room526 マニラの高級クラブ 高級KTV 1階内装

 

こんにちは。クレイジーマニラのブス担当レンジです。

今回は、マニラのマラテエリアの最高級KTV『Room526』について紹介します。

 

【夜遊び】マニラの最高級KTV『Room526』 マラテエリア

~体験談「愛と勇気だけが友達さ」~

 

 

レンジ
筆者「レンジ」
以下、10,000字超の長文記事ですが、どうぞ最後までお付き合いください!

 

マニラの最高級KTV『Room526』について

 

KTV『Room526』は、マニラのマラテエリアにある高級KTVです

正式名は「Room 526 International Luxury Lounge」。

日本語では単に「ゴーニーロク(526)」、現地では「ファイブトゥーシックス」と呼ばれています。(毎年5月26日が周年記念日)

526はKTVとは言われるものの、日本での「高級ラウンジ、高級クラブ」のような場所です。

room526 マニラの高級クラブ 高級KTV 外観
[KTV「Room526」外観写真]

一階のエントランス前では呼び込みはしておらず、ボーイの方が立っています。

彼に目で挨拶すると、ノックして扉を開けてくれます。

中に入ると、左手に女性のウェイティングスペースと二階への階段、Box席が3スペースあります。一階右手にもBox席が4スペースあります。

room526 マニラの高級クラブ 高級KTV 1階内装
[KTV「Room526」1階内装写真]

席に通された後は女性との会話やお酒を楽しみます。天井が高く広々としたダイニングスペースでゆっくりと過ごすことができます。

店内ではピアノが生演奏されており、ジャズやクラシックを聴きながら、落ち着いて過ごせる空間になっています。

照明や家具などインテリアの全てがゴージャスで、こだわりの感じられるものになっています。

526はとにかくインテリアが豪華

二階部分に上がると、階段左手にVIPルームが1室、右手にはBox席が4スペースあります。

room526 マニラの高級クラブ 高級KTV 2階 内装
[KTV「Room526」2階階段付近写真]

526内のBox席は、それぞれゲストが1人から2人用、3人から5人用と用意されています。一人で訪れても、店内が混んでいない場合は広めのテーブルに通されることがあります。

しかし、店内の席数は決して多くはありませんので、時間帯に依っては「満席」のことがあります。

 

526には「ドレスコード」がある

526には「ドレスコード」があるため、「Tシャツに短パン、サンダル」のような格好だと入店を断られることがあります。

また、長ズボンでも上着に襟が無い場合は、貸し出し用のジャケットを渡されることがあります。

526へ行く際は、少しパリッとした格好で行くのが良いでしょう。

(長ズボン+スニーカー+ポロシャツならOKです)

 

女性リクエストは「ローテーション」システム

526には女性が客の前で並ぶような「ショーアップシステム」はありません。

入店した際にウェイティングスペースの女性の名を覚えておいて、テーブルに座ってからリクエストするか、ローテーションで周って来た女性の中からお気に入りの子を探すことになります。

room526 マニラの高級クラブ 高級KTV 2階 内装
[KTV「Room526」2階 ラウンジスペース]

また、他のテーブルに付いている女性でお気に入りの子を見つけた場合、ボーイにそれを伝えるとリクエストすることができます。

そして526では、基本的にローテーションシステムとなります。

もしリクエストした女性に他の指名が入っていなくても、自分の客席にずっと付くことはほとんどありません。ローテーションのために、何度か席を離れます(店の混雑状況にも依る)。

例えばワンセット90分の内、5回ほど女性がローテーションしますが、指名した女性はその内3回ほど席に付きます。他2回は他の女性がヘルプとして付きます。

これは新たなお気に入り女性を見つけさせるため、新人を仕事に慣れさせるため、あるいはレディースドリンクを多くオーダーさせるために有効な手段でしょう。

このように526での「リクエスト」は、あくまでもローテーションの中で多めにその指名女性が付くシステムになっています。

 

