マニラ 夜遊び ゴーゴーバー

 

 [エッジブログ前回のあらすじ]

エッジは、マニラ駐在員として忙しい日々を送っていた。ある日、台湾に住む台湾人彼女がフィリピンに会いにやってくる。そして彼女の滞在最後の夜、一緒にディナーへ。
【エッジブログ24】フィリピンのおすすめお土産、樽の男性!?

 

クレイジーマニラの記事は、実際の旅行や取材を元に記述しています。小説風のストーリ仕立てで記述していますので、過去の記事を参照頂けると話の内容が理解しやすいかと思います。また、登場人物の名前等は仮名を用いているところがあります。

 

※クレイジーマニラでは現在まで、以下の四つのブログがメインコンテンツでした。

 

上記に、今秋『エッジブログ』が新しく加わりました。

内容は全く新しい連載物で、他ブログとは別ストーリーになります。

 

それでは、エッジブログ第25話をスタートさせていただきます。

 

 

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【エッジブログ25】マニラ駐在、彼女の帰国前夜に向かうはゴーゴーバー!?

 

 

ーー「ゴーゴーバーへ行きたい」

美玲が再び言い出した。

 

先日の感覚で行くのなら、ガードのいるあのブルゴスの店だな。

あとはケソンのBigwigか。

しかし、ケソンは遠いし混むから敬遠したいな。

ケソンには今度来た時連れていこう。……次なんてあるのか?

 

私「この間のゴーゴー行く? ガードがいるから比較的安心かも」

美玲「うん、今度は楽しもうね!」

私「そうだね」

 

ーー私たちはブルゴスに移動した。

そして、店に向かって歩く。

すると、ブースから出ていたガードがこちらに気付いたのだろう。

私たちに向かって手を振っていた。

 

ガード「今日もブルゴスか。好きだな。どっちの提案だ? 今晩は連中はいない。安心して遊んでいけ。来ても連中は入れないから心配しなくていい」

私「助かるよ。じゃあ、ここで遊んでいくよ」

 

ーー中に入ると、『樽ママ』が寄って来て、私たち二人を見て何やら頷いている。

 

樽ママ「好きだねぇ。中に入りなさい。奥の方に座りなさい。入り口からはこちらからは見えるけど向こうからは見づらいから」

 

色々と店に気遣わせてしまっている。

まさか来るとは思ってもみなかったんだろう。

それはそうだろうなと思った。

 

席に座り、女の子も呼んで楽しんだ。

いつの間にかお手洗いにいるはずのマッサージ男もおしぼり男もいて楽しんでいる。

樽ママも飲んでいた。

そこにいた連中のドリンク代はまぁまぁの金額になっていたが、今日ぐらいはいいかと思って飲んで騒いだ。

 

マニラ 夜遊び ゴーゴーバー
[ゴーゴーバー店内(写真はイメージ)]

 

ーーそして、一頻り騒いでいたとき。

「表にバロット売りが来ている」

と店の女の子が言っているので、美玲の分と合わせて「二つ買ってきて」とお使いを頼む。

 

女の子「二つじゃなでしょ。あなたは三つね」

私「いや、それはちょっと……」

女の子「いいから、今日は頑張らないと! 彼女さん明日帰っちゃうんでしょ?」

私「どこまで知ってるの? 怖いんだけど」

 

言い終わる前に買い出しに行ってしまった。

みんながニヤニヤしている。

 

美玲「なんでニヤニヤしてるの?」

私「ちょっと今お使いをお願いしたんだ」

美玲「何か買ってくるの? なに?」

私「戻って来てのお楽しみだね」

 

ーーしばらくして女の子が戻って来た。

大量のバロットを持っている。

渡してあるお金で買えるだけ買ってきたみたいだ。

いらんことを……。

 

女の子「おつりはチップね」

 

テーブルの上に置かれるバロット。

美玲が触ってみる。

暖かいと言う。

 

美玲「ゆで卵?」

私「まぁ、そうだね。1個食べようか」

美玲「1個? こんなにあるのに? もちろん1個でいいんだけど」

 

女の子が皿を持ってきてくれた。

 

