2年半ぶりのフィリピン旅行もついに最終日。今日こそ理想の夜遊びを

いろんなことがうまくことが運ばず、完全に遊びモードじゃなくなった私は、まだ午前１時にもなっていないが部屋に戻ってきた。
今夜はハナが泊まりに来る。

起きているのも一つの選択肢ではあるものの、なぜかいつまでも抜けない疲労感があり、ハナがくるまでの時間は寝て過ごすことにした。

そして３時半頃。
誰かがドアをノックした。

ハナだ。

それから寝るまでのことは割愛。
なんだかんだで熱い夜を過ごした。

細い女性が巨乳の訳がない。もし現実にそれが起きているのであれば、それは現実ではなく幻であり、男の願望が生み出した幻想だ…

みたいな、あの数々の名言を生み出しているニーチェもそう言っていた気がするが、そのニーチェも二チェアとなるようなハナの乳も、明日出発直前のラストワンチャンで当分の間は見納めか…

最終日の朝を迎えた…ハナは隣にいたが、今日は割とよく寝られた。
次の日が早朝便のため、実質今日が最終日だ。

夜までの間のことは、ハイライトで。

昼前に起きた私たちは、まず串まさで昼食をとり、MOAに向かった。
当初の予定は、MOAでボーリングをする予定だった。
しかし、MOAでボーリングができると言ったのはハナだが、いざ行ってみるとMOAにはボーリングはなく、結局映画を見た。
バレットトレインという日本が舞台の映画だったが、有名どころの俳優も多く出演し、なかなか面白い映画だった。

フィリピンで映画を観るのはおすすめ。
日本語字幕などないので、半分以上は何言ってるかわからないが、それでも意外と楽しめるもので、フィリピンで見た映画は全て当たりだった。
日本の上映よりも数ヶ月も早く見られるのもなんかいい。

今回は、ラグジュアリーなシートで観たが、このシートがめちゃくちゃいい。足と背にリクライニング機能付き。
チケットは一番高いものの、それでも値段は日本のものの半額以下。
しかもポップコーンとミネラルウォーター付き。

その後、少しMOA内のカフェでまったりしてホテルに戻った。

ホテルに戻ると、１８時頃。
少し休んだ後にハナは仕事に向かった。
彼女には

「明日の出発が朝５時頃だから、荷造りとかし終わったら３時くらいまで寝るから、仕事終わったら部屋に来て。最後まで君といたい」

と言って送り出した。
仕事終わりに来たら遅くとも３時半。部屋は４時半に出ればいいだろうから、1時間はある。十分にラストワンチャンができる。
帰りの便はセブパシで７時発なので、遅くとも空港には5時に着いておかなければ。

コロナ禍でのフライトなので、出国手続きが以前と同じように行くかはわからないため、万全を期するなら４時半には空港に着くのがベストなのだろうが、少しでもこっちでゆっくりしたい思いから、いつもの時間でホテルを出る選択をした。

この選択が後の不幸を招くきっかけになるのだが。

さて、７時頃にレンジさんに連絡をとった。

「お疲れ様です。どんな感じですか？」
「８時半頃には出られるかな。飯食った？」

「もう済ませました。というより最終日で、我々、お店にはほとんどいけていませんし、調査もできていません。飯なんて食ってる暇ありません」
「そうか。じゃあ店で注文するか」

「そうしてください。時間がないのです」
「わかった。じゃあ８時半にいつもの喫煙所で」

集合時間までの1時間半は、荷造りと、最終日前のお風呂で費やした。
そして約束の時間、私は喫煙所にいた。

あぁ…なんか…ハナとのワンチャン以外はうまくいかないことばかりの旅だったなぁ。サナも会ってから翌日翌々日と店休むし…というか、原因はマリーだよな。あのアマとの時間さえなければもっと時間と体力の有効活用できたのに…本当に邪魔してくれたな。もう当分会わなくていいや。正直自分にはなんの利点もないし。

などと思いながら、タバコを吸いながら遠くを見ていると、レンジさんらしき人物…

…

…

…と

…

…マリーらしき人物。