィリピンでのファーストワンチャンの結果報告！

 

 [ポットブログ 前回のあらすじ]

フィリピンでのマーケティング開始。『フィリピン神』のような師匠との出会い。彼とマフィアと巡るKTV夜遊び。酒に酔いオッパブ化したKTVにて。
【ポットブログ13】フィリピン師匠との出会い、そして強烈なサポート！

 

 

※クレイジーマニラでは以下の二つのブログがメインコンテンツでした。
そして、この４月から新連載【ポットブログ】をスタートしました。

 

【著者ポットより】

皆さん、こんにちは。

クレイジーマニラのカモ担当ポットです。

いつも多くの閲覧とコメントをありがとうございます。

師匠と出会い、彼から色々なフィリピン情報を教えてもらいました。

そして、豪快な夜遊び体験も……。

さて、その中で出会った女性。ホテルの部屋へ来て『マッサージ』をしてくれるとのこと。

私ポットの初ワンチャンは達成となるのでしょうか。

緊張感の中、試合を迎えます。

それでは、ポットブログ第14話をスタートさせて頂きます。

 

 

【ポットブログ14】フィリピンでのファーストワンチャンの結果報告！

 

 

ーーKTV『KomeKome』でヘロヘロになった私たち。

重傷を負った兵士のように、戦地から引き上げる。

 

店の外で師匠が電話を掛け始めた。

どうやら運転手を呼んだようだ。

しばらく待っていると、男性フィリピン人が徒歩で現れ、師匠の車の運転席に座った。

その後、ホテルまで送って頂き、各自解散となった。

 

 

ーー私は思っていたより泥酔していた。

負傷具合は酷く、重体患者のような動きしか出来ないくらいにヘロヘロ、いや、ベロンベロンになっていた。

ホテルの入り口で降ろして頂いたのに、部屋まで戻るのが死ぬほど遠い。

エレベーターのボタンもようやく押せるほど。

フロントから部屋のベッドにたどり着くまでに２０分近く掛ったのではないだろうか。

 

しかし、不思議なもの。

普通、このような状態ならば、体力回復を優先する為に女性の来訪はキャンセルするだろう。

 

しかし、しかし！

ワンチャンの為に生きる私は、このような状況下でもそのゴールチャンスを狙っていた。

 

『先輩方から強烈過ぎるサポートをして頂いたのだ。そして、確実なワンチャンへの切符を手に入れた。ここで意識を失ってはいけない』

 

酔いで死にかけるところを、自ら顔を叩いて目覚めさせる。

 

ーーそして、ついにその時が来た。

師匠がファーストラインで指名している女性の『妹さん』が部屋に来たのだ。

タイプではないがルックスは申し分ない。初試合の相手としては十分過ぎるほど強豪だ。

 

[『妹さん』の似顔絵]

 

少しの緊張感の中、私たちは軽い会話を交わした。

 

『マッサージ』と銘打ったのだが、詳細を聞くと、やはり男女の試合のようである。

しかも、妹さんは私に好意が多少なりあってのこと。

よっし。

 

まず、私が先にシャワーを浴びる。

その後、彼女がシャワーを浴びる。

 

待っている間に君が代が流れた。

 

 

バスタオルを巻いた彼女が出てきて、私に近づいてきた。

さあ！

念願のワンチャンへのホイッスルが鳴った。

 

 

 

（【閲覧注意】以下、お下品な表現が含まれています。お下品な話が苦手な方は閲覧を止めてください。「いやいや、ポットさん。ここにはお下品が大好きな読者しかいませんよ！」と言う方のみどうぞ。）

 

 

 

 

上から徐々に下へ降りる私の舌。

ぺろぺろぺろ。

今だけはカモ担当からぺろ神様へ変わったのだ。

ぺろぺろぺろ。

 

もうゴールは見えていた。

 

……はうあっ！！

 

ゴールキーパーもいない。

蹴り込むだけでフィリピン初ゴールという超ビッグチャンス。

 

 

しかし、

しかし！

 

なんたることか。

 

大量のテキーラに侵された私の身体は、脳から発せられる私の意思を拒んだ。

あらゆるエロ信号を送った。

それはもう送りまくった。

しかし、伝達を拒んだのだ。

フィリピンに来てから１度も発射していないにも関わらず。

限界まで耐えて来て、夢精寸前の状態だったにも関わらず。

 

チーン、である。

ピクリともしないのだ。

 

ハーフタイムを挟んでも状態は変わらなかった。

ガラ開きのディフェンスの前に、今が最大のチャンスである事を知りつつも。

 

ーー私は終了のホイッスルを聞いた。

無念さのあまりピッチを叩く。こぶしが潰れるほど悔しかった。

「こんな事があっていいのか？」と自分を責める。

レジェンドオブカモどころではないぞ。

 

妹さんは、そんな私の様子を見て、出来る限りの努力をしてくれた。

大変上手なマッサージだったと思う。

しかし、テキーラに侵された私の細胞達は、全くの無反応。

 

 

 

 

それでも彼女は、「朝まで一緒にいるよ。気にしないで」と言ってくれる。

何と優しい子だ。

しかし、その優しさがさらに私を追い詰める。

 

冷静に現在の状況を分析し、正常な判断が出来る時ならば、

『今は極限まで酔っているから反応しないだけで、少し寝たらきっと回復するはず。回復すればワンチャンいける！』

という判断を下すのだが。

悲しいながら、この時は正常な判断が出来る状態ではなかった。

 

詰んだ。

 

私はあまりのショックに落ち込み、飲み過ぎた自分を責め、そして、せっかく部屋に来てくれた彼女への申し訳ない気持ちで胸がいっぱいになった。

 

ーー私は、「今日は帰っていいよ」と彼女へ告げる。

彼女は拒んだが、約束の2,000ペソを渡し、更にタクシー代と言って2,000を追加で渡した。

 

「本当にありがとう」と伝え、彼女を部屋から送り出す。

そして私は枕を涙で濡らした。

 

ベロベロに酔った状態は未だ戻らない。

頭痛もしていたためそのまま寝付けるかと思った。

しかし、本当に悔やんでも悔やみきれない出来事を経験し、１時間程うなだれていた。

 

 

[ポットブログ14終わり]

 

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[ポットブログ14あとがき]

フィリピンでの初ワンチャンは見事に散りました。

飲み過ぎは本当によくないですね。

今までの人生経験で、『酒のせいで試合不能』となったのはこれが初めてでした。

『女性を酔わせてワンチャン』という作戦も、これを機に封印しなければと強く思いました。

そんなこんなで、せっかく師匠に作って頂いたワンチャンチャレンジは失敗。

後日、逃した魚の大きさに気付く事になるのですが、それはまた後の話として。

ポットブログ、次話もお楽しみに。

 

 

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