マカティエリア 夜 治安

 

 [ウメブログ前回のあらすじ]

ウメブログ第二章がスタート。マニラのマカティ、ブルゴスエリアに滞在。KTV「真珠の森」の女性と同伴デート。ディナーでワインをガブガブ煽る彼女。とうとう酔いつぶれてしまう。同伴はどうなるのか。
【ウメブログ49】KTV嬢と同伴デート、おいおい薬なんか入れてねーよ!!

 

改めてウメブログを始めから読みたい方はこちら↓

クレイジーマニラ 新連載『ウメブログ』
【ウメブログ1】日本のフィリピンパブの過去、マニラへ向かうきっかけ

 

クレイジーマニラの記事は、実際の旅行や取材を元に記述しています。小説風のストーリ仕立てで記述していますので、過去の記事を参照頂けると話の内容が理解しやすいかと思います。また、登場人物の名前等は仮名を用いているところがあります。

 

※クレイジーマニラでは以下の5つのブログがメインコンテンツです。

 

 

ウメさんが再びフィリピンへ通い始めます。

マカティの老舗KTV「真珠の森」の女性と同伴の約束。

いきなりホテルの部屋に来るというビッグチャンスを迎えます。

その後、KTVへ行くとあらぬ疑いを掛けられます。

そして夜遊びは続き、次のKTV『真理子』へ。

嬢からとんでもないカミングアウトが!?

それでは『ウメブログ第二章』、第50話をスタートさせていただきます。

 

クレイジーマニラ ウメブログ 超ベテラン

 

 

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【ウメブログ50】KTV嬢の衝撃の告白、そしてビッグチャンス到来!?

 

 

ーー同伴したKTV『真珠の森』で変な薬の疑惑をかけられ、そして二軒目にKTV『真理子』へ。

そこの指名嬢のカミングアウトに少し引く。

しかし、面白い。

 

根掘り葉掘り聞く。

 

「実は私……。レズビアンなの」

 

なにーーーっ!?

 

……レズビアンはまぁいいよ。

でもそれを新規客に、しかも座ってすぐになぜカミングアウトする?

そんなことを告白されては、もう相手から「あなたを好きになる事は無い」と宣告されたも同然。

 


[KTV『真理子』にて]

 

それでも私は、色々と気になる事を質問していく。

「まずは、男役は?」

「相手よ」

「一緒に暮らしているの?」

「暮らしてる」

「インサート出来ないけど道具を使っているの?」

「基本は愛撫、でもたまに使う」

「それは男性との行為よりも気持ちいいの?」

「気持ちいいというより、安心感と心が満たされる」

「相手は何の仕事をしているの?」

「KTV嬢」

「どこの店で働いているの?」

「……この店よ」

 

ぶっぶーーっ! 思わず吹き出すゲス。

マジか!!

同じ店で働いていて、それをカミングアウトするか!? 普通。

 

一瞬、私を客として扱わず、酔って面倒だから適当なことを言っているのかと思った。

でも何回聞いてもマジ話だという。

なるほど。

 

ーー彼女に「相方を場内指名で呼んでみて」と言うと、喜んでボーイに告げていた。

 


[KTV『真理子』店内]

 

それにしても、

「こんな事をカミングアウトして、もし客が怒って店側に話したら、あなた達は首になるんじゃない?」

と聞くと、「そうかもね。でもあなたはしないと感じた」と言う。

褒められているのかよく分からないが。そんな事で信用されても嬉しくもないが……。

 

ーーすると相方登場。

 

少し太めのブチャ子。

これは今の指名嬢とのバーターだなと思った。

KTV『真理子』は結構フィリピーナのレベルが高い店のはず。

それを考慮すると、もし単独面接だと落とされるだろうレベルのブスだった。

 

見て分かったがこの相方、女の色気的なものを全く感じない。どちらかと言うと”男”を感じるのだ。

私がレズの男役だとすでに知っている目で見ているせいもあるだろうが……。

 

まぁそれでも、二人の話を聞いていると結構面白い。

 

ーーチェックの時間。

「この後、飯に行くか?」と誘うと、酔いも冷めてきてお腹が空いたとの事で、閉店後にブルゴスに向かう事にする。

 

いつものキューバレストランへ。

 

ブルゴス通りの大衆バー 人々で賑わう
[キューバレストラン Cafe Cubana]

 

初めこそ三人で話をしていたのだが、だんだんとイチャイチャし始める二人。

さらにキスをしだす始末だ。

おいおいおい……。

さすがにオッサン一人とレズカップルの組み合わせは無理がある。

カップルが目の前でイチャイチャしだしたら、一人残されたオッサンはどうするの?