526で遊ぶ際の注意

夜遊びの際、「お金のことなんか気にするな!」と言いたいところですが、本音はきちっと遊びたいところ。

無駄だと感じるレディースドリンクは無理に驕る必要はありません。

例えば526では、指名女性とヘルプ女性が一緒に座り、「ダブルドリンクおねだり」が発生することがあります。もちろん、その状況次第で驕るかどうか判断してください。

room526 マニラの高級クラブ 高級KTV テーブルの上

もしこの時、ヘルプ女性が煩わしい場合、ボーイに「ヘルプは必要ありません」と伝えれば、来なくなります。

これを入店時に伝えておくと、指名女性への忠誠をアピール出来るとともに、レディースドリンクの無駄おごりを避けることができます。

ただし、一人で飲みに行っている場合はおすすめしません。一人っきりになってしまう時間帯が出来るので、「あの日本人、ゴーニーロクで一人で何してんだ?」と不思議に思われるでしょう。

 

また、各テーブルを挨拶回りしているママさんも同席して、「トリプルドリンクおねだり」を受けることがあります。

もし気に入らない場合は、ママさんに対しても「ごめんなさい。指名女性だけに集中しているので。また今度!」と伝えれば、快く引き下がってくれます。

しかし!

気分が乗っていれば、たまにはお金を使いましょう!

男性ならばシャンパンや高いボトルで女性の気を惹くこともあるかもしれません。日本の同クラスのクラブで遊ぶことを考えれば、格安です。

 

[その他、526で遊ぶ際の注意]

セット内容には飲み放題と「三皿のおつまみ(サービス)」が含まれています。
ただし、別途フードメニューをオーダーする際は注意してください。
一品が1,000ペソ、2,000ペソもするような軽食メニューを勧められることがあります。
ここはフィリピンであることを思い出し、ご自身のお財布とよく相談してください。
 
room526 マニラの高級クラブ 高級KTV 焼き鳥 フードメニュー
[焼き鳥、一皿五本で1,800ペソ+税]

 

526の女性たちの特徴について

お値段と比例して、お美しい女性が多いです。

在籍女性の数は20名~30名程度で、最高級クラブの女性として精選されている印象です。

しかし、「あれっ? 君は…… 違うよね」と言う残念な女性もいます。

526の女性イメージ 夜遊び 最高級KTV

筆者も全ての女性と会話したわけではないですし、常時入れ替わりもありますので「ゴーニーロクの女性はこうだっ!」とは断言できません。

ただ「女性の傾向」のようなものはありますので、以下にご紹介します。

[Room526 の女性の傾向]

  • 出身が普通家庭以上で、比較的生まれが良い女性が多い。
  •  

  • 頭が良く、高学歴な女性が多い(CA予備軍や医者の卵など)。
  •  

  • 背が高い女性が多い。プライドも高め。
  •  

  • ちょっとした有名人(地方局のアナウンサーやTVタレント、モデル、ブレイク前の新人歌手、アイドル崩れなど)がいる。
  •  

  • その場合、本業や学業の方を優先させて休みを取ることができる(パートのように勤務することができ、女性も仕事を続けやすい)。
  •  

  • 日本で育った女性や、日本の夜の街(日本のキャバクラ)で働いていた女性もいる。
  •  

  • お店での教育がしっかりしているので、アフターやプライベートで会うことを誘うのは難しい。しかし、親交が深くなった場合や、入店したての女性、相当なお金をチラつかせた場合はその限りではなく、女性次第。
  •  

  • 526の勤務を止める女性もいる。その理由は、「パトロンを見つけた」、「一般職に就いた」、「他のKTVに移籍した」、「家族に何かあった」など。復職する女性もおり、入れ替わりは常時ある。
  •  

  • 周辺のKTVの中では526が最も給与が良いので、夜のフィリピーナ達は526で働きたいと思っている(元々の給与ベースが高い、ペナルティに柔軟などの理由)。
  •  

  • しかし、526を止めた女性の中には「普通のKTVの方が良いわよ」と言う人もいる。
  •  

  • 526からの移籍先は近隣の高級店が多い。
  •  

  • ベテラン女性もいる。仕事に慣れている女性は、鬼のようにレディースドリンクを頼み、茶のごとく飲んでしまうことがあるので、雰囲気に惑わされずこちらも強気で対応したい。
  •  

