【ポットブログ９】一人KTVは不安いっぱい、夢いっぱい、目標おっぱい

 

 [ポットブログ 前回のあらすじ]

フィリピンでのマーケティング開始。現地の女性たちと夕食会。その後に試合の契約を持ちかけられる。もちろん断った。先輩マフィアに説教を受けつつ、ホテルに戻る。さぁ、仕切り直して夜遊び開始。
【ポットブログ８】ソクソク5,000ペソ!?断ったら「ケチ」だとっ!?

 

 

※クレイジーマニラでは以下の二つのブログがメインコンテンツでしたが、この度新しく【ポットブログ】が加わりました。

 

【著者ポットより】

皆さん、こんにちは。

クレイジーマニラのカモ担当ポットです。

さて前回の話では、女性たちと食事に行った。お土産を合わせると大きな出費。しかもその後に「ソクソクどう？」の誘い。

断ると「ケチっ！」と。

マジで耳を疑いましたね。フィリピンの洗礼ってこんなに厳しいものなのでしょうか。

……さて、仕切り直してマラテの夜の街に一人で繰り出します。

それでは第９話をスタートさせて頂きます。

 

 

【ポットブログ９】一人KTVは不安いっぱい、夢いっぱい、目標おっぱい

 

 

異国の地で、多額の現金を見せびらかすのは大変危険である。

ついさっきまでそれをしていた私が言うのだから間違いはない。

 

私は日本での夜遊びを思い出した。

日本のキャバクラでは財布に沢山現金が入っているのを見せる、いわゆる『見せ金』という作戦で一部の女性にモテる事があるかもしれない。

いやある。

 

しかし、このフィリピンという国では、その見せ金で命の危険すらある。

ここでも確かにモテるかもしれないが、良からぬ輩に「どうやって分捕ってやろうか？」と危険な作戦を練られる可能性の方が高い。

カモ担当の私が言うには説得力に欠けると思うが、秘策を持っている特殊な方以外は、『あまり現金を見せない事』をおすすめする。

（「お前が言うな」と言う言葉は胸にそっとしまっておいてください）

 

ーーさて、単独行動初日から色々なトラブルがあった初フィリピン。

しかし、『終わり良ければ全て良し』という言葉が示す通り、ワンチャンさえ出来れば良いのである。

私は気持ちを切り替えて、本番である夜の街へ繰り出した。

 

［夜のマラテ繁華街の様子］

 

店の前で女性が立っている店。

キャッチがしつこく勧誘してくる店。

色々な店がある。

このマラテというエリアは歩くだけでも楽しい。

 

私は不思議とゴールを決める事に対してプレッシャーを感じていなかった。

溢れてくる自信。

何なら、自由行動出来るこの４日間で、

「４ゴールを決める事すら可能なのではないか？」

そんな楽観的な考えを持っていた。

 

ーーまず、夜の街での作戦を立てる為、パンパシフィックホテル（現シェラトンホテル）の１階で見つけた喫煙の出来るカフェスペースへ。

「どのような流れでゴールを決めようか？」と自分なりに作戦会議である。

 

［パンパシフィックホテル一階外にあるオープンテラス席兼喫煙所］

 

私は、銀座、六本木、歌舞伎町という日本でもトップクラスの街でブイブイ言わせてきた。

フィリピンでもブイブイ言わせるに違いない。

根拠のない自信だが、マジでそう信じている。

 

しかし、しかし！

ここは異国の地、私はこの国では赤子同然であることを忘れてはならない。

先輩のアドバイスを参考にする事で、「より華麗なゴールを目指せるのではないか？」と考え、マフィアに電話した。

 

ーー私「ちょっと飲みに出ようと思うのですが、どこがいいですかね？」

マフィア「色々な店があるからね。ぼったくりもあるよ。何を求めるかによっておすすめは変わるけど、ポットさんは何が重要？」

私「ぼったくりは嫌っすけど、かわいい子がいいっすね。かわいい子ならボラれてもいいですｗ」

マフィア「可愛いところを揃えてる系列グループあるけど。そうだな、初心者はアップステージからかな」

私「既に中級者以上の経験がありますが、まずそのアップなんたら行ってみます。どこにありますか？」

 

マフィアによると、パンパシフィックの近くにある『アップステージゴールド』というお店が、女性のレベルも高く、日本人の客も多い為、楽しめるのではないかとのこと。

 

アドバイス通りにそこへ向かうことにした。

私はフィリピンでの初の一人飲みにテンションが上がり、

「よーし！！！」と気合いを入れた。

 

ーーパンパシフィックホテルから距離にして１００ｍ無いくらいの道を歩くのだが、恐ろしい人数のキャッチが声を掛けてきた。

 

［マラテの中心、アドレアティコ通りの様子］

 

