シティーガーデングラウンド ホテル マニラ マカティ ブルゴス

 

 [レンジブログ 前回のあらすじ]

今から数年前、レンジがマニラでビジネスをスタートさせた頃、オノケンをフィリピンへ誘う数か月前のエピソード。
フィリピーナ彼女のサン。彼女の勤務場所へ行くも、出勤しておらず。居場所を探して、マカティの彼女宅へ。ようやく連絡が取れる。
【レンジブログ193】KTV『526』で働くフィリピーナと恋愛相談

 

クレイジーマニラの記事は、実際の旅行や取材を元に記述しています。小説風のストーリ仕立てで記述していますので、過去の記事を参照頂けると話の内容が理解しやすいかと思います。また、登場人物の名前等は仮名を用いているところがあります。

 

クレイジーマニラでは以下の三つのブログがメインコンテンツです。
平日に『小説ブログ連載』、週末は『トピックス(コラム)』をアップしています。

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オノケンブログ累計610万PV達成 第一話へ
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【オノケンブログ1】転落と後悔

 

クレイジーマニラ レンジブログ
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【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ

 


ポットブログの第一話はこちらから
【ポットブログ1】タイで起業!先輩の誘い、女を求めてフィリピンへ!

 

 

[筆者レンジより]

読者の皆さんへ。

いつもクレイジーマニラをご覧いただき、本当にありがとうございます。

また、コメントをくださる方々、ラジオを聞いてくださる方々、いつもありがとうございます。

 

ーーさて。

前回の記事では、フィリピーナ彼女の『サン』に振り回され…… と言うよりも、私から振り回されに行ったようなもので。

私の恋愛感は、一方的に好かれると燃えませんが、一度でも引かれると追いかけたくなる性格です。

ブス恋愛の基本戦術、『押せ押せ、押せ押せ、そして、引け』。

これを逆にされてしまうと、完全に恋に落ちてしまうのです。

 

彼女を探し、彼女宅近くに行くと、ようやく連絡が取れました。

てっきり落ち込んでいると思っていたものの、彼女は爆笑で電話を取りました。

こちらは安心と同時にかなりムカついてきました。

 

それでは、レンジブログ194話をスタートいたします!

 

 

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【レンジブログ194】フィリピーナ彼女とマカティのブルゴスへ!?

 

 

ーー「レンジ、もう少し待っててね。きゃはははっ!」

 

……ぅむぉぉおう!

彼女を外で待っている間に、何だかムカついてきた。

あれだけ心配させておいて、なぜに爆笑で迎え待っていたのだろうか。

 

ーーフィリピーナの訳の分からなさに多少ウンザリしながら、しばらく30分ほど。

 

コンドミニアムのエントランス奥から、ようやく彼女が姿を現した。

 

フィリピーナと夜のデート
[サンの似顔絵]

 

くうぅっ。残念ながら超美人だ。遠目からでも判るその別格のオーラ。

見た目はほぼ欧米人。サンダルを履いていると言っても、小顔かつ身長がそれなりにあるため、スタイルの良さが目立つ。

私も人間なのだが、同じ人類とは思えない。別の進化を歩んできたようだ。

 

ーーサンは私を見つけると、「レンジー、やっほー! きゃはははっ!」と駆け寄ってきた。

全体重を私に預けるほど飛び込んで来る。

 

『クンクンッ』

……このときの彼女は、シャワーを浴びてきたばかり。シャンプーの良い香りだった。

 

「Range! I’m waiting for you! Kyahahaha! (レンジ! 待っていたのよ! きゃはははっ!)」

 

おっ、おう。

つっこみどころが多すぎて、何処から拾えば良いのか。

私は彼女の逆鱗に触れるのが恐ろしくて、まずは「お腹空いた?」と聞く。

彼女は「空いてないけど。きゃはははっ! どこか行く?」と、腹を抱えていた。

何がそんなに面白いのか。私だけ白い顔をしていたと思う。

 

ーー彼女の自宅はマカティの繁華街より、少し距離があった。この周辺に空いている飲食店は少ない。

少し相談した結果、タクシーに乗った。

 


[マニラ マカティエリア]

 

ーータクシーの中で、彼女は「夜景が見たい」と言う。

ん? それは君の家からいくらでも見えるだろう?