  • 勤め始めの女性はレディースドリンクのシステムが良く分かっていなかったり、恥ずかしがって断ったりする。
  •  

  • 多くの女性が韓国人のことを嫌っている。(態度が下品、ホテルに誘われるなどの理由で)
  •  

  • 日本人は比較的好かれている。プライベートもきちんと女性と約束すればOKなことがある。
  •  

  • 富裕層のフィリピン人男性も多く訪れるため、ガチで口説くには結構な覚悟と運がいる。

 

また、526で働く女性たちは教育が行き届いているため、お客が不快に感じるようなことは他のKTVに比べるとほとんどありません。

彼女たちの「接客姿勢」は素晴らしいと思います。

(営業後のスタッフミーティングの長さもマラテで一番)

プライドが高いとは言ってもそれは女性の中身の部分であり、普通に会話する場合であればとてもフレンドリーな優しい女性たちです。
 

[KTV Room526とは]

最高級KTV店(もはや高級ラウンジ、高級クラブ)
 
女性のレベルは高いが、マニラで一番ではない
 
遊び方に依っては、安くつくこともある
 
ローテーションシステムがメイン
 
スタッフの教育が行き届いている
 
静かに、優雅に飲みたいならおすすめ
 
歌って騒ぐならVIPルームへ
 

526は夜遊びに於いて好き嫌いが分かれるところだと思います。

落ち着いた空間が好きな方へはおすすめします。

ゲスいピンパブ好きの方へはおすすめできません。

 

526へのアクセス

526は、マラテのマビニストリート沿いにあります。周辺はKTV密集地帯で、夜間では大変賑やかなところです。

526の周辺マップ
[マラテの夜遊びマップ、Room526周辺図]

マニラが初めての方でも歩きやすい場所ですが、その分客引きや物乞いの方も多く、貴重品の管理等には十分気を付けてください。

[KTV『Room526』アクセス]
住所:1651-59 A A. Mabini St, Malate, Manila

以下のマップも合わせて参照してください。
2019/08/23時点での最新のマラテ・エルミタ夜遊びマップです。

 

526の料金システム

続いて、526の値段設定について紹介します。

[KTV『Room526』の料金システム]

1セット
90分
LD 指名 延長
60分(指名込)
ダイニング 2,000ペソ 300~350ペソ 500ペソ 1,000ペソ
VIP 75,000ペソ 300~350ペソ 指名料込み 時間無制限

※これにTaxとサービスチャージが18%加わる。
※LDはソフトドリンクは300ペソ。
※VIPは部屋のチャージ料。

 

なお、526へ初めて行く方へ。料金の目安を以下に紹介します。

例えば、入店してとりあえずローテーションをお願いし、セット時間の後半で女性を指名したとします。

[Room526での支払い目安]

例「ワンセット+レディースドリンク二杯+指名」の場合
2,000+350×2+500=3,200ペソ
3,200×1.18=3,776ペソ支払いは、
ワンセット3,776ペソ
(約¥8,000)

となります。

「526は一番高いKTV」と言っても、それは入店からのお金の使い方と個人の価値観次第になります。

基本的には、近隣の高級KTVでVIPルームに入った時と同程度の料金です。

 

なお526のVIPルームでは、女性のローテーション無しでリクエスト女性とずっと一緒に過ごすことができます。また、食事サービスやフリードリンクのクラスもランクアップします。

75,000ペソは部屋のチャージ料であり、利用した人数で割ると考えればお得になる場合もあるでしょう。

例えば、意中の女性と長く時間を過ごしたい場合や、大人数で一晩中パーティーしたい場合など。近隣のKTVで散財するよりも526のVIPルームの方がお得かもしれません。

 




 

KTV『Room526』体験談

[このストーリーはレンジブログとは別ストーリーです]

 

526の女性の誕生日祝いへ

 

 