キャッチ「クーヤ！　コンバンワー！　アタラシイKTV！　オンナイッパイ！」

 

ほとんどはこのような言葉だったと思う。

中には明らかにオカマというキャッチもいた。

オカマアレルギーの私は、「うわっ！」とあからさまに嫌そうな顔をして退けた。

 

曲がる所も一切なく、全く迷う事なく目的のお店へ向かう。

 

到着すると、店の前には数人の女性が客引きをしていた。

その一人のおねーさんに、システムを聞く。

 

［KTVアップステージゴールド前］

 

なるほど。システムを聞く限りでは安い。

日本のキャバやクラブ、ラウンジに比べると確実に安い。

さて問題は女性のクオリティだ。

 

ーー私は入店して、ダイニングへと案内された。

 

［アップステージゴールド店内１階の様子］

 

このアップステージゴールド、建物は三階建てで、一階がダイニングスペースとステージ、二階以上がVIPルームの階となっている。

奥に階段が見えたが、大きな店舗のようだ。

 

そして、あまり得意ではないショーアップをお願いした。

 

すると、

女性が並ぶ事、並ぶ事……

 

私の前に既に２０人以上の女性が並んでいるのに、その後ろにもまだ女性が待機している。

その人数に圧倒され、私はビビってしまった。

 

［KTVのショーアップイメージ］

 

その為、冷静に選ぶ事が出来ず、一番最初に目が合った子に決めてしまった。

正直、たった一人で大人数に囲まれると、『ハーレムと感じるより前に恐怖を感じる事があるんだ』とこの時初めて知った。

 

しっかり選ばずにサッと選んでしまった女性は、『クレア』という名前。

彼女はスペインの血が入っているようで、スパニッシュ系のキレイな顔立ちの子だった。

 

眉毛と目の間が狭く、日本ではなかなか見かけないタイプ。

メイクは濃いので素顔ははっきりしないが、女優さんのような顔立ちだった。

なので、私のドキドキはドッキドキくらいに加速していた。

 

しかし、よくよく見ると、体系が少し変だ。

この顔で、なぜ……　このお腹？

と思うくらいのアンバランスさ。

お腹のお肉の緩さが気になってしょうがない。

 

顔は小さく、キレイな顔で、足は細く、胸も小さめ。

一見、凄くキレイなモデル体型。

 

しかし、お腹のお肉があまりに突然現れる為、「こんな体系見たことない？？　この子は、お腹だけ別の人なのか？」と思う程だった。

 

「顔だけ見たら、絶対にこのお腹は予想つかないな……」と、心の中で自分をフォローした。

しかし、「せめて巨乳だったら……」とタラレバが頭の中を駆け巡る。

 

やはりワンチャンを狙うならば、胸は大きければ大きい程良い。

（完全に私個人の趣味の話ですが）

そんな私にどこからか声が聞こえてきた。

 

 

『毎日ワンチャンを狙っているのに、そんな贅沢言ってていいのか？』

『顔が良ければスタイルなんていいじゃないか！』

『全てを備えているような素敵な子を見つけるのに３日や４日で出来ると思っているのか？』

『思い上がるな！』

 

私はその声に従い、心を入れ替えました。

よし！

クレアとワンチャン狙おう！

気合いを入れ直し、戦場に臨む。

 

［クレア似顔絵］

 

しかし。

クレアは日本語が全くしゃべれなかった。

マフィアからは、「日本語喋れる子も多いよ」と聞いていたのに、その辺を確かめる事なく指名してしまった為、コミュニケーションを取る事が非常に困難であった。

私は英語が全然喋れない。

もちろんタガログ語も。

せめてiPhoneがあれば翻訳変換しながら話す事が出来たのだが、それもセブンに盗まれてしまった。

私は丸裸で戦場に出てしまった事に今更ながら気付いた。

 

何の武器もない。

 

何の策もない。

 

しかし、「ワンチャンしたい！」という私の気持ちは、言葉をも凌駕した。

私は中学生レベルの拙い英語と、全身を使ったジェスチャーで何とかコミュニケーションを取り始めた。

 

そしてこの後、魔のレディースドリンク祭りが開催されることに。

 

 

[ポットブログ９話終わり]

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

[ポットブログ９話あとがき]

皆さんレディースドリンクはどうしてますか？

私は長い間、飲み放題にしてましたが、ある日から制限を設けました。

そのある日の出来事は追って書きますが、このフィリピンデビュー当時はザルでした。

まさに、カモの中のカモ、レジェンドオブカモだったのです。

 

 

「ポットさん、KTVで嬢にカモられるの？　どうなるか気になるやん！！　レジェンドオブカモのカモっぷり見たいやん！！」と言う方、応援クリックお願いいたします！　ポットブログまだまだ序章です。これからカモられまくります、乞うご期待！！