それに夜景の見える高い場所と言っても、この辺りで思いつくのは何処かのホテルだ。しかも、この時間帯ではモールはもちろん、およそそのようなレストランは閉まっているのではないか。

 

私の頭の中はブルゴス通りのことで頭がいっぱいだった。……この近くだ。

行きてぇ。一人で行きてぇ。

 

「Range! Stop here! City Garden Grand. The Rooftop bar! Kyahahaha!(レンジ! 止めて! シティーガーデングランド。ルーフトップバー! きゃはははっ!)」

 

あー、なるほど。

確かに以前、マカティのKTV嬢たちと話をしている時、時々耳にしていた場所だ。眺めが良く、デートスポットだと。

 

シティーガーデングラウンド ホテル マニラ マカティ ブルゴス
[マニラのおすすめホテル『シティーガーデングランドホテル』]

 

ーータクシーを降り、エントランスへ。

受付で、「予約はしてないんですけど、部屋は空いてますか?」と確認する。

宿泊していなくても、屋上のレストラン、バー等は利用できるそうだ。しかし、時間帯はもう遅い。

私は『もう今日はここに泊まって、明日の仕事に備えよう』と考えた。

 

サンにお願いして、部屋を取ってもらうよう手配してもらう。

しばらく待っているとフロントスタッフが我々を呼ぶ。どうやら空きはあるようだ。

一室だけとのこと。

おっ、ラッキー。

サンがチェックインカードに記入していく。

 

しかし。

その部屋は……

 

『ジュニアスイート キングベッド』

 

ホテル内で二番目に良い部屋だった。

一泊…… いっ、13,000ペソ。

 

もう処理は始まっている。サンの手前、値段を聞いてからは断ることが出来ず……。

私たちはチェックインを済ませ、部屋へ。

私だけ顔はさらに白くなっていたと思う。

 

シティーガーデングラウンド ホテル マニラ マカティ ブルゴス
[『ジュニアスイート キングベッド』 リビングスペース&奥にキングベッド]

 

夜景を見るために、13,000ペソ。

夜景を見るために、13,000ペソ。

夜景を見るためだけに、……。

 

サンは部屋の様子を見て、「レンジの部屋よりは綺麗ね! きゃはははっ!」と笑っていた。

私はもう白目を剥いていたと思う。

 

ーー私はソファに座り、サンが落ち着くのを待った。

彼女としっかり話をするため。そのために、このように静かな空間を用意したのだ。全ては私が招いた事態だ。そう気持ちを切り替えようと努めた。

 

「Sun, Did you read my message? (サン、メッセージ見た?)」

「Yeah! (ええ!)」

「I was in 526 tonight. (526へ行ったよ。)」

「I know! Kyahahaha! (知ってるわ! きゃはははっ!)」

 

サンは窓から見える街並みを眺めながら、私には興味無さそうにしている。

 

「Sun. Can I talk with you? (サン。話せる?)」

「Range, anyway! Let’s go to The rooftop! Kyahahaha! (レンジ、そんなことより! 屋上に行こうよ! きゃはははっ!)」

 

この部屋からも似たような都市の夜景がしっかり見えてるだろうに。

もうスマホの件はどうでも良いのか?

命を心配させるようなメッセージを送ってきたのだぞ?

……私が心配し過ぎただけだったのだろうか。

 

彼女のハイテンション振りに戸惑いながらも、強引に手を引っ張られる。

 

ーー私たちはエレベーターに乗り、屋上へ向かった。

 

シティーガーデングラウンド ホテル マニラ マカティ ブルゴス
[屋上レストラン&バーの様子]

 

ーーおおー、確かに凄い。周囲のビルに圧倒される。

広く開放感のある空間、プールもあるようだ。テーブル席では何組かのお客さんが楽しそうにお酒を飲んでいた。

 

サンの興奮はさらに増し、一人で外側へ行き、夜景を眺め始めた。

 

私も屋上の端を一通り歩きながら、眺めを確認する。この上にさらにテーブル席があるようだ。

 

……プールで美女が泳いでいることを若干期待していたが、そこに人の姿はなかった。

 

そして、サンの隣へ。

「ねー、レンジ! 素敵ねー!」と言う。私も「そうだね!」と答える。

 

