[ポットブログ外伝 前回あらすじ]
現代のコロナ禍にて。名古屋の池田公園。ポットは日本のフィリピンパブに居た。そこで出会ったのは”マニラのマラテのKTV”で働いていた女性”だった。
【ポットブログ66】【外伝】その5 日本のフィリピンパブにて 前編
ポットブログの第一話はこちらから↓
【ポットブログ1】タイで起業!先輩の誘い、女を求めてフィリピンへ!
※クレイジーマニラは以下の5つのブログがメインコンテンツです。
②【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ
③【ポットブログ1】タイで起業!先輩の誘い、女を求めてフィリピンへ!
④【ウメブログ1】日本のフィリピンパブの過去、マニラへ向かうきっかけ
⑤【エッジブログ1】台湾担当から、いきなりフィリピン駐在決定!?
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【ポットブログ67】【外伝】その6 日本のフィリピンパブにて 後編
ーー急にマキが泣き出したのだ。
え?????
相変わらず感情がジェットコースターのようだな、この国の人達は……。
一応心配した素振りをして「どうしたの?」と聞くと、
「ずっと会いたかった」と言う。
いやいやいや、そんな訳はない。
そもそも日本で働いている事すら知らなかったし、クレマニの執筆をするまで思い出す事もなかったレベルだ。
にわかに信じる事は出来ない。
きっとこのコロナ過で客足が減り、そんな時に”鴨”を見つけたので、なんとか客にしてやろうという魂胆に違いないと予測した。
その後は5年前の話で盛り上がった。
日本に来た頃の話や、その後に店を移動した話や前の経営者の話など色々な話を聞き、それなりに苦労してんだなぁとマシンガンのようなトークを全部聞いた。
そして、LINEを聞かれ、一瞬躊躇したが、つい教えてしまった。
実は私は日本ではLINE交換をしない。
遊ぶのは海外だけで、日本では飲みには行くが、プライベートで遊ぶことは無い。
家族を愛し、家族の為に生きる男、それがポットである。
その反動で海外では鬼神のごとく遊んでいるのである。
しかし何故かLINEを交換してしまった。
これが何を意味するのか……。
実は何を意味するのかくらい理解していた。
当たり前のように営業メールが来るだけだろう。
「おはよう、おやすみ、ごはん食べたか?」
「気をつけてね。ここにおいで。会いたいよ」
どうせこの辺りが送られてくるくらいだろ?
ま、いい。
飽きたらまたブロックすれば良いし。
この程度の感覚だった。
しかし、この予想は裏切られた。
営業的な内容は全く送られて来ず、家族の事、ペットの事、ばかりだった。
これも作戦なのか?と思い始めた頃。
急に、
マキ「相談がある! すぐに店に来てくれ!」
との事。
え??
東京から名古屋まで相談があるからってだけで行くの???
「電話で何とかならないか?」と交渉したのだが、店じゃないとダメとの事。
何が何だか分からぬまま、一応名古屋に移動した。
ーー店に入るとVIPルームにぶちこまれて、周りからシャットアウトされる。
拉致にも近い状態になり、怯えていると、
マキ「ママがどうしても頼みたい事があると言っている」と言う。
ママから話を聞くと、
「コロナウイルスのワクチン問診票を”英語”で書いたら全部戻ってきた。あなた日本人だから日本語書けるでしょ?」
……。
まさか名古屋まで呼び出されて、こんな作業をさせられるとは……。
しかし私は仏のポットと呼ばれた男。
女性からの頼みはほぼ断らない。
快く受託し、ペンを手に取った。
書いていくうちに、店で働く嬢達の本名も生年月日も電話番号も住所も全部分かる。
個人情報が私にダダ漏れである。
ママに「お客さん日本人ばかりなんだから、みんな日本語書けるでしょ? 毎日たくさん来るんだから、そっちに頼んでよ」と言ったら、
「お客さんはダメ。住所分かると女の子危ない」
……。
ポット「おい!!! 俺も客だ!!!」
ママ「クヤは大丈夫。今日はお金いらないよ。サービスする」
ポット「そりゃ手伝ってて金まで取られたら、いくら私でも怒る可能性は2%程度ある」
ママ「大丈夫。問題ない」
……。
どういう思考回路なんだ。こっちは東京から移動してるんだぞ。
移動だけで往復2万以上かかっているのに……。
そもそもこの店の常連でもないし、嬢の本名を見ても源氏名は分からない。
確かに誰が誰かは分からない。
苗字が日本語の人もいるからきっと日本人と結婚したんだろうという情報や、
さっき書いた住所だな、一緒の家に住んでるんだな。
という情報が入ってくるが、私にはこの情報を活用するスベはない。
ポット「ま、名前見ても俺は誰が誰か分からないからいっか」
ママ「あ、この子はあの子、名前も書くね」
おいいいいいいいいいいwwwwwww
ママは紙の裏に源氏名を書いていく。
渡す時に楽だからという理由らしいが、折角私が知らないから大丈夫だねと言っているのを簡単に覆してくる。
ーー嬢達から感謝をされ、私の記入代行の作業は終了した。
その後も「サービスするからそのまま居ていいよ」と言われ、お言葉に甘える事にした。
しかしマキは全く接客する気はなく。
ギターを弾いたりアフガニスタンのNEWSを寝転んで見ているだけ。
私はパソコンを広げて作業をしていた。
自分の家で作業するより少し違う環境で作業するのもいいかなと思い出してきたくらいである。
そして、たまに挨拶に来る嬢達と軽く話をしつつ作業を続けると、いつの間にか店は閉店になっていた。
終わりなら終わりで声くらいかけんかい!!