「そうさ100%勇気ぃ、もうやり切るしぃかないさぁー」

 
今日もマニラで絶好調。ご機嫌である。

昼過ぎ、私は一人でロビンソンモールにいた。

ある女性の誕生日の準備のため。

その人の名は「エリカ」、先月新たに526で見つけた女神だ。

この夜にお店へ行って彼女の誕生日を祝い、同時に交際を申し込むつもりだった。

 

ロビンソンモール マラテ
[マラテのロビンソンモール内にて]

 

「不思議な冒険、るん、るん、るんっ!」

 

ーーモールで商店を営むアマンダのところへ。

彼女は私にとってフィリピン恋愛の先生の一人だ。

アプローチ中の女性が今日誕生日だと伝えると、いろいろとアドバイスしてくれた。

私はイメージとして「花」は必須だろうと思っていたので、「告白(交際申し込み)の時に渡す花束ってどんなやつ?」と聞いた。

すると、スタッフの一人が私を花屋までエスコートして見繕ってくれると言う。

私たちはそこへ向かった。

 

モールの一階にそれらしい花屋があり、一緒に商品を見定める。

マニラの花屋で花束を選ぶ
[ロビンソンモールの花屋]

 

一つ、1,000ペソくらいか。

花屋の店員さんに「彼女の誕生日に渡すんですけど……」と相談すると、「このバラの花束に少しアレンジしたら?」とアドバイスされた。

そして、計3,000ペソで花束を作ってもらった。

それをアマンダのところのスタッフが嬉しそうに持つ。「こんな花束、私も欲しいわ」と。

ピースサインをしながら、私に写真を撮ってと言う。

おっ、おう。写真は取るが、あなたのではない。

アマンダのスタッフ
[アマンダのスタッフの似顔絵]

 

でも、3,000ペソかぁ。

ローカル花屋で揃えれば、その10分の1の値段で作れる花束だ。3,000ペソもあれば、祭壇レベルの花が用意できるのに……。

 

「レンジ、これで大丈夫! 絶対オンナ嬉しい!」

「おおっ! そうですか!」

「あっ、リングは!? もう買った?」

 

どうやら、花束とセットで指輪もプレゼントした方が良いらしい。

メッセージカードには愛の言葉を書いて、それを見せながら指輪も渡せば完璧だと。

そうか、なるほど。ぐふふっ。さすが現地女性の意見は貴重だ。

しかし、指輪と言っても何万ペソもするような予算はないぞ……。安モノでも良いのか?

 

「ダイジョウブ、シルバー! 安い! 500ペソオンリー!」

「レアリー?」

「オッオゥ、ユニシルバー、ベリーポピュラァ、ディバァ!」

 

おおっ、それはありがたい。

私は彼女に誘われ、モール内の通路にある路面店へ。

 
フィリピーナへの誕生日プレゼント 指輪
 

それらしい指輪を買った。

 

よしっ。花束にメッセージカード、指輪が揃った。

ケーキは……。花束とそれを持ったまま外を歩くのは難しい。ケーキは526の中でオーダーすれば良いか。

 

ーー夕刻が近づいた頃。

ロビンソンモールを出た私は、花束を持ったまま開店前の526へ向かった。

 

room526 マニラの高級クラブ 高級KTV 外観
[526の明るい時間帯の外観]

 

526の前では男性スタッフが掃き掃除をしていた。

また、業者らしき人達が忙しそうに店前へ大きな花輪を運んでいる。

ん? 今日は何かのイベントだろうか? 女性の誕生日祝いなどではなさそうだ。リニューアルオープンでもなさそうだし。

おそらく、どなたかVIPのお祝い事でもあるのだろう。かなり豪華な装飾を外装に施していた。

 

私は顔見知りのスタッフに声を掛け、「これエリカの誕生日用に預かってください。シークレットで。今夜お祝いに来るので」と伝え、花束を渡した。

そして、その中にそっとメッセージカードを忍ばせた。

彼はニコッとしてグーサイン。意味を酌んでくれたようだ。

よっし。

 

私は一旦ホテルに戻り、マッサージやエステに行って、コンディションを整えることにした。

 
マニラの夜遊び おすすめホテル シェラトンホテル(旧パンパシフィックホテル)
[宿泊先:シェラトンホテル(旧パンパシフィックホテル)]
 

ーー夕食を終え、満を持して526へ向かう。

このクソ暑いマニラで、上着にネクタイ、スラックス、皮靴。

それも全てはエリカのため。彼女の誕生日を祝い、告白するのだ。

 

マニラ 夜遊びスポット マラテ
[夜のマビニストリート]
 

526にスーツ姿で入店

さて、サプライズの始まりだ!