私「まず、卵のお尻の部分だけ小さく殻を剥がすんだ。そしたら穴が開くだろう? そこからスープになっているからそれを啜るんだ」

美玲「ゆで卵だよね? スープを啜るってどういうこと?」

私「まぁ、やってごらん。スープは美味しいから」

 

素直な美玲は言われた通り穴をあけ啜ってみる。

 

美玲「うん、鳥のスープみたい。美味しいかも」

私「啜り終わったら、殻をむいて中に入っているモノをしゃぶって食べるんだよ」

美玲「なんか嫌な予感しかしない」

 

殻を割って剥いていくと、孵化しかけのアヒルの子が出てきた。

まだ黄身の部分が少し残っているヤツだ。

 

美玲が驚き一瞬動きを止める。

まじまじと見ている。

普通なら拒絶反応を示してもおかしくないし、何ならここで止めてもいいぐらいだ。

恐る恐るだが塩をかけてそれをしゃぶってみた。

決して不味くはないが、格別美味しいと言う訳でもない。

 

台湾出身の美玲は、鳥のスープとか普通に飲んでいるためある程度免疫があったのかもしれない。

台湾で飲まれているスープで鳥の足が入っているのも珍しくはない。

その足をしゃぶったりして食べるのだ。

が、グロテスクには変わりないだろう。

私も初めて食べた時は貧血を起こすんじゃないっていうくらい血の気が引いた記憶がある。

 

ーー食べ終わったので感想を聞く。

 

私「どうだった?」

美玲「エッジが言ったから食べたけど、食べる前にちゃんと教えて。じゃないとかなりビックリする」

私「そうだね。ごめんごめん。ちょっと驚かそうと思ってね。滋養強壮に良いんだってさ」

美玲「ふ~ん、じゃあ、私が食べるんじゃなくてエッジがたくさん食べないと。ねっ!」

 

バロットが三つ回ってきた。

いやいや、それは食べ過ぎでしょ。

お店の女の子が囃し立てる。

くっ。食べざるを得ない状況だ。

これで徳川機関長が布団から出てきてくれればいいのだが。

……即効性の作用はないよね?

 

結果から言うと3つしゃぶり尽くした。

美玲も1つ食べていた。

苦にならなかったのか不思議だが、食べて悪くないって言っていたぐらいだから大したもんだ。

 

おっ、おおっ!?

気分的なモノかもしれないが、徳川機関長が起きて来てくれそうな予感がある。

 

ちなみに樽ママも1個食べていた。どうする気なんだ?

 

ステージで踊っている女の子たちを見て呼んで話して楽しんで、ビールを流し込み笑ってと、まぁまぁ大騒ぎしていた。

唯一普段と違うのは一切お触りがなかったことか。

それはこちらからも相手からもなかったということ。

なんか物足りないと言えばその通りだが、美玲がいるところでナニを言ってるんだという感じだ。

 

相変わらず知った顔の女の子はウィンクしていく。

その光景は美玲にも見られているので、ホントにドキドキものだ。

 

美玲「知ってる人?ふ~~~ん」

私「ここに来るのは初めてじゃないからね。そりゃあ、知っている顔もあるよ。~~~が長いね」

美玲「浮気は絶対ダメだからね」

私「してないって~」

 

実際、この時点でここの店の女の子とは深~い親善試合は行っていなかった。

ここでの波動砲による艦砲射撃の開放はもう少し後の話だ。

 

ーーそこそこ遅くまでその店にいて、コンドに戻った。

マッサージを受けたとはいえ、まぁまぁ疲れた。

 




 

ーー部屋へ戻ると、美玲は荷物のパッキングを始めた。

明日朝にでもトランクに放り込んで帰ればいいのに、というのは男の考えのようだ。

ちゃんと整理して準備しておきたいらしい。

 

じゃあ、なんで忘れ物を結構な確率でするの? ふふふ、と笑ってごまかしていた。

好きなようにさせている間に、サンミゲルビールを取りに冷蔵庫へ。

ついでに何か適当におつまみでも作るかとキッチンに立つ。

 

マニラ マカティ 駐在 コンドミニアム キッチン

 