 

馬鹿らしくなったのでお金を置いて撤収。

さすがに今夜は、これから新しい女性を探す気にもならず。

ホテルに帰って寝る事にする。

 

こうして3日目の夜は終わった。

 

ーー4日目、起きて特別にすることもなく、ダラダラと過ごす。

 

そして、夕方になりソフィアに電話をしてみる。

「ウメ、昨日はごめんね、酔っぱらってしまって断片的にしか覚えていないけど」

「それは良いけど、店は大丈夫だったの? 私があなたに薬を入れたんじゃないかって疑われていたけど」

「閉店後、ママとマネージャーと3人でミーティングしたんだけど。何の話だったか全然覚えていないの」

「そっか……」

「それでお願いがあるの! 今日も同伴してくれない? 何か気まずいし」

「OK、いいよ!」

 

ご飯とかは食べなくていいというので、店の前で午後8時に待ち合わせした。

 

ーーすると7時半位にソフィアから電話が鳴る。

 

「頭にくるっ! もう出た!? 私が今からホテルに行くから!」

 

なんだか怒っているようだ。

待っていると15分ほどでホテルに到着。

取り合えず部屋に来るという。

 

シティーガーデングラウンド ホテル マニラ マカティ ブルゴス
[宿泊先ホテル]

 

ーー彼女は部屋に入るや否や話始めた。

 

まず今日の同伴をママに電話で連絡したところ、「あなたはクビです」と言われたそうだ。

昨夜の三者ミーティングで伝えられていたのだそうだが、本人が酔っぱらっていて覚えていなかったらしい。

まぁ同伴でベロベロに酔っぱらって、入店後もずっと寝ていればそうなっても仕方ないとは思うが、彼女自身にもそれ以外の色々な不満があったらしい。

ひと通り話したら落ち着いたようで、ここにきて「腹が減った」というので飯を食べに外へ出る事にする。

この時も彼女は一人で無防備に私の部屋に来ていたので、今思えば国際親善マッチを開いても行けたのではないかと思うのだが……。

まともに口説いてもいないし、落ちたとも思えていなかったので、またまたスルーしてしまうのだった。

 

ーーそうしてグリーンベルトに向かう。

ソフィアが「ステーキが食べたい」というのでググる。

見つけた店、『TENDER BOB’S』に行く事にする。

 

ステーキ レストラン マカティ マニラ
[TENDER BOB’S店内]

 

この店も今後良く行く店になるのだが、牛、豚、鶏のステーキがありリーズナブルで美味しいのだ。

 

ーーそして食事も終わり、少しグリーンベルトを歩く。

すると、彼女は自然にカップルのように腕を組んできた。

 

『これは間違いなく親善試合、行けるのではないか?』

 

ここにきてようやく私もそれに気づき始める。

如何せん久しぶりのフィリピンだ。

勝手も違うし、何かゲスの真骨頂『タダマン』にありつくまでが本調子でないのだ。

 

ーーしばらく歩くと「ムシャクシャするし何か飲みたい気分だわ」

「何処で呑む?」と聞くと、「ホテルの屋上が良い」と。

シティガーデンクランドの屋上レストランはディナータイムが終わると、今度はバーの様なスタイルに変わる。

これは完全に試合前のウォーミングアップ入らなければいけない予感がしていた。

 

ーーホテルに戻り、屋上のオープンスペースのレストランバーへ。

 

今夜こそ潰れてもらったら台無しなので、あまり飲み過ぎないように気を遣う。

 

シティーガーデングラウンド ホテル マニラ マカティ ブルゴス
[ホテル屋上(写真はイメージ)]

 

この夜、ソフィアはワインでは無くカクテルを飲んでいた。

「飲み過ぎないでね」と言うと、「まだ頭痛いし、少しだけね」と笑っていた。

いい感じに雰囲気も出来上がりレストランを出てエレベーターホールへ。

 