私は気取って店内に入った。
 
一階はいっぱいのようで、二階の席へどうぞと手招きされる。

螺旋階段を上ろうとすると、ウェイティングスペースにいた女性たちから「レンジ、なぜにスーツ?」と言う視線が向けられた。

 

知人女性の一人は「レンジ、今日はイケてるじゃん!」と声を掛けてきた。

ふふんっ! そうさ。

私は本気なのだ。エリカからOKをもらうために、このマニラで必死に暗躍していたのだから。

526の女性陣よ、今夜だけは私を小馬鹿にするような声掛けは止めたまへ。

 

ーー二階に上がり、少人数用Box席へ座った。

room526 マニラの高級クラブ 高級KTV テーブルの上
[526のBox席にて]

 

しばらく待っていると彼女は現れた。

今宵も美しいエリカ。

純粋なフィリピーナと言うよりは日本人顔に近い。本人は純フィリピーナだと言うが、おそらく混血。

近隣の高級店でも探すのは難しい、私にとっては超一級の女性だ。普段は学生で、将来はCAを目指していると言う。

 

「エリカ、誕生日おめでとう!」

「花束ありがとう!」

「ぶふぇっ!? 何で知ってるの?」

「だって、スタッフが教えてくれて。開店前にあなたが来て私に花束をって」

「おっ、おう。おっ、おめでとう!」

「それにしてもスーツ、素敵ね!」

「あっ、ありがとう!」

 

なるほど、なるほど。

そんなこともあるだろう。

 

「あと、メッセージカードも読んだわ! 素敵な言葉だったわ!」

「ぶふぇっ!? それも!?」

手書きのハートマークをブチかました手紙を事前に読んだだと!?

 

誕生日に送る愛の手紙(英語)
[誕生日を祝う愛の手紙(英語)]
「(日本語訳)エリカへ。誕生日おめでとう! お祝いできて幸せです! 好きだよ…… レンジより」

 

詰んだ。

私のプランは早々にブチ壊れた。

愛と勇気だけでは駄目だ。運も必要だった。

 

……いや、未だだ。指輪が残っている。

この後、花束を持ってきてもらった時に改めて愛の告白をしよう。

 

「レンジ、ねぇ。そんなことより、ケーキは?」

「うえっ!? 花束を持ってきてもらってからに……」

 

私の言葉を待たずして、彼女はボーイを呼んだ。

ケーキと、いつものドリンクとフードメニューをオーダーしているようだった。

そして、数分後にそのケーキはテーブルへ。同時に花束も。

 

……この感覚はどこか懐かしい。どこか騙されているような感覚。日本の夜遊びで十分懲りたはず。

やはり繰り返される悲劇なのか。

 

room526 マニラの高級クラブ 高級KTV 誕生日のお祝い
[このときのテーブル上の様子]

 

ハッピーバースデーの形だけは整った。

私は「さぁ、いよいよだぞ」と緊張が高まりつつあった。

しかし、彼女は乱暴にケーキを食べると、すぐに別のテーブルに呼ばれた。

 

富裕層イケメンフィリピーノの影

ーー二階奥側の広めのBOX席。ここからでもその様子が良く見える。

そのテーブルの上には、見たこともない形のボトル、豪華なフルーツ盛りと食事、ウェディング用かと思うケーキ。

王様の食卓のようだった。

エリカは倒れるようなアクションを見せながら感激を表し、男性に抱きつく。

フィリピン人男性だった。

しかも、男もビビるほどのイケメンだ。

富裕層のフィリピン人男性
[フィリピン人男性の似顔絵]