ジャコ、ピーナッツ、アーモンドがあったので、フライパンで乾煎りする。

水分が飛んでカリカリになったら、ごま油で軽く炒めて塩コショウで味付けをして皿にキッチンペーパー敷いてその上に盛る。

完成だ。

ビールに合う簡単おつまみだ。

そもそも台湾で美玲が作ってくれたものだが、手軽にすぐできるからいい。

台湾の食堂なんかでもメニューにあるが名前がわからん。

他の人が食べているものを指で指して注文していた。

 

ーー出来たのでビールと一緒に持っていく。

ちょうど寝室から戻って来た美玲とリビングで合流。

一休みしながら一緒に遅い夜食を楽しんだ。

美玲がおつまみを口にして「少し腕が上がったね」と言っているが、これ以上上げようがない気もする。

 

ーー1週間フィリピンにいた感想を聞いたら、ゴーゴーバーの話がメインだった。

まぁ、トラブルもあったりですんなりいかない部分もあったからかなぁ、と。

あとはカラオケで自分の好みではない子が来た時の私の反応が面白かったと。

 

見られている……。

そんなにあからさまな態度はとっていないんだけどなぁ。

 

美玲「ねぇ……」

私「ん?」

美玲「見て……」

 

美玲が来ていた服を徐に脱ぎ始めた。

ナニナニ、何?

 

ランジェリー姿になった美玲が目の前に立つ。

先日、買ったランジェリーを身に着けて。

紫色のヤツだ。

やっぱりスタイルがいい。

かっこいい、いや、色っぽい。

この様にランジェリーで見た感じがこれほど変わるとは思っていなかった。

大収穫だが、狩り入れできるのか?

いずれにしても……。

 

好みだぁ……。

普段、美玲の白い系統のランジェリーしか見ていないから余計に映える。

 

よだれが出ていないか心配になる。

が、一番の驚きは徳川機関長がシレッとスタンバイしようとしていることだった。

 

徳川機関長、復帰です!

古代進と森雪がマーチングしている。

そんなにうれしいのか、お前たち?

 

いや、オレが嬉しい。

あとでみんなで祝杯をあげよう。

呆けたように美玲を見ていた私にグッと顔を近づけ詰め寄ってきた。

 

美玲「なに? 感想とかないの?」

私「あぁ、ごめんごめん。見とれてた。すごくいい。きれいな美玲がさらにきれいに見えるよ。この間買ったランジェリーだよね?」

美玲「うん、そう。気に入った?」

私「惚れ直した!」

 

彼女は「ふふふ」と笑みを浮かべ体を重ねてきた。

 

 

[エッジブログ第25話終わり]

 

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次回、エッジブログ第26話「徳川機関長フル回転!?」

 

 

オノケン
クレイジーマニラ ライター オノケン
エッジさん、お疲れ様です! はぁ、ゴーゴーバーに行きたいっすね! ステージの女性を眺めながら飲むサンミゲルが最高です!

 

レンジ
クレイジーマニラ ライター レンジ
エッジさん、お疲れ様です! わお、キターNEWランジェリー! 私はそれはもう上から下まで触り倒し、舐めまわすでしょう!

 

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エッジ
ひょんな事からフィリピンと関わることになって早30年弱、当時はまだ20代でしたので今はすっかりおじいちゃんです。だいたい90年代前半から2000年頃にかけてのお話です。立場も含め色々制約のある中での元駐在員の珍道中を見ていただけたらと思います。よろしくお願いします。ウメさんとかぶる部分も多いかと思いますが視点を変えて書ければと思っています。皆さん、よろしくお願いいたします。

2 コメント

  1. こんばんは

    遂にラストナイトが始まりましたか!!

    紫のセクシーランジェリー。。。。

    準備万端でいざ対戦!!

    今回はお預けですね、、、次回も楽しみです。。😻

    • 鳩麦茶さん、
      コメントありがとうございます。

      最終夜です~!徳川機関長がスタンバってますw どうしたんでしょうヾ(≧▽≦)ノ効き目が合ったんですかね?不思議ですw

      これからもよろしくお願いいたします。

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