ここでゲス、最大のミスを犯してしまう。

 

「これからどうする?」

 

言った後に『馬鹿か俺は!』と思ったが、遅かった。

本当にどうも調子が出ないのだ。

 

そして、思った通りの答えが返ってきた。

 

「んー、じゃ今夜は帰るわ!」

 

そーなるよな……。

「どうする?」と聞いて、「部屋に行くわ」と言うのは「ヤるわ」と同じようなものだから、そんなことは女性は言わないだろう。

「これからどうする?」って聞いた段階で終わってしまった。

そこは黙ってKISSでもして、手を繋いで部屋に向かえば良かった……。

と、おもくそ後悔したのだった。

 

あーーっ、もう!

ゲスの本領が発揮される日は来るのだろうか?

 




 

ーーそんな事を考えていたらエレベーターは1階に着き、「また連絡するね、ありがとう」と帰ってしまう。

昔のゲスなら人目も気にせず、手を摑まえ引き寄せて、

「もっと一緒に居たい帰らないでくれよ」くらいは言っただろうが。

この夜は、「うん、気を付けてね……」と帰してしまうのである。

 

ーー部屋に戻り、一人反省会を開いたのは言うまでもない。

 

……はぁ。

歳で私の牙も折れてしまったのか、落ち着いてしまったのか?

根性が無くなってしまったのか?

本気で好きになったと軽口で口説けなかったのか?

 

色々考えたが出た答えは、

「まっ、いいか」

だった。

 

ーーしばらくベッドに横になり、ふと『明日以降の予定が無いがどうする?』って思いがよぎる。

 

この旅の初めのきっかけはマリンだ。

元々彼女と知り合うきっかけになったのが、フィリピン・キューピッドである。

他にもデートインアジアやティンダーなどもやっていた。

それを思い出し、さっそく足跡や新規登録者などをチェックしてみた。

 

するとティンダーでライクが付いている。

 

プロフィールを見るとすごく近い所にいる。

 

そしてメッセージを送るのだった。

 

 

[ウメブログ第50話終わり]

 

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次回、ウメブログ第51話「ゲス探偵、ブルゴスで出会い系の女を探す」

 

 

オノケン
クレイジーマニラ ライター オノケン
ウメさん、お疲れ様です! 悔やまれますね。ソフィアさん、イケたんじゃないですかね。女性は待っていたと思いますよ。ただ、ここで何もせずに帰したことが今後活きてくるかもしれませんね。ジェントルマンは印象付けられたでしょう!

 

レンジ
クレイジーマニラ ライター レンジ
ウメさん、お疲れ様です! かぁーっ、ビッグチャンスでしたね! 決定的シーンです。私もそのような極上のアシストを見逃してしまうことが多々あります。変に格好つけてしまい、後で後悔するパターンですね! 次行きましょう、次!

 

 

【お知らせ】

ウメさんがホストのライブラジオ『ティーマカナーピー』もぜひチェックしてみてください!
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【ウメラジオ『ティーマカナーピー』】
22:00頃~(放送日は不定期です)
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ウメ
ウメは元経営者で、30年前からフィリピンへ通う超ベテラン。早期リタイア、二度の離婚、ネトゲ廃人も経験。クレマニのホレ担当。とにかく人に惚れやすい。都合が悪くなると逃げる、姑息な手段を使うなどゲスな一面も。

6 コメント

  1. ウメさん、

    どうしたんでしょう?

    本調子じゃないってことですかね?😆読んでてここは押さなきゃってところが随所に散りばめられてましたねw

    少しずつ調子を戻していってくださいね😍モゲ過ぎるのも心臓に悪いですから🤣

  2. こんばんは

    ありゃりゃ??

    屋上レストランから部屋へはもうお決まりのはず?

    ウメさんの心に何かあったのでしょうね・・・

    まだまだ次への展開ですね🧐楽しみです。

    • 鳩麦茶さん
      いつもありがとうございます。
      善人になった訳ではないのですが翻弄され続けます。
      引き続きよろしくお願い致します。

  3. ウメさん、こんばんは!

    久しぶりでしくじりましたね!
    それでも、まっいいかと思えるならこの先も楽しみです。

    • ボンさん
      いつもありがとうございます。
      理由が分からないのでまぁいいかと諦めるしかないのです。

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