……勇気を出し、改めてサンに話しかける。

 

「Sun. I wanna talk with you about your phone… (サン。君のスマホの件で話したいんだけど……。)」

「Yes. Range! Kyahahaha! (はい、レンジ! きゃはははっ!)」

 

すると彼女は「今朝起きたら、フェイスブックのアイコンやあなたの写真が消えてて、とてもショックだったわ」と言う。

さらに、「なぜか分からくて。ちょっとエキサイトしてしまって…… ごめんなさい」と。

昨夜遅くの激情の件も反省していると言う。

 




 

なっ、何と。素直に謝るとは。

しかも、こちらの都合の良い感じに勝手に納得している。

サンよ、本当に純朴な子なのだな。

……完全に好きになってしまうではないか。

私は彼女の偽りないと思われる回答に胸を打たれた。

 

しかし、私の真実は話せない。

真実は絶対に話せないが、それをオブラートに曲げて伝えた。

「おそらく、スマホのバグかあるいは、その類の組織の仕業だっ!」と。

 

彼女は「はっ!?」と口を押えた。

 

「Range. So you mean I am in danger? (レンジ。つまり、私も危ないってこと?)」

「Ah…… I think so. (あー…… そうかも。)」

「Wow, gosh! (まぁ、何てこと!)」

「But, but! please don’t worry. I promise I protect you. Forever. (でも、でも! 心配しないで。君を守ると約束するよ。永遠に。)」

 

ホテルで口説く日本人

 

クドいようだが、私は生粋のブスである。

自分流にオブラートに曲げた真実すらも、実際に口にすると目に涙が浮かんでくるのである。

どの感情がそうさせるのか分からないが、ブス生まれブス育ちなのである。

 

ーー「…Wow, so sweet Range! I love you! Kyahahaha! (……ワオ、超素敵レンジ! あなた最高! きゃはははっ!)」

 

おっ、おう。

何秒間かくらいは緊張感があった。しかし、彼女の爆笑で全て持って行かれてしまった。

おそらく単に私の写真が消えたことがショックのようで、私の話す歪曲させたストーリーはどうでも良い感じだ。

そりゃ、そうか。ははっ。

私も彼女に釣られて、笑みがこぼれる。

 

と、その瞬間、

「……But Range. Don’t disappoint me. Never. (でもレンジ。絶対によ。絶対に。)」

 

……怖っ!!

サンの表情は、昨夜見せたあの青白い顔だった。彼女はまるでカメレオンのように顔色が瞬時に変わる。

もし、私のブスがバレた場合は……。命を覚悟しなければならないだろう。

 

ーーただ、この度の危機はとりあえず収まったようだ。

私たちはしばらく雑談しながら、マカティの夜の街を上から眺めた。

 

シティーガーデングラウンド ホテル マニラ マカティ ブルゴス
[ホテル屋上イメージ]

 

ーー私が「ドリンクメニューでも頼もうか?」と聞くと、サンは落ち着かない様子を見せ始めた。

どうしたんだ?

 

「Range! Let’s go to the street! (レンジ! あの通りへ行こうよ!)」

彼女が指さしていたのは、

『ブルゴス通り』

 

私はもうホテルの部屋でまったりでも良かったのだが……。

テンションがさらに上がった彼女は私の腕をグイグイ引っ張り、ホテルの外へ。

交差点の信号を急かして待ち、ネオンの光る方へ小走り気味に向かった。

そして、すぐにブルゴス通りの中心部へ。

深夜と言っても、周囲は未だ人々で多い。

 

マカティ ブルゴス通り 夜遊び
[マニラ マカティのブルゴス通り]

 

私たちの見た目は、欧米人と日本人のカップル。

 

行き交う人々のほとんどは、周辺のバーのお客さんだろう。

一体どのような目で見られているのか。

 

もし私が逆の立場なら、

『あの日本人、一体どこのバーであんな美女を見つけたんだ? 何処の店だ? 気になる……』

と思うだろう。

その通りだ。

彼女はこの通りで出会った女性ではない。私たちは違うのだ。

私の心境としてはむしろ、入れ替わりたいくらいだ。一人で、あるいは男たちだけで夜遊びしたい。羨ましい。

 