と思ったが、その部屋は閉鎖空間なので、店の状況は分からない。
私の知らない間にお店の女の子たちは帰っていた。
店内でアルコール消毒などをしているスタッフと共に何故か片付け作業を一緒に行い、店の戸締りまで付き合うハメになった。
途中から「私もスタッフなのかな?」と錯覚するレベルだった。
さて帰ろうかなと思ったら、店のカギを閉めたママが「遅い時間の店が暇だから寄ってくれよ」と言う。
3時間で2時間分の料金で良いとの事だ。
前回、2時間で11万円以上ぶん取られた記憶が蘇り、身体が震えたが、確かに全く接客も受けていないし、1円も払わずに帰るのも失礼かと思い”仏”のポットが出動した。
……が、これが運のツキだった。
キングオブ鴨が完全に鴨られる展開だ。
このフィリピンパブというのは、しっかりとした意識の高い人ならば色々なお願いを断る事が出来るのだが、返事が「シゲ(いいよ)」しか出来ない私にとっては危険でしかない。
暇な子は暇潰し程度に席に遊びに来るし、ドリンクも制限なく飲んでいくのである。
そんなこんなで、ワインやシャンパンのボトルが開いていく。
マキ曰く、「テキーラはチェイサーが別料金だけどシャンパンやワインならチェイサーがいらないから安く済む」との事だ。
しかし、テキーラが減る数倍の速度で減っていくそのボトルは、3本を超え、仏のポットも涙目になってしまった。
またも二桁万円の支払いをくらってしまったのである。
全然営業をかけて来ないので油断したが、こんな罠が待っていたとは……。
狙っている嬢ならば自ら進んで鴨られるのだが、特にそういう流れになっていないのに鴨られてしまった。
ワンチャンのワの字もない鴨られ具合に完全にクレマニのネタになったなと自分を納得させるのだった。
やはり私は海外で暴れる方が性に合っている。
国内で飲んでも楽しめない。
私は今後はこのような呼び出しがあっても応じない事を心に誓い、店を後にしたのだった……。
__________________________________
[あとがき]
鴨の卒業はなかなか出来ませんね・・・・
ワンチャンの要素も全くなく、久しぶりに再会しても鴨られるだけという展開になってしまいました。
そんなこんなで心の底から嫌いだったフィリピンも、クレマニの執筆をしたり、なんだかんだしてたらそこまで嫌いでもなくなりました。
暇があったら、また行ってみようかな?と思えるくらいまで復活しました。
今はコロナで海外にはなかなか自由に行けませんが、コロナが明けたら久しぶりに行ってみようと思います。
実は5年ぶりの再会で少し甘い空気を期待した自分もいたのですが、5年前の記憶はテキーラモンスターの記憶だけで、それらはかなり邪魔な記憶でした笑
時は戻ってしまいますが、5年前のマカティでのポットの大冒険を第2章で書いてます。
この話のマキは登場しませんが、マカティでのポットの大冒険 第2章をご期待ください。
私が何故あの国を去ったのか、なぜあの国の人が嫌いになったのか、書いていきます。
そして第2章では第1章で達成出来なかったプロ、セミプロ以外とのピュアなワンチャンまでの軌跡を紹介します。
KTVファンには申し訳ないですが、KTV以外の話が多くなります。
では、またお会いしましょう。外伝読んで頂き、ありがとうございました。
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久しぶりの投稿、ありがとうございます。
コロナで色々な環境が変わりましたが、いちクレマニファンとして、陰ながら応援しています。
久しぶりのブログに心踊りました。今後に期待しております。是非宜しくお願い致します!
お疲れさまです。
この半年間、首を長くして待っていました。
第2章、楽しみにしています。
ポットさん、待っていますよ!