[オノケンブログ前回のあらすじ]
フィリピーナとのアフターは、その指名子との関係がどれほど密かにもよりますが、最初の段階では、指名子が友達を連れてくることが多いです。そのフィリピーナがやたら美人に感じてしまうことはよくありますが、今回は別格でした。
オノケンブログを最初から(序章)読んで頂けると幸いですm(__)m
私がレンジと出会う前、レンジがどのような経験をフィリピンでしてきたのか、私がマニラに通うようになる以前について書かれていますので、レンジの章を読むことでよりクレマニを奥深くお楽しみいただけると思います。
【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ
[美人フィリピーナ2人をつれてアフターに。予想しない展開に!?]
チャンが注文した料理達が私たちの目の前に並べられる。
お、予想したより全然悪くなさそうだ。むしろ美味しそうである。
ちょうどお腹が空いていたし、チャンは3人で食べられるくらいの量だけを注文してくれたので、これならすべてを食べきれそうである。
しかし無理であった。
見た目はおいしそうなのに、全体的に味がうすい。
調味料の何かがきっと足りていない。
もしくは店側がタレ的な何かを出し忘れている。
フィリピン人には好かれる味かと思いきや、チャンと付き人も箸が進んでいないようであった。
量的には大したことはなかったが、結局半分ほどを食べたところで3人ともギブアップしてしまった。
行ったことのない店に入る時は、その店内の客入りをきちんと見てから入店しないといけないなと痛感したのであった。
さて、腹ごしらえも済み、今度はクラブである。
店の中に入ると、相変わらずの店内の騒がしさ。音楽が爆音で流れている。悲鳴を上げる私の鼓膜。
それにしても自分が30を過ぎて、初めてクラブやディスコにくるとは夢にも思わなかった。
若かりし頃、ああいうところに行く人たちはパリピという人種だけだと思っていた。
レンジさんとの職場での出会い、そしてフィリピンに来てのマリー・リョウコとの出会いから私もえらく変わったものだ。
フィリピンに来るまでは、どちらかといえば外国旅行は嫌いな人間だったのに、今では旅行間が2か月空いてしまうと、長く感じるほどに頻繁にフィリピンに飛んでいる。
今後も色んな経験をフィリピンですることになるが、フィリピンでの全ての経験が良いものであったと、私の生涯を閉じる時に思うことができればいいのであるが。
さて、私たち3人が座ったのは1階ステージ向かって左側の席である。
[このクラブは2階にはVIPもあるのだが、席チャージだけで7,000ペソとやたら高いため、いつも1階の人でごった返している席を利用する]
とりあえず私たちはサンミゲルライトとフルーツ盛りを注文した。
フルーツ盛りは私がリクエストしたものだ。
私はクラブやディスコに来ると必ずと言っていいほどにフルーツ盛りを注文する。
元々フルーツ好きというのもあるが、海の家で食べるラーメンのように、クラブで食べるフルーツがまた美味い。
飲み物やフルーツを待つ間、私はチャンと会話をしていたのであるが、爆音で音楽が流れ続けているため、会話も密着して耳元で大声をださないとなかなか成立しないような状況である。
私はクラブに来るといつも不思議なことがある。
それは“タガログ語同士の会話の成立のしやすさ”についてである。
私の会社では
“声がでかすぎて内緒話ができない人”
と言われるほどに私は地声がでかい。
そんな私が全力で大声をだそうものなら、その辺の虫ならきっと死ぬ。
その私が耳元で大声を出さないと会話が成立しないようなこの状況で、フィリピーナたちは1m近く距離があるのにもかかわらず、タガログ語で意思疎通ができているシーンを良く見かける。
あれはなぜなのだろうか?
タガログ語の発生発音に何か秘密が隠されているのだろうか?
私がタガログ語を話せるようになれば、その謎は解明されるだろうか?
しかし、私はタガログ語を全くと言っていいほどに勉強していない。
英語がまだ未熟なので、英語が最優先であることはもちろんだが、仮に私が英語が流暢になったとしても、次に“タガログ語を勉強しよう”とはならないだろう。
なぜなら、フィリピンにおいて、英語を話すことで99%の人とコミュニケーションをとることができるので、わざわざ覚える必要もないからである。
また、一生懸命に覚えたとしても、その言語はフィリピンでしか使えないし、KTVにおいてタガログ語を流暢に話せる日本人は無条件にベテランに認定される。
KTVにおいてベテランに認定されることは、私のようなKTV嬢を口説きたい人間にとっては良いこととは言えない。
“ベテラン”という言葉には、多くのKTVに行き、多くのKTV嬢を口説いているという意味合いが強いためである。
“ベテラン≒パルパロ”といったところだろうか。
ふと気が付いたことが、レンジさん抜きでクラブにくることが初めてだということである。
いつもはこういった場所に行きたいとレンジさんが言いだし、ついていくと言った感じだが、ここでクラブ内におけるレンジさんの重要性を知ることになる。
レンジさんはよく先陣を切って自分だけ、もしくは一緒に連れてきたフィリピーナとダンスをし始める。
それを私が乗っかる形となることが多いので、いざレンジさん抜きでクラブに来ても、先駆けとなってくれる人がいない。
私が酔っぱらっていればいいのだが、今日は生憎KTVは花と蝶の1セットのみ。
そしてそのあとは軽い睡眠をとることでほとんど酒も抜けた状態である。
直前の韓国料理屋でもサンミゲルライトを一本飲んだだけであるため、ほとんどシラフである。
そんな今の私が先陣切って、へたくそな筋肉ダンスを踊ることはできない。
チャンはともかく、付き人の子は携帯をつつきながら退屈そうである。
ダンス…をしそうな感じでもない。
あまりこういった場所が好きではないのかもしれない。
私がどうしようかとオロオロしていた時に付き人がチャンに何かタガログ語で伝えた。
チャン「(付き人)そろそろ帰るんだって」
私「なんですと!?」
付き人(の胸)を見ることができないのは残念であるが、それくらい退屈そうであったため、よくよく考えると、帰るという選択は私としても助かる部分の方が多い。
それにしても、付き人が帰るということは、これからチャンと二人きりになるということである。
そうなると…深夜に大人の男女二人。
これはティーを飛び越してチャンとの合体チャンスの到来である。