 

彼もエリカの誕生日を祝いに来店した様子。

先週、彼女は「私の誕生日なんて誰も来ないわよ」と言っていたのに。

私はお手拭きタオルを噛み締めながら、その空間を視界から外した。

 

ーーしばらくすると、彼女は戻って来た。

「……エリカ、あのテーブルの人、凄いね」

「そうなの! 実は店の外の花輪も彼が頼んでくれて。恥ずかしいから断ったんだけど、どうしてもって言うから」

「そっ、そうなんだね」

「とても優しいのよ! 今週末は一緒に車を見に行こうって。私の家族にも含めてプレゼントしてくれるの!」

「そっ、そうなんだね。凄いね。もしかして彼氏?」

「いえ、違うわ! 私はそんなに安い女じゃないから」

「そっ、そう」

 

ーー私は勇気を振り絞って、指輪を彼女に渡した。

「まぁ! ありがとう、レンジ!」

「うん…… 高いやつじゃないけどね」

「全然! 嬉しい!」

そう言うと彼女は嬉しそうに指輪を手にし、私に「薬指にして」と言う。

私は彼女の指に通した。

「レンジ! ぴったりよ! 何で私のサイズを知ってるの?」

「神に聞いたんだよ」

 

私は女性の手を握った時、瞬時に指のサイズを測ることができる。

ブス界がざわつくほどのブス魔法だ。

以前、エリカと握手した時にそれを発動。彼女の薬指サイズは完璧にコピーしていた。

 

彼女は嬉しそうにその指輪を眺めていた。

そして、すぐにケースに閉まった。「他のテーブルにも付かなきゃ。ごめんね」と言う。

良いんだよ。わかってる。

プラチナ、ダイアモンド付きじゃなくてごめんね。

 

その後、エリカはとても忙しい様子で、私の席に戻って来ることはなかった。

お祝いのため他にも何組かゲストが来ていた。

彼女は526の中でも人気嬢だった。

 

526での支払い伝票

ーーチェックを済ませた時、彼女が一時席に戻ってきた。

一応、お礼のような言葉を掛けられたが、私は結局言葉では告白することができなかった。

私がした「エフォート」では足らないことが明白。

まずは彼女にとって四皇のようなポジションにならなければ。

出発点にも立てていない。

room526 マニラの高級クラブ 高級KTV 支払い伝票
[この時の支払い伝票]

 

526の支払い伝票

[セット] 2,000ペソ
[ケーキ] 1,500ペソ
[LD] 900ペソ
[延長] 1,000ペソ
[飲食] 2,500ペソ
[飲食] 1,800ペソ
[指名] 500ペソ
[SC] 670ペソ
[TAX] 1,224ペソ
ーーーーーーー
[計] 12,094ペソ

 

花束、指輪、ケーキはまだ良い。

支払い総額もギリギリ良しとしよう。

 

最悪なのは私がスーツを着てしまったことだ。しかも、日本からマニラへこのためだけに持ち込んだ。

ダサ過ぎて鼻血が噴き出そうだった。

それを抑えるために、心の中で叫んだ。

 
526で悶絶する日本人男性
 

ーー私はスーツを着たまま外に出た。

マラテの夜の街。私だけ異質な格好。

ホテルに戻るまで、誰も声を掛けて来なかった。

 

「愛と勇気だけぇが、友達さぁ」

 

向かいのコンビニで40ペソのサンミゲルライトを買い、部屋に戻った。

エリカのために取ったパンパシフィックホテル。

無駄に贅沢な部屋で、一人枕を濡らした。

 

 

マラテの夜遊びでおすすめ滞在ホテル

予算に余裕がある時、マラテ滞在は「シェラトンホテル(旧パンパシフィックホテル)」か「ダイヤモンドホテル」がおすすめです。

おすすめホテル「シェラトンホテル(旧パンパシフィックホテル)」

シェラトンホテル」は「旧パンパシフィックホテル」です。マニラの最強夜遊びスポット「マラテエリア」の一番のおすすめホテルです。
現地では高級ホテルのランクで、部屋のグレードやスタッフ対応など納得のサービスです。特に、マラテ夜遊びでは立地が最高です。
現在(2019年10月より)ホテル予約サイトによっては、「シェラトンマニラベイホテル」と名称を変えています。