そして、サンが「ここ入ってみようよ!」と言ったのは……。

 

一番お客さんが多そうに見えたバー。

 

人気ゴーゴーバーの『PlanB』だった。

 

[PlanB(ゴーゴーバー)が気になる方はこちら!]
【夜遊び】フィリピンのゴーゴーバーとは おすすめバーの紹介&体験記

 

 

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レンジ
オノケンと同じ会社の先輩であったレンジ。数年前からマニラを訪れるようになり、やがて現地法人を持つまでに。趣味は海外サッカーTV観戦。 実体験に基づいたフィリピンにおけるマニラの闇、貧困と格差、現地ビジネスなどオノケンとは違う視点の記事をアップしていきたいと思います。

14 コメント

  1. お疲れ様です。
    私のブルゴスで遊ぶ時の常宿 シティガーデンクランド そしてプランB フィリピンに行きたーーーーい

    • 梅ちんさん、お世話になります!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
      そうですね。行きたいっす。
      今、死んだ魚の目をしています@Japan

  2. なんだか純粋がブスを追い抜いて周回遅れにしてる感じですね(^o^)✌️
    バレない限り蜜月の時を過ごせそうです?う~ん、何とも羨ましい❗️
    女性連れてブルゴスは斬新ですw ブルゴスを離れる時に女性を連れていたいですけど、オープニングはソロでいたいかな(^_^;)
    まさかサンさん、レンジさんの遊び場を減らそうとしてたり?
    上手くやらなきゃ、ですね?

    • Ackieさん、いつもコメントありがとうございます!
      そうですね。私自身、普通を努めているんですけど。
      はるか想像を超えてくる彼女にビビります。
      それでも断れないあるいは、従ってしまう自分が、
      また嫌いじゃないです笑

  3. 私もブルゴス派。
    マカティの方も話が出てくると嬉しい。
    それにしてもレンジブログの引き出しはノンフィクとは思えない。
    思えないが、レンジさんが振り回されている絵は浮かんでくる。
    不思議な感覚。引き込まれます。
    次話も楽しみにしてます。

    • Qooさん、いつもコメントありがとうございます!
      マカティ編はいつかガッツリ書きたいと思っています。
      マラテ並みにエピソードがあるので笑
      今後ともよろしくお願いいたします!

  4. え?え?え?
    サンとブルゴス???
    ド天然なのか、超計算ずくなのか・・・
    展開がぶっ飛びすぎてついていくのが大変w
    ブルゴスはいいですね。
    飲んでハシゴするだけでも良し、お相手が出来れば更に良し。

    • G1Rさん、いつもコメントありがとうございます!
      間違いなくド天然です!
      これが魅力だと思います!
      もし、計算だったとしたら打つ手なし。神々に、日々拝むしかないですね笑

  5. レンジさん、先日付き合ったKTVママにお金を送金しました!
    しかもいつ会えるかも分からず、サンの様な美人ならいざ知らず
    私は騙されているのでしょうか?

  6. おっ、良かったじゃないですか?サンの方から一緒に夜遊び仲間を探しに行ってくれるなんてwww
    そして先日JALが9月いっぱいフィリピンへのフライトが運休にしたとの連絡がありました…自分の目は白目どころか一回転して定位置に(*´’Д’):;*:;カハッ
    チケットは払い戻ししてもらえるけど…次はいつ行けるのかな…

  7. シティグランドガーデン、懐かしいなぁ〜

    当時の彼女がルーフトップバーでテンション上がっていたのを思い出しました^ ^

    早くフィリピンに行きたいですよねー

    僕も、負けずに、ブスりたい❣️

  8. サンのことが好きになってしまう感覚
    レンジさんを自分のものにしたい感覚
    女心を弄ぶなら刺されますよ

  9. シティガーデン立地いいですよね。EVが遅いのだけ改善されれば最高のコスパ!

  10. 何時も楽しく読ませて頂いています。
    今まではラジオ含めROMらせて頂いておりましたが,CrazyManilaのエピソードを
    自分のマニラlifeに照す事でマニラでの楽しさが倍増しましたので御礼を伝えたく初めてコメントさせて頂きました。こらからも影ながら応援させていただきます。

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