 
もし、シェラトンホテルの予約がいっぱいの場合は以下のダイアモンドホテルをおすすめします。
 

おすすめホテル「ダイアモンドホテル」

ダイアモンドホテル」は、「Room526」のすぐ近くの高級ホテルです。上に紹介したシェラトンホテルと同じグレードのホテルです。
一点、シェラトンホテルよりは夜遊びの立地が少し悪くなります(KTV密集地から少しだけ離れている)。
しかし、大通り(ロハス通り)には近くなるので、マラテ以外のエリアにも行く旅程であればこちらをおすすめします。

 

以上、【夜遊び】マニラの最高級KTV『Room526』 マラテエリアに関する記事でした。

 

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レンジ
オノケンと同じ会社の先輩であったレンジ。数年前からマニラを訪れるようになり、やがて現地法人を持つまでに。趣味は海外サッカーTV観戦。 実体験に基づいたフィリピンにおけるマニラの闇、貧困と格差、現地ビジネスなどオノケンとは違う視点の記事をアップしていきたいと思います。

13 コメント

  1. 楽しく拝見しました。
    夜遊びあるあるで共感する部分が多く私はレンジさんタイプだなあと感じました。
    これからも更新頑張ってください。

  2. 最後まで読みました
    確かに長い笑
    でもクレマニの記事はいつも笑えて好きです!

  3. 懲りずにマニラ入り!
    さてこれから繰り出すぜっ
    金は無いからまず出店で飯食って、良い子に声掛けて引っ張ってみる
    みんな、頑張ろうぜ!

  4. レンジブログ並みの面白さw
    それにしても長いw
    レンジさんのブログ再開は、いつ頃でしょうか?

  5. バブル弾ける前夜の日本のような感じですね…うーん考えさせられる
    フィリピンも同じ道辿るのか?
    わたしは、タイやフィリピンの、どこか昭和な感じが好きなんやけど…
    あととてもプライベートのないババエの家環境とかも…
    このまま変わらないでほしいな…

  6. マニラ関係で調べてここがヒット
    ブログちょっと読んだけど俺の事かと思った
    ちょっと時間くれ
    読んでみる

  7. 日本のキャバクラ化と思うような・・・
    苦い思い出のフラッシュバックが・・・

  8. めちゃくちゃわかりすぎます。
    ここの女の子は引くほど可愛いですし、愛想も素晴らしいしそうなりますよね。
    それでもまた行ってしまう魅力。。。

    日本だとこのレベルだと相当な金額になりますが、行っても2万ちょいで遊べるのはいいですよね。
    ハマりすぎてしまいそうなのが怖いですが。。。

    レポ楽しみに待ってますw

    • 行った事あるんかいな?あんたのコメントしてる時期からすると ギモンだが。日本でも行った事なかんべ。そんなにいい女なんてのいねえし、化粧だぎゃ。

  9. そこは 以前ゴーゴーバーが1階、2階はホテルだったところ。ベイカフェからも近く、よく行きました。暫く閉店してたが、高級という形で再開したんだね。でも おそらく 潰れますよ。コロナ前のその辺りのカラオケの相場が500p 1セットで、日本人カラオケは500pになる前は、殆どが二千p 1セットで同じような料金でした。飲み物はその頃 現在でも然程変わらない料金で 高級ではない。金額が高いと高級という概念は間違いです。そんな当時の金額では 日本人が 行けなくなり、保ちません。現在の500pでも 日本人カラオケには 客が少ない 少なすぎるんです。行かないんです。女子の持ち帰りできるところが少ないから。ワシもたまに行きますが千p精々 で帰ります。そう アジアクンダリデ カラオケが面白いかナ?日本キャバの方が面白いでしょ。ワシが行ってる時 他の日本人客 2組いればいい方